3 オプション
4.1 集中管理用格納域
4.1.3 テープ ライブラリ
ここでは、バックアップ アーカイブを保存する格納域として自動テープ デバイスを使用す る方法について詳細に説明します。
テープ ライブラリ(自動ライブラリ)は、次の機構を備えた大容量ストレージ デバイスです。
1 つ以上のテープ ドライブ
テープ カートリッジを保持する複数(最大で数千)のスロット
スロットとテープ ドライブ間でテープ カートリッジを移動するための 1 つ以上のローダー(自動メカニズム)
バーコード リーダー(オプション) 概要
Acronis Backup & Recovery 10 では、Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードによって テープ ライブラリを完全にサポートします。ストレージ ノードは、テープ ライブラリが 接続されたコンピュータにインストールする必要があります。ストレージ ノードでは、ア ーカイブを保持するために複数のテープ ライブラリを同時に使用できます。
テープ ライブラリ メディアを管理するため、ストレージ ノードは Windows のリムーバ ブル記憶域マネージャ(RSM)を使用します。詳細については、「RSM メディア プール 『142 ページ 』」をご参照ください。
ストレージ ノードの専用データベースは、テープに書き込まれるバックアップ内容に関す る情報を保持します。これにより、一部の操作(クリーンアップ 『404ページ 』など)は、メ ディアにアクセスせずに高速で実行できます。内容に関する情報はデータベースに保存され ているので、テープ ライブラリがオフのときでも、テープに入っているバックアップ アー カイブの内容をコンソールから表示できます。データの増分バックアップまたは差分バック アップを作成するために、プログラムは、完全バックアップの入っているテープのロード、
マウント、巻き戻し、読み取りを行う代わりに、データベースを使用します。ただし、バッ クアップのベリファイ 『412ページ 』や、バックアップからのデータの復元などの操作で は、テープを読み取る必要があります。
テープ ライブラリはエージェントをインストールしたコンピュータにローカルで接続でき ますが、この状況では、テープ ライブラリが単独のテープ ドライブと見なされます。エー ジェントはこのようなデバイスを使用してデータ バックアップを読み書きできますが、バ ックアップの形式は、ストレージ ノードによって書き込まれたテープ上のバックアップの 形式と異なります。Acronis Backup & Recovery 10 を使用して、製品の別バージョンの異なる コンポーネントによって書き込まれたテープ上のアーカイブの読み取りの詳細については、
「テープ互換性の表 『47ページ 』」をご参照ください。
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Acronis Backup & Recovery 10 を使用すると、メディアによるバックアップの分散を設定でき
ます。たとえば、個別のテープ セットを使用して特定のデータをバックアップできます。
他のすべてのデータのバックアップは、この個別のテープ セットに含まれない、現在マウ ントされているテープに書き込まれます。詳細については、「テープ サポート 『118ペー ジ 』」をご参照ください。
バックアップ スキーム(GFS (Grandfather-Father-Son) 『35ページ 』、ハノイの塔 『39ペー ジ 』)は、テープ ライブラリでのバックアップに対して効果的なスケジュールや保持ルール を作成する上で大いに役立ちます。バックアップ スキームとテープ オプションを組み合わ せると、バックアップの削除後に空と見なされるテープを自動モードで再利用できます。詳 細については、「テープ ローテーション 『149ページ 』」をご参照ください。
ハードウェア
テープ ライブラリ(自動ライブラリ)は、次の機構を備えた大容量ストレージ デバイスで す。
1 つ以上のテープ ドライブ
テープ カートリッジを保持する複数(最大で数千)のスロット
スロットとテープ ドライブ間でテープ カートリッジを移動するための 1 つ以上のローダー(自動メカニズム)
バーコード リーダー(オプション)
テープごとに、次の内容の特別なラベルをカートリッジの側面に貼る場合があります。
通常はローダーに取り付けた特別のリーダーによってスキャンするバーコード
読み取り可能バーコードのデジタル値
これらのラベルは、テープ ライブラリ内または特にサイト外のストレージにあるテープの 識別に使用します。
テープ ライブラリ内のすべてのカートリッジにバーコードが付いていると、ライブラリはソフトウェアによってすぐに 自動管理できます。
テープ ライブラリは、大容量のデータ ストレージにとってコスト効率のよいソリューションです。そのうえ、データ セキュリティ強化のためにカートリッジをサイト外に保管できるので、テープはアーカイブに最適です。ただし、デ ータが少量の場合でも、テープ ライブラリからの読み取りは他の種類のデータ ストレージからの読み取りより 大幅に時間がかかります(数秒から数分)。テープの最適な使用方法は、「読み書き要求をより少なく、デー タ量をより大きくする」ことです。したがって、大量のデータの規則正しいアクセスの方が、少量のデータのランダ ム アクセスよりテープ ライブラリに適しています。
制限
テープ ライブラリの使用には次の制限があります。
テープ上に保存されたアーカイブの統合 『417ページ 』操作はできません。1 つの個別 バックアップをテープから削除することもできません。テープに保存されたバックアッ プをすべて削除することは可能です。ただし、この操作を行うと、削除されたバックア ップをベースとして、他のテープに保存されているすべての増分バックアップと差分バ ックアップがデータの復元に使用できなくなります。[カスタム]バックアップ計画の保 持ルールの[依存関係のあるバックアップを削除する場合]→[バックアップの統合]オ プションは無効になります。[依存するすべてのバックアップが削除の対象になるまでバ ックアップを保持する]オプションのみ使用できます。
142 Copyright © Acronis, Inc.
テープ ストレージ デバイス上に保存されたアーカイブの重複除外 『416ページ 』はできま せん。
テープに保存されたディスク バックアップからのファイルの復元は可能ですが、非常に長い時間がかかることが あります。
ストレージ ノードによって書き込まれたバックアップを含むテープはテープ形式が異なる ので、エージェントをインストール済みのコンピュータにローカル接続したテープ デバイ スで読み取ることができません。Acronis Backup & Recovery 10 を使用して、製品の別バージ ョンの異なるコンポーネントによって書き込まれたテープ上のアーカイブの読み取りの詳細 については、「テープ互換性の表 『47ページ 』」をご参照ください。
バーコード プリンタは使用しません。
RSM メディア プール
Acronis Backup & Recovery 10 は、Windows のリムーバブル記憶域マネージャ(RSM)を使用し
て、テープ ライブラリで使用するテープ カートリッジを管理します。
さまざまなプログラムから個別にメディアにアクセスするため、RSM は論理メディア グループである「メディア プ ール」を使用します。マネージャには、システムとアプリケーションという 2 つのカテゴリのメディア プー ルがあります。
システム メディア プールには、空きプール、インポート プール、および非認識プールがあります。シス テム プールは、アプリケーションによって現在使用されていないメディアを保持します。空きプールは空と見 なされ、アプリケーションから使用できるメディアを保持します。インポート プールと非認識プールは、特定 のライブラリでの新しいメディア用の一時的なプールです。
アプリケーションは、RSM を通して、適切な名前を持つ専用プールの取得、空きプールから専用プールへの メディアの移動、適切な目的による専用プールのメディアの使用、空きプールへのメディアの返却などを行い ます。
Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードは、Acronis プールに属するテープを管理します。
テープ ライブラリのスロットに未使用テープを入れると、すべてのテープは自動的に空きプールに入ります。
テープが使用済みのときは、RSM はそのテープに関連した登録アプリケーションを探します。アプリケーション が見つからないと、RSM はテープを非認識プールに移動します。アプリケーションが見つからず、RSM データ ベースにテープに関する情報がない場合、テープはインポート プールに移動されます。RSM データベース に情報があれば、テープはそのアプリケーションの専用プールに移動されます。
Acronis Backup & Recovery 10 ストレージ ノードの RSM は、Acronis True Image Echo、 Acronis True Image 9.1 製品ファミリ、および Acronis Backup & Recovery 10 のコンポーネント によって書き込まれたテープを検出できます。ストレージ ノードは、一覧の収集『146ペー ジ 』操作で、Acronis 形式で書き込まれたすべてのテープを Acronis プールに保存します。
Acronis Backup & Recovery 10 コンポーネントは非認識プールを使用しません。このプールからテープを強
制的に利用するには、リムーバブル記憶域スナップイン([コントロール パネル]→[管理ツール]→
[コンピュータの管理]→[リムーバブル記憶域]→[メディア])を使用して、テープを空きプ ールに移動します。
空きプールに移動されたテープは空だと見なされ、アプリケーションから書き込めるようになりま す。したがって、テープ データは失われます。