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35.01   USSD 2006 報告書が述べるところによれば、

「政府の承認を得て労働組合に加入する権利、労働組合を結成する権利は、

法の定めるところであるが、実際のところ、政府は必ずしもこの権利を尊重し なかった。総労働力はおよそ6,500万人で、うち1,800万人が労働組合に加入 しており、またその多くは政党に所属していた。国民の圧倒的多数(75ない

し80%)が就労する大規模なインフォーマル部門について信頼できる労働統

計は存在しなかった。... 推計によれば、およそ5450の労働組合の15%は正 式に登録された25の全国労働組合(NTU)センターに所属していた。政府に 登録されないNTUもいくつかあった。…組合は大体において多くの面で政治

化されており、組合は国営企業およびChittagongの政府運営の港の中で最も 強力であった。その徹底した政治性を理由に、公務員および治安部隊職員は組 合加入を禁じられた。教員は公立および私立を問わず労働組合の結成を許可さ れなかった。」 [2a] (6a項)

35.02   自由の家が2005年6月の報告の中で述べたところによれば、

   

「バングラデシュにおける労働組合の組織運動は依然として脆弱で、政治的 に遅れていたため、個々の指導者または使用側の支配に従属することが多かっ た。その結果、バングラデシュの労働組合員の加入率は世界の中で依然として 低いままであった。 主要な輸出産業– 既製衣料– では、所有者の多くは他の 労働者の組合結成を厳しく妨害し、合法的に執行可能な権利をほとんど持たな い臨時労働者として扱うことを好んだ。輸出加工区における労働組合の結成は、

違法であり、野党に所属する組合は抑圧に直面する傾向が強い。過去10年間 で、職能団体および事業体もその多くが政治的に分裂した。」 [65a] (p73)

35.03 USSD 2006 報告書の意見によれば、「 ストライキを行う権利は法律で特に

認められていないが、ストライキは労働者の抗議運動の共通する形態であり、

1969 年の労使関係条例では解決されなかった苦情に取り組む合法的手段とし て認識された。[2f] (6b項) しかし、USSD 2006 報告書が補足する所によれば、

「組合が使用者側に干渉されることなく、その組織活動を実施することは法 の保護するところではない。実際に、民間部門では使用者側はすべての組合活 動を阻止し、組合の組織またはそれへの共鳴の疑いがある労働者を解雇すると 共に、情報提供者を職場区域に配置するのが一般的で、場合によっては現地警 察と協同する私服治安職員を雇って労働者を威嚇した。…団体交渉の主体は党 同者を代表するため、EPZs [輸出加工区]を除き、団体交渉は組合が労働組合 登録機関に合法的に登録されていることを条件に合法とされる。…必須業務条 例は、それが必須と宣言するすべての部門において、政府が3カ月間のストラ イキを非合法化することを認める。 …政府はストライキまたはロックアウト が始まる前後であればいかなる時期にもストライキまたはロックアウトをし、

労使紛争を労働裁判所に言及する権限を与えられる。 [2a] (6b項)

35.04   アムネスティインターナショナルの 2004 年次報告書(2003 年の事件)が

述べるところによれば、「警察は野党あるいは労働組合の抗議デモに引き続き 過度の武力を行使した。数百人のデモ参加者が負傷し、一部は重症を負った。」

2003年 10月 10 日、デモ参加者−政府系看護協会の38人−が看護業務理事 会に突入しようとした際、警官は失業者および看護学生を襲撃し、殴打を加え た。伝えられるところによれば、この事件で 50人を超える看護士が負傷し、

うち3人は重症であった。看護師は雇用条件の変更に反対して抗議運動を行っ ていた。 [7j] (p1)

35.05 USSD 2006 が述べるところによれば、

「国の定める最低賃金はない。代わりに賃金委員会が全国各地で会議を招集 し、能力水準に基づく階級を用いて産業ごとに賃金および諸手当を設定する。

民間部門の使用者はこの賃金構造を無視することが極めて多かった。週5日 40時間労働を義務付けた2005年9月法は不規則に執行された。… その法律

は、政府職員、銀行、NGOその他の一般会社員に適用された。工場労働者は 引き続き旧労働法の下に置かれ、週48時間労働で1日の休日と12時間以内 の残業が義務付けられた。」 [2a] (6e項)

2004年4月15日のBBCニュースで取り上げられたところによると、起業 家Dame Anita Roddickはバングラデシュへの視察旅行後、バングラデシュの 繊維産業の圧倒的多数の労働者を構成する約200万人の女性に代わって、低賃 金、長時間労働そして基本的権利の否定に怒りをぶつけた。同氏は開発途上国 の縫製工場を利用する西側の企業は現地の工場所有者に圧力をかけており、そ の結果所有者がコスト削減を意図して従業員に「奴隷労働」条件を課すことに なるのだと非難した。また同氏の意見によれば、「バングラデシュでは、縫製 労働者は3カ月の完全有給産児休暇を取る合法的権利を与えられている。しか し、女性が欧米で最も評価の高い製品を縫製している工場の 90%はでは、こ の手当付き産休権利は当たり前のように侵害されている。」 [20ao]

  縫製工場の労働者の大多数は女性である。Most of the workers in garment

[20ar]

35.06 Keesingの記録によれば、2006年の5月から6月にかけて、縫製産業では前 例のない騒乱が発生した。Dhaka の単一工場で発生した解雇紛争は、5 月 20 から 23日にかけて、低賃金と長時間労働を主張する広範囲のストライキさら に暴動へと発展した。警察および軍が介入する前に250軒の工場が一部損壊し た、デモ隊の1人が死亡した他、100人以上が負傷した。政府は5月25日に、

縫製産業の最低賃金を設定する委員会設立の意向を発表した。[5j] 6月 4 日に

は、Dhaka内外の縫製労働者およそ3,000人が低賃金、劣悪な労働条件さらに

組合権の欠如を訴える抗議運動を再開した。6 月 17 日には、一部の工場の無 期限閉鎖を受けて数千人に及ぶ労働者が抗議デモを行った。 警察は催涙ガス と機動隊攻撃を利用して労働者を追い払った。(Keesing’s、2006年 6 月) [5k]

2006年10月12日にアジェンス・フランスプレスが報じたところによれば、

これまでの月 950.00 タカの水準から1662.50タカ(約12 ポンド)への賃上 げという同業界の最低賃金の発表を受け、数千人に上る縫製労働者が激しい抗 議デモを実施した。7軒以上の工場に火が放たれた後、抗議者を拘束する意図 で警官隊が配備された。 [23q]

35.07   バングラデシュ衣料品製造・輸出業協会(BGMEA).会長が2007年5月29日 に述べたところによれば、同組織は 2007年 6月 30日までに全縫製工場によ

る 1,662.50 タカの最低賃金の支払いを執行することを決定した政府は、昨年

初めに実施した1013軒の縫製工場のサンプル調査において、そのうち600軒 のみが2006年10月に公表された最低賃金1,662.50タカを支払っていたこと を突き止めた。(UNB、2007年5月29日) [39ae]

35.08   Guardian紙(UK)が2007年7月16日に公表された特別報告書の中で、バ ングラデシュで大手スーパーマーケットグループUKへの輸出向けに衣料品を 製造する特定の工場における労働条件を説明した。12 人の工場労働者および バングラデシュ衣料労働者統一評議会会長の取材が示したところによれば、

- 縫製工場の大多数 (厳密には UK スーパーマーケットに輸出する工場だけ ではない) は依然として、2006年10月に公表され、2007年6月30日までに 実施予定の最低賃金、月額1,662.50タカ (約12ポンド)を支払っていなかった。

熟練者は最低生活賃金 22ポンドを受け取っていると思われるのに対し、非熟 練労働者に支払われるのは月額8ポンドであった。ここ数年間は、賃金は実質 ベースで半額であった。

- 労働者の多くは週60 時間以上の労働を義務付けられ、中には84時間以上 という者もいた。時には注文をこなすために、終夜労働が義務付けられること もあった。

- 労働者は労働組合の利用を拒否された。

- 取材を受けた一部の話では、工場労働者は工場長から身体的虐待や暴言、

脅迫を受けており、些細な理由で解雇された者もいた。

- 長時間労働、劣悪な労働条件、貧困に加え、過密かつ不衛生な条件により、

縫製労働者は、結核、腎臓疾患、下痢、難聴、皮膚病および精神異常等、様々 な不具合や疾病に罹患し易くなっている.

ある工場長がガーディアン紙に話したところによると、顧客(米国およびドイ ツ)が提供した選択肢は低賃金以外にほとんどなかった。『バングラデシュを 訪れた買い手企業が言うには、『我々は実業家だ。欲しいのは金だ。中国の方

が 価 格 が 安 い と わ か れ ば 、 そ こ に 行 く こ と に な る だ ろ う 。 』.

[55c]

35.09   2007年8月9日に報じられたところによれば、Chittagong市の国営ジュー ト工場において、警察が催涙ガスおよび警棒を使って抗議運動を解散させよう とした際、労働者 1 人が死亡し、他20 人が負傷した。労働者は11 週間にわ たって賃金が未払いであることに抗議していた。工場長の1人は、ジュート工 場は十分な現金が不足しており、1週間分しか支払わなかったと話したとされ る。[20df]

35.10   国の北東部に位置する茶畑の労働者は、社会の無視と搾取の犠牲というコミ

ュニティを形成する。SylhetのReliant Women Development Organisation に よれば、茶畑労働者で構成されるその主要コミュニティは、およそ150年前に インドからバングラデシュに移住してきた。このコミュニティは現在 29 万 7000 人が居住し、多くはヒンドゥー、キリスト教徒あるいは他の宗教少数派 であり、バングラデシュ社会の周囲から隔離されて生活する傾向にある。 現 在、茶畑の労働者は、茶の摘葉23kg当たり30タカ(およそ0.23ポンド)を 支払われ、多くの場合終日労働である。23kg を超える量にはいくらか追加分 が支払われる。『登録』労働者には、RWDO によれば、極めて貧弱な水準の 宿泊施設と医療を受ける権利が与えられる。このコミュニティが直面している 他の問題には、高い非識字率、非衛生的な衛生環境、飲料水の水質汚染および アルコール依存症などが挙げられる。