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GFS 例 3

5 スケジューリング

5.7 条件

条件を使用すると、スケジューラで特定の条件に従ってより柔軟にバックアップ タスクを 実行できるようになります。 指定したイベントが発生すると(使用可能なイベントの一覧は

「スケジューリング 『172ページ 』」を参照)、スケジューラは指定された条件をチェック し、条件が満たされるとタスクを実行します。

イベントが発生しても条件(または複数の条件のいずれか)を満たさないときのスケジューラ の動作は、[タスクの開始条件] 『116ページ 』 バックアップ オプションで定義します。

このオプションで、バックアップ方針に対する条件の重要度を指定できます。

条件は必須 - すべての条件が満たされるまで、バックアップ タスクの実行は保留され ます。

 条件は必須ではないが、バックアップ タスク実行の優先度は高 - 指定された期間内は、タスクの実行 が保留されます。 指定された期間が経過すると、条件が満たされなくてもタスクが実行されます。 この 設定では、長期間にわたって条件が満たされず、それ以上の遅延は望ましくないときに、プログラムによっ てその状況に自動的に対応します。

バックアップ タスクの開始時刻が重要 - バックアップ タスクを開始する時刻に条件が満たされていない 場合、タスクはスキップされます。 タスクの実行をスキップする方法は、特にイベントが比較的頻繁に発 生する場合など、指定された時刻を厳密に守ってデータのバックアップを開始する必要があるときに適し ています。

条件を設定できるのは、カスタム バックアップ スキーム 227ページ 』を使用している場合だけで す。 完全バックアップ、増分バックアップ、および差分バックアップの条件をそれぞれ設定できま す。

複数の条件の追加

タスクを実行するには、複数の条件が同時に満たされる必要があります。

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管理対象のコンピュータの空き領域が 1 GB 以上変更された後、すべてのユーザーがログオフし、前回のバ ックアップから 12 時間以上経過した場合にのみ、バックアップ タスクを実行するとします。

Copyright © Acronis, Inc. 185 スケジュール、条件、および [タスクの開始条件] バックアップ オプションを次のように設定します。

スケジュール: 空き領域が変化したとき、値: 空き領域が次の値以上に変化した場合にタ スクを実行する: 1 GB

条件: ユーザーのログオフ、値: すべてのユーザーがログオフしている場合のみ、スケジュールに従っ てタスクを実行します

条件: 前回のバックアップからの経過時間、値: 前回のバックアップからの経過時間: 12時間

タスクの開始条件: 条件が満たされるまで待機する

スケジューラは、空き領域が 1GB 以上変更された場合に、両方の条件が同時に満たされる まで待機してから、バックアップ タスクを実行します。

5.7.1 ユーザーがアイドル状態

適用対象: Windows

"ユーザーがアイドル状態" は、管理対象のコンピュータでスクリーン セーバーが実行され

ているかコンピュータがロックされていることを示します。

:

毎日午後 9 時、ユーザーがアイドル状態のときに、管理対象のコンピュータでバックアッ プ タスクを実行します。午後 11 時なってもユーザーがアクティブなときは、タスクを強 制的に実行します。

イベント: 日単位、1 日ごと、午後 09:00:00 に 1 回。

条件: ユーザーがアイドル状態。

タスクの開始条件: 条件が満たされるまで待機する、次の時間が経過するとタスクを実行する: 2 時間。

結果は次のようになります。

(1)午後 9 時前にユーザーがアイドル状態になっていると、バックアップ タスクは午後 9 時に開始されま す。

(2)午後 9 時から午後 11 時の間にユーザーがアイドル状態になると、ユーザーがアイドル状態になった直 後にバックアップ タスクが開始されます。

(3)午後 11 時になってもユーザーがアクティブなときは、バックアップ タスクが強制的に開始されます。

5.7.2 保存先のホストが使用可能

適用対象: WindowsLinux

"保存先のホストが使用可能" は、ネットワーク上のドライブでアーカイブの保存先をホス

トしているコンピュータが使用可能であることを示します。

:

ネットワーク上の保存先に対するデータのバックアップを、平日の午後 9 時に実行しま す。その時点で、保守作業などのために保存先のホストを使用できないときは、バックアッ

186 Copyright © Acronis, Inc.

プをスキップし、次の平日まで待ってからタスクを実行します。バックアップに失敗する可 能性があるときは、バックアップ タスクを開始しないことが前提となります。

イベント: 週単位、1 週間ごとの <平日>、午後 09:00:00 に 1 回。

条件: 保存先のホストが使用可能

タスクの開始条件: タスクの実行をスキップする。

結果は次のようになります。

(1)午後 9 時に保存先のホストを使用できる場合、時間どおりにバックアップ タスクが開始されます。

(2)午後 9 時の時点でホストを使用できない場合、次の平日にホストを使用できれば、その時点でバックア ップ タスクが開始されます。

(3)平日の午後 9 時に保存先のホストを使用できない限り、タスクは開始されません。

5.7.3 期間の範囲内に収める

適用対象: WindowsLinux

バックアップ タスクを開始する時刻を、指定した期間内に制限します。

ある企業では、ユーザー データとサーバーのバックアップ用に、同じ NAS (Network

Attached Storage)上の異なる場所を使用しています。就業時間は午前 8 時から午後 5 時ま

でです。ユーザーのデータはユーザーがログオフしたらすぐにバックアップする必要があり ますが、実行できる時間は午後 4:30 から午後 10 時までの間です。毎日午後 11 時に会社 のサーバーをバックアップします。このため、ネットワークの帯域幅をすべて利用できるよ うに、この時刻までにすべてのユーザー データのバックアップが完了すると理想的です。

上限を午後 10 時に指定すると、ユーザー データのバックアップ時間は 1 時間を超えない ことが前提となります。指定した期間内にユーザーがまだログオンしているとき、またはそ の期間以外の時刻にログオフしても、ユーザー データをバックアップしません。つまり、

タスクの実行をスキップします。

イベント: ログオフするとき、次のユーザー: すべてのユーザー

条件: 期間の範囲内に収める、午後 04:30:00 から午後 10:00:00 まで。

タスクの開始条件: タスクの実行をスキップする。

結果は次のようになります。

(1)ユーザーが午後 4 時半から午後 10 時の間にログオフすると、ログオフの直後にバックアップ タスクが開 始されます。

(2)ユーザーがその期間以外の時刻にログオフすると、タスクはスキップされます。

その他の例

タスクが特定の時刻に実行されるようにスケジュールされていて、この時刻が指定された期 間の範囲外の場合

たとえば、次のように設定されているとします。

イベント: 日単位、1 日ごと、午後 03:00:00 に 1 回。

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条件: 期間の範囲内に収める、午後 06:00:00 から午後 11:59:59 まで。

この例では、タスクが実行されるかどうかおよび時刻は、タスクの開始条件によって異なり ます。

 タスクの開始条件が[タスクの実行をスキップする]の場合は、タスクが実行されること はありません。

 タスクの開始条件が[条件が満たされるまで待機する]で、[次の時間が経過するとタスク を実行する]チェックボックスがオフの場合は、タスク(午後 3 時に実行するようにスケジュール)は、条 件が満たされる午後 6 時に開始されます。

 タスクの開始条件が[条件が満たされるまで待機する]で、[次の時間が経過するとタスク を実行する]チェックボックスがオン、待機時間が 1 時間の場合、タスク(午後 3 時に実行するよう にスケジュール)は、待機期間が終了する午後 4 時に開始されます。

5.7.4 ユーザーのログオフ

適用対象: Windows

管理対象のコンピュータですべてのユーザーが Windows からログオフするまで、バックア ップ タスクの実行を保留にすることができます。

毎月第 1 金曜日と第 3 金曜日の午後 8 時に、すべてのユーザーがログオフ状態のときは バックアップ タスクを実行します。いずれかのユーザーが午後 11 時にログオンしたまま の状態であっても、強制的にタスクを実行します。

イベント: 月単位、月: <すべて>、実行日: <第 1>< 3> <金曜日>、午後 08:00:00 に 1 回。

条件: ユーザーのログオフ。

タスクの開始条件: 条件が満たされるまで待機する、次の時間が経過するとタスクを実行する: 3 時間。

結果は次のようになります。

(1)午後 8 時にすべてのユーザーがログオフ状態のとき、バックアップ タスクは午後 8 時に開始されます。

(2)最後のユーザーが午後 8 時から午後 11 時の間にログオフすると、ユーザーがログオフした直後にバック アップ タスクが開始されます。

(3)午後 11 時になってもいずれかのユーザーがログオンしているときは、バックアップ タスクが強制的に開始

されます。

5.7.5 前回のバックアップからの経過時間

適用対象: WindowsLinux

前回バックアップが正常に完了してから指定された期間が経過するまで、バックアップ タ スクの実行を保留にすることができます。