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2.12 集中管理について

2.12.6 重複除外

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グループのポリシーのステータス

このパラメータを表示するには、ツリーで[コンピュータ]を選択し、グループを選択して、

[情報]ペインの[バックアップ ポリシー]タブを選択します。

このステータスには、グループおよびその子グループに含まれる各コンピュータのポリシーのうち、最も重大なス テータスが定義されます。現在いずれのコンピュータにもポリシーが適用されていないとき、ステータスは "OK"

になります。

ポリシーの蓄積された状態とステータス

バックアップ ポリシーには、特定のコンピュータまたはグループに関連する配置の状態と ステータスのほかに、蓄積された配置の状態と蓄積されたステータスがあります。

バックアップ ポリシーの蓄積された状態

このパラメータを表示するには、ツリーで[バックアップ ポリシー]を選択します。[配置 の状態]列に、それぞれのポリシーの蓄積された配置の状態が表示されます。

この状態は、ポリシーが(直接または継承を通じて)適用されるすべてのコンピュータへのポリシーの配置状態 の組み合わせとして定義されます。現在いずれのコンピュータにもポリシーが適用されていないとき、配置の状 態は設定されず、列に "未適用" と表示されます。

たとえば、コンピュータ A にポリシーを適用したとします。ポリシーは正常に配置されました。次に、ポリシーを 変更し、コンピュータ B および C で構成されたグループにすぐにそのポリシーを適用します。A のポリシーを 更新し、B と C に配置する必要があります。この処理が実行されている間、ポリシーの蓄積された状態は

"更新中、配置中" のように表示され、次に "更新中、配置済み" または "配置済み、配置中" に変わ り、通常、最後は "配置済み" になります。

バックアップ ポリシーの蓄積されたステータス

このパラメータを表示するには、ツリーで[バックアップ ポリシー]を選択します。[ステ ータス]列に、それぞれのポリシーの蓄積されたステータスが表示されます。

このステータスは、適用対象となるすべてのコンピュータ中で、最もエラー レベルの高いポリシーのステータスと して定義されます。いずれのコンピュータにもポリシーが適用されていないとき、ステータスは "OK" になりま す。

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重複除外は、ディスク レベルのバックアップではディスク ブロックに対して実行され(ブロック レベルの重複除 外)、ファイル レベルのバックアップではファイルに対して実行されます(ファイル レベルの重複除外)。

Acronis Backup & Recovery 10 では、重複除外は次の 2 つの手順から構成されます。

ソースでの重複除外

バックアップ時に管理対象のコンピュータで実行されます。Acronis Backup & Recovery 10 エージェントは、ストレージ ノードを使用して重複除外可能なデータを判断し、既に格 納域に複製が存在するデータを転送しません。

ターゲットでの重複除外

バックアップの完了後に格納域で実行されます。ストレージ ノードは、格納域のアーカ イブを分析し、格納域のデータを重複除外します。

バックアップ計画を作成する際には、その計画のソースでの重複除外を無効にできます。こ れによってバックアップの処理速度は速くなりますが、ネットワークとストレージ ノード の負荷は大きくなります。

重複除外された格納域

重複除外が有効になっている集中管理用格納域は、重複除外された格納域と呼ばれます。集中管理用 格納域を作成する際には、重複除外を有効にするかどうかを指定できます。テープ デバイスには重複除外 された格納域を作成することはできません。

重複除外データベース

重複除外された格納域を管理している Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードは、

格納域に保存されたすべての項目(暗号化されたファイルなどの重複除外できない項目は除 きます)のハッシュ値が含まれる重複除外データベースを保持します。

重複除外データベースは、格納域の作成時に[集中管理用格納域の作成]の[データベースのパ ス]で指定したフォルダに保存されます。重複除外データベースはローカル フォルダにのみ 作成できます。

重複除外データベースのサイズは、格納域に存在するアーカイブの合計サイズの約 1% です。つまり、1TB の新しい(重複しない)データごとに、データベースに約 10GB が追加されます。

格納域にアーカイブおよびメタデータを含むサービス フォルダが保持されている場合に、データベースが破損し たり、ストレージ ノードが失われると、新しいストレージ ノードによって格納域が再スキャンされ、データベース が再作成されます。

重複除外のしくみ

ソースでの重複除外

非重複化格納域へのバックアップを実行すると、Acronis Backup & Recovery 10 エージェント は、バックアップされている項目(ディスク バックアップではディスク ブロック、ファイ ル バックアップではファイル)を読み取り、各ブロックのフィンガープリントを計算しま す。 このフィンガープリントはハッシュ値とも呼ばれ、格納域内の項目の内容を一意に表 します。

エージェントは格納域に項目を送信する前に、重複除外データベースに照会して、項目のハッシュ値がすで に格納されている項目のハッシュ値と同じかどうかを調べます。

Copyright © Acronis, Inc. 71 同じである場合、エージェントは、項目のハッシュ値だけを送信します。同じでない場合、項目自体を送信し ます。

暗号化されたファイルや標準サイズ外のディスク ブロックなどの一部の項目は重複除外で きないので、エージェントは常にハッシュ値を計算せずにこれらの項目を格納域に転送しま す。 ファイル レベルとディスク レベルの重複除外の制限の詳細については、「重複除外の 制限 『73ページ 』」を参照してください。

ターゲットでの重複除外

重複除外格納域へのバックアップが完了した後、ストレージ ノードは、インデックス作成 タスクを実行して、次のように格納域のデータを重複除外します。

 アーカイブから格納域内の専用ファイルに項目(ディスク ブロックまたはファイル)を移 動し、重複した項目をそこに一度だけ保存します。 このファイルは重複除外データ ス トアと呼ばれます。 格納域にディスク レベルとファイル レベルの両方のバックアップ がある場合は、データ ストアは 2 つあります。 重複除外できない項目は、アーカイブ 内に残されます。

アーカイブ内では、移動された項目が、対応する参照に置き換えられます。

この結果、格納域には一意の重複除外された項目が多数含まれ、項目への 1 つまたは複数 の参照が格納域のアーカイブから各項目に与えられます。

インデックス作成タスクは、完了するまでにかなりの時間を要することがあります。 このタスクの状態は、管理 サーバーの [圧縮タスク] ビューで確認できます。

圧縮

クリーンアップにより、または手動で 1 つまたは複数のバックアップやアーカイブを格納 域から削除した後、どのアーカイブからも参照されなくなった項目が格納域に残る場合があ ります。 このような項目は圧縮タスクで削除されます。これは、ストレージ ノードによっ て実行されるスケジュールされたタスクです。

デフォルトでは、圧縮タスクは毎週日曜日の夜 03:00 に実行されます。 「ストレージ ノー ドの操作 『346ページ 』」の「圧縮タスクのスケジュールの変更」の説明に従って、タスク のスケジュールを変更できます。 [タスク] ビューから、手動でタスクを開始または停止 することもできます。

未使用の項目を削除する際はリソースが消費されるため、圧縮タスクは、削除するデータの 量が十分に蓄積されたときにだけ実行されます。 しきい値は、Compacting Trigger Threshold

『363ページ 』 構成パラメータによって決定されます。

重複除外が最も効果的な場合

重複除外が最大の効果を発揮するのは、次の場合です。

完全バックアップ モードを使用して、複数のソースから類似のデータをバックアップす る場合。これには、単一のソースからネットワークを介して配置されたオペレーティン グ システムやアプリケーションをバックアップする場合などが該当します。

 データに対する変更も類似しているときに、異なるソースから類似のデータの増分バックアップを 実行する場合。これは、これらのシステムに更新を配置し、増分バックアップを適用する場合などが該当 します。

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 データ内容自体には変更がないが、場所が変更されたデータの増分バックアップを実行する場 合。これには、複数のデータがネットワーク上または 1 つのシステム内を巡回する場合などが該当しま す。データは移動するごとに増分バックアップに含められ、このバックアップは新しいデータを含んでいなくて もかなり大きくなります。重複除外はこの問題の解決に役立ちます。項目が新しい場所に現れるごと に、項目自体ではなく項目の参照が保存されます。

重複除外と増分バックアップ

データがランダムに変更される場合、次の理由のため、増分バックアップでの重複除外はあ まり効果がありません。

 変更されていない重複除外項目は増分バックアップには含まれません。

 変更された重複除外項目は、同じではなくなっているため重複除外されません。

重複除外のベスト プラクティス

重複除外を使用する場合は、次の推奨事項に従います。

 重複除外格納域を作成するときには、格納域と重複除外データベースを異なるディスク 上に配置します。重複除外では格納域とデータベースの両方のかなりの領域が同時に使 用されるため、このようにすると重複除外の速度が向上します。

 バックアップのインデックス作成では、格納域にバックアップが属するアーカイブのサイズの少な

くとも 1.1 倍のサイズの空き領域が必要です。格納域に十分な空き領域がないと、インデックス

作成タスクは失敗し、5 ~ 10 分後に再度開始されます。これは、クリーンアップまたはその他のインデッ クス作成タスクの結果として、一部の領域が解放されることが前提になっています。格納域の空き領域 が大きいほど、アーカイブが最小可能サイズまで縮小する速度が高まります。

 類似した内容を持つ複数のシステムをバックアップする場合は、最初に、類似したシステムの 1 つをバックアップします。この結果、Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードは、重複 除外項目の候補として、システムのすべてのファイルのインデックスを作成します。これにより、複数のバッ クアップを同時に実行するかどうかにかかわらず、ソースでの効果的な重複除外によってバックアップ プロ セスが高速になり、ネットワーク トラフィックが減少します。

以後のバックアップを開始する前に、最初のバックアップの重複除外がインデックス作 成タスクによって終了されており、タスクがアイドル状態になっていることを確認しま す。インデックス作成タスクの状態は、Acronis Backup & Recovery 10 管理サーバーのタ スクの一覧で参照できます。

重複除外比

重複除外比は、重複除外格納域でのアーカイブのサイズと、重複除外しない格納域で占める サイズとの比率を表します。

たとえば、2 台のコンピュータから内容が同じ 2 つのファイルをバックアップするとします。 各ファイルのサイズ

が 1 GB である場合、重複除外しない格納域のバックアップ サイズは約 2 GB ですが、重複除外格納域

ではわずか 1 GB ほどです。 この場合、重複除外比は 2:1、つまり 50 % になります。

反対に、2 つのファイルの内容が異なる場合、重複除外しない格納域と重複除外格納域のバックアップ サ イズは同じ(2 GB)になり、重複除外比は 1:1、つまり 100 % になります。

予想される比率

状況によっては重複除外比は非常に高くなりますが(前の例では、コンピュータ数が増える に従い、比率は 3:1、4:1 のようになります)、一般的な環境での妥当な予想比率は 1.2:1 か

ら 1.6:1 の間になります。