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【該当する調査問題・調査結果】
■調査問題:平成20年度A3 文章を推すいこう敲する (1)出題の趣旨
文の構成や表現の効果を確かめ,正しく推敲することができるかどうかをみる。
正答率 34.0% 無解答率 1.9%
複数の内容を含む文を分析的・統合的に理解すること
3
町 田 さ ん は
、 六 年 生 の 一 年 間 の 目 標 を 作 文 に ま と め る た め に 下 書 き を し ま し た
。 読 み 返 し て み る と
、 書 き 直 し た ほ う が よ い と 思 っ た と こ ろ が 見 つ か り ま し た
。 書 き 直 し た ほ う が よ い と 思 っ た 理 由 と
、 ど の よ う に 書 き 直 し た ほ う が よ い か を 説 明 し た も の と し て
、 ふ さ わ し い も の を あ と の 1 か ら 4 ま で の 中 か ら 一 つ 選 ん で
、 そ の 番 号 を 書 き ま し ょ う
。
※ 文 の は じ め に あ る 数 字 は
、 そ の 文 の 番 号 を 示 し て い ま す
。
【書 き 直 し た ほ う が よ い と 思 っ た と こ ろ
︼
① わ た し は
、 六 年 生 と し て 学 校 の た め に な る よ う な 仕 事 や 活 動 に 積 極 的 に 取 り 組 も う と 思 っ た
。
② し か し
、 具 体 的 に ど ん な こ と を し た ら よ い の か な や ん で し ま っ た
。
③ そ こ で
、 先 生 に 相 談 す る と
、
﹁ あ な た の 好 き な こ と が
、 学 校 の た め に つ な が る と よ い で す ね
。﹂ と
、 話 し て く だ さ っ た の で
、 花 が 好 き な と こ ろ を 生 か せ ば よ い と 気 づ い た の で
、 花 い っ ぱ い の き れ い な 学 校 に し よ う と 思 っ た
。 1
② の 文 には
、﹁ だ れ が
﹂と い う 主 語が ぬ け て い るか ら
、 主 語と な る
﹁ 先生
﹂ を 書 き足 し た ほ う がよ い
。 2
③ の 文 は
、﹁
~ の で
﹂ が 続 い て 長 く な り
、 分 か り に く い か ら
、 一 文 を 分 け て 書 い た ほ う が よ い
。 3
③ の文 の﹁
﹂の 部分 は
、先 生 が話 した 言葉 だか ら、
︿ 話 して くだ さっ た﹀ まで
﹁
﹂に 入 れた ほ うが よい
。 4
① か ら
③ まで の 文 は
、述 語 が
﹁~ し た
﹂に な っ て い る か ら
、﹁ で す
﹂や
﹁ ま す
﹂も 使 っ たほ う が よ い
。
小国A− 4
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がよい部分を見付け,その理由と改善の方法を選択するものである。選択肢として,
①主語と述語の関係,②接続助詞の使い方,③かぎ(「 」)の使い方,④常体と敬 体の混用の4つの観点を取り上げた。正答率は,34.0%である。事実や事柄の羅列に よって文の構成が整わなくなっていることを理解することに課題がある。
○ 誤答は,解答類型4の反応率が50.8%である。通常,常体と敬体を混ぜて使用するこ とは不適切であることについて理解できていない児童がいることが分かる。
(3)学習指導に当たって
○ 文章を推敲するときは,目的や課題に応じた観点を設定することが必要となる。例 えば,本問で取り上げた言語事項に関する観点のほかに,書くことの能力に関する推 敲の観点としては,取り上げた内容の妥当性,冒頭と結びとの一貫性,表現のよさや 効果を確かめることなどがある。目的や課題に応じた観点に沿って,文の構成,文と 文との意味のつながり,表現の効果などを確かめながら文章を読み返すことは,国語 科のみならず,各教科等の学習や日常生活においても重要である。
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(1)出題の趣旨
文の意味のつながりを考えながら,接続語を使って内容を分けて書くことができるかど うかをみる。
正答率 15.0% 無解答率 29.9%
8 六 年 生 の 高 島 さ ん は
、 五 年 生 の と き か ら 入 っ て い る 放 送 委 員 会 の こ と を 文 章 に 書 き ま し た
。 読 み 直 し た 後
、
③ の 文 に つ い て
、﹁ だ か ら
﹂を 使 っ て 二 つ の 文 に 分 け て 書 き 直 す こ と に し ま し た
。
﹁ だ か ら
﹂ を 使 っ て 二 つ の 文 に 分 け た と き の 前 の 文 の 終 わ り の 七 文 字 と 後 の 文 の 始 め の 七 文 字 を 書 き ま し ょ う
。
【文 章 の 一 部
︼
① 放 送 委 員 会 の 役 員 を 決 め る 話 し 合 い を し た
。
② ぼ く は
、 委 員 長 を 任 さ れ る こ と に な っ た
。
③ 新 し く 委 員 に な っ た 五 年 生 は
、 放 送 機 器 の 使 い 方 が 分 か ら な く て 不 安 そ う に し て い た の で
、 ぼ く は
、 こ れ ま で の 経 験 を 生 か し て
、 い ろ い ろ な こ と を 教 え て あ げ た い と 思 っ た
。
※ 解 答 は
、 解 答 用 紙 に 書 き ま し ょ う
。 。
だ か ら
、
小国A− 9 解答類型と反応率
問題番号 解 答 類 型 反応率 正答
(%) 8 1 「そうにしていた」(。だから,)「ぼくは,これま」などと解答し
15.0 ◎ ているもの
9 上記以外の解答 55.1
0 無解答 29.9
分析結果と課題
○ 本問は,二つの内容が含まれている一文を読み,接続語を使って二つの文に分けて書くも のである。③の文は,一文の中に主体となる「ぼく」がとらえた五年生の様子と,それにつ いて「ぼく」が思ったことの二つの内容が含まれている。この二つの内容を区分した上で,
「だから」という接続語を使って二つの文に分けて書く必要がある。
○ 誤答には,「不安そうだった(。だから,)教えてあげたい」など,③の文の内容は理解 しているものの,一文を二文に分けて論理的な表現に書き直すことができていないものがあ る。また,「ることになった(。だから,)新しく委員にな」など,②の文の終わりの七文 字と③の文の始めの七文字を書いているものがある。文や文章の内容を論理的にとらえて,
一文を二文に分けて書き直すことに課題がある。
○ 無解答率は,29.9%である。そのうち,66.2%の児童は,調査問題(国語A)の解答時間 について質問した児童質問紙調査(74)で,解答時間が「やや足りなかった」または「全く 足りなかった」と回答している。
学習指導に当たって
○ 文や文章の構成については,学年の段階に応じた指導が大切である。特に,高学年におい ては,単文,重文,複文などの構造で書かれた文の内容を論理的に関係付けた上で,一文を 接続語を使って複数の文に分けたり,内容のまとまりを箇条書きにしたりするなど言語を操 作する指導が大切である。また,一文が長くなりすぎないように接続語や文末表現を工夫し ながら,伝えたいことを簡潔に書くことができるように指導することも重要である。
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-書くものである。③の文は,一文の中に主体となる「ぼく」が捉えた5年生の様子 と,それについて「ぼく」が思ったことの2つの内容が含まれている。この2つの内 容を区分した上で,「だから」という接続語を使って2つの文に分けて書く必要があ る。
○ 誤答には,「不安そうだった(。だから,)教えてあげたい」など,③の文の内容 は理解しているものの,一文を二文に分けて論理的な表現に書き直すことができてい ないものがある。また,「ることになった(。だから,)新しく委員にな」など,② の文の終わりの七文字と③の文の始めの七文字を書いているものがある。文や文章の 内容を論理的に捉えて,一文を二文に分けて書き直すことに課題がある。
○ 無解答率は,29.9%である。そのうち,66.2%の児童は,調査問題(国語A)の解答 時間について質問した児童質問紙調査(74)で,解答時間が「やや足りなかった」ま たは「全く足りなかった」と回答している。
(3)学習指導に当たって
○ 文や文章の構成については,学年の段階に応じた指導が大切である。特に,高学年 においては,単文,重文,複文などの構造で書かれた文の内容を論理的に関係付けた 上で,一文を接続語を使って複数の文に分けたり,内容のまとまりを箇条書きにした りするなど言語を操作する指導が大切である。また,一文が長くなりすぎないように 接続語や文末表現を工夫しながら,伝えたいことを簡潔に書くことができるように指 導することも重要である。
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(1)出題の趣旨
文と文との意味のつながりを理解し,文の論理を考えて書くことができるかどうかをみ る。
正答率 60.6% 無解答率 1.9%
4 児 童 会 の 代 表 委 員 の 石 橋 さ ん た ち は
、 運 動 会 に つ い て 伝 え た い こ と を
、 昨 年 の 反 省 を も と に
︻ メ モ
︼ に 取 っ た あ と
、 児 童 会 だ よ り に 書 き ま し た
。︻ 児 童 会 だ よ り の 一 部
︼ の
②
ア の 中 に 入 る ふ さ わ し い 内 容 を
、
① の 書 き 方 と 同 じ よ う に 書 き ま し ょ う
。
【メ モ
︼
も う す ぐ 運 動 会
! 全 校 の み な さ ん が 楽 し み に し て い る 運 動 会 が 近 づ い て き ま し た
。 昨 年 の 反 省 を 生 か し て
、 次 の こ と に 注 意 し ま し ょ う
。
① 運 動 会 の 前 に 体 調 を く ず さ な い よ う に
、 健 康 に 気 を つ け る こ と
。
②
ア
、 早 め に 行 動 す る こ と
。
四 月 二 十 七 日 発 行 第 2 号
児 童 会 だ よ り
【児 童 会 だ よ り の 一 部
︼
︿ 運 動 会 に つ い て 伝 え た い こ と
﹀
~ 昨 年 の 反 省 か ら
~
◆ 運 動 会 の 前 に 体 調 を く ず し た 人 が い た
⇦ 。 健 康 に 気 を つ け る
。
◆ 開 会 式 の 集 合 時 こ く に お く れ た 人 が い た
⇦ 。 早 め に 行 動 す る
。
小国A− 5 解答類型と反応率
問題番号 解 答 類 型 反応率
(%) 正答
4 1 「開会式の集合時こくにおくれないように」と解答しているもの 52.2 ◎ 2 「ないように」を使って,①の書き方に合わせ,「開会式の集合時
3.6 ○ こくにおくれないように」という意味を変えないで解答しているもの
「ないように」を使わず,①の書き方に合わせていないが,「開会
3 式の集合時こくにおくれないように」という意味は変えないで解答 4.8 ○ しているもの
9 上記以外の解答 37.4
0 無解答 1.9
正答率 60.6
分析結果と課題
○ 本問は,相手に伝えたいことを明確に表現するために,事象と意見との関係を区別しなが ら,文の論理を考えて書くものである。指示された文の構成に合わせて,二文を一文にして 書く必要がある。正答率は,60.6%である。そのうち,8.4%は,「ないように」を使った上 で,「集合時こく」を「集合時」や「集合時間」などと解答していたり,「ないように」を 使ってはいないが,「おくれないように」という意味を変えないで,「間に合うよう」や「お くれないために」などと解答したりしているものである。
○ 誤答は,解答類型9が37.4%ある。その中には,「集合時こくにおくれないように」や「開 会式におくれないように」と,正答に必要な言葉である「開会式」や「集合時こく」のどち らか一方,もしくはどちらも省いて解答しているものがある。また,「開会式に」や「開会 式の集合時こくに」のように,指示された文の構成にしないで解答していたり,「開会式の 集合時こくにおくれないようにする」のように,文末の「早めに行動すること。」とのつな がりを考えずに解答したりしているものなどがある。
伝えるために必要な言葉を的確にとらえることができなかったり,文と文とのつながりを 考えて言葉を書き換えることができなかったりしたと考えられる。
○ 過去の全国調査では,平成19年度国語A5「文を構成する」(正答率57.9%),平成20年 度国語A3「文章を推敲する」(正答率34.0%),平成21年度国語A8「一文を二文に分けすいこう る」(正答率15.0%)において同様な問題を取り上げている。過去三か年は,複数の内容を 含む一文を分析して理解することに課題があった。本問からは,接続助詞を使って二文を一 文に書き換えることに課題があることが分かる。
これらのことを踏まえると,複数の内容を含む一文の中の語句の役割や語句相互の関係を 理解したり,文と文との関係を押さえながら言語を操作して一文に書いたりすることに課題 があると考えられる。
学習指導に当たって
○ 相手に伝えたいことを的確に表すには, 文と文とのつながりを理解できるようにすること が重要である。そのためには,「書くこと」の記述や推敲の段階などにおいて,文と文との接 続関係に着目し,必要に応じて複数の文を一文に書き換えるように指導することが大切であ る。さらに,一文が長くなり,意味が伝わりにくい重文や複文については,一文一文に分け て簡潔に書くように指導することも大切である。