過去4年間の調査において,同じような趣旨の下に複数年度にわたって出題し,正答率 がおおむね 80%を上回る内容を一定の成果として認められるものと捉えることにする。
領域に即して該当する内容を整理すると次のようになる。
◇「数と計算」
算数 A 1の設問において,毎年度,四則計算の設問を出題している。出題する四則計算は,
第5学年の内容のみならず,第2学年から第4学年の四則計算も取り上げている。過去4 年間の正答率の状況としては,整数の加法及び減法の平均正答率が 93.4%,整数の乗法及 び除法の平均正答率が 89.3%,小数の加法及び減法の平均正答率が 83.3%,小数の乗法及 び除法の平均正答率が 81.5%,同分母分数の加法及び減法の平均正答率が 96.7%であった。
このように,四則計算をすることはおおむね良好であると考えられる。
また,四則計算に関しては,過去の全国学力調査や教育課程実施状況調査における正答 率と比較して,多くの設問で過去の正答率を上回っている。各調査の実施時期が異なるため,
単純な比較ができないことに留意する必要はあるが,計算技能の習熟と定着の状況は,お おむね良好であると考えられる。
◇「数と計算」における成果
◇「量と測定」 における成果
整数,小数,分数の四則計算をすること
角の大きさを求めること
分数の意味と表し方を理解すること
示された図形の面積を求めること
整数,小数,分数の四則計算をすること
平成 19 年度算数 A ♴において,正方形の 2/3 が黒くぬられている図形を選択する設問 を出題したところ,正答率は 89.3%であった。また,平成 19 年度算数 A ♵(1)において,
真分数を数直線上に表す設問を出題したところ,正答率は 95.1%であった。さらには,平 成 20 年度算数 A ♴(2)において,7/10 と大きさが等しくなる小数を選択する設問を出題し たところ,正答率は 82.3%であった。このように,分数の意味と表し方に関する理解につ いてはおおむね良好であると考えられる。
しかし,平成 22 年度算数 A ♴(2)において,2ℓのジュースを3等分したときの1つ分 の量を分数で表す設問を出題したところ,正答率は 40.6%であった。商を分数で表せること の理解については課題がある。
◇「量と測定」
平成 21 年度算数 A ♶において,角の大きさを測定する場面で,分度器の目盛りを読む 設問を出題したところ,正答率は 78.9%であった。また,平成 22 年度算数 A 5(1)において,
三角定規を組み合わせたときにできる補角の大きさを求める設問を出題したところ,正答 率は 82.9%であった。このように,角の大きさを求めることについてはおおむね良好であ ると考えられる。
平成 19 年度算数 A 5において(1)では平行四辺形の面積を,(2)では三角形の面積を,(3)
では円の面積を求める式と答えを書く設問を出題したところ,正答率はそれぞれ 96.0%,
89.5%,73.2%であった。また,平成 20 年度算数 A 5において,底辺と高さと斜辺の長 さを示して平行四辺形の面積を求める式と答えを書く設問を出題したところ,正答率は 85.3%であった。このように基本的な平面図形の面積の求め方についてはおおむね良好であ ると考えられる。
しかし,平成 21 年度算数 A ♸において,方眼上にかかれた,高さが図形の外にある三 角形の面積を求める式と答えを書く設問を出題したところ,正答率は 67.1%であった。面 積を求めるためにはどの長さが必要かを考えたり,必要な長さを測定したりして面積を求 めることについては課題がある。
分数の意味と表し方を理解すること
角の大きさを求めること
示された図形の面積を求めること
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