定価 本体900円+税
国 立 教 育 政 策 研 究 所
National Institute for Educational Policy Research教育課程研究センター
文 部 科 学 省
小 学 校 編
∼児童生徒への学習指導の改善・充実に向けて∼
学
力
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学
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容のまとめ
国 立 教 育 政 策 研 究 所 教 育 課 程 研 究 セ ン ター小
学
校
編
4C 伊木 全国学力・学習状況調査 小学校版 定価 本体900円+税〜児童生徒への学習指導の改善・充実に向けて〜
(小学校編)
はじめに
全国学力・学習状況調査は,小学校第 6 学年及び中学校第 3 学年の児童生徒を対象に, 平成 19 年度から始まりました。 本調査は,義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から,全国的な児童生徒の 学力や学習状況を把握・分析し,教育施策の成果と課題を検証し,その改善を図るとともに, そのような取組を通じて,教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立すること,また, 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てることを目的とし ています。 国立教育政策研究所では,調査を実施するに際しての調査問題の作成と調査結果の分析 を担当しており,平成 22 年度まで毎年度,調査結果の報告書を作成し,児童生徒の解答 の分析結果と課題を示すとともに,一人一人の児童生徒に必要な力が身に付くよう,調査 問題と関連して今後の学習指導に当たって参考となるポイントを示してきました。 本書は,小学校,中学校ごとに平成 19 〜 22 年度の 4 年間の調査結果を分析し,成果 として認められる内容と,課題として考えられる内容を,教科ごとにとりまとめたもの(小 学校編,中学校編の2分冊構成となっています。)です。このうち,課題については,これ までの調査問題を例に説明するとともに,学習指導のポイントや授業アイディア例などを 掲載しております。 課題として考えられる内容は,中央教育審議会答申(平成 20 年 1 月)で示されている 「子どもたちがつまずきやすいといった観点から,各学校において,重点的な指導や繰り返 し学習といった指導の工夫や充実に努めることが求められる事項の例」とも関連するもの と考えられます。 各教育委員会や学校等におかれては,本書を参考としながら,日々の学習指導の改善・ 充実に生かしていただければ幸いです。特に,学校においては,調査対象学年以外の先生 方や調査対象教科以外の先生方も含めて,学校全体で活用していただくことを期待してお ります。 最後に,調査に参加していただいている教育委員会,学校等の皆様,本調査の実施及び 本書の作成に御協力いただいている皆様に心から御礼申し上げます。 平成 24 年 9 月 国立教育政策研究所 教育課程研究センター長 勝 野 頼 彦【総説】 教科ごと(小学校国語,小学校算数)に,以下について記述した。 Ⅰ はじめに 調査問題の出題の考え方や,調査結果を踏まえた今回の分析の考え方などについて 記述した。 Ⅱ 4 年間の調査結果から一定の成果として認められる内容 「成果として認められる内容」(本書では,4 年間の調査において,正答率がおおむ ね 80%を上回るもの。以下同じ。)について,領域等ごとに整理し,その内容につい て記述した。 Ⅲ 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容と学習指導のポイント 「課題として考えられる内容」(本書では,4 年間の調査において,正答率がおおむ ね 70%を下回るもの。以下同じ。)について,領域等ごとに整理し,その内容につい て解説した。課題として考えられる内容については,以下の事項を記述した。 ■該当する調査問題・調査結果等 4 年間の調査問題のうち,課題として考えられる内容に該当する調査問題を示し, 具体的にどのような課題があるか,実際の問題や誤答の例などを記述した。(調査問 題・調査結果等は,資料編に掲載。) ■学習指導のポイント 課題として考えられる内容を解決していくために,今後の学習指導に当たっての ポイントとなる事柄を記述した。 ■課題解決に向けた「授業アイディア例」 課題として考えられる内容の児童生徒への確実な定着に向けて,学習指導の改善・ 充実を図る際の参考となる「授業アイディア例」の概要を記述した。(授業アイディ ア例は,資料編に掲載。) 学習指導の改善・充実に向けてのポイント 記述する力を高めるための学習指導(小学校国語),記述式の問題における学習指導 (小学校算数)などの学習指導の改善・充実に向けてのポイントを記述した。
■課題として考えられる内容に該当する調査問題・調査結果 領域等ごとに,課題として考えられる内容に該当する調査問題及び解答類型,調査 時の解答状況等を掲載した。また,その調査問題の調査結果についての解説等を掲載 した。 ■課題として考えられる内容の解決に向けた授業アイディア例 領域等ごとに,課題として考えられる内容の児童生徒への確実な定着に向けて,学 習指導の改善・充実を図る際の参考となる授業アイディア例を掲載した。 (授業アイディア例は,各年度の調査における課題の改善を図る学習指導の参考とな ることを目的として作成している。平成 23 年度は,全国学力・学習状況調査が中止 となったことから,全国学力・学習状況調査として実施予定であった調査問題を踏ま えた授業アイディア例を作成している。) ■過去 4 年間に課題が見られた調査問題の一覧表 課題として考えられる内容に該当する調査問題を,領域等ごとに,正答率が低い順 に並べて掲載した。 ■国が実施した過去の調査等における正答率との比較 本調査において出題した調査問題のうち,国が実施した過去の調査等において出題され たものと同一内容の問題について,過去に出題された年度・調査名,正答率等を掲載した。 (なお,過去の調査は,全国学力・学習状況調査との間で調査対象学年,調査時期等が異 なる場合があることから,厳密な経年比較はできないことに留意することが必要である。) <本書を活用する上での留意点> ※ 本書では,4 年間の調査結果のうち,同じような趣旨の下で,複数年度にわたって出 題したもののうち,「成果として認められる内容」を「正答率においておおむね 80% を上回るもの」に,「課題として考えられる内容」を「正答率においておおむね 70% を下回るもの」としている。 ※ 本書において,調査問題や授業アイディア例に関する記載は,原則として調査問題 作成当時に実施されていた学習指導要領(平成 10 年告示)に基づいていることから, 適宜学習指導要領(平成 20 年告示)に対応させることが必要である。(平成 23 年度 に実施予定であった調査問題に係る授業アイディア例のうち,小学校については,学 習指導要領(平成 20 年告示)に基づいて作成している。なお,調査問題や授業アイディ ア例等の漢字については,作成当時の表記のまま掲載している。) ※ 平成 22 年度調査における正答率は,抽出調査のため推計値であり,誤差± 0.2 程 度の精度となっている。
の調査問題等についても国立教育政策研究所ホームページに掲載している。 <各年度の調査問題や調査結果等>
http://www.nier.go.jp/kaihatsu/zenkokugakuryoku.html <授業アイディア例>
【総説】
第1章 小学校 国語
Ⅰ はじめに………1 Ⅱ 4 年間の調査結果から一定の成果として認められる内容 ………2 Ⅲ 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容と学習指導のポイント ………3 1「話すこと・聞くこと」 ………4 2「書くこと」 ………6 3「読むこと」 ………8 4〔言語事項〕 ……… 12 記述する力を高めるための学習指導のポイント ……… 14 【参考】 ……… 19第2章 小学校 算数
Ⅰ はじめに……… 23 Ⅱ 4 年間の調査結果から一定の成果として認められる内容 ……… 24 Ⅲ 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容と学習指導のポイント ……… 27 1「数と計算」 ……… 28 2「量と測定」 ……… 30 3「図形」 ……… 34 4「数量関係」 ……… 36 記述式の問題における学習指導のポイント……… 43 【参考】 ……… 45 【資料編】小学校 国語 課題として考えられる内容に該当する調査問題・調査結果
A 話すこと ・ 聞くこと ……… 49 B 書くこと……… 57 C 読むこと……… 67 言語事項 ……… 87小学校 国語 課題として考えられる内容の解決に向けた授業アイディア例
A 話すこと ・ 聞くこと ……… 95 B 書くこと……… 99 C 読むこと……… 103 言語事項 ……… 109 【小学校国語】過去 4 年間に課題が見られた調査問題の一覧表 ……… 112 【小学校国語】国が実施した過去の調査等の正答率との比較……… 114目 次
〜児童生徒への学習指導の改善・充実に向けて〜
(小学校編)
B 量と測定……… 125 C 図形 ……… 137 D 数量関係……… 145
小学校 算数 課題として考えられる内容の解決に向けた授業アイディア例
A 数と計算……… 191 B 量と測定……… 195 C 図形 ……… 201 D 数量関係……… 205 【小学校算数】過去4年間に課題が見られた調査問題の一覧表……… 210 【小学校算数】国が実施した過去の調査等の正答率との比較……… 213全国学力・学習状況調査の
4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ
〜児童生徒への学習指導の改善・充実に向けて〜
Ⅰ はじめに
小学校国語の調査問題は,「全国的な学力調査の具体的な実施方法等について(報告)」(以 下,報告書という。)(平成 18 年4月)に示された問題作成の基本理念を基本的な枠組みと している。また,調査問題自体が学校の教員や児童生徒に対して,土台となる基盤的な事 項を具体的に示すとともに,教員の指導改善や児童生徒の学習改善・学習意欲の向上など に役立つことを重視している。 なお,報告書では,国語科の調査問題においては,次のような観点を盛り込むことや工 夫することが考えられるとしている。 以下に過去4年間の調査結果を踏まえ,一定の成果として認められる内容,課題として 考えられる内容と学習指導のポイントなどについて述べる。 ■主として「知識」に関する問題(国語 A) ・描写,要約,紹介,説明,記録,報告,対話,討論などの基礎的な言語活動に関す ること ・表現したり理解したりするための言語事項の基礎的な知識・技能に関すること ・我が国の言語文化に親しむ内容に関すること など ■主として「活用」に関する問題(国語 B) ・日常生活や社会生活で必要とされる読書・鑑賞・創作などの言語活動の活用に関す ること ・文章を読んで筆者の主張の内容やその表現方法などを評価すること ・伝えたい内容をまとめ表現すること ・様々なメディアを活用することによって課題を多角的に探究すること など第1章 小学校 国語
小学校
国語
− 2 − − 3 −
Ⅱ 4 年間の調査結果から一定の成果として認められる内容
過去4年間の調査において,同じような趣旨の下に複数年度にわたって出題し,正答率 がおおむね 80%を上回る内容を一定の成果として認められるものと捉えることにする。 領域・事項及び問題形式に即して成果を捉えると次のようになる。◇「書くこと」における成果
平成 20 年度 A ⓼「小見出しを書く」において,学校紹介の文章の内容を捉え,適切な小 見出しを簡潔に書くことを求めたところ,78.8%の正答率であった。また,平成 21 年度 A ♶「実 験報告文を書く」において,実験報告文の内容を捉え,適切な小見出しを選択することを求 めたところ,平均正答率は約 92%(設問は3問:86.2%,94.8%,93.9%)であった。この ように,文章の内容や構成を捉え,簡潔に小見出しを書くことは比較的良好と考えられる。◇〔言語事項〕における成果
漢字の読みに関する過去4年間の平均正答率は 92.3%,漢字の書きは 76.3%である。漢 字の読みについては,過去の全国学力調査や教育課程実施状況調査等における正答率と比 較してみても,多くの問題で過去を上回っており,良好である。一方,漢字の書きについ ては,漢字の読みに比べると十分満足できる状況にはない。□ 問題形式に即して捉えた成果
平成 19 年度 B ♴「新聞記事を書く<環境問題>」の設問三(2)において,環境問題に ついて体験等に基づく自分の考えを求めたところ,75.4%の正答率であった。また,平成 22 年度 B ♴「読書発表会をする<つりずきの宇宙人>」の設問二において,物語を読んで 自分が思ったことや考えたことを書くことを求めたところ,82.5%の正答率であった。この ように,与えられたテーマや文章の内容について比較的自由な立場や条件で自分の思いや 考えを書くことは比較的良好と考えられる。 ◇「書くこと」における成果 □ 問題形式に即して捉えた成果 ◇ 〔言語事項〕(小学校学習指導要領国語(平成 20 年告示)では,「伝統的な言語文 化と国語の特質に関する事項」(以下,同様))における成果 比較的自由度の高い条件で記述すること 漢字を読むこと 内容に合わせて小見出しを書くこと 平成 20 年度 A ⓼「小見出しを書く」において,学校紹介の文章の内容を捉え,適切な小 内容に合わせて小見出しを書くこと 漢字の読みに関する過去4年間の平均正答率は 92.3%,漢字の書きは 76.3%である。漢 漢字を読むこと 平成 19 年度 B ♴「新聞記事を書く<環境問題>」の設問三(2)において,環境問題に 比較的自由度の高い条件で記述することⅢ 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容と学習指導
のポイント
過去4年間の調査において,同じような趣旨の下に複数年度にわたって出題し,正答率 がおおむね 70%を下回る内容を課題として捉え,3 領域 1 事項に分けて整理するとともに, それらの課題の解決に向けた学習指導のポイントについて,小学校学習指導要領国語(平 成 20 年告示)の目標や内容を基に述べる。 3 領域 1 事項のそれぞれにおける課題を整理すると次の 5 つになる。 1「話すこと・聞くこと」における課題 2「書くこと」における課題 3︲①「読むこと」における課題 3︲②「読むこと」における課題 4〔言語事項〕における課題 司会の役割を果たしたり,立場や根拠を明確にしたりして話し合うこと 調べて分かった事実に対する自分の考えを,理由や根拠を明確にして書くこと 物語に登場する人物についての描写や心情,人物相互の関係を捉えること 目的に応じて必要となる情報を取り出し,それらを関係付けて読むこと 複数の内容を含む文を分析的・統合的に理解すること− 4 − − 5 −
1「話すこと・聞くこと」
(1)「話すこと・聞くこと」における課題 上記の 3 問は,主に話し合う能力に関する問題である。話合いにおける司会の役割や参 加する側としての立場,考えの根拠などを明確にしながら,話合いを計画的に進めること に課題があると考えられる。具体的な課題は,次のとおりである。 ○ 司会者として発言された提案や意見を整理し要約しながら話合いを進めることに課 題がある。 ○ 話合いの具体的な場面に即した司会の進め方の良さを捉えることに課題がある。 ○ 立場を明確にし,数値を根拠にしながら自分の考えを述べることに課題がある。 (2)これからの「話すこと・聞くこと」における学習指導のポイント 司会の役割を果たしたり,立場や根拠を明確にしたりして話し合うこと 【該当する調査問題・調査結果等】 ■ 調査問題:平成 19 年度 B ♳一「話し合いを計画的に進める<交流計画の司会>」 正答率 63.1% →調査問題・調査結果等(P50 〜 P51 参照) ■ 調査問題:平成 21 年度 A ♹「話し合いを計画的に進める」 正答率 68.2% →調査問題・調査結果等(P52 〜 P53 参照) ■ 調査問題:平成 21 年度 B ♴二「表をもとに話し合う<家の中のそうじや整とん>」 正答率 25.9% →調査問題・調査結果等(P54 〜 P55 参照)① 学年の段階に応じた司会の経験と指導の充実
話合いを計画的かつ効果的に進めていくために,司会の能力を高めることは重 要である。司会には,協議や討論などの話合いの目的に応じて,発言された提案 や意見を整理し要約しながら話す力や,話し手の意図を考えながら聞く力が求め られる。 指導に当たっては,目的に応じた司会の役割を明確にし,司会が話合いの様々 な場面に合わせながら発言内容を整理した上で,議論を収束させたり,新しい方 向へ展開させたりすることができるようにすることが重要である。あわせて,学 年の段階に応じて各教科等や実生活の様々な場面で司会ができるように,多くの 児童が司会の経験を積むよう配慮することが大切である。② 自分の立場・意見と根拠とを論理的に結び付けながら話し合う指導の充実
話合いに参加する側としては,自分の立場・意見と具体的な数値などの根拠と を論理的に結び付けるように指導することが重要である。具体的には,図表やグ ラフなどから読み取ったことを基に,自分の考えを明確にして相手に分かりやす く説明したり,報告したりするなどの言語活動を重視していくことが大切である。 なお,小学校学習指導要領国語では,「話すこと・聞くこと」の「話し合うこと に関する指導事項」において,次のような系統化を図っている。 [第 1 学年及び第 2 学年] 互いの話を集中して聞き,話題に沿って話し合うこと。 [第 3 学年及び第 4 学年] 互いの考えの共通点や相違点を考え,司会や提案などの役割を果たしながら, 進行に沿って話し合うこと。 [第 5 学年及び第 6 学年] 互いの立場や意図をはっきりさせながら,計画的に話し合うこと。 課題の解決に向けた「授業アイディア例」 ◆ 授業アイディア例①[対象:第 3 学年以上] ○ グループにおいて話合いの仕方を学ぶ。 →6人から8人の組を作り,司会者と評価係を選出して話合いを行う。 (P96 参照) ◆ 授業アイディア例②[対象:○は第 3 学年以上 □は第 5 学年以上] ○ 様々な立場の意見をとらえる。 →賛成側と反対側に分かれ,それぞれの意見の共通点や相違点を整理する。 (P97 参照) □ 資料や数値を根拠にして考えたことを話し合う。 →文化庁の世論調査結果を基に,考えたことの根拠の明確さなどを話し合う。 (P97 参照) ◆ 授業アイディア例③[対象:○は第 3 学年以上 □は第 5 学年以上] ○ 協議における司会の役割を確認し,目的や意図を明確にして話合いを進める。 →協議の流れを踏まえた,適切な司会の発言内容を検討し合う。 (P98 参照) □ 協議と討論における司会として様々な状況に対応しながら,話合いをよりよい方向に導く。 →話合いの状況を捉え,ヒントカードを使いながら,話合いを効果的に進める。 (P98 参照)− 6 − − 7 −
2「書くこと」
(1)「書くこと」における課題 上記の 4 問は,目的や意図に応じ,グラフなどの資料を使って調べて分かった事実に対す る自分の考えを,理由や根拠を明確にして書くことに関する問題である。書くことの一連の 学習過程に即して,調べたことや自分が考えたことなどを読み手に伝わるように書くことに 課題があると考えられる。具体的な課題は,次のとおりである。 ○ グラフなどの資料がどのような項目で構成されているかを理解した上で,観点や内容に 即して情報を正しく読み取り,分かったことを的確に書くことに課題がある。 ○ グラフから分かったことを基にし,テーマや条件に即して自分の考えを明確に書く ことに課題がある。 ○ 意見文全体の組み立ての違いを捉えることに課題がある。 ○ 報告文を書く目的に応じて,調べた理由と調べて分かった結果とを関係付けて書く ことに課題がある。 (2)これからの「書くこと」における学習指導のポイント 調べて分かった事実に対する自分の考えを,理由や根拠を明確にして書くこと 【該当する調査問題・調査結果等】 ■ 調査問題:平成 20 年度 A ♹「分かったことをメモに取る」 正答率 47.8% →調査問題・調査結果等(P58 〜 P59 参照) ■ 調査問題:平成 20 年度 B ♵二「情報を読み取って書く<図書館だより>」 正答率 33.0% →調査問題・調査結果等(P60 〜 P61 参照) ■ 調査問題:平成 20 年度 B ♶「意見文の組み立ての違いをとらえる<校内のけが>」 正答率 アイウ 59.7% エオカ 35.9% →調査問題・調査結果等(P62 〜 P63 参照) ■ 調査問題:平成 21 年度 B ♳二「調査報告文を書く<小学生の体力>」 正答率 17.8% →調査問題・調査結果等(P64 〜 P65 参照)① 図表やグラフなどの資料の読み方の指導の充実
調べて分かったことなどを書く場合,文章だけでなく,目的や課題に応じて図表 やグラフなどの資料を意図的・計画的に活用し,それらの読み方について指導する ことが必要である。また,目的に応じて資料から情報を正しく取り出し,字数など の条件に合わせて的確に書く指導が必要である。その際,自分の立場や主張を明確 にした上で,その根拠として数値や事例などを引用できるように指導することが大 切である。② 文章全体の構成の指導の充実
意見文などのように,まとまった文章を書く場合においては,冒頭部分や結論部 分に何を書くのか,具体的な事例をどのように配置し,それを自分の意見とどのよ うに結び付けるかなど,文と文,段落と段落との相互関係を整えることが必要であ る。その際,客観的な事実や事例などから明らかになっていることと感想や意見な どとを区別するとともに,それらを関係付けながら文章全体として首尾一貫したも のになるように指導することが大切である。 なお,小学校学習指導要領解説国語編では,「指導計画作成上の配慮事項」にお いて,「文章の表現過程に応じた学習を展開するとともに,実際に文章を書く活動 を多く取ることや,文章を書く学習を特に取り上げて指導する工夫も必要である」 と述べている。書くことの一連の学習過程である,「課題設定や取材」→「構成」 →「記述」→「推敲」→「交流」に関する指導事項について,まとまった文章を書 く言語活動を通して指導することが重要である。 課題の解決に向けた「授業アイディア例」 ◆ 授業アイディア例④[対象:第 3 学年以上] ○ 全体を見通し,必要な事柄を整理して調査報告文を書く。 →「気持ちのよいあいさつ」を課題として設定し,アンケートによって調べた結果と, 分かったことや考えたことを関係付けながら書く。 (P100 参照) ◆ 授業アイディア例⑤[対象:第 5 学年以上] ○ 意見文に書く内容のまとまりをとらえ,それらを相互に関係付けることで,意見文の 全体を効果的に構成する。 →意見文に書く内容を小見出しにして付箋に書き,それを操作しながら全体構成を考える。 (P101 参照) ○ 各自が下書きした意見文を観点に即して相互評価することで,意見の理由や根拠の明 確さについて検討する。 →各自が下書きした意見文を読み合い,教師が示した観点に即して評価する。 (P101 参照) ◆ 授業アイディア例⑥[対象:第 3 学年以上] ○ 自分の提案の理由を明確にして,相手が納得できるような提案文を書く。 →「給食の時間を楽しく過ごす」ための提案の理由をよりよいものにする。 (P102 参照) ○ 自分の提案に対する他者の質問を取り入れ,相手が納得できるような提案文を書く。 →「よりよい学級文庫にする」ことを提案するために,グループ内で出された質問を生 かす。 (P102 参照)− 8 − − 9 −
3 -①「読むこと」
(1)「読むこと」における課題 上記の4問は,登場人物の把握に関わる問題である。物語を読むときの基本となる登場 人物についての描写や心情,登場人物の相互関係を捉えることに課題があると考えられる。 具体的な課題は,次のとおりである。 ○ 物語の登場人物を把握するために叙述内容を分析的に読むことに課題がある。 ○ 物語の登場人物の心情を表現や叙述と関係付けて読むことに課題がある。 ○ 物語の冒頭部分における登場人物の特徴を一つ一つ整理して捉えることに課題がある。 ○ 物語の主人公の心情や登場人物の相互関係を捉えることに課題がある。 物語に登場する人物についての描写や心情,人物相互の関係を捉えること 【該当する調査問題・調査結果等】 ■ 調査問題:平成 19 年度 A ♷「文を構成する」 正答率 57.9% →調査問題・調査結果等(P68 〜 P69 参照) ■ 調査問題:平成 19 年度 A ⓾「登場人物を把握する」 正答率 63.3% →調査問題・調査結果等(P70 〜 P71 参照) ■ 調査問題:平成 20 年度 B ♴一「人物や場面の描写をとらえる < 椋鳩十「母グマ子グマ」>」 正答率 ア 72.9% イ 52.4% →調査問題・調査結果等(P72 〜 P73 参照) ■ 調査問題:平成 22 年度 A ♵「登場人物を関係付けて読む」 正答率 65.3% →調査問題・調査結果等(P74 〜 P75 参照)(2)これからの「読むこと」における学習指導のポイント(その①)
○ 登場人物を多面的に捉える指導の充実
物語を読むときは,登場人物を把握した上で,場面展開における言動を押さえる指導が 必要である。特に,主人公の人物像については,心情や性格,考え方などをより多面的に 捉えることが重要である。 さらに,登場人物それぞれの行動や会話,情景などについての叙述に着目し,人物相互 の関係を捉えることができるようにすることが重要である。そのためには,家族や同級生のよ うに物語を設定する上での実体的な関係や,仲間や好敵手のように物語が進むにつれて明 らかになる構造的な関係を整理し,物語の展開に即して人物像や人物相互の関係,役割を 押さえながら読むことができるように指導することが大切である。 なお,小学校学習指導要領国語では,「読むこと」の「文学的な文章の解釈に関する指 導事項」において,登場人物の把握等に関する内容について次のような系統化を図っている。 [第 1 学年及び第 2 学年] 場面の様子について,登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと。 [第 3 学年及び第 4 学年] 場面の移り変わりに注意しながら,登場人物の性格や気持ちの変化,情景などに ついて,叙述を基に想像して読むこと。 [第 5 学年及び第 6 学年] 登場人物の相互関係や心情,場面についての描写をとらえ,優れた叙述について 自分の考えをまとめること。 課題の解決に向けた「授業アイディア例」 ◆ 授業アイディア例⑦[対象:○は第 1 学年以上 □は第 5 学年以上] ○ 物語における登場人物をカードに書き出し,それらを並べ替えることで,実体的な関 係や構造的な関係をとらえる。 →「家族」「同級生」などの実体的な関係,「仲間」「好敵手」などの構造的な関係を説明する。 (P104 参照) □ 朗読の工夫について相互評価することで,登場人物の性格や心情,相互関係について の理解を深める。 →グループごとに台本を作り,朗読する際の読み方の工夫を評価し合う。 (P104 参照) ◆ 授業アイディア例⑧[対象:第 3 学年以上] ○ 要約したあらすじを物語の構成要素に着目した本の帯に書き換えることで,物語の構 成上の工夫をとらえる。 →「ごんぎつね」のあらすじが物語の構成要素をどのように含んでいるか考える。 (P105 参照) ○ ジャンルを決めて複数の物語を読み,読書発表会を行うことで, 自分の考えを広げた り深めたりする。 →物語を読み,人物設定や状況設定,あらすじなどの観点に即して内容をまとめる。 (P105 参照)− 10 − − 11 −
3 -②「読むこと」
(1)「読むこと」における課題 上記の5問は,目的に応じて必要となる情報を取り出し,それらを関係付けて読む問題 である。情報とは,説明的な文章や文学的な文章の叙述内容をはじめ,図表やグラフなど に含まれる数値などである。情報に含まれた事実と,それに対する感想,意見などとを関 係付けて読むことに課題があると考えられる。具体的な課題は,次のとおりである。 ○ 文章の内容と資料の数値などを関係付けて正しく読むことに課題がある。 ○ 情報に含まれる限定された事実を認識しながら読むことに課題がある。 ○ 登場人物の心情と場面についての描写とを関係付け,物語の展開を押さえながら読 むことに課題がある。 ○ 情報に含まれた曜日や人数などの必要な事実を的確に捉えることに課題がある。 ○ 複数の情報を比較・検討し,条件に即したものを的確に選択した上で,その選択の 理由を明確に説明することに課題がある。 目的に応じて必要となる情報を取り出し,それらを関係付けて読むこと 【該当する調査問題・調査結果等】 ■ 調査問題:平成 19 年度 B ♴一「新聞記事を書く<環境問題>」 正答率 61.0% →調査問題・調査結果等(P76 〜 P77 参照) ■ 調査問題:平成 19 年度 B ♶一「情報を読み取る<お客様感謝セールのちらし>」 正答率 63.0% →調査問題・調査結果等(P78 〜 P79 参照) ■ 調査問題:平成 20 年度 B ♴三「人物や場面の描写をとらえる<椋鳩十「母グマ子グマ」>」 正答率 45.3% →調査問題・調査結果等(P80 〜 P81 参照) ■ 調査問題:平成 20 年度 B ♵一「情報を読み取って書く<図書館だより>」 正答率 39.4% →調査問題・調査結果等(P82 〜 P83 参照) ■ 調査問題:平成 22 年度 B ♶「情報を関係付けて読む<目覚まし時計>」 正答率 65.7% →調査問題・調査結果等(P84 〜 P86 参照)① 説明的な文章における情報の取り出しとそれらを関係付ける指導の充実 説明的な文章の指導においては,文章と図表,グラフなどとが複合した教材を取 り上げ,目的に応じて内容や数値などの情報を正確に捉えた上で,それらを関係付 けながら書き手の意図を推論したり,自分の考えに生かしたりする言語活動を充実 することが大切である。具体的には,図表やグラフなどを含めてレイアウトされた 文章や資料を取り上げ,数値や重要な語句などを目的に応じて的確に読み取ること ができるように指導することが大切である。 ② 文学的な文章における情報の取り出しとそれらを関係付ける指導の充実 文学的な文章の指導においては,特に物語の場合,全体の展開を押さえた上で, 時間の推移や場面の変化と,主人公の心情とを関係付けて捉えるようにすることが 大切である。特に,第5・6学年における指導では,単に内容を理解するだけでなく, 表現のよさや効果などを捉え,それらに対する自分の考えをまとめることが重要で ある。そのためにも,自ら本や文章を選び,表現に着目しながら必要な部分を繰り 返し読んだり,優れた叙述について考えたりしたことを伝え合うなどの言語活動を 単元を貫いて位置付けて指導することが重要である。 課題の解決に向けた「授業アイディア例」 ◆ 授業アイディア例⑨[対象:第 3 学年以上] ○ 目的や意図に合わせて行動計画を立てることを通して,必要な情報を関係付けながら的確に読み取る。 →パンフレットを基にして,調べる内容や見学する場所,順路などを検討する。 (P106 参照) ○ 目的や意図に合わせて優先する条件を決めることを通して,考えた理由や根拠を明確にする。 →「学級文庫の本の入れ替え」について,優先する条件の理由や根拠を明確にする。(P106 参照) ◆ 授業アイディア例⑩[対象:第 5 学年以上] ○ 新聞の報道記事の特徴の一つである,逆三角形の構成について注意しながら読む。 →報道記事を見出し,リード,本文に切り取り,それらの関係を話し合う。 (P107 参照) ○ 新聞を比べて読み,編集の仕方や記事の書き方について分かったことを報告する。 → 2 社の新聞で共通する記事を比べて読み,編集の仕方や記事の書き方を検討する。(P107 参照) ◆ 授業アイディア例⑪[対象:第 5 学年以上] ○ 自伝(書き手:本人)と評伝(書き手:第三者)とを比べて読み,書き手や書き表し方の特徴を捉える。 →人物の行動や心情の描写の違いに注意して,伝記を比べて読む。 (P108 参照) ○ 伝記を比べて読み,書き手の違いによる人物の見方・考え方などをまとめて交流する。 →伝記の書き手によるエピソードの取り上げ方の違いなどに着目して比べる。 (P108 参照) (2)これからの「読むこと」における学習指導のポイント(その②) なお,上記①・②については,小学校学習指導要領国語「読むこと」の第 5・6 学年「効 果的な読み方に関する指導事項」との関連を図ることが大切である。効果的な読み方には, 本や文章の比べ読み,速読,本や文章全体を概観しながら拾い読みする摘読,同じ課題で 多くの本を重ねたり並行させたりして読む多読などがある。
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4〔言語事項〕
(1)〔言語事項〕における課題 上記の3問は,一文に含まれる内容を分析した上で二文の構成にして書き換えたり,二 文になっている内容を一文に統合して書き換えたりする問題である。複数の内容を含む一 文の中の語句の役割や語句相互の関係を理解したり,文と文との関係を押さえながら言語 を操作して一文に書いたりすることに課題があると考えられる。具体的な課題は,次のと おりである。 ○ 事実や事柄の羅列によって文の構成が整わなくなっていることを理解することに課 題がある。 ○ 文や文章の内容を論理的に捉えて,一文を二文に分けて書き直すことに課題がある。 ○ 指示された文の構成に合わせ,接続助詞を使って二文を一文にして書き換えること に課題がある。 複数の内容を含む文を分析的・統合的に理解すること 【該当する調査問題・調査結果等】 ■ 調査問題:平成 20 年度 A ♵「文章を推すいこう敲する」 正答率 34.0% →調査問題・調査結果等(P88 〜 P89 参照) ■ 調査問題:平成 21 年度 A ⓼「一文を二文に分ける」 正答率 15.0% →調査問題・調査結果等(P90 〜 P91 参照) ■ 調査問題:平成 22 年度 A ♶「文の論理を考えて書く」 正答率 60.6% →調査問題・調査結果等(P92 〜 P93 参照)(2) これからの〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕(学習指導要領(平成 10 年告示)では〔言語事項〕)における学習指導のポイント
○ 学年の段階に応じた,文や文章の構成についての指導の充実
文や文章の構成については,学年の段階に応じた指導が大切である。特に,高学 年においては,単文,重文,複文などの構造で書かれた文の内容を論理的に関係付 ける指導が大切である。その際,一文が長くなりすぎないように接続語や文末表現 を工夫しながら,伝えたいことを簡潔に書くことができるように指導することも重 要である。さらに,目的に応じて,内容のまとまりを箇条書きにする指導も大切で ある。 課題の解決に向けた「授業アイディア例」 ◆ 授業アイディア例⑫[対象:第 1 学年以上] ○ 文の論理を考え,長い文を一文一文に書き分ける。 →三つの内容を一文で表している例文を内容のまとまりごとに三つに分ける。 (P110 参照) ○ 主述の関係に気を付けて一文を複数の内容に分けて書く。 →二つの内容を一文で表している例文を内容のまとまりごとに二つに分ける。 (P110 参照) ◆ 授業アイディア例⑬[対象:第 3 学年以上] ○ 調査報告文を書くために,必要となる複数の文を一文に要約することで,文と文との 意味のつながりに注意する。 →話題の中心的な文や反復する言葉に着目して,複数の文を一文に要約する。 (P111 参照) ○ 文の意味を分かりやすくするために,長い一文を複数の文に分けて書くことで,文の 構成についての理解を深める。 →主語と述語に着目して長い一文を複数の文に分け,その接続関係を整える。 (P111 参照)− 14 − − 15 −
記述する力を高めるための学習指導のポイント
1 3領域1事項と記述
記述とは,書くことに焦点化された行為ではあるが,「書くこと」の領域での指導だけで は十分とは言えない。「話すこと・聞くこと」の領域及び「読むこと」の領域の指導における, 記述に係る言語活動との関連も図る必要がある。また,〔伝統的な言語文化と国語の特質に 関する事項〕の指導についても同様である。記述の指導では,「話すことを書く(記述する)」, 「聞いたことを書く(記述する)」,「読んだことを書く(記述する)」など,3領域1事項に 係る様々な活動を効果的に関連させることが重要になる。 3領域1事項の指導の中で,発達の段階に応じて必要とされる記述の中身を明確にし, 系統的・計画的に指導することが求められる。 (1)「話すこと・聞くこと」における記述 (2)「書くこと」における記述 「話すこと・聞くこと」の一般的な指導過程には,大きく二つの段階がある。前半部は, 話題に関する取材を行い,その取材内容の構成を考え,スピーチなどの原稿を書く段 階である。後半部は,準備した原稿などを工夫しながら声に出したり,話の内容を的 確に聞いて捉えたり,聞いたことを基にして話し合ったりするなどの段階である。前 半部における取材のメモや構成を考えた原稿を書くことは,記述として捉えることが できる。 例えば,メモに取る場合,インタビュー等での取材において,目的に応じて重要語 句や中心となる事柄を押さえて箇条書きにするなど,要点を簡潔に素早く記述する必 要がある。スピーチなどの原稿を書く場合であれば,目的や場面に応じた原稿用紙を 活用することが大切であり,それに応じて記述する必要がある。原稿用紙については, その記述量に関連して,話す内容の全てを書くもの,話の構成が分かるような見出し を中心に書くもの,重要語句や中心となる事柄をメモするものなどを目的や場面に応 じて区別しながら活用することが望ましい。その際,重要な語や文,数値などを強調 するために印を付けたり改行したりするなどの工夫が考えられる。 このように,「話すこと・聞くこと」の指導では,相手や目的,場面などに応じて, メモや原稿を工夫して記述する必要がある。加えて,対話やインタビューなどの言語 活動では,事前に記述したメモや原稿を基にしながらも,実際の展開に合わせて加筆 修正するような記述も求められる。 「書くこと」の一般的な指導過程は,小学校学習指導要領国語において,①課題設 定や取材,②構成,③記述,④推敲,⑤交流であるとしている。記述の指導は,直接 的には,③記述の段階が中心となる。この段階では,事柄の順序や文及び段落相互の 続き方,事実と感想・意見の書き分け,内容の詳叙や略叙などの指導の充実が重要と なる。あわせて,記述の前後の段階における指導も重要である。具体的には,記述内 容が相手や目的,意図に応じているか,事実や感想,意見等を区別しているか,また, それらは適切であるかなどの随時の推敲を重視するとともに,③記述の段階を遡って, 再取材や再構成を促すことなどが必要である。 さらに,書こうとする文章の形態や種類を強く意識することが重要である。小学校 学習指導要領国語には,「書くこと」の言語活動例として,手紙,礼状,依頼状,記録, 報告,紹介,説明,詩,短歌,俳句,物語,随筆などの文章の形態や種類を取り上げ ている。それらの特徴を踏まえて記述する必要がある。「書くこと」の言語活動例では,次のような文章の形態や種類を取り上げている。(下線部) (3)「読むこと」における記述 <第1学年及び第2学年> ア 想像したことなどを文章に書くこと。 イ 経験したことを報告する文章や観察したことを記録する文章などを書くこと。 ウ 身近な事物を簡単に説明する文章などを書くこと。 エ 紹介したいことをメモにまとめたり,文章に書いたりすること。 オ 伝えたいことを簡単な手紙に書くこと。 <第3学年及び第4学年> ア 身近なこと,想像したことなどを基に,詩をつくったり,物語を書いたりすること。 イ 疑問に思ったことを調べて,報告する文章を書いたり,学級新聞などに表したり すること。 ウ 収集した資料を効果的に使い,説明する文章などを書くこと。 エ 目的に合わせて依頼状,案内状,礼状などの手紙を書くこと。 <第5学年及び第6学年> ア 経験したこと,想像したことなどを基に,詩や短歌,俳句をつくったり,物語や 随筆などを書いたりすること。 イ 自分の課題について調べ,意見を記述した文章や活動を報告した文章などを書い たり編集したりすること。 ウ 事物のよさを多くの人に伝えるための文章を書くこと。(推薦) 学習指導要領に示す国語科の目標には,「国語を適切に表現し正確に理解する能力 を育成」することを明確に述べている。「読むこと」の領域では,「正確に理解する能 力」を育成することになるが,「適切に表現する能力」と「正確に理解する能力」とは, 表裏一体な関係として,連続的かつ同時的に機能するものであることにも留意する必 要がある。国語の表現する能力と理解する能力とを効果的に育成する観点からも,「読 むこと」の指導における書くことなど,表現活動を通した指導が今後一層求められる。 具体的には,本や文章について解釈した内容を記述し,その内容を基に相互に交流 し評価し合うこと,複数の本や文章の比べ読みをし,論点をめぐって自分の立場を明 確にしながら意見文に書いて交流することなどの指導が重要である。 読書感想文等,読んだことについて記述することを例に挙げると,「読むこと」の 能力と記述とを深く関連させた具体的な指導がイメージしやすい。感想を書いたり, 内容を要約したりすることなどは,「読むこと」の領域の指導に位置付くもので,記 述と深く関わる。 次は,読んだことについて記述する際に留意すべき観点の例である。 ア 自分の考え(感想や意見,評価)を明確に書く。 イ 目的に応じて本文を引用したり要約したりする。 ウ 自分の考えが明確になるように構成を整える。(冒頭と終結の呼応,展開部 に複数の事例等配置) 本や文章を分析的,あるいは総括的に読み,その主張や意図を解釈する。そして, それらに対する自分の考え(感想や意見,評価)を形成しながら,まとまった記述に していくのである。 このように,記述は「書くこと」の領域だけの活動ではなく,「読むこと」におい て解釈したり,感想や意見をまとめたり,評価をしたりすることとも深く関わるもの である。
− 16 − − 17 − (4)〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕と記述
2 自己表現と記述
全国学力・学習状況調査をはじめ,PISA調査や教育課程実施状況調査で指摘してい るように, ・テキストの様々な情報を自らの知識や経験に関連付けること, ・自分の考えを明確にして内容を構成すること, ・資料の情報を活用して自分の意見を記述すること, ・他者の考えと自分の考えとを関連付けること など,表現主体である自己を表出する記述に大きな課題がある。これは,他者や事象への 認識を高め,自己の在り方や生き方を深く考えるなど,自己表現の視点の重要性を示唆し ている。 こうした自己表現という視点を踏まえた国語科学習指導の現状はどうであろうか。日頃, 教室の中の子どもたちは,読みや表現の主体者としてどう位置付けられ,その主体性を育 成するために教師はどのような配慮や支援を工夫しているかを問う必要がある。子どもた ち一人一人の思いや考えを表出する場をどう保証し,それらをどのように生かし認めてい るか,また,教師主導の授業から脱却し,子どもが能動的に探究する課題解決的な学習の 展開をどのように工夫するかといった観点を取り上げ,学校全体で点検する必要があろう。 さらに,子どもたちの学校や家庭等での実生活における現状にも目を向けたい。直接的 な自然体験,社会的・文化的な体験,人・もの・コトとの触れ合いによる感動体験や実社 会との関わりによる気付きや発見が,自己を見つめ,言葉のもつよさを実感し,言葉を豊 かに紡いでいくことにどのように貢献しているかという視点からも点検する必要があろう。 なお,小学校学習指導要領国語の「読むこと」の指導事項として,「自分の考えの形成及 び交流に関する指導事項」を設定している。その中で,自分の考えを形成することについて, 低学年では,「文章の中の大事な言葉や文を書き抜くこと」,中学年では,「目的や必要に応 じて,文章の要点や細かい点に注意しながら読み,文章などを引用したり要約したりする こと」を示している。 このように,目的に応じて読んだ本や文章の要点などを記述することが自分の考えの形 成に結び付くように指導することが重要である。3 情報活用能力と記述
現代の高度情報化社会では,情報に主体的に関わり,目的や意図に応じて情報を操作し, 適切に処理するという一連の情報活用能力が求められている。また,その活用には今後一 層の即時性や高速な処理が求められることも考えられる。 この観点に立つと,記述にも短時間における簡潔性や論理性が必要となる。そのために は,条件等に即応し,短時間で簡潔に記述する機会を多く設定するなどの指導が大切である。 それは,長文の記述にも貢献していくものと考える。 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕の内容は,記述と密接に関わって いる。文や文章を適切に記述するには,漢字や語彙をはじめ,語と語,文と文,段落 と段落,文章全体の構成等の事項に関する指導を充実させることが大切である。その 際,3領域における記述の指導に生かすという視点を踏まえた指導が必要である。記述の指導の具体的な視点
1 記述の時間と場の保証 記述への抵抗感を軽減していくには,まず記述する時間や場を効果的に設定することで ある。国語科年間指導計画における,「書くこと」の指導に配当する時数のみならず,「話 すこと・聞くこと」や「読むこと」の指導や言語活動における記述の時間や場を明確にし, 意図的な指導につなげることが重要である。また,各教科等や学校生活全般を通して,記 述することと関連する重点単元や教材を選定するとともに,そこで求める能力が国語科に おける既習事項か否かなどを確認して指導に当たるように努めることも大切である。 2 記述のテーマや題材の選択 記述の対象となるテーマや題材の選択が重要である。国語科の教科書教材のみならず, 新聞や雑誌,インターネットなどの様々なメディアによる情報も活用できる。また,自己 の読書生活や表現生活などの言語生活,実生活や実社会における直接的・間接的な生活経 験も有益な題材になり得る。テーマや題材の選択の幅を広げ,3 領域の指導で取り上げる教 材として計画的に位置付けるようにすることが重要である。 3 記述の目的と動機付け 記述への抵抗感と異なり,学年の段階を追って高まるのが記述の有用性に対する意識で あろう。一定量のまとまった内容でも,メモや記録など少ない分量でも記述した内容が, 活用されるという意識をもてるような学習の動機付けを工夫することが大切である。また, 相手や処理の意識付けを図ることが重要であり,それらは単元,題材等に応じて明確化す る必要がある。あわせて,記述する文章の形態や種類の確定は重要である。 4 条件等に即応した記述 自己の体験等に基づく比較的自由な記述よりも,文章や資料の内容を分析したり,物事 を論理的に説明したりする記述に課題がある。自由な記述と厳密な規定,条件等に即応し た記述とを区別した指導が必要である。 例えば,次のような観点が考えられる。 このような条件等に即応するには,優れたモデルを意図的に提示することが重要である。 モデルを基に獲得した知識を活用したり,模倣したりしながら,具体的な記述の仕方を繰 り返し指導することが重要である。知識・理解と技能とは往復して定着する。 時間/字数/文章の形態や種類/文体(常体・敬体,一人称・三人称等)/テーマ/ 対象/使用語彙/要約/引用/事例/技法 ( 反復・倒置・比喩・反語等 ) /構成(頭括型・ 尾括型・双括型,現在→過去→現在等)等− 18 − − 19 − 次は,過去の調査問題における記述式の問題の条件の一部である。 5 記述した内容等の交流と評価 記述には,適切な他者評価が必要である。教師による目標に準拠した評価は当然として, 児童相互の評価も重要である。そのためには,記述した内容を作品化して交流したり,相 互評価したりして,記述する意欲の喚起と持続化を図るようにすることが重要である。 なお,小学校学習指導要領国語の「読むこと」の指導事項として,「自分の考えの形成及 び交流に関する指導事項」を設定している。その中で,交流について,低学年では,「文章 の内容と自分の経験とを結び付けて,自分の思いや考えをまとめ,発表し合うこと」,中学 年では,「文章を読んで考えたことを発表し合い,一人一人の感じ方について違いのあるこ とに気付くこと」,高学年では,「本や文章を読んで考えたことを発表し合い,自分の考え を広げたり深めたりすること」を示している。 6 継続と日常化を図る記述 日常的かつ継続的に記述することにより,その能力は高まると考えられる。時機を捉え た話題や新聞記事などについての感想や意見を書き留めさせたり,日々の感動体験を短作 文帳などに随時自由に記録させたりする。教師は,話題や新聞記事などを分析的に捉える 視点などを一覧にして示したり,感想や意見のよさや着眼点を交流する場を設定したりす ることが考えられる。記述することを日常化し,継続して取り組むことで様々な事象など について深く考えることができるように支援することは重要である。 <平成20年度> ◆B2三「人物や場面の描写をとらえる<椋鳩十「母グマ子グマ」>」 ○ 「犬」と「イタドリの芽」の二つの言葉を入れて書くこと………重要語句 ○ 四十字以上,八十字以内にまとめて書くこと………字数 ◆B3二「情報を読み取って書く<図書館だより>」 ○ 話し合いのテーマに合わせて,グラフから分かったことと,それをもとにして 考えたことを書くこと………内容(事実と考えの区別) ○ 八十字以上,百字以内にまとめて書くこと………字数 <平成21年度> ◆B1二「調査報告文を書く<小学生の体力>」 ○ 第一小学校の六年生の平均タイムの変化が分かるように書くこと……内容(比較) ○ 報告文の「一調べた理由」に書かれた内容と結び付けて書くこと……内容(関連) ○ 八十字以上,百字以内にまとめて書くこと………字数 ◆B2二「表をもとに話し合う<家の中のそうじや整とん>」 ○ 平成十七年の割合(%)を取り上げること………内容(数値の引用) ○ 六十字以上,八十字以内にまとめて,発表するように書くこと…字数と言語形式 <平成22年度> ◆B2二「読書発表会をする<つりずきの宇宙人>」 ○ 思ったことや考えたことをはっきりと書くこと………内容(感想) ○ 思ったことや考えたことの理由が分かるように書くこと………内容(理由) ○ 六十字以上,八十字以内にまとめて書くこと………字数
【参考】
過去4年間の調査結果について,(1)問題冊子別,(2)3 領域 1 事項別,(3)問題 形式別の三つの観点に即して正答率を比較し,考察する。(1)問題冊子別の平均正答率の比較
過去4年間における A と B の問題冊子別の平均正答率を比較すると,表 1 のようになる。 表 1 過去 4 年間における A と B の問題冊子別の平均正答率の状況 表 1 を見ると,過去4年間の A の平均正答率が 75.2%であるのに対して,B の平均正 答率が 60.6%と低いことが分かる。A よりも B に課題がある。A についても平均正答率が 80%を下回っている年度があり,十分満足できる状況とは言い難い。 次に,過去4年間の各年度における A と B の問題冊子別の正答率を比較すると,表 2・ 表 3 のようになる。 表 2 過去 4 年間における A の問題冊子の正答率の状況 区分 A「主として『知識』に関する問題」 B「主として『活用』に関する問題」 問題数(問) 平均正答率(%) 問題数(問) 平均正答率(%) 平成 19 年度 18 81.7 10 63.0 平成 20 年度 18 65.6 12 50.7 平成 21 年度 18 70.1 10 50.7 平成 22 年度 15 83.5 10 78.0 過去4年間の平均 17.3 75.2 10.5 60.6 (注 1)問題数は,設問数の合計である。 (注 2)平均正答率は,国・公・私立学校において,ある一定の期間に調査を実施した児童数を対象としたものである。 (注 3)平成 22 年度の平均正答率は,95%の確率で全員を対象とした調査(悉皆調査)の場合の平均正答率が含まれる範囲 である。A の 95%信頼区間は 83.3%− 83.6%,B の 95%信頼区間は 77.9%− 78.2%である。 区分 問題数 70%未満の問題数 70%以上80%未満 の問題数 80%以上 の問題数 平均正答率(%) 平成 19 年度 18 5 1 12 81.7 平成 20 年度 18 10 4 4 65.6 平成 21 年度 18 8 3 7 70.1 平成 22 年度 15 2 2 11 83.5− 20 − − 21 − 表 3 過去 4 年間における B の問題冊子の正答率の状況 表 2 を見ると,A の平均正答率にばらつきがあることが分かる。総じて,70%以上の問 題数が半数を超える年度が多いと言えるが,平成 20・21 年度においては 70%未満の問題数 が約半数ある。習得すべき知識・技能が定着していない内容が少なくないことに注意する 必要がある。A の出題内容は,身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及 ぼす,土台となる基盤的な事項であり,該当学年における適切な指導改善が求められる。 表 3 を見ると,平成 22 年度を除き,70%未満及び 70%以上 80%未満の問題が多数である。 B の出題内容においても,A と同様に土台となる基盤的な事項であることを再確認するこ とが求められる。
(2)3 領域 1 事項別の平均正答率の比較
過去4年間における3領域1事項別の平均正答率を比較すると,表 4 のようになる。 表 4 過去 4 年間における 3 領域 1 事項別の平均正答率の状況 表 4 を見ると,3領域1事項別の過去4年間の平均は,「話すこと・聞くこと」が 70.8%,「書 くこと」が 63.8%,「読むこと」が 61.6%,「言語事項」が 72.3%である。「読むこと」,「書 くこと」,「話すこと・聞くこと」,「言語事項」の順に課題があることが分かる。「話すこと・ 聞くこと」と「言語事項」の過去4年間の平均正答率は,70%を上回っている。毎年度, 区分 問題数 70%未満の問題数 70%以上80%未満 の問題数 80%以上 の問題数 平均正答率(%) 平成 19 年度 10 7 3 0 63.0 平成 20 年度 12 10 2 0 50.7 平成 21 年度 10 8 1 1 50.7 平成 22 年度 10 1 5 4 78.0 区分 話すこと・聞くこと 書くこと 読むこと 言語事項 A B AとBの平均 A B AとBの平均 A B AとBの平均 A B AとBの平均 平成 19 年度 56.7 71.1 63.9 85.4 61.9 73.7 67.5 57.9 62.7 86.8 77.2 82.0 平成 20 年度 76.3 73.1 74.7 53.5 49.3 51.4 44.8 48.5 46.7 65.4 65.4 平成 21 年度 68.2 61.5 64.9 85.5 14.7 50.1 68.8 56.8 62.8 64.4 59.8 62.1 平成 22 年度 83.3 75.6 79.5 67.9 91.7 79.8 74.4 73.7 74.1 85.9 73.3 79.6 過去4年 間の平均 71.1 70.3 70.8 73.1 54.4 63.8 63.9 59.2 61.6 75.6 70.1 72.3 (注)「A と B の平均」「過去 4 年間の平均」は,小数第 2 位を四捨五入した数値である。漢字の読み書きを6問出題し,その正答率が比較的高いことにより,「言語事項」の平均正 答率が3領域を上回っていると考えられる。 一方,「読むこと」と「書くこと」の過去4年間の平均正答率は,70%を下回っている。
(3)問題形式別の平均正答率の比較
過去 4 年間における問題形式別の平均正答率を比較すると,表 5 のようになる。 表 5 過去 4 年間における問題形式別の平均正答率の状況 表 5 を見ると,問題形式別の過去4年間の平均は,「選択式」が 68.9%,「短答式」が 69.6%,「記述式」が 61.2%である。「記述式」,「選択式」,「短答式」の順に課題があること が分かる。「記述式」の問題は,知識・技能を生かしながら,相手や目的,意図,場面や状 況などに応じて言語を操作したり運用したりする内容である。 区分 選択式 短答式 記述式 A B AとBの平均 A B AとBの平均 A B AとBの平均 平成 19 年度 81.7 63.0 72.4 81.9 62.6 72.3 62.3 62.3 平成 20 年度 55.9 47.8 51.9 69.4 51.1 60.3 51.5 51.5 平成 21 年度 80.2 66.0 73.1 66.0 48.9 57.5 68.2 46.2 57.2 平成 22 年度 81.0 75.6 78.3 84.7 91.7 88.2 73.7 73.7 過去4年 間の平均 74.7 63.1 68.9 75.5 63.6 69.6 68.2 58.4 61.2 (注)「A と B の平均」「過去 4 年間の平均」は,小数第 2 位を四捨五入した数値である。全国学力・学習状況調査の
4 年間の調査結果から今後の取組が期待される内容のまとめ
〜児童生徒への学習指導の改善・充実に向けて〜
Ⅰ はじめに
小学校算数の調査問題は,「全国的な学力調査の具体的な実施方法等について(報告)」(以 下,報告書という。)(平成18 年4月)に掲げる問題作成の基本理念を基本的な枠組みとし ている。また,調査問題自体が学校の教員や児童生徒に対して,土台となる基盤的な事項 を具体的に示すとともに,教員の指導改善や児童生徒の学習改善・学習意欲の向上などに 役立つことを重視している。 なお,報告書では,算数科の調査問題においては,次のような観点を盛り込むことや工 夫することが考えられるとしている。 以下に過去4年間の調査問題によって得られた調査結果を踏まえ,一定の成果として認 められる内容,課題として考えられる内容と学習指導のポイントを述べる。 ■主として「知識」に関する問題 ・整数,小数,分数の四則計算をすること ・身の回りにある量の単位と測定が分かること ・図形の性質が分かること ・数量の関係を表すこと,変化の様子を調べることなど ■主として「活用」に関する問題 ・物事を数・量・図形などに着目して観察し的確に捉えること ・与えられた情報を分類整理したり必要なものを適切に選択したりすること ・筋道を立てて考えたり振り返って考えたりすること ・事象を数学的に解釈したり自分の考えを数学的に表現したりすることなど第2章 小学校 算数
小学校
算数
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