曝露の種類 影響 NOAEL
(mg/kg bw/d)
(mg/kg bw/d)曝露量
(値の情報源) 計算値 MOE リスクの可能性?
作業者 発生毒性 10 0.599
(C h e m S T E E R APDR、吸入)
10 0.599
16.7 あり
一般集団 発生毒性 10 8.13x10-2
(E-FAST ADRpot、 魚類摂取)
10 8.13 × 10-2
123 低
結論
・ 職業曝露については、MOE < 100 であったため、がん以外の影響についてリスクの可能性が 存在する。
・リスクは十分に管理できず、曝露を最小化する必要がある。
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ステップ 7:リスク判定の実施
リスクアセスメントプロセス及び結果の文書化
適切なリスクアセスメントには、特に、関連するすべてのリスクが考慮されていることの確認(直 接的で明確なものだけではない)、採用された安全措置の有効性のチェック、アセスメントの結果 の文書化、及びアセスメントを最新に維持するための定期的な見直し等が含まれる。
この文書は機密性を持つデータを含むため、社内での使用に留めるべきであり、共同製造者や一 般市民と共有する必要はない。次のステップで、必須情報に関して透明性をもってステークホル ダに伝達するために使用する書式を作成する(下記「GPS 安全性要約書」を参照)。
リスクアセスメント結果を文書化する目的は、次のものを提供するためである。
・ リスクアセスメントのプロセスを示した企業文書。ステークホルダがリスクアセスメントの結 論の正当性の根拠を求める場合があるため、これは重要である。社内プロトコールには、結論 を正当化するために必要な根拠を示す。
・ 企業がこうしたハザード及び曝露のリスクを最小化するために実施した、リスク管理措置の説明。
・ 化学品、その潜在的なハザード、及びヒト又は環境への曝露の可能性に関する明確かつ簡潔な 説明。
文書では、次のことを要約するべきである。
・化学品の評価実施に際して優先順位決定に使用した基準
・収集したハザード情報
・ハザードキャクタリゼーションの結果
・収集した曝露情報
・曝露評価の結果
・最終的なリスクアセスメントの結果(例:安全、安全でない、さらなるステップが必要、等)
・サプライチェーンを通して実施された、又は実施予定のリスク管理措置
この社内文書に加えて、化学品及びその他の関連するプロダクトスチュワードシップ情報に関す る透明性を高めることは、企業のプロダクトスチュワードシッププログラムに対する信頼性構築 に役立つ。さらに、化学業界が化学品及びその関連するリスクについて精通していること、また 適切なリスク管理措置を実施していることを、すべての人に明示することは、化学業界全体の信 頼性構築に役立つ。
こうしたことを念頭に置いたグローバルプロダクト戦略(GPS)の必須要素は、企業が関連する化 学製品のプロダクトスチュワードシップ情報を一般に公開することである。
GPS 安全性要約書の作成
化学品の GPS 安全性要約書は、GPS リスクアセスメントシステムの最終ステップである。GPS 安全性要約書は法的文書ではなく、MSDS などの法的文書に代わるものとして意図されたもので はない。これは、SAICM 目標のために産業界で行われた自主的な貢献の結果である。GPS 安全 性要約書は、化学的なリスクアセスメントの結果に関する短い概要を含む化学物質の主な特性に 関する一般的な概要を提供し、一般市民の信頼を高めるために化学品がライフサイクル全体にわ たり安全に取扱われているという情報を適切な書式で透過性をもってアクセスできるようにする ことを意図したものである。本要約書は、非常に基本的で一般大衆が理解可能なものであるべき であり、したがって専門用語の使用は最小限に抑え、一般的な用語を使用する。また、eSDS の ような法的なコミュニケーション文書に代わるものとして意図されたものではない。これらの文 書は常に、いかなる場合でも、化学品を産業に使用する前に参照されるべきである。
GPS 安全性要約書はむしろ、対象の化学品(又は化学品のカテゴリ)に関する関連情報の簡単な 概要を、一般市民に提供することを意図している。
・情報を受ける対象者:一般市民、すべてのステークホルダ
・ 内容:GPS 安全性要約書は、使用、安全な取扱い、及びリスク管理に関する情報に加えて、潜 在的なハザード及び曝露シナリオに関する簡単な説明も含む。GPS 安全性要約書には、世界的 標準として規定された書式は存在しない。各企業で内容及びレイアウトを自由に決めることが できる。
本要約書は、非常に基本的で一般大衆が理解可能なものであるべきであり、したがって化学や毒 性学用語の使用は最小限に抑え、一般的な分類用語を使用する。一般に知られている製品との類 似点を利用することが役立つ場合がある。本要約書の個別の内容は規定されていない。結果を示 す際は、「リスクに応じて」という概念、又は潜在的な社会的関心の程度を利用するべきである。
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安全性要約書は理想的には、リスクアセスメント専門家、事業単位、そして可能であれば一般市 民の使用のために洗練されたわかりやすい言葉で伝える企業担当者の共同作業として作成するべ きである。企業は安全性要約書の準備を下請に出すこともあるだろうが、公表は常に企業の責任 の下で行われる。化学品が他の企業によっても生産される場合、企業は共同作業で共通の安全性 要約書を作成することが推奨される。これにより、各企業の作業負荷が軽減するだけでなく、不 必要な重複を避けながら、企業が同じ物質について矛盾する情報を公表しないようにすることが できる。
次に例を示す:
・化学品の使用と適用、及びその有用性。
・ 化学品の潜在的なハザード。重大な物理的ハザード又は重大な毒性を伴う化学品については、
より小さいハザードの化学品よりも詳細に記載するべきである。
・化学品の曝露の可能性。
例:消費者用製品の化学品については、最も詳細なレベルで記述する。
この書式(例えば簡単な文章や、質疑応答等)は、提示する情報量に応じて変更できる。1 つの選 択肢として、企業の技術及びマーケティングに関する文書の一部として示し、したがって企業の 製品に関する他の文書と書式を一致させてもよい。
GPS 安全性要約書の推奨される要素
ICCA は、安全性要約書について特定の書式や内容を強制していない。企業は、自分自身の書式 での安全性要約書を自由に準備することができる。何らかのガイダンスを要望する企業のため に、リスクアセスメントに関する ICCA ガイダンスでは安全性要約書に含めることができること についての情報を示している。記載されている内容は、最良実施の推奨事項として参照するべき である。企業は独自の書式を作成してよいが、提供する情報の妥当性については各企業が責任を 負う。GPS 安全性要約書は、変更又は新たな情報の組み入れのために、頻繁に再考して更新す るべきである。さらに Cefic は、REACH 一式文書の変換のためのテンプレートを公表している が、REACH 一式文書がない場合でもこのテンプレートは使用できる。http://www.cefic.org/
Industry-support/Implementing-reach/ Documents-and-Tools 1/
以下の一覧は、GPS 安全性要約書に組み入れることができる要素の一部をまとめたものである。
テンプレートについては、p.150 〜 153 を参照のこと。
・化学品名(又はカテゴリの記述)
・使用-適用、機能
・物理/化学性状
・健康に対する影響
・環境中での運命及び潜在的な影響
・曝露-曝露の可能性
・リスク管理-推奨される措置
・応急処置
・消火措置
・偶発的放出に対する措置
・廃棄で考慮すること
・取扱い及び貯蔵
こうした要素を推奨してはいるが、これら要素の 1 つ、ないしは複数を含められないという、
個々の企業に特有の理由が存在する場合もある。その一方で、企業の安全管理メッセージを強調 する要素が他にもある。例えば:
・化学品の有用性
・特別に考慮した事項
・製造に関する事項
・当局/科学機関による知見
・規制の遵守
・追加情報の情報源
・結論の記述
・連絡先の情報
すべての要素が各々の要約書に適切であるとは限らない。また、その提示順序は、伝達されるメッ セージに応じて異なる。 例えば、化学品のハザードが最小限であり、わずかなリスク管理活動で 十分である場合、物理学的特性、健康への影響、又は環境への影響を強調するべきである。 逆に、
化学品が潜在的なリスクを呈する場合、企業のリスク管理活動を強調するべきである。
ACC ウェブページでは、約 1,000 の GPS 安全性要約書が利用可能である。 ACC はこのウェブ ページ(http://reporting.responsiblecare-us.com/Search/PSSummarySearch.aspx)で、
各企業について現在利用可能なプロダクトスチュワードシップ要約書47を参照するためのポータ