医療および薬剤の利用可能性に関する概要
28.01 EIU国別プロファイル 2007が述べるところによれば、国内の医療施設は「極 度の不足」状態で、2005/06会計年度には、公立部門において病院ベッド4万 9669床、登録医師 4万2101人、登録看護士1万4,689人であった。(これは 言い換えると、10万人当たり医師数およそ27人および登録看護士数10人に なる。) [40j] (p16) 2004年5月の世界銀行の報告が推定したところによれば、
世界平均は10万人当たり医師数約146人および看護指数334人であった。[6]
2004 年に関する国連共通国別評価によれば、公共部門は入院患者の比率が多 いのに対し、民間部門はその大多数が外来患者、特に貧困層の治療に当てられ
ている。[8d] (p30) EIU国別プロファイルが述べるところによれば、公共医療サ
ービスに持ち込まれるのは「重篤な症例」のわずか 12%である。その報告が 補足するところによれば、「総人口を対象とする医療サービスは依然として窮 乏状態であるのに対し、Dhakaの富裕層には一流の医療サービスを提供する民 間病院が存在する。」 [40j] (p17) 世界保健機構 (WHO)世界保健報告2005は、
2002年における人口1人当たり保健医療費は総額11米ドルであると推定した。
[14c]
28.02 WHOに伝えるところによれば、バングラデシュは国家人口・保健総合プロ
グラム (NIPHP)あるいは保健人口セクタープログラム (HPSP)を運営してい
る。[14a] 保健政策は公平さの向上と基礎医療サービス・パッケージ(ESP)のア
クセシビリティを目指す。 [14a]、USAID は 1997 年以来ずっと、技術支援組 織と現地 NGO のネットワーク網を活用して政府のESP を達成するNIPGHP に資金を提供している。2006年3月にアクセスしたUSAIDのウェブサイト の 記載によれば、「NGO業務達成プログラム」 (NSDP)は、41の現地NGOが 小児保健、妊婦医療、生殖医療、臨床医療を利用または利用しない家族計画サ ービス、伝染病予防、結核等の基礎医療サービス・パッケージ(ESP)、緊急分 娩救急医療、妊娠中絶後のケアおよび限られた治療的介護を達成するのを支援 する。このNGOネットワークは、全国346箇所の都市および農村医療施設、
8000 箇所のサテライトクリニックおよび約 7,000 人の女性医療従事者を通じ て機能し、国家人口のおよそ17%に貢献している。毎月 150万人がその恩恵 を受けている。 [17]
28.03 国連女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(CEDAW) に向
けた2003年1月3日の締約国報告書が言及するところによれば、出生時の平 均寿命は男女とも、1990-1995の56歳から 1995-2000には58歳に上昇した。
幼児の死亡率は1991年の1000人当たり92人から2000年には1000人当た り62人まで減少した。 [47a] (p4) WHO World Health Report 2005 の推定によ れば、2003年には平均寿命は男女とも63歳になったということである。[14c]
28.04 Chittagong丘陵地におけるマラリア発生率は高い。2004年7月19日および 2005年12月5日のMSFの記事によれば、国境なき医師団(MSF) その他は、
2004 年からバングラデシュにおける効果的なアルテミシニン・抗マラリア薬 併用療法(ACT) の提供を開始した。[29b] [29c]
28.05 Directorate General of Health ServicesのデータベースはDhakaを拠点とする 医 療 機 関 の 総 覧 を 提 供 す る 。 http://www.angelfire.com/ak/medinet/database.html [82]
HIV/エイズ
28.06 2004年9月 13日にアクセスしたUNAIDSのウェブサイトによれば、バン グラデシュはHIVの有病率は低いが『脆弱性』が高い国である。バングラデシ ュの記録では、コンドームの使用率が最低で、多数のセックスワーカーの患者 極めて多く、HIV/エイズの知識が低い上、地域の薬物使用者による注射針/注射 器の共有が蔓延している。UNAIDSの意見によれば、バングラデシュには成功 のレスポンスに向けた重要な要素、効果的介入を行うNGOネットワーク、有 効な政府組織/NGO連携の事例、ドナーの協力メカニズムを備えた部門規模の 保健医療アプローチ、多部門との政策統合、そして市民社会はもとより政府の 強力な関わりが揃っている。[36a] 同じウェブサイトが2006年10月に述べた ところによれば、政府の 2004年から2010年までのHIV/エイズに関する国家 戦略計画が2005年5月から正式に始まった。2003年から2006年6月にかけ て、政府、世界銀行およびDfID共同出資による予防プロジェクトが行われた。
USAIDS は 2005-2008 の期間、対象介入措置に資金を提供した。 [36b] 2007 年のUNAIDSの推定によれば、バングラデシュには、6400人ないし18000人 の成人がHIVと共存している。「感染の危険が最も高い」人の70% 以上は予 防プログラムまで到達したと考えられている。しかし、感染者全体で抗レトロ ウィルス療法を受けているのは全体の 1%に過ぎない。 (UNAIDS: 2007 年 8 月にアクセスしたウェブサイト) [36c] 2003年10月に公表されたところによ れば、国内の主要製薬会社の1つであるBeximco Pharmaceuticals Limitedは 5 種 類 の 厳 密 な 抗 レ ト ロ ウ ィ ル ス 剤 を 発 売 し た 。(Espicom Business Intelligence) [28] 貧困層および立場の弱い人々に支援を提供するケア・インタ ーナショナルの推定によれば、静注による薬物常用者の 90%は注射針を共有 している。ケア・インターナショナルはDhaka市内に52のドロップインセン ターを運営しており、その一部は現地NGO を介してニードル・エクスチェン ジプログラム、無料の注射針やコンドームその他のサービスをHIV感染リスク の高い集団に提供している。[86]
28.07 保健アドバイザーのA.S.M. Matiur Rahmanが2007年4月にHIV/エイズの ワークショップで話したところによれば、その年にHIVの感染が確認されたバ ングラデシュ人は874人であった。同氏によれば、状況は依然として「管理し やすい」状態であるが、国全体はやはりHIV/エイズの感染危険性が依然高いと 警告した。 (デーリースター紙、2007年4月17日) [38 aw]
腎臓透析
28.08 バングラデシュ全国腎臓透析基金のウェブサイトは、主要都市の入院透析セ
ンターおよび通院透析センターに加え、Dhaka市内の腎臓移植施設について詳 細を提供する。: http://www.kidneybangla.org/ [81]
精神的健康
28.09 2005年のWHO Project Atlas 報告書 が言及するところによれば、1957年 より以前は、バングラデシュには精神医療部門はなかった。精神病院の第1号 は1957年に開設された。現在、精神医療は初期レベルでは一次医療従事者や ヘルスワーカー、そのレベルを提供する設備の整った病院は 1 軒しかないが、
二次レベルでは県立病院、さらに3次医療では大学付属病院により提供されて
いる。WHO Project Atlasに掲載された精神病治療薬14種のうち、バングラデ シュではわずか3種類が入手可能であった。 [14b] Dhakaの英国高等弁務官事 務所が 2003年 11 月に述べた意見によれば、「これまで必要に応じて、バン グラデシュにおける精神科医療の提供の調査を行ってきた。バングラデシュの 精神科で働く医師の助言によれば、同病院にはイギリスで研修を受けた医療従 事者がいる。しかし、国営病院で提供される医療基準は必ずしもイギリスの基 準ではなく、医師の多くは英国と比べて医療費が最低額の、質の高い民間施設 を運営している。[11f]
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