阜㌔
Aご
0〜2 2〜4 4〜6 6〜8 8〜10 10〜
■担任教師 0 23 45 9 14 9 團その他教師 41 36 9 0 0 0
□保護者 5 45 18 14 0 18 相談回数(回)
図4−2中退決定時における進路相談回数
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A.教師の関わり
1.相談回数については,担任の場合は4回一6回が最も多く45%,次に2回一4回で 23%,8回一10回が14%と続いている。また,担任以外の教師においては,0回一2 回が最も多く41%,2回一4回が36%,4回一6回が9%を占めている。
担任以外の教師においては,「特になし」もしくは「覚えていない」としたもの が36%を占めており,進路選択・決定時の担任以外の教師における相談回数の状 況と同様の傾向を示している。
2.全サンプルについて,中退時における平均相談回数はおよそ5.8回であった。こ こで,中退の中核的な要因の違いによって,相談回数が違ってくるのかどうかを 検討する。なお,全サンプルの中核的要因を,要因別に分類し,そこでのサンプ ル個々の相談回数を集計し,当該サンプル数で除した数を平均相談回数とした。
各中核的要因別の平均相談回数は「教師不信」が3.5回,「問題行動」が4.3回 と平均値より下回っているのに比べ,「仲間はずれ」は9.5回,「進路変更」は7.2 回と高い数字を示している。
このことは,サンプル数が少なく,中退者や担任教師の個々の特質を十分に考 慮する必要があるが,3っの理由が推測できるのではないか。1つは,教師の関わ りは,問題行動を起こす生徒や,教師に反感を持つ生徒にはあまり関わらないが,
進路変更や友達関係などで悩んでいる者に対しては手を差し伸べるといった,い わば,関わりの対象を限定する姿勢が見られること。もう1つは,問題行動など に代表されるように,学校側の対応により,早い時期に辞めらざるを得ない状況 になっていること。そして3つめは,中核的な中退要因によって,中退者の特質 に違いがみられる可能性があることである。
3.担任とのおもな相談内容については,特に多くを占めている内容は,中退の抑止 に関する話,今後の進路や就職先についての話,学校生活や生活状況についての 話などである。
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4.担任以外の教師での相談相手をみると,中退の岐路に立ち,今後の進路を見つめ 直さなければならないという時期にも関わらず,「生徒指導の担当教師」と相談し た者は40%以上いるものの,「進路関係の担当教師」と相談したという者は5%と,
非常に低い数字を示していることは特徴的である。
このことは,中退が学校や教師にとって,どのような問題として捉えられて いるかを示唆しているのではないか。また,生徒指導の担当教師との相談は,一 方的な指導が多かったと述べている者が多く,学校側の生徒指導および進路指導 の体制,ここでは特に,教師の生徒に対する姿勢についても課題を残すところで ある。
5.担任の対応などについての感想内容の比率は,「心強いと思った,心の支えになつ ていた」などと述べた肯定的な者が50%,「冷たくて形式的であった」などと述べ た否定的な者が27%,「どうしょうもなかった」などその他が23%であり,半数が 肯定的な感想を述べている。
担任教師の学校を辞めさせたくないという姿勢がうかがえる反面,教師個々に よって,生徒に関わる姿勢の違いがみられるのではないか。
6。担任以外の教師の対応などについての感想内容の比率は,「悩んでいる時期に親 身になってくれた」などと述べた肯定的な者が14%,「先生の対応が嫌だった」な どと述べた否定的な者が59%,「よくわからない」などのその他が27%を占めて いる。
特に,否定的な者がおよそ6割を占めることを考慮すると,高校の担任以外の 教師の中退者への関わりに大きな問題があることが指摘できる。
以下,担任教師および担任以外の教師の関わりについての,特徴的な感想や意見な どを列挙する。
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A−1.担任教師
1.肯定的感想
・優しくて,とても心強いと思った。心の支えになっている。
・非常にお世話になったと思う。感謝している。
・自分の辞めてから後の計画を理解してくれてうれしかった。
・先生しか話を聞いてくれる人はいなかった。
・とても真剣に相談にのってくれて頼もしかった。
2.否定的感想
・何となく,冷たくて形式的であった。
●話している雰囲気が,辞めないといけない感じがして嫌だった。
●「辞めてほしい」という意味のことを言われ,もう頼ろうと思わなくなった。
●強制的に辞めないといけなかったので,諦めた。
●学校への反感と,辞めたいという感情だけで動いていたように思う。
●このままでは進級できないと何度も聞かされたので嫌だった。
●生活態度や問題行動のことばかり話してほとんど説教だったように思う。。
3.その他
・問題行動を起こしたのでどうしょうもない。担任に何とかしてほしいと思 つた。
●途中から,どうでもよくなった。
・自分がうまく学校に合わすことができなかったが,最後には自分で道を選ん だのでよかったと思う。
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●いろいろと悩んだことがよかったと思う。
・自分のやる気がなかったのが,一番悪かったと思う。
●相談したときは,自分ではもう学校を辞めることを決めていた。
・先生の話を受けつけなかったのは後悔している。
4.意見など
・先生の気持ちもわかるが,生徒の気持も大切にしてほしい。
・相談をもっと早い時期にすればよかったと思う。
・もっとたくさんじっくり話っをする必要があると思う。
・こんなものだと思う。自分で判断することが必要である。
・進路変更は,もっと前向きに考えてほしい。
●気の合う先生が辞めさせないようにして,関わりのない先生が辞めさせよう とするのはすごくおかしいと思う。
A−2.担任以外の教師
1.肯定的感想
・悩んでいる時期に,担任でない先生が親身になってくれて,とてもうれし かった。
・養護の先生には感謝している。とても安心する。
・進路のことなど,いろいろ話せてよかったと思う。
2.否定的感想
・先生によって対応が違う。無視したり,嫌味をいう先生もいた。辞めうとい う先生がいると学校が嫌になる。
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・先生の対応が嫌だった。信じられなかった。
●援助どころか,早く辞めさせたいようだった。
●話する気もしない。「義務教育ではないのでいっ辞めてもよい」といわれた。
●問題行動や,生活態度のことばかり話して嫌だった。
・高校の先生は,中学校に比べて冷たいと感じた。
・問題行動を起こしてからの態度は冷たかった。相談をしょうなんて思わな かった。
・この状態では,中退も仕方ないと納得させられた感じがした。
・悪い奴は辞めた方が学校のため,みんなのためという感じがあったのでむか ついた。
3.その他
●話したことがないのでよくわからない。
・もっと話してみたかったが,自分の考えは変わらないと思う。
4.意見など
・いろいろな先生に意見を聞くことは参考になる。
・誰も,本気で話をしてくれて,信じてほしいと思っている。
・みんなの先生が,優しく声をかけてくれればよいと思う。
・自分の気持ちをわかってほしい。
・もう少し話をして,前向きに対処してほしい。
・今考えると,たくさんの先生と相談して,いろいろ意見を聞きたかった。
・一方的に注意や指導をされても,反感を持つだけだと思う。
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B.保護者の関わり
1.相談回数については,2回一4回が最も多く45%を占めている。次に4回一6回お よび10回以上が18%,6回一8回14%と続いている。全体的に,中学時の進路選 択・決定時の進路相談と同様な傾向にある。
2.おもな形式は,担任との三者面談,両親と3人で,母親と2人でがほとんどを占 めている。父親は,ある程度の話が決定した頃に相談することが多いようである。
3.保護者との相談内容について,特に多くを占めている内容は,中退後の進路先に ついての話が最も多い。
特徴的なのは,中退がほぼ決まってからの相談や,辞めることを報告するための 相談となっている場合も少なくないことである。相談回数が2回一4回が45%を 占めていることも考慮するならば,相談が十分に機能していないことが指摘さ れる。
4.保護者の対応などについての感想内容の比率は,「一緒に考えてくれた」などと述 べた肯定的な者が41%,「見栄や世間体で言われても困る」などと述べた否定的な 者が18%,「あまり話をしていない」などのその他が41%であった。
以下,保護者の関わりについての,特徴的な感想や意見などを列挙する。
1.肯定的感想
・話す機会が多く,親も自分の考えを理解してくれた。
・相談した後は,父親との関係が今までより良くなったように感じた。
・将来のことを一緒に考えたことはよかったと思う。
・保護者が何も言わないでくれてほっとした。
●就職のことをなどを真剣に考えてくれたことがうれしかった。
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ドキュメント内
高校中退者のライフコース分析による中退規定要因に関する研究
(ページ 130-148)