1.4.1 サービス内容について
情報環境機構には, Windows, Macintoshを基幹としたCALL教室がそれぞれ1教室及び自律学習用の CALL環境が備えられている. CALL教室は,教師卓(2台),学生卓(60台), AVシステムからなるCALLシ ステムで構成されており,全学共通教育の外国語科目の授業で利用されている. 教師卓, 学生卓にはネット ワークにつながったPCに, ヘッドセットマイクロフォン, MDレコーダ等の周辺機器や, DV, VHS, DVD,
MD, Hi8などの各種メディアに対応するAVシステムが備えられており,マルチメディアを利用した言語学
習に適した環境となっている. また,コースウェアマネ−ジメントソフトウェアであるCALABOが導入さ れており,教員が教師卓のヘッドフォンから学生のヘッドフォンへ直接話しかけることや, 学生卓にビデオ の映像を配信することなどが簡単な操作で行なえるようになっている.
また,自律学習用のCALL環境として学術情報メディアセンター南館オープンスペースラボラトリー(OSL) に, 16台の自律学習用CALL端末を用意し, CALL教室で使われている教材を,授業以外で利用することが できるようになっている.
本サービスの内容として,これらのCALL教室を利用した授業の支援並びにCALL自習環境の保守・管 理等が含まれる. 具体的には,語学教育CALLシステム及びCALL自習用環境の構築,管理, 運用,授業担 当教員・TAのサポート等が含まれる. なお,管理,運用の対象となる端末の台数は表1.26の通りである. ま た表に示された数とは別に,各教室に「教室サーバ」が設置されており,教室内の全端末にハードディスク の雛形を一斉に配信したり,教材の一部を格納する場所として機能している.
表1.26: 語学教育支援サービス管理対象端末数
設置場所 OS 端末数
301号室 Windows2000 60(学生), 2(教師)
302号室 Mac OS X 60(学生), 2(教師)
OSL CALL自律学習用端末 Windows2000 16
CALL控室 Windows2000, Mac OS X 2(Win)+1(Mac)
1.4.2 サービスの提供体制について
本サービスは,以下の人員でサービスを担当している.また,情報環境機構運営委員会の下に,CALLシ ステム運用委員会が設けられ,委員による意見交換を行っている.本年度は10月と12月に2回開催した.
職名 氏名 教授 壇辻正剛 助手 坪田 康
助手 河上Bonnie Jennifer志貴子
教務補佐 川口 亘代(〜2005年8月)国原 敦子(2005年9月〜2006年2月) 教務補佐 津志本 陽
教務補佐 千菊 岳志(〜2005年6月)
1.4.3 サービスの提供状況について
2005年度に語学実習CALL教室(301号室及び302号室)で行われた授業の時間割を表1.27に示す. 語 学教育支援サービスとして,これら授業における機器操作の支援, 発生するトラブルの対応, 教材のインス
トール支援,その他全般的な支援を行っている.
また,CALL教室の利用希望が多いため,同時限に3つ以上のCALL教室利用を希望される場合がある.
その場合は調整の上,一部は本センターのマルチメディア演習室にて授業が行われた.2005年度は月曜3 限,金曜2限に英語IIの授業,木曜1,3限にドイツ語Iの授業が行われた.
表1.27: CALL教室時間割
1 2 3 4 5
赤松 赤松
月 301(Win) 中国語 中国語
湟野 湟野 湟野/西山 禹 山上
302(Mac) フランス語 フランス語 フランス語 フランス語 フランス語
ハヤシ ハヤシ ハヤシ
火 301(Win) 英語 英語 英語
野口 大木 松田
302(Mac) 英語 フランス語 フランス語
ロングコープ 加藤
水 301(Win) 英語 英語
三角
302(Mac) フランス語
加藤 加藤 加藤
木 301(Win) 英語 英語 英語
中井 平塚 平塚
302(Mac) フランス語 フランス語 フランス語
河崎 壇辻 壇辻 奥田
金 301(Win) ドイツ語 英語 言語文化基礎論 ドイツ語
湯浅 湯浅 湯浅
302(Mac) ドイツ語 ドイツ語 ドイツ語
語学担当教員・TAの支援サービスの一環としてCALL教室に導入されているコースウェアマネージメ ント(AV機器の操作や,学生卓の一括操作などを管理)ソフトウェアの利用方法やCALL教室のパソコン の基本操作についての講習会を開催している.
1.4.3.1 CALL教室利用講習会
CALLを利用する外国語の授業で雇われているTeaching Assistant(以下,TA)向けにCALL教室利用に ついての講習会を行った. 以下に講習会日程と参加者を示す(表1.25).
4月初旬に授業は開始されるが, TAの採用は4月7日の入学式の後になることが多いため,講習会の日に は授業をサポートするTAが決まっていないという状況が生じる. この問題に対処するため,授業開始前の 講習会に加えて,少人数の講習会も随時開催した.
同様に,授業時には教育用コンピュータシステムの利用コードも必要になるが, TA採用時に利用コード をもっていない場合,緊急の措置として,少人数の利用コード配付講習会も行っている. 今年度の日程及び 参加者数を表1.26に示す.
表1.28: CALL教室利用者講習会日程及び参加者数
4月6日 4月7日 4月8日 4月11日 4月18日
Windows 5 4 7 4 4
Macintosh - 7 - -
-表 1.29: 利用コード配付講習会の日程及び参加者数
4月7日 4月8日
5人 4人
表1.30: 授業別講習会の日程及び参加者数
5日 7日 8日 12日 14日 19日
4人 9人 8人 6人 3人 3人
ドイツ語 フランス語 中国語 英語 フランス語 英語 1.4.3.2 授業別講習会
一般向けの講習では,基本操作のみの説明となるため,授業毎の詳細な操作に関した説明ができておらず, トラブル時に随時スタッフが対応してきた.
特に,フランス語やドイツ語,中国語などでは,一回生向けに共通の教材を利用することが多く,起こりが ちなトラブルや教材の利用に関してつまづきやすいところなど,情報が共有されていると有用なことが多い.
今年度は, 授業担当の教員や旧年度のTAが主体となって実際に機器を触りながら情報共有などが行わ れた.
表1.27に,授業別講習会の日程及び参加者数を示す.
1.4.3.3 ホワイトボード撮影用カメラ,大型スクリーンの導入について
以前より, CALL教室のプロジェクタースクリーンが十分に大きくないとCALL教室を利用している教 員から改善の要求が寄せられた. これに対する対策として, 302教室に大型170インチスクリーンを設置し 改善を図った.
また,同じくCALL教室を利用している教員からホワイトボードの文字が,ホワイトボードから遠い学生 から非常にみづらかったり,ディスプレイが邪魔でみづらいため改善してほしいという要望が寄せられた.
これに対する対策として, 2006年2月に301教室の天井にホワイトボード撮影用カメラを設置し,学生卓の パソコンや学生卓2台に一台配置されているセンターモニターやプロジェクターに投影可能とした. 年度末 の利用講習会では好ましい評判を得ている.
1.4.4 業務改善の取り組み状況について
1) ティーチングアシスタント等の計画的配置と研修について
語学教育支援サービスを広く円滑に実施するため,人間・環境学研究科,文学研究科,教育学研究科よ り語学教育に適した資質を有するTAを優先的に採用した. 随時CALL教室利用講習会を実施し, TA の研修に努めている. また,今年度は特にCALLシステムの開発設計者からのTAの研修も試み, TA の資質向上に努めた. また, TAの勤務時の合間をぬって,パワーポイントやワードを使って頻出する 質問とその対策や,マニュアル作成を行いトラブル時の迅速な対応を図ると同時にTAのコンピュー タリテラシーの向上を図った.
2) 学部学生の自学自習スペースの整備について
次世代型の適応型オンライン試験など英語能力検定試験対策ソフトを試用した. また, パブリックス ペースとして自律学習用コーナーの充実を図った.
3) メディア教材の開発と学習指導方法の研究について
文部科学省研究振興局委託事業であるUbiquitous Learning Architecture For Next Generation(以 下, ULANプロジェクト)の一環として, e-learning教材の開発に取り組んだ. コースマネージメント システム(Course Management System, 以下CMS)上で活用可能な教材の開発を進めつつ, 従来の
CD-ROMベースで利用していた教材も取り扱えるようe-learning化を進めた. さらに,実際の授業で
試用し, ネットワーク環境,学習環境の確認を行った.
また,初修外国語教材の開発にも積極的に取り組んでいる. 今年度は特に,本学の中国語担当の先生方 の熱心な協力もあり, 当初想定した以上の進度で教材開発が進み, 発音学習用教材の試用とマルチメ
ディア教材の開発及び作成に至った. 平成17年度は主に発音学習教材のCALL教室での展開を図っ たが,平成18年度以降はさらにマルチメディア教材を展開する予定になっている. さらに, ロシア語 のマルチメディア教材開発の第一歩として, 8時間コースの講義内容の収録を行った.
1.4.5 今後の業務改善の計画について
今後は主にe-learningに適した教材の作成を行う. また, e-learning環境の整備とともに, 自律学習コー ナーを充実させ,更なるサービスの向上を図る.