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     ●EVA #1  (リロイ・チャオMS、ダニエル・バリーMS)   6時間9分

  ポータブル・ワークステーション・プラットフォーム(PWP)(作業用の足場、

作業台、工具の固定に使える装置)の評価試験、ISSで使われる予定のリジ ッド・アンビリカル(流体配管及び電気配線を収めるトレイ)の試験等を行い ました。

  この時のEVAクルーの足場の支援等に使われたRMS操作は若田MSと パイロットのジェット氏が担当しました。

 ●EVA #2  (リロイ・チャオMS、ウインストン・スコットMS)6時間53分   ISSで使われる予定のユーティリティ・ボックス(流体及び電気配線の接続 箱)、軌道上取り付け型のスライドワイヤー、耐寒性を向上させた改良型宇 宙服の2回目の試験、手首に付けて使用する小型コンピュータ(EVA手順書 の表示に使う)等の評価試験を行いました。

  この時のEVAクルーの足場の支援等に使われたRMS操作はパイロッ トのジェット氏が担当し、若田MSはその支援を行いました。

(ウ)その他のSTS−72における若田宇宙飛行士の活動状況  (a)打上げ上昇時運用

   シャトル打上げ上昇時にフライトデッキ(操縦室)後方の席から計器類のモニ タを実施し、状況の把握を行うと共に必要な操作、指示を行いました。

  (d)人工衛星とランデブーする際のシャトル操作支援

SFU及びOAST‑FLYER回収のためのランデブー時に衛星までの距離と接近率を 測定し、シャトルの接近操作を支援しました。

 (e)SFUのシステム操作

SFU回収時にSFUの太陽指向姿勢から地球指向姿勢への姿勢変更コマンド の送信を行う等、SFUシステムの操作及びモニタを行いました。

 (f)二次ペイロードの操作

タンパク質結晶実験装置(PCG‑STES)に関する実験操作等を行いました。

(g) 医学データの取得  

宇宙飛行の人体への影響を調べるための医学データ取得(シャトルで飛行する クルーは全員このような医学データを取得します)を行いました。

(h)その他

  飛行8日目の自由時間を利用してダニエル・バリーMSを相手に囲碁を行いまし た。またコーヒーを墨代わりに使って宇宙での習字を行ないました。

(4)第1次微小重力実験室(MSL−1)

      (First Microgravity Science Laboratory)   目的

NASAスペースシャトル/スペースラブミッションに参加し、実験テーマの実 施、及び宇宙ステーションの利用運用技術の開発等を実施する。

(ア)STS−83(MSL−1)の概要 (a)打上げ日/着陸日

  打上げ日: 1997年4月4日(EST)   帰還日:     4月8日(EDT) (b)ミッション期間

  3日 23時間(シャトルの燃料電池の不具合により、早期に帰還した。) (c)シャトル・オービタ

   コロンビア(OV‑102 /22回目の飛行)   (d)打上げ場所

     米国フロリダ州 NASAケネディ宇宙センター   (e)軌道高度・傾斜角

     約296km・28.45度   (f)搭乗員:計7名

 

  コマンダー:ジェイムス・D.ハルセルJr.(NASA)

 

  パイロット:スーザン・L.スティル(NASA)

 

  MS/PC:ジャニス・ボス(NASA)

 

       PC(ペイロード・コマンダー)  

     MS:マイケル・L.ガーンハート(NASA)

 

        ドナルド・A.トーマス(NASA)

 

     PS:ロジャー・K.クラウチ(NASA)

 

        グレゴリー・T.リンテリス(NASA)

 

(g)着陸地  

   米国フロリダ州 NASAケネディ宇宙センター  

 

(イ)STS−94(MSL−1R)の概要

    注:STS‑83は、シャトルの燃料電池の不具合により、予定を変更して早期に      帰還をしたため、同一クルーで再飛行を行った。

(a)打上げ日/着陸日

  打上げ日: 1997年7月 1日(EDT)   帰還日:     7月17日(EDT) (b)ミッション期間

   15日 16時間 (c)シャトル・オービタ

   コロンビア(OV‑102 /23回目の飛行)

NASA、NASDA、ESA、DARA、DLR (b)搭載装置

NASA 8装置、NASDA 1装置、ESA 1装置、DARA 1装置、

      DLR 1装置 (c)NASDA搭載装置

大型灼熱炉(LIF)

(エ)契約者及び分担

大型灼熱炉の製作…石川島播磨重工業(株) 運用計画立案…有人宇宙システム(株) 実験計画立案…宇宙環境利用推進センター 地上支援システムの製作…日本電気(株)

(オ)MSL−1 NASDAの実験テーマ数  6

(5)マニピュレーター飛行実証試験(MFD)

マニピュレーター飛行実証試験(MFD: Manipulator Flight Demonstration)は、

国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟(JEM: Japanese Experiment Module) の打上げに先き立ち、その構成要素のうち重要でかつ技術的に高度な要素の一つで ある精密作業用ロボットアーム(「きぼう」ロボットアーム(JEMRMS:JEM Remote Manipulator System)の子アーム)の飛行実証試験を行いました。この試験に供され たMFDロボットアームは、日本初の宇宙ロボットアームとなりました。

図1 「きぼう」の概要

ロボットアーム

船外パレット 船内保管室

船内実験室

船外実験プラットフォーム

「きぼう」は、米国、日本、カナダ、欧州諸国とロシアの計16ヶ国が共同で進め ている国際宇宙ステーション計画のなかで、日本が開発する有人宇宙活動施設であり、

日本初の「軌道上研究所」として位置付けられています。その構成は図1のように、

「船内実験室」、「船外実験プラットフォーム」の2つの実験スペース、それぞれに付 属する「補給部(船内保管室、船外プラットフォーム)」、そして「ロボットアーム(J EMRMS)」の4システムから構成されます。中でも、「きぼう」の船外実験プラッ トフォームは、常時宇宙に開かれた利用空間であり、「きぼう」の特徴と言えるもの で、日本の独自性のある活動に有効に利用されるとともに、国際協力の場としても利 用されることが期待されています。「きぼう」船外実験プラットフォームでの有人宇 宙施設におけるロボットアームの地上遠隔操作の導入は、搭乗員の作業負荷軽減等、

有人宇宙施設運用の効率化が期待できます。その予備的実験として、GC(ロボット アーム地上遠隔操作)実験では、シャトルと地上の間の通信システムを介して、地上 からのファイル転送によるMFDロボットアームの遠隔操作実験を行いました。

(ア)STS−85の概要 (a)打上げ日/着陸日

  打上げ日: 1997年8月 7日午前10時41分(EDT)   帰還日:     8月19日午前 7時08分(EDT) (b)ミッション期間

  11日 20時間 (c)シャトル・オービタ

   ディスカバリ(OV‑103 /23回目の飛行) (d)打上げ場所

      米国フロリダ州 NASAケネディ宇宙センター (e)軌道高度・傾斜角

      約296km・57度 (f)搭乗員:計6名

       コマンダー:カーチス・L.ブラウン(NASA)

       パイロット:ケント・ロミンガー(NASA)

      MS:N.ジャン・ディビス(NASA)

       ロバート・L.カービームJr.(NASA)

       スティーブン・K.ロビンソン(NASA)

      PS:ビオニ・V.トゥリグヴェイソン(CSA:カナダ人)

  (d)着陸地

      米国フロリダ州 NASAケネディ宇宙センター (イ)ミッション概要

  STS‑85における主要ペイロード

(a)CRISTA‑SPAS‑02(Cryogenic Infrared Spectrometers and Telescopes for the Atomosphere‑SPAS‑02)

(b)第2次国際極超紫外線観測装置(IEH‑02) (c)MFD(Manipulator Flight Demonstration)

(d)TAS‑01(Technology Application and Science‑01)