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退

1年2学期後期

3 C (男,19叢)

〈 專門 ,1年3学期, 無職  〉

1年1学期初期〜

仲間はずれ

学校嫌い

1学期初窮〜

不登校

退

1年3学期後期

第2ステップ

病 気 け が

5%

不 本 慧 入

2796 学

校 嫌  い

64%

④ ②

仲 間 集 団

41%

仲 間 は ず

1896 れ 1

 放  任  家 庭

23覧

⑪ 進 路 変 更

3296

① 教 師 不 信

2796

問 題 行 動

5996

別 屠 生 舌

596

①.

不 豊 校

32%

⑥.

1

学  粟  不  搬

3696

中 退

第3ステップ

36

2.3.3 データの収集

 データの収集は,以下のような手続きで行った。

 1.データの収集は,中退者本人との直接面接および電話による聞き取り調査によっ   た。その際,面接調査の前段階として,調査者が中退者本人と何回かコンタクト   をとり,調査の趣旨および方法についての理解を深めてもらうと同時に,調査者   とのうポールをつくった。

 2。面接調査および電話の聞き取り調査は,中退者に中退当時の経緯を振り返って思   い出すという回想法で行った。

(1)データの信頼性

  中退時という過去の記憶の薄れや,歪みが当然予想されるが,中退者の人生  にとって重要な出来事に焦点化されているので,記憶の持続性は保持されて  いると考えられる。

(2)データの主観性

  中退までのさまざまな出来事の時間的な経過は,客観的事実として把握でき   るが,その時どう思ったのか,といった中退者の理由づけや感想という主観  的事実は,純粋に当時のものではなく,現在からの視点に立ったいわば自己  解釈である。しかし,サンプルの中退という出来事が,1年から5年前に起   きているという点を考慮すれば,この主観的事実も当時の強い印象の反映で   あると考えられるため,主観的事実のバイアスは小さいと予想される。

(3)調査者の主観陸

 面接調査では,面接という相互作用過程において,調査者自身がサンプルに  与える影響は大きい。つまり,調査者によって,サンプルの回答に大きな差   が生じる可能性がある。そこで,調査者の個人的影響力と主観性がデータに  与える歪みを小さく抑えるために,インタビュー項目の標準化を行い,それ   に従って調査を実施した。

       37

3.その後,中退者に同一基準で実施する,中退過程および規定要因に関するインタ  ヴュー項目を作成し,インタヴューを実施した。なお,インタヴュー項目につい  ては,次頁に示す通りである41。

4.面接中は,調査者が質問項目を読み上げ,中退者本人の声をまとめ,中退者への  同意および確認のもとで回答を作成するようにした42。また,電話による聞き取  り調査の場合は,質問項目の回答の中で不明確であった内容を,もう一度尋ねる  という形式をとり,中退者の声を復唱し,確認をとった。

5.調査回数と時間は,面接調査回数の場合は一人平均2回で,1回の調査に要する  時間は3〜4時間であった。また,電話による聞き取り調査の場合は,一人平均5  回で,1回の所要時間は30分から1時間であった。

6.中退者の,中学時代の担任教師との連絡が可能となった場合,調査協力を依頼し,

 合意を得た後,中退者の中学時代の状況に関する質問紙調査を実施した。

7.この調査は,1996年6月より1997年8月までの1年2ヵ月間に渡り実施した43。

41中退に関する調査票の詳細については,Appendixに全調査票を掲載しているので参照のこと。

 42面接調査方法に関しては,指示的面接法および非指示的面接法の一部を援用し,項目の内容に準拠 しながら,中退者の状況に応じて,質問の順番を多少変更したり,補足説明を加えながら実施した。

 43調査日時に関しては,対象者との連絡がとれ,調査日時が確定した都度,調査を実施したため,調 査実施日および調査実施時間は一律ではない。

38

はじめに

  1 調査の目的   2 調査の方法   3 連絡先など

1.中退者の概要

1 2

3

4 5 6

7

番号 調査日

氏名

性別 現在の年令 現在の職業状況 連絡先

2.中退の概況

1

2 3 4

5

高校中途退学に関する調査(項目一覧)

在学時の高校 退学した時期

高校選択・決定の理由

高校入学から中退,現在に至るまでの概況

(全体把握)

中退したことについての目的,感想や意見 3.出来事連関について

 1) (出来事連関図作成についての説明)

 2)教育・職業キャリアについて   1 おもな経歴について   2 経歴の時期について

  3 進路・職業選択のおもな理由など  3)おもな行動について

  1 各経歴時におけるおもな行動   2 行動したおもな理由など  4)家族キャリアについて

  1 各経歴時における家庭内のおもな出来事など   2 その時の状況や感想など

 5)キーパーソンについて

  1 各経歴時の相談相手や影響のあった人   2 その時の本人の関わり状況や感想など  6)心的状況について

  1 各経歴時のおける本人の気持ち   2 おもな理由や影響した出来事など 4.中退要因連関について

 1)(中退要因連関図作成についての説明)

 2)中退の発端から中退に至るまでの概況

  1 中退の発端から中退に至るまでの経過について     (詳細)

  2 中退に至るまでに関連があったと思われる要因   3 中退に至るまでの要因連関図作成

    (時期記入)

 3 具体的対応や援助・指導など  4 その他,感想や意見など 3)保護者

1 2 3 4

退学に関わる相談回数や形式など 相談の要旨など

具体的対応や援助・指導など その他,感想や意見など 4)友達その他

1

2

3

4

退学に関わる相談回数や形式など 相談の要旨など

関わった人の具体的対応や援助・指導など その他,感想や意見など

進路決定時のキーパーソンとの関わり 1)担任教師

1

2 3 4

進学に関わる相談回数や形式など 相談の要旨など

具体的対応や援助・指導など その他,感想や意見など 2)その他教師

1

2 3 4

進学に関わる相談回数や形式など 相談の要旨など

具体的対応や援助・指導など その他,感想や意見など 3)保護者

1

2

3

4

進学に関わる相談回数や形式など 相談の要旨など

具体的対応や援助・指導など その他,感想や意見など 4)友達その他

1 2

3

4

進学に関わる相談回数や形式など 相談の要旨など

関わった人の具体的対応や援助・指導など その他,感想や意見など

6.中学校における進路指導について  1) (中学時代の進路指導内容の説明)

 2)中学校での進路指導内容や形式・状況についての    感想や意見

  1 形式などについて

  2 実施状況や内容などについて   3 その他,感想や意見など 7.その他

  1 将来に向けての考えや,今後の計画について   2 アンケートを受けての感想など

中学校担任用聞き取り調査用紙 5.キーパーソンとの関わりについて

高校中退時のキーパーソンとの関わり  1)担任教師

1

2 3 4

退学に関わる相談回数や形式など 相談の要旨など

具体的対応や援助・指導など その他,感想や意見など 2)その他教師

 1 退学に関わる相談回数や形式など  2 相談の要旨など

1)中学時代の行動や生活態度および性格について  1 行動・生活態度について

 2 性格について  3 友達関係について

2)中学時代の学習成績などについて 3)中学時代の家庭環境などについて  1 家族の構成について

 2 保護者の養育態度などについて  3 その他特記事項

4)中学時代の進路への意識について

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2.4 ライフコース分析の有効性

2.4.1 ライフコースの定義

 人間の生涯を意味する言葉として,ライフサイクル(life−cycle)やライフスパン(1ife−

span)という言葉が使われてきた。しかし,近年では社会学などの領域を中心にライフ コース(life course)という言葉がよく用いられるようになっている44。

 ライフサイクルなどが人間の生涯そのものを表すことが多いのに対して,ライフコー スは社会からみた個々人における生涯を捉えようとしてたものである45。そして,90年 代に入ると,そのような視点に立った研究が徐々に増えっっある。

 ライフコースの研究は,1970年頃にアメリカにおいて始められた。また,ライフコー スの視点に立った考え方が広まったのは,ライフコース研究の先駆者の一人であるエ

ルダー(Elder,G,H.,Jr.;1974)の代表的研究『大恐慌の子どもたち』からである。

 その内容は,子供時代の歴史的な体験,ここで言う「大恐慌」という経験が,その 後の子どもたちの生活にどのような影響を及ぼし,ライフコースがどのように形成さ れていくのかを示したものであった46。

 我が国において,ライフコース研究が最初に導入されたのは1980年頃であり,ライ フサイクルの視点に立つ家族研究を進めてきた社会学の研究者において,徐々に広ま りつつあるといえる。したがって,研究の歴史はまだ浅く,実証的な研究や分析,特 に,学校教育に関わる研究に関しては,まだ始まったばかりの段階である。

 それでは,ライフコースとは,一体どのようなものなのか。エルダーはその研究の

 44麻生誠・堀薫夫(1997)『生涯発達と生涯学習』放送大学教育振興会,pp.38−44

 45ライフサイクルとライフコースの概念上の区別は必ずしも明確ではないが,前者は,世代や地域で 標準的・斉一的な発達過程を前提にしているのに対して,後者は,個人生活の軌跡としての個人史と社 会全体の歴史過程の動的な関係を重視するという特徴が見られる。

 46カリフォルニア大学バークレイ校の人間開発研修所が所蔵していた「青年期の成長に関する調査研 究」のために収集されていた記録を,再分析することにより,歴史的大事件が個々人のライフコースに

どのような痕跡を残すかを明らかにした研究である。 G.H.エルダー,Jr,本田時雄他訳(1986)『大恐慌

の子どもたち一社会変動と人間発達』明石書店

40