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マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

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Coverage

⾦融収益

⾦融収益は⽶ドルベースでは20,901千⽶ドル(前年同期⽐30.4%増)、円換算後では2,332百万円(同31.1%増)となっ た。預かり資産残⾼の増加、短期⾦利の上昇によって受取利息が増加した。

預かり資産残⾼(第2四半期累計期間⽉末平均)は稼働⼝座数の増加に伴い5,701百万ドル(前年同期⽐21.6%増)となっ た。⽶国FFレートは2017年9⽉の1.25%が、2018年9⽉には2.25%には上昇した。

⾦融費⽤は⽶ドルベースでは8,235千⽶ドル(同34.6%増)、円換算後では919百万円(同35.1%増)となった。⾦融収⽀

は⽶ドルベースで12,666千⽶ドル(同27.9%増)、円換算後では1,413百万円(同28.6%増)となった。

前四半期との⽐較では、⾦融収益は2,221千⽶ドル増、11.9%増、⾦融費⽤は686千⽶ドル増、9.1%増、⾦融収⽀は1,535 千⽶ドル増、13.8%増となった。預かり資産残⾼は289百万ドル増、5.3%増、⽶国FFレートは2018年6⽉の2.00%が、2018 年9⽉には2.25%には上昇した。

販売費及び⼀般管理費

販売費及び⼀般管理費は、⽶ドルベースで37,942千⽶ドル(前年同期⽐5.7%増)、円換算後では4,242百万円(同6.5%

増)となった。⼈件費が15,335千⽶ドル(同8.5%増)となった。⼈件費は新規⼝座開設の増加に応じた⼈員確保による 増加があった。

前四半期との⽐較では、販売費及び⼀般管理費は2,402千⽶ドル減、6.0%減となった。⽀払⼿数料・取引所協会費が1,673 千⽶ドル減、20.4%減となった。前四半期との⽐較で取引量が減少したこと、相対的に費⽤率の低いオプション取引の構 成⽐が上昇したことから減少した。また、⼈件費が718千⽶ドル減、4.5%減となった。株価連動賞与等が減少した。

クリプトアセット事業

営業収益は315百万円となった。内訳として、受⼊⼿数料が46百万円、トレーディング損益が269百万円となった。受⼊

⼿数料は出⾦・送⾦⼿数料、仮想通貨取引所における⼿数料などを計上した。トレーディング損益は、仮想通貨販売所に おける売買損益等を計上した。

当第2四半期において、コインチェック社は新規ユーザーの登録及びサービスの⼀部を停⽌しており、既存顧客の仮想通 貨の出⾦・売却が主要なサービスであった。

販売費及び⼀般管理費は、⼈件費や事務委託費などにより1,033百万円となった。その結果、税引前四半期損失(セグメ ント損失)は409百万円となった。

前四半期との⽐較では、営業収益は627百万円減、66.6%減となった。仮想通貨の残⾼減少に伴い出⾦・売却が減少した。

販売費及び⼀般管理費は178百万円減、14.7%減となった。⼈件費、その他費⽤が減少した。退職⾦、送⾦⼿数料などが 減少した。

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営業収益の内訳として、受⼊⼿数料は6,756百万円(前年同期⽐1.9%減)となった。トレーディング損益は1,791百万円

(同102.8%増)となった。コインチェック株式会社を連結の範囲に含めたことなどによって増加した。⾦融収益は4,889 百万円(同23.7%増)となった。⽇本セグメントにおいて信⽤取引収益が増加したこと、⽶国セグメントにおいて受取利 息が増加したことによって増加した。

費⽤⾯では、販売費及び⼀般管理費が11,255百万円(同14.7%増)となった。コインチェック株式会社を連結の範囲に含 めた。

当第1四半期より、コインチェック社のグループ⼊りに加え、マネックスベンチャーズ株式会社を中⼼とした有価証券の 投資事業も拡⼤していることから、従来の「⽇本」・「⽶国」・「アジア・パシフィック」の3つの報告セグメントから、

「⽇本」・「⽶国」・「アジア・パシフィック」・「クリプトアセット事業」・「投資事業」の5つの報告セグメントに 変更した。

セグメント別の状況は以下の通りとなった。⽇本セグメントは減収減益となったが、⽶国セグメントおよび投資事業セグ メントが増収増益となったほか、アジア・パシフィックセグメントのセグメント利益が改善した。また、当第1四半期か ら連結化したクリプトアセット事業はセグメント損失となった。

⽇本セグメント

営業収益は7,170百万円(前年同期⽐0.4%増)となった。東京、名古屋⼆市場の株式等売買代⾦は前年同期⽐で増加した が、マネックス証券の株式等の個⼈売買代⾦に占めるシェアは低下し、株式等売買代⾦が微減となった。さらに、信⽤取 引⼿数料を改定した影響から株式委託⼿数料率が低下し、株式委託⼿数料が減少した。⼀⽅、信⽤取引⼿数料改定によっ て信⽤取引残⾼が増加し、信⽤取引収益が増加した。

営業収益の内訳として、受⼊⼿数料は3,527百万円(同9.4%減)、トレーディング損益は943百万円(同6.8%増)、⾦融 収益は2,679百万円(同14.9%増)、⾦融費⽤は536百万円(同5.9%増)、⾦融収⽀は2,143百万円(同17.3%増)となっ た。⾦融費⽤及び売上原価控除後営業収益は6,634百万円(同0.0%減)となった。

利益⾯では、顧客基盤拡⼤に向けた広告宣伝費の増加などの結果、販売費及び⼀般管理費が5,835百万円(前年同期⽐4.1%

増)と増加し、営業利益相当額および税引前四半期利益は減益となった。営業利益相当額は799百万円(同22.3%減)、

税引前四半期利益は959百万円(同13.2%減)となった。

2018年3⽉期第4四半期(前四半期)との⽐較では、営業収益は656百万円減、8.4%減となった。営業収益の内訳として、

受⼊⼿数料は825百万円減、19.0%減、⾦融収益は204百万円増、8.2%増、⾦融費⽤は72百万円減、11.8%減、⾦融収⽀

は276百万円増、14.8%増となった。⾦融費⽤及び売上原価控除後営業収益は583百万円減、8.1%減となった。利益⾯で は、販売費及び⼀般管理費が524百万円減、8.2%減となり、営業利益相当額は59百万円減、6.9%減、税引前四半期利益 は18百万円増、1.9%増となった。

受⼊⼿数料

⽇本セグメントにおいて、受⼊⼿数料は3,527百万円(前年同期⽐9.4%減)となった。株式・ETFの委託⼿数料が2,792 百万円(同12.2%減)と受⼊⼿数料減少の主要因となった。市場における株式等の個⼈売買代⾦は増加したものの、個⼈

売買代⾦に占めるマネックス証券のシェアが低下したほか、信⽤取引⼿数料を改定した影響から株式委託⼿数料率が低下 し、受⼊⼿数料が減少した。

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東京、名古屋⼆市場の株式等の1営業⽇平均個⼈売買代⾦は1兆1,164億円(同3.7%増)となった。マネックス証券の株式 等の個⼈売買代⾦に占めるシェアは5.3%(同0.2ポイントの低下)となり、1営業⽇平均委託売買代⾦は613億円(同0.5%

減)、内訳として、現物株式の1営業⽇平均委託売買代⾦は291億円(同15.9%減)、信⽤取引の1営業⽇平均委託売買代

⾦は321億円(同19.3%増)となった。信⽤取引⼿数料を改定した影響から信⽤取引の売買代⾦が増加した。⼀⽅、平均 株式委託⼿数料率は0.074%(前年同期⽐で0.010ポイントの低下)となった。平均株式委託⼿数料率の低下は、2017年 11⽉に信⽤取引の⼿数料を引き下げたこと、相対的に委託⼿数料率の低い「トレードステーション」経由のシェアが上 昇したことなどによる。

マネックス証券は2017年11⽉に「取引毎⼿数料コース」における信⽤取引⼿数料について、約定代⾦10万円以下の⼿数 料を100円から95円に、約定代⾦50万円以下の⼿数料を450円から190円に、約定代⾦100万円以下の⼿数料を1,500円か ら355円に、約定代⾦200万円以下の⼿数料を3,000円から800円に引き下げた。SR社ではこの⼿数料引き下げによって、

「取引毎⼿数料コース」における信⽤取引⼿数料の委託⼿数料率は従来の0.12%から0.05%に低下したと試算している。

なお、アクティブトレーダー向け⽇本株取引ツール「トレードステーション」経由の株式売買代⾦がマネックス証券の株 式売買代⾦に占める⽐率は5.5%となった。

前四半期との⽐較では、受⼊⼿数料は825百万円減、19.0%減となった。株式・ETFの委託⼿数料が676百万円減、19.5%

減と受⼊⼿数料減少の主要因となった。東京、名古屋⼆市場の株式等の1営業⽇平均個⼈売買代⾦は22.7%減となった中 で、マネックス証券の株式等の個⼈売買代⾦に占めるシェアは0.05ポイントの低下となり、1営業⽇平均委託売買代⾦は 23.5%減となった。また、平均株式委託⼿数料率は0.009ポイントの低下となった。

トレーディング損益

トレーディング損益は943万円(前年同期⽐6.8%増)となった。FX取引⾦額は7.4兆円(同11.0%増)となった。

⾦融収益

⾦融収益は2,679百万円(前年同期⽐14.9%増)となった。信⽤取引⼿数料を改定したことによって信⽤取引残⾼が増加 し、信⽤取引収益が増加した。

信⽤取引の残⾼は200,900百万円(同21.5%増)、⽉末残⾼の平均(同社資料をもとにSR社算出)は202,900百万円(同 26.9%増)となった。上述の通り、信⽤取引の委託⼿数料⼿数料体系を変更したことによって、信⽤取引残⾼が増加した。

前四半期との⽐較では、⾦融収益は204百万円増、8.2%増となった。信⽤取引残⾼増加によって信⽤取引収益が増加した ほか、株券貸借取引の収益が増加した。

販売費及び⼀般管理費

販売費及び⼀般管理費は5,835百万円(前年同期⽐4.1%増)となった。顧客基盤拡⼤のために広告宣伝費が388百万円(同 32.9%増)となった。販管費の構成⽐が⾼いシステム関連費⽤(不動産関係費、事務費、減価償却費)は3,094百万円(同 0.0%増)となった。前年同期は、旧証券基幹システムの事務委託契約を前々期に終了したことからシステム関連費⽤が 減少したが、当第1四半期において、システム関連費⽤の減少傾向は⼀巡し、前年同期⽐で横ばいとなった。

前四半期との⽐較では、販売費及び⼀般管理費は524百万円減、8.2%減となった。広告宣伝費が164百万円減、29.7%減、

システム関連費⽤が214百万円減、6.5%減となった。広告宣伝費は広告⼿法の効率化によって減少した。システム関連費

⽤は前四半期においてオフィス賃料に関する⼀過性の費⽤を計上したが、当第1四半期においてはそのような費⽤の計上 がなかった。