• 検索結果がありません。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

⾦は312億円(同19.3%増)となった。信⽤取引⼿数料を改定した影響から信⽤取引の売買代⾦が増加した。⼀⽅、平均 株式委託⼿数料率は0.075%(前年同期⽐で0.012ポイントの低下)となった。平均株式委託⼿数料率の低下は、2017年 11⽉に信⽤取引の⼿数料を引き下げたことなどによる。

マネックス証券は2017年11⽉に「取引毎⼿数料コース」における信⽤取引⼿数料について、約定代⾦10万円以下の⼿数 料を100円から95円に、約定代⾦50万円以下の⼿数料を450円から190円に、約定代⾦100万円以下の⼿数料を1,500円か ら355円に、約定代⾦200万円以下の⼿数料を3,000円から800円に引き下げた。SR社ではこの⼿数料引き下げによって、

「取引毎⼿数料コース」における信⽤取引⼿数料の委託⼿数料率は従来の0.12%から0.05%に低下したと試算している。

なお、アクティブトレーダー向け⽇本株取引ツール「トレードステーション」経由の株式売買代⾦がマネックス証券の株 式売買代⾦に占める⽐率は第1四半期が5.5%、第2四半期が4.9%となった。

トレーディング損益

トレーディング損益は2,093万円(前年同期⽐15.8%増)となった。FX取引⾦額が14.3兆円(同4.9%増)と増加した他、

⽶国の⾦利上昇に伴いスワップポイントの受け取りが増加した。

⾦融収益

⾦融収益は5,158百万円(前年同期⽐11.1%増)となった。信⽤取引⼿数料を改定したことによって信⽤取引残⾼が増加 し、信⽤取引収益が増加した。

東京、名古屋⼆市場の信⽤取引残⾼は3.7兆円(前年同期⽐3.5%増)となった。マネックス証券のシェアは4.8%と前年 同期⽐で0.2ポイント上昇し、信⽤取引の残⾼は178,200百万円(同9.1%増)、⽉末残⾼の平均(同社資料をもとにSR社 算出)は192,400百万円(同17.1%増)となった。上述の通り、信⽤取引の委託⼿数料⼿数料体系を変更したことによっ て、信⽤取引残⾼が増加した。

販売費及び⼀般管理費

販売費及び⼀般管理費は11,553百万円(同3.5%増)となった。販管費の構成⽐が⾼いシステム関連費⽤(不動産関係費、

事務費、減価償却費)が6,265百万円(同4.6%増)となった。前年同期は、旧証券基幹システムの事務委託契約を前々期 に終了したことからシステム関連費⽤が減少したが、当第2四半期において、システム関連費⽤の減少傾向は⼀巡し、サ イバーセキュリティ強化等のための費⽤が増加した。

顧客動向

2018年6⽉末において、マネックス証券の総⼝座数は1,793,072⼝座(前年同⽉⽐3.9%増)、預かり資産は44,085億円(同 7.6%増)となった。

アクティブトレーダー向け⽇本株取引ツール「トレードステーション」経由の株式売買代⾦がマネックス証券の株式売買 代⾦に占める⽐率は4.9%(前四半期は5.5%)となった。

⽶国セグメント

営業収益は11,004百万円(前年同期⽐14.1%増)となった。⼝座開設数の増加、市場のボラティリティが前年同期⽐で上 昇したことから委託⼿数料は増加した。短期⾦利の上昇、有価証券貸借取引収益の増加によって、⾦融収益が増加した。

内訳として、受⼊⼿数料は5,948百万円(同4.4%増)、⾦融収益は4,364百万円(同28.7%増)、⾦融収⽀は2,624百万円

(同21.8%増)となった。⾦融費⽤及び売上原価控除後営業収益は9,238百万円(同10.1%増)となった。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

営業利益相当額は606百万円(同229.3%増)、税引前四半期利益(セグメント利益)は570百万円(同218.4%増)、親 会社の所有者に帰属する四半期利益は444百万円(同109.4%増)となった。

利益⾯では、増収に加え、販売費及び⼀般管理費が前年同期⽐で5.2%増にとどまったことから増益となった。

⽶ドルベースでは、営業収益は99,804千⽶ドル(前年同期⽐15.1%増)となった。内訳として、受⼊⼿数料は53,949千⽶

ドル(同5.4%増)、⾦融収益は39,581千⽶ドル(同29.9%増)、⾦融収⽀は23,797千⽶ドル(同22.9%増)となった。⾦

融費⽤及び売上原価控除後営業収益は83,787千⽶ドル(同11.1%増)、営業利益相当額は5,500千⽶ドル(同232.9%増)、

税引前四半期利益は5,172千⽶ドル(同221.2%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は4,025千⽶ドル(同111.6%

増)となった。

⽶国セグメントは、主にTradeStation Group, Inc.の⼦会社であるTradeStation Securities, Inc.が主体である。⽶国セグ メントにおいてはアクティブトレーダー層を主要な顧客層としており、市場のボラティリティ(値動きの度合い)が上昇 すると取引量が増加し収益に貢献する傾向にある。また、顧客の預り⾦を運⽤することで⾦融収益を獲得していることか ら、⾦利が上昇すると収益に貢献する傾向がある。

⽶ドルの対円レート(期中平均)は前年同期⽐で0.9%円⾼となったことから、⽶国セグメントの業績はその影響を受け た。

受⼊⼿数料

受⼊⼿数料は、⽶ドルベースで53,949千⽶ドル(前年同期⽐5.4%増)、円換算後では5,948百万円(同4.4%増)となっ た。⽶ドルベースで、委託⼿数料が増加した。

委託⼿数料は、⽶ドルベースで38,211千⽶ドル(前年同期⽐13.6%増)、円換算後では4,213百万円(同12.6%増)となっ た。⼝座開設数の増加、ボラティリティが前年同期⽐で上昇した。

2018年9⽉における稼働⼝座数は83,139⼝座(前年同⽉⽐23.4%増)となった。2017年3⽉に株式、オプション、2017年 8⽉に先物の⼿数料を改定したことから⼝座開設数が増加した。

VIXは、第1四半期は15.34(前年同期は11.43)、第2四半期は12.86(前年同期は10.94)となった。⽶国セグメントにお けるDARTs(Daily Average Revenue Tradesの略称で、1営業⽇当たりの収益を伴う約定もしくは取引の件数)は73,661 件(前年同期⽐12.9%増)(同社資料をもとにSR社算出)となった。

その他の受⼊⼿数料は、⽶ドルベースで15,738千⽶ドル(前年同期⽐10.3%減)、円換算後では1,736百万円(同11.1%

減)となった。

⾦融収益

⾦融収益は⽶ドルベースでは39,581千⽶ドル(前年同期⽐29.9%増)、円換算後では4,364百万円(同28.7%増)となっ た。預かり資産残⾼の増加、短期⾦利の上昇によって受取利息が増加した。また、有価証券貸借取引収益が増加した。

預かり資産残⾼(2018年9⽉末)は稼働⼝座数の増加に伴い5,759百万ドル(前年同期⽐21.3%増)となった。⽶国FFレー トは2017年9⽉の1.25%が、2017年12⽉に1.50%、2018年3⽉に1.75%、2018年6⽉に2.00%、2018年9⽉には2.25%には 上昇した。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

⾦融費⽤は⽶ドルベースでは15,784千⽶ドル(同42.2%増)、円換算後では1,740百万円(同40.9%増)となった。⾦融 収⽀は⽶ドルベースで23,797千⽶ドル(同22.9%増)、円換算後では2,624百万円(同21.8%増)となった。

販売費及び⼀般管理費

販売費及び⼀般管理費は、⽶ドルベースで78,287千⽶ドル(前年同期⽐6.1%増)、円換算後では8,632百万円(同5.2%

増)となった。前年同期に⼀時費⽤を計上した反動から通信費・運送費・情報料が6,912千⽶ドル(同26.3%減)となっ たが、⽀払⼿数料・取引所協会費が14,694千⽶ドル(同15.1%増)、⼈件費が31,389千⽶ドル(同14.1%増)となった。

⽀払⼿数料・取引所協会費は取引量の増加に伴い増加した。⼈件費は同社の株価に連動する賞与の増加、新規⼝座開設の 増加に応じた⼈員確保による増加があった。

顧客動向

2018年9⽉末において、TradeStation Securities, Inc.の稼働⼝座数は83,139⼝座(前年同⽉⽐23.4%増)、預かり資産は 5,759百万ドル(同21.3%増)となった。

2017年3⽉に株式、オプション、2017年8⽉に先物の⼿数料を改定したことによって、⼝座開設数が増加した。

アジア・パシフィックセグメント

営業収益は415百万円(前年同期⽐11.7%減)となった。内訳として、受⼊⼿数料は211百万円(同21.9%減)、⾦融収益 は132百万円(同12.8%増)となった。⾦融費⽤控除後営業収益は413百万円(同11.4%減)、営業損失相当額は23百万 円(前年同期は18百万円の営業損失相当額)、税引前四半期損失(セグメント損失)は15百万円(前年同期は291百万円 の税引前四半期損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失は24百万円(前年同期は299百万円の親会社の所有者に帰 属する四半期損失)となった。

アジア・パシフィックセグメントは、主に⾹港拠点のMonex International Limitedの⼦会社であるMonex Boom Securities(H.K.) Limited(マネックスBoom証券)、豪州のMonex Securities Australia Pty Ltd(マネックスオーストラ リア証券)で構成されている。

⾹港ドルの対円レート(期中平均)は前年同期⽐で1.5%円⾼となったことから、アジア・パシフィックセグメントの業 績はその影響を受けた。

⾹港拠点のMonex Boom Securities(H.K.)LimitedのDARTsは第1四半期が1,884件(前年同期⽐30.5%減)、第2四半期が 2,151件(前年同期⽐9.9%減)となり、受⼊⼿数料が減少した。

販売費及び⼀般管理費は436百万円(同9.9%減)となった。マネックスオーストラリア証券で⼈件費や広告宣伝費が増加 したものの、マネックスBoom証券で株式取引減少による⽀払⼿数料が減少した。

その他の収益費⽤(純額)は8百万円の損失(前年同期は288百万円の損失)となった。前年同期は⼀時費⽤として⾦融 資産に対する減損損失292百万円を計上した。

持分法による投資利益は15百万円(前年同期⽐2.0%減)となった。中国本⼟で事業展開するジョイントベンチャーに関 する利益を計上した。

マネックスグループ|8698

LAST UPDATE: 2019.02.18 Research Coverage Report by Shared Research Inc. | www.sharedresearch.jp

R

Coverage

クリプトアセット事業

クリプトアセット事業セグメントは、2018年4⽉に連結化したコインチェック社が主体である。当第2四半期累計期間に おいて、コインチェック社は新規ユーザーの登録及びサービスの⼀部を停⽌していた。コインチェック社は、2018年1⽉

に不正アクセスによる仮想通貨NEMの不正送⾦に関し、関東財務局から業務改善命令を受け、そのサービスを停⽌した。

その後は2018年2⽉に⽇本円の出⾦、2018年3⽉から6⽉にかけて仮想通貨の出⾦・売却、2018年10⽉に新規⼝座開設及 び⼀部仮想通貨の⼊⾦・購⼊を再開した。2018年10⽉現在において、仮想通貨交換業の登録に向けて、経営管理態勢及 び内部管理態勢等を充実・強化し、業務改善計画を遂⾏しており、仮想通貨交換業の登録⼿続完了後に仮想通貨の取引所 などを再開する意向である。

営業収益は1,256百万円となった。内訳として、受⼊⼿数料が139百万円、トレーディング損益が1,118百万円となった。

受⼊⼿数料は出⾦・送⾦⼿数料、仮想通貨取引所における⼿数料などを計上した。トレーディング損益は、仮想通貨販売 所における売買損益等を計上した。

販売費及び⼀般管理費は、⼈件費や事務委託費などにより2,244百万円となった。その結果、税引前四半期損失(セグメ ント損失)は847百万円となった。

投資事業

投資事業セグメントは、マネックスベンチャーズ株式会社が主体となっている。

営業収益は315百万円となった。保有銘柄の評価額上昇による評価益により⾦融収益が315百万円となった。

販売費及び⼀般管理費は4百万円(前年同期⽐27.7%増)、持分法による投資利益は18百万円(前年同期は14百万円の損 失)、税引前四半期利益(セグメント利益)は328百万円(前年同期⽐48.8%減)となった。