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国語     課題として考えられる内容の解決に向けた授業アイディア例     B   書くこと

小学校 国語

課題として考えられる内容の解決に向けた 授業アイディア例

B 書くこと

− 100 − − 101 −

  ○ 全体を見通し,必要な事柄を整理して調査報告文を書く。 〔対象学年:第3学年以上〕

【指導のねらい】

目的や意図に応じて,書く事柄を収集し,全体を見通して事柄を整理するために,自分 の課題について調べてまとまった文章に書くことができるようにする。

【授業アイディア例】

全体を見通し,必要な事柄を整理して調査報告文を書く

■ 「6年生は気持ちの良いあいさつをしているか」(例)を課題として設定する。

調査したことを報告する文章全体の項立て(下の構成表1~5)を考える。

調査の目的・理由を明確にし,調査の内容や方法を決める。

調査の内容や方法に即して,調査した結果をカードに書く。

調査を通して分かったことと考えたこととを関係 付けて,カードに「まとめ」の下書きをする。

これまで調査してきた事柄を下の構成表 に項目ごとに整理して,全体を見通す。

新聞やパンフレットなどの表現する ものの特徴に合わせるとともに,

右のポイントなどを踏まえて記述 する。

【留意点】

互いが書き上げた文章の良さを感じ取ることを大切にしながら交流するとともに,相 手に助言することによって,自分の考えを深めたり,自分の表現に活用したりできるよ うに指導する。

課題について調べて報告する文章に書く力は,社会科や理科,総合的な学習の時間な どにおいても必要な能力であり,それらの学習と関連付けて指導する。

アンケートA<自分自身は,あいさつをしていると思うか> (6年生全員)

① 誰に対してあいさつをしているか

② どのようなことに気を付けてあいさつをしているか など

アンケートB<他者から見ると,6年生はあいさつをしていると思われているか>

(下級生○名・先生○名)

① 6年生は,あいさつをしているか

② 6年生のあいさつについて気付くことはないか など

≪記述するときのポイント≫

見出しを立てる。

調べた結果は,図表やグラフなどを 用いて分かりやすく示す。

「目的・理由」と「まとめ」とを関係付け て書く。

接続語や文末表現に注意する。など

調

調

調

調

%…

87

②自分

12

②声が小

思う 最高学年と

ケー

≪調査報告文全体を見通す構成表(例)≫

≪調査の内容や方法(例)≫

198

-体を効果的に構成する。 〔対象学年:第5学年以上〕

  ○  各自が下書きした意見文を観点に即して相互評価することで,意見の理由や根拠の明確

さについて検討する。 〔対象学年:第5学年以上〕

 た日

に室内ている高

 

 

調べ

ほうが多とが分かった。

 すの

では極的に外ぶよ

下書きした意見文

 時間  方を  

 は自  調    

 調    と思調を増  村山

   

 。(

【指導のねらい】

意見文の全体を効果的に構成したり,意見の理由や根拠の明確さについて検討したりす ることができるようにする。

【例1】は課題を取り立てて指導する場合,【例2】は課題の解決を図る単元を通して指導する場合の具体例

【授業アイディア例1】意見文に書く内容のまとまりをとらえ,それらを相互に関係付け ることで,意見文の全体を効果的に構成する。

【授業アイディア例2】各自が下書きした意見文を観点に即して相互評価することで,

意見の理由や根拠の明確さについて検討する。

【留意点】

意見文の構成については,自分の考えを明確に表現することができるように,冒頭部に総 括する場合の「頭括型」,終結部に統括する場合の「尾括型」,冒頭部・終結部の双方で統 括する「双括型」などがあることを指導する。また,意見の理由や根拠を述べる際は,「な ぜかというと」,「その理由は」,「~ためである」などの表現を具体的に示して指導する。

第一次

生活における身近 な問題を解決するた めに,学習課題「理 由や根拠を明確にし た意見文を書こう」

を設定する。

意見文に書く内容 をまとめたカードの それぞれの小見出し を考え,付箋に書いせん て貼る。

例:平成20年度調査B4

「校内のけが」

第二次

各自下書きした意 見文をグループ内で 読み合い,教師が示 した観点に即して評 価する。

第三次

グループ内での評 価を参考にして,各 自推敲し,書いた意 見文を交流する。

調

調

調

グループごとに考 えた構成を発表し合 い,それらの効果に ついてまとめる。

付箋を貼ったカー ドの内容を相互に関 係付けながら,グル ープごとに全体の構 成を話し合う。

【例①:Aグループが考えた構成】

【例②:Bグループが考えた構成】

はじめに,体験した事実をもとにして問題を提示します。それは,意見を受け 取る側も身近なこととして考えようとするからです。そして,調査して分かった 事実を理由や根きょにして,解決するための意見をまとめたらいいと思います。

はじめに問題を提示し,最後は解決するための意見にします。意見につなげて いくには,まず体験をもとにした事実を示します。そのほうが実感がわくからで す。次に,調査をもとにした事実を理由や根きょにすると説得力があります。

※アからエは,付箋に書いて貼った小見出し

※カードの内容とアからエの小見出しは,上記と同じ

【下書きした意見文とそれに対するグループ内での評価(例)】

【評価観点

( 例 ) 】

問題を提示した由や根拠は、どのようなものか。取りなっ上げいをいかのでいか)。にし案)

教 師

− 102 − − 103 −

〔対象学年:第3学年以上〕

  ○ 自分の提案に対する他者の質問を取り入れ,相手が納得できるような提案文を書く。

〔対象学年:第3学年以上〕

目的や意図に応じて,自分の考えを効果的に書く。

指導の狙い

B 一 提案に対する相手の意見を取り入れて,自分の考えについて理由を書く。

B 二 提案に対する相手の意見を取り下げて,自分の考えと理由を書く。

〔第5学年及び第6学年〕 B書くこと ア エ 言語事項(1)オ(ウ)

学習指導要領における領域・内容 問題の概要

は出題した内容を取り立てて指導する例 は出題した趣旨を踏まえ単元化して指導する例

授業アイディア例 例1 例2

【AさんとBさんが書いた提案とその理由のカード】

給食の時間を楽しく過ごすための 提案とその理由を各自考え,それら を区別しながらカードに書く。

自分の提案の理由を明確にして,相手が納得できるような提案文を書く。

例1

〔提案〕

たてわり班に分かれ,

給食をいっしょに食べる。

〔提案〕

給食の時間に音楽を流す。

〈Aさんの考え〉 〈Bさんの考え〉

【1】 調査(データ)に基づくものか。

【2】 体験(エピソ ド)に基づくものか

【理由の三つの観点】

各自が書いたカードをグループで 読み合い,互いの考えの共通点や 相違点を話し合う。

各自が書いた理由のカードを三つ の観点に当てはめ,よりよい理由に

なるように書き換えたり 書き足した 〔理由ア〕

・・・ 〔理由�・イ〕

〔理由�〕

もっと下級生と交 流したいと答えた6 年生は約8割いる。

〔理由�〕

い っし ょ に給食 を 食べることで,下級 生とも仲よくなれる。

〔理由イ〕

音 楽 を 聞 く こ と が 好きと答えた6年生 は約7割いる。

〔理由ア〕

音楽が流れていた ときに会話がはずん だことがあった。

理由を明確に表す際の表現につ いて話し合った上で,200字程度の 提案文を書き,相互評価する。

【2】 体験(エピソード)に基づくものか。

【3】 目的達成により,全体に効果をもたらすものか。

一つめの理由は,~調査によるものである。 ・・・ 上記【1】と関連 二つめの理由は,~体験に基づいている 。 ・・・ 上記【2】と関連 三つめの理由は,~と考えるからである。 ・・・ 上記【3】と関連

*複数の理由を組み合わせて用いるとより効果的です。

【理由を明確に表す際の表現の例】

なるように書き換えたり,書き足した りする。

教師

・・・ 〔理由�〕

・・・ 〔理由ア〕

①ページ破れ

すす

第一�

○ 学級文庫の利用についての問題 点を話し合う。

○ 学習課題「よりよい学級文庫にす るために相手が納得できる提案文を 書こう」を設定し 学習計画を立てる

【�

自分の提案に対する他者の質問を取り入れ,相手が納得できるような提案文を書く。

例2

(提

案に〔右【2〔右【3〔右 【提

書こう」を設定し,学習計画を立てる。

(例)】

第二�

○ よりよい学級文庫にするための考 えを各自ノートに200字程度で書く。

○ 書いたものをグループで交流し,

一人一人の考えに対して,疑問に 思ったことなどを質問し合う。

すす

ープ問①時間具体的ープ問②を上ープ問③ ・・なら・・・・・・体的に・・・・・・・・・・・・方法・・・・・・・・・・・・

~(提案文が

第三�

○ 「他者からの質問を取り入れる際の 表現の例」を用いて,400字程度の 提案文に書き広げ 相互評価する

【�(例)】

思 た となどを質問し合う。

○ グループで出された質問を「提案 の中で踏まえておきたい三つのポイ ント」に当てはめて整理する。

考えもある・・・・~と考えるでう。・・・・

・・

提案文に書き広げ,相互評価する。

小学校学習指導要領解説国語編(平成20年告示)では,「B書くこと」の指導事項として「交流に関す る指導事項」を設定している。取材の段階から,構成,記述,推敲,交流の一連の過程を重視した指導が大切である。

特に,交流は指導の最後に位置付けるだけではなく,それぞれの段階でよい点や改善点を見付けて感想を伝えたり,

意見を述べ合ったりすることを全学年を通じて重視していくことが大切である。

教師 留意点