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食品

ドキュメント内 untitled (ページ 50-53)

【要約】

— 2013

年の食品生産額は、前年にヒット商品が数量増を牽引したカテゴリーにおいて反 動減が予想されるため、前年割れとなる見通し。

2014

年以降は、原料価格の上昇に伴 う製品値上げが数量減を補い増加傾向を辿ろう。

—

食品メーカーの業績は、

2013

年度は価格転嫁の浸透に伴う素材系カテゴリーの復調に より微増益、2014年度以降は価格競争の激化が収益を圧迫し減益となる見込み。

(注)その他は、缶瓶詰、嗜好飲料、水産練り製品、レトルト食品、健康食品、その他農産 加工品、その他水産加工品。

(資料)日刊経済通信社「酒類食品統計年報」「同月報」などをもとに三菱東京UFJ銀行 企業調査部作成

2007=100 とした水準

2007=100 とした水準

清涼飲料 34,933 36,313 36,495 37,480

(▲ 6.1) (4.0) (0.5) (2.7)

酒類 35,316 34,360 33,226 32,894

(▲ 1.1) (▲ 2.7) (▲ 3.3) (▲ 1.0)

菓子類 23,970 23,660 22,879 23,291

(▲ 0.1) (▲ 1.3) (▲ 3.3) (1.8) 小麦粉・同2次加工品 22,589 23,035 23,657 23,752 (▲ 3.0) (2.0) (2.7) (0.4) 牛乳・乳製品 19,792 19,768 19,471 20,172 (0.0) (▲ 0.1) (▲ 1.5) (3.6)

調味料 14,475 14,391 14,319 14,219

(▲ 1.4) (▲ 0.6) (▲ 0.5) (▲ 0.7)

冷凍食品 10,779 10,445 10,727 10,973

(▲ 3.6) (▲ 3.1) (2.7) (2.3) 食肉加工品 7,050 6,980 7,029 7,120 (1.2) (▲ 1.0) (0.7) (1.3) 砂糖・糖化製品 4,573 4,651 4,916 4,990 (4.3) (1.7) (5.7) (1.5)

油脂 4,322 4,423 5,109 5,344

(▲ 19.3) (2.3) (15.5) (4.6)

その他 51,905 51,989 51,729 51,263

(0.1) (0.2) (▲ 0.5) (▲ 0.9)

合計 229,704 230,014 229,556 231,497

(▲ 2.0) (0.1) (▲ 0.2) (0.8) 100弱 100程度

120弱

+0.5〜+1%

135程度 130弱

0〜+0.5%

120強 100弱

+5%程度

100程度

+0.5〜+0%

+2%程度 100弱

100強 100弱

+4%程度 0〜+0.5%

100弱

105程度 95強

110弱

+1%程度

+1%台半ば

▲2%程度 95強

100程度 85程度

+2%台半ば 120弱 100弱

▲1%台半ば

▲0.5〜0%

2014〜2015

(予想)

100弱 90弱

+3%程度 2013

(予想)

▲0.5〜0%

110強 (暦年) 2009 2010 2012

(見込)

▲0.5〜0%

0〜+0.5%

▲0.5〜0%

2011

▲2%程度

+1%台半ば

▲1%程度

+4%程度

+3%台半ば

0〜+0.5% 100程度

¾ 2013

年については、原料価格が引き続き高値圏で推移しており、幅広い製品分野で 値上げが予想されるものの、ヒット商品が数量増を牽引したカテゴリーにおいて、

その反動減が予想されるため(注)、食品生産額全体では前年割れに転じる見通し。

9

カテゴリー別の生産額では、原料価格上昇の影響が大きい素材系カテゴリー(小 麦粉や砂糖、油脂など)、及び「食肉加工品」などでは、値上げが実施され、こ れに伴う販売数量減を加味しても生産金額は増加する見通し。

9

しかしながら、前年のヒット商品の反動を織り込むと、「清涼飲料」、「牛乳・乳 製品」(両カテゴリーで市場全体の

25%を占める)ではいずれも前年割れが避け

られないうえ、主力のビール類の不振が継続している「酒類」では

PB

の一段の 台頭も予想されることなどから、食品生産額全体では前年割れとなる見込み。 

¾ 2014

年以降は、世界的な需給逼迫を背景に原料価格が引き続き上昇する公算が大き く、幅広いカテゴリーで製品値上げが予想されるため、人口動態の変化等に伴うベ ースの需要減を加味しても、食品生産額は

0.5〜1%程度の増加に転じる見込み。

(注)食生活の成熟化や嗜好の多様化が進むにつれ、食品業界では、ロングセラー商品がかつての 勢いを失ったり、新商品の人気が短期間で終息するなど、息の長いヒット商品が誕生しにく くなっている。 

  図表

2:食品生産額の推移

(注)1. (  )内は前年比伸び率。

(注)2. その他は、缶瓶詰、嗜好飲料、水産練り製品、レトルト食品、健康食品、その他農産加工品、

その他水産加工品。

(資料)日刊経済通信社「酒類食品統計年報」「同月報」などをもとに三菱東京UFJ銀行企業調査部作成

(単位:億円、%)

2007=100 とした水準

2007=100 とした水準

売上高 130,644 131,211 131,237 134,961

(▲3.0) (0.4) (0.0) (2.8)

営業利益 5,238 5,986 5,669 5,518

(4.7) (14.3) (▲5.3) (▲2.7)

営業利益率 4.0 4.6 4.3 4.1 4%程度 4%弱 110弱 110弱

2010 2013

(予想)

0〜+1% ▲1%程度

105程度 110強

2014〜2015

(予想)

+1%程度 +2%弱

(年度) 2009 2011 2012

(見込)

2. 企業業績

2013

年度は微増益となるものの、

2014

年以降は再び減益局面へ

¾

食品メーカー大手

20

社の

2012

年度の業績は、前年に抑制していた販売促進費や広 告宣伝費の例年通りの計上が収益の下押し圧力となるうえ(注)、一部では水産・食 肉相場の低迷により卸売部門の業績が悪化しており、減益基調が継続する見込み 

(図表

3)

9

売上高は、国内市場の復調に加え、昨年度に実施された一部企業による買収効 果の通年寄与により、前年比

2.8%程度の増収を確保する見通し。

9

損益面では、震災直後の品不足や広告の自粛から販売促進費や広告宣伝費を抑 制していた酒類、清涼飲料、菓子メーカーの一部で、これら費用が例年並みに 戻り、減益となる見込み。また、国内卸売価格の大幅下落に伴い卸売部門(水 産・食肉)の収益性が悪化している冷凍食品、食肉加工品メーカーの一部では、

二桁の営業減益を余儀なくされよう。この結果、全体でも営業利益ベースで前 年比▲3%弱の減益となる見込み。 

¾ 2013

年度は、価格転嫁の浸透に伴い素材系カテゴリーが復調、微増益となる見通し。

9

売上高は、国内販売については低迷が予想されるものの、海外事業の成長や医薬 事業などの他事業が牽引し

1%程度の増収となる見込み。

9

損益面では、原料価格の上昇が加工系カテゴリー(清涼飲料・酒類・菓子など)

の収益の下押し圧力となる一方で、国内卸売価格(水産・食肉)の底打ちが見込 まれる冷凍食品、食肉加工品メーカーのほか、2012 年度後半から値上げが浸透 している素材系カテゴリーのメーカーでも損益改善が見込まれ、全体としても営 業利益は微増となる見込み。

¾ 2014〜2015

年度は、国内販売の持ち直しにより前年比

2%弱の増収となる見込み。

損益面では、海外事業の利益成長は見込まれるものの、消費者の低価格志向に対応 する小売各社からの価格引き下げ圧力が年々強まっており、国内事業の採算悪化が 予想されるため、営業利益は微減傾向を辿る公算が大きい。

(注)小売の特売原資となる「販売促進費」や、TV 広告等で用いられる「広告宣伝費」の計上は、

メーカーが販売数量を確保するうえで欠かせないが、近年では、特売の常態化や嗜好の多様 化が進むなか、これら費用の多額計上が必ずしも販売増に直結せずに、逆に収益悪化要因と なるケースが散見されている。 

      図表

3

:食品メーカー大手

20

社の業績(連結ベース)

(単位:億円、%)

(注)1. 対象企業は、キリンホールディングス、アサヒグループホールディングス、サッポロホールディングス、

伊藤園、コカコーラセントラルジャパン、明治ホールディングス、森永製菓、江崎グリコ、

日清製粉グループ本社、山崎製パン、日清食品、森永乳業、味の素、キッコーマン、日本水産、

マルハニチロホールディングス、日本ハム、伊藤ハム、日清オイリオグループ、三井製糖。

     2. (  )内は前年比伸び率。

(資料)各社決算資料をもとに三菱東京UFJ銀行企業調査部作成

分野 企業名 概要

伊藤園 2013年春に、ミャンマーで、茶飲料などの清涼飲料を生産・販売予定

味の素 2013年春に、タイから輸入したうまみ調味料「味の素」を、ミャンマーの

工場で小口包装し現地で販売する予定 サントリー

ホールディングス

インドでは食品大手ナラングループの子会社を、ベトナムではペプシコの子会社 を買収。中国では、ビール大手「青島ビール」と上海で合弁事業を展開 キリン

ホールディングス

グループ初となる健康機能を訴求した横断ブランド「プラス-アイ」を立 ち上げ、健康食品事業に注力する方針

キユーピー 介護食事業は毎年増収基調で推移、今後は施設介護食市場への展開を強化 する方針

森永乳業 足元10年間で介護食事業の売上高は倍増、今後も同事業に注力する方針 海外

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