1.7 コンテンツ作成室
1.7.3 コンテンツ作成支援サービスの提供状況について
平成17年度(2005年度)については,随時依頼を受け,費用を依頼者に負担頂き,スケジュールと人的 資源の許す限り支援を引き受けた.支援した案件数は,映像やCGを8件とWebデザインやグラフィック
ザインを13件である.なお,スケジュール等が合致せず具体的な支援は行えなかったが,教育学研究科,
文学研究科,数理解析研究所,法学研究科(法科大学院)などからコンテンツ作成に関する問い合わせ,相 談があり対応した.また,「三条あかり景色」への出品に関しては,大学関連の催し物ではないが,社会貢 献の一環として知財登録されているコンテンツを再編集して公開した.
1.7.3.1 支援した主なコンテンツ・プロジェクト一覧
映像・CG系(8件)
・京都大学 文学部「映像メディア論」実習支援(教育支援)
・京都大学「未来フォーラム」映像データ ディジタル化(業務支援)
・映像データより音声データ取り出し(研究支援)
・京都大学 情報環境機構 紹介ビデオリメイク(業務支援)
・京都大学 工学研究科「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」講義撮影,映像編集,遠隔講義用DVD 作成(教育支援)
・京都大学 大学院生命科学研究科 生命文化学分野 生命科学映像番組用3DCGモデル作成(研究教育支 援)
・文部科学省研究振興局委託事業「知的資産の電子的な保存・活用を支援するソフトウェア技術基盤の構 築」研究開発課題「ULANプロジェクト:ユビキタス環境下での高等教育機関向けコース管理システム」
映像コンテンツ作成(研究支援)
・「三条あかり景色2005」壁面投影用映像コンテンツの出品(社会貢献)
Webデザイン・グラフィックデザイン系(13件)
・京都大学 公共政策大学院Webサイト作成(業務支援)
・京都大学 工学部 情報学科Webサイト作成(作成中)(業務支援)
・京都大学 工学部 情報学科 計算機科学コースWebサイト作成(作成中)(業務支援)
・京都大学 附属図書館 企画展展示用キャプション デザイン・作成(業務支援)
・情報処理学会 組み込みソフトウェアシンポジウム論文誌表紙・Webサイトデザイン・ポスターデザイン
(業務支援)
・京都大学 学術情報メディアセンターWebサイト作成(業務支援)
・京都大学 学術情報メディアセンター図書室Webサイトデザイン作成(業務支援)
・京都大学 情報環境機構Webサイト作成(業務支援)
・京都大学 情報環境機構IDカードデザイン(業務支援)
・京都大学 情報環境機構 パンフレット作成(業務支援)
・京都大学 情報環境機構 遠隔講義支援サービス パンフレット作成(業務支援)
・京都大学 情報環境機構 ホームページサービス パンフレット作成(業務支援)
・京都大学 学術情報メディアセンターシンポジウム・バイオメトリクス認証シンポジウムWebサイト作 成,予稿集作成,ポスターデザイン(業務支援)
1.7.3.2 作成コンテンツ紹介
本年度作成したコンテンツの中から,代表的なものについて紹介する.
(1)現代的教育ニーズ取組支援プログラム 「国際連携による地球・環境科学教育 —アジア地域の大学との 同時進行型連携講義の構築と実践—」における番組型講義アーカイブの作成
監修教員:京都大学 学術情報メディアセンター 中村 裕一 教授 作成経緯・目的
このプロジェクトでは,京都大・マラヤ大(マレーシア)・清華大学(中国)というアジア地域での相互 補完的教育協力による学術的かつフィールドに即した実用的高度大学院教育内容の充実を目的に,「地球・環
境科学」について同時進行型遠隔授業を開講することになっている. しかし,ネットワーク事情が充分で ない環境では,従来手法によるコンテンツ送信の負荷が高い同時進行型遠隔授業を継続的な正規科目とす ることが難しい.そこで本プロジェクトでは,講義を収録・編集しそのアーカイブコンテンツを使った番組 型講義と,質疑応答などをオンラインで行う遠隔教育のシームレスな統合によるハイブリッド型eラーニ ング手法をとることになった.なお,コンテンツ作成室では,講義アーカイブコンテンツの作成について,
収録,編集,メディアへのオーサリングを担当した.
コンテンツ概要
・講師と資料画面の両方が写るように撮影.カメラ2台を設置.講師の顔と資料画面の見やすさの両立の ため,使用するパワーポイントの背景を暗い色にして収録.
・収録してから編集,オーサリングまでの時間があまり取れないため,収録後の編集はせずに必要に応じ てその場でカメラを切り替え収録した.
・収録後,テープよりキャプチャーし,講義内容を把握しているTAや教員にデータを渡す.
・TAと教員は,内容を確認しチャプター分けの指示をつける.
・指示のチャプターに合わせた内容でオーサリング,または映像データの切り出しを行う.
・現在もプロジェクトが進行中なので,色々な形態・状態でのコンテンツの提供を行っている.最終形態 は模索中.
使用機材・ソフトウェア 収録機材:
・SONY DIGITAL HD VIDEO CAMERA REORDER : HVR-Z1J
・SONY DIGITAL CAMCORDER : DSR-PD150
・SONY DIGITAL VIDEOCASSETTE RECORDER : DSR-70A(2台)
・SONY DIGITAL VIDEOCASSETTE RECORDER : DSR-45
・SONY TRINITRON COLOR VIDEO MONITOR : PVM-9042Q
・Roland VIDEO MIX/TITLE PROCESSOR : V-5
・FOR.A TIME CODE GENERATOR READER : TGR-2000
・SONY DIGITAL VIDEO CASSETTE : PDV-124ME (3 per lecture) 編集・オーサリング用機器:
・SONY DIGITAL VIDEOCASSETTE RECORDER : DSR-2000
・Apple Computer Power Mac G5 編集・オーサリング用ソフトウェア:
・Apple Final Cut Pro HD
・Apple DVD Studio Pro 3
・Apple Quick Time Pro 6.5
・Apple Compressor
S Video IN
Time Code IN Time Code OUT S Video OUT Audio OUT Audio IN
RECORDER DSR-70A
S Video IN
Time Code IN Time Code OUT S Video OUT Audio IN
RECORDER DSR-70A S Video OUT
CAMERA HVR-Z1J
S Video OUT Mic OUT CAMERA DSR-PD150
Line OUT Lecture Room Audio Visual System
Time Code OUT TIME CODE GENERATOR TGR-2000
S Video OUT Audio OUT S Video IN
AUDIO IN
S Video IN INPUT-1
INPUT-2 VIDEO MIX PROCESSOR V-5
Video IN MONITOR PVM-9042Q Monitor OUT S Video IN
Time Code IN
Audio IN RECORDER DSR-45
図1.28: 収録機材組み合わせ案
図1.29: コンテンツタイトル画面 図1.30: コンテンツ選択画面 図1.31: 講義アーカイブ画面
(2)文部科学省研究振興局委託事業「知的資産の電子的な保存・活用を支援するソフトウェア技術基盤の 構築」研究開発課題「ULANプロジェクト:ユビキタス環境下での高等教育機関向けコース管理システム」
映像コンテンツ作成
監修教員:京都大学 学術情報メディアセンター 美濃 導彦 教授,角所 考 助教授 作成経緯・目的
本プロジェクトは,名古屋大学・京都大学・大阪大学の各情報基盤センターにある研究室が中心となって 進めているプロジェクトで,高度情報化社会における高等教育機関の教員・学生を対象として,講義・セ ミナー・実験などの教育・学習現場を利用者の状況に応じて総合的に支援するユビキタス情報環境に対応 可能なコース管理システムを実現することを目的としている.研究開発にあたっては,教材・講義室環境・
講義インタラクションの3 要素の遍在性モデルを前提に,基盤技術および応用技術の両面から行っており,
教育・学習の様態に対し自由度と教育効果の高いCMSやプラグイン,クライアントをリリースすることを 目標にしている.そして,これらの研究開発された機能を活用した実証実験用語学教育教材を作成し,実際 の教育現場において実証実験を行うことになっている.
京都大学では,大学によらず必要性・共通性の高い教材として,CALL(Computer-Assisted Language
Learning)を利用した語学教育に焦点を当て,ユビキタス環境での利用を想定した教材を開発し,「語学教
育を対象とした大学合同による実証実験」というサブテーマのもと研究開発を行っている.実証実験用の教 材作成には,本センターの語学教育研究分野である壇辻研究室の監修によって,各種の3次元モデルを用い た日本の文化財に関する会話スキットを中心とするマルチメディア教材を開発している.このような教材の 利用には,会話スキット映像の配信が必要であることから,マルチメディア研究分野(美濃研究室)では,
これをユビキタス環境で実現するための,利用者の多様なネットワーク環境に応じた映像圧縮を,教材の 理解に必要な視聴覚情報を欠落させることなく実現するための映像配信技術の研究開発に取り組んでいる.
コンテンツ作成室は,その映像配信技術の良き実験素材となる映像コンテンツの作成を担当している.
コンテンツ概要
・映像配信技術の実験に必要なキャラクターの動き,表情や背景の作り込みを,共同で実験をしながら作 成.
・壇辻研究室が作成した教材のシナリオとパワーポイントを元に,より精密な情報を持たせた映像,また 2次元のイラストから奥行き情報を持った3次元CGへの置き換えを行い,よりリアルなシュチュエー ション,会話展開を可能にした.
・来年度作成予定の実証実験用語学教材にも利用していく.
使用機材・ソフトウェア
3DCG作成:Softimage XSI,Adobe Photoshop,Adobe Illustrator
編集・画面作成:Adobe After Effects,Adobe Photoshop,Adobe Illustrator
図1.32: 参考にした語学教材会話スキット場面例(壇辻研究室作成)