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良好なコミュニティ  づくり

ドキュメント内 untitled (ページ 67-70)

 マンション暮らしを大きく左右するのが、同じ屋根 の下に暮らす人たちとの関係。 

 いいコミュニティがあれば、維持管理もスムーズに 行え、また、トラブルがあっても解決が容易です。 

    ここでは、良好なコミュニティづくりのヒントになる ような、いくつかの事例を紹介しましょう。 

事例1 総会を活用して、 

総会後に懇親会を開催 

事例2

クリスマスや雛祭りなど、 

祭事をマンションの恒例行事に 

事例3

ちょっとした経験や知恵が取り持って 

世代間のつながりが実現 

         

 Eマンションでは、独自の「便利電話帳」を初代理事が手 分けして調べて作成しました。 

 こういう問題が起きたときは、ここ。こんなトラブルの相談 先は、ここ。 

 いざというとき、理事会の心強い助っ人になるとともに、一 覧表にして広報すると、マンションの共有財産にもなります。

財産というと、金銭的なことばかりに目がいきますが、汗を流 して集めた情報やノウハウも立派な財産です。 

 理事会が変わるたびに内容をチェック補充して毎年充実 させるようにすると、コミュニティ活性化の一助になると考え

たそうです。 

 

以下は、その例です   

  ● 緊 急 用 電 話 連 絡 先 ● 

  (1)火災・救急車       119    (2)○○警察署:○○派出所    ×××−×××× 

  (3)管理会社(○○管理)      ×××−×××× 

  (4)北ガス・タウンセンター○○    ×××−×××× 

  (5)○○サービス情報センター(エレベーター)   

         ×××−×××× 

  (6)○○管理・24時間監視センター  ×××−×××× 

  (7)○○消防署        ×××−×××× 

  (8)○○区役所:○○連絡所    ×××−×××× 

  (9)○○町内会ふれあいセンター ×××−×××× 

  (10)札幌市水道局:○○営業所  ×××−×××× 

  (11)北海道電力㈱○○営業所:故障受付              ×××−×××× 

 ○災害時の札幌市指定避難場所…… 

  ①××小学校(250m) ②××公園(400m) 

 ○近くの病院(内科・外科・小児科・産婦人科・脳神経外 科・歯科) 

 ○スーパーマーケット   

           

 市の広報を見ていて、F理事長が発見したのは市のフラ ワーポット無料貸し出し制度。 

 さっそく書類を整えて市役所に申し込んだところ、土曜日 の午後、30個のフラワーポットと黒土とペチュニアの苗が無 料で配達されました。 

 ・フラワーポットは3年間無料貸し出し 

 ・初年度は苗も無料配布で、2年目からはマンションで肥

料や苗を購入 

 ・毎年、花の状況を写真に撮影して報告義務あり   ・3年続ければ4年目からは、フラワーポットはマンションの

ものに 

 マンション便りで広報しておいたところ、当日は13人がショ ベルと軍手を持参して手伝いに。たっぷり汗を流してから 懇親会を開き、お互いに笑顔の挨拶があって有意義な一日 なりました。 

 これが高じて、こんどは植栽の冬囲いを自分たちでやっ てしまおうという話が出て、秋には、荒縄と根曲がり竹を買っ てきて、冬囲いに挑戦しました。管理費の節約と同時に、顔 見知りをつくるきっかけができて、F理事長は大いに喜んで います。 

                                   

 もちろん、最初から管理の主体は管理組合と認識し、自 分のマンションのことだから自ら積極的に管理に関わろうと する人もいると思われますが、ほとんどの場合、輪番や無理 矢理頼まれて仕方なく理事になり、共用部分の大規模修 繕にぶつかったり、管理の委託業者の会計のずさんさを発 見して、はじめて管理組合の運営は区分所有者が主体的 に実施しないと大変なことになると気づき、管理に関心を持 つようになったという方が大半ではないでしょうか。  

  

 このように、理事として管理に関心を持たざるを得なくな って、さまざまな問題にぶつかり、理事会で何かを変えたりは じめようとすることになりますが、そこで一番困ることは区分 所有者の顔が見えないこと、何の意見も聞こえてこないこと です。何をしようにも賛成なのか反対なのかわからない、つ まり、同じ屋根の下にいながらコミュニケーションが取れない ことが、マンション管理の最大の悩みといえます。 

 

 そこで、多くの理事会が区分所有者に積極的に総会に 参加してもらったり、大規模修繕に協力してほしいと望みな がら、なかなかそうならない現実を踏まえ、顔が見えるあるい は話ができる関係づくりからまずはじめなければと考え、さま

また、 

良好なコミュニティづくりのヒント 

 マンションの管理運営への関心が低いと実感され ていらっしゃる理事の方が非常に多いと思いますが、

なぜだと思いますか。 

    身に覚えがある方もおられると思いますが、マンショ ンを購入するほとんどの人が共用部分の管理につい ては、管理費を払っていれば管理会社がすべてやっ てくれるものと思っているからです。当然入居当初は 共用部分を管理していくための管理組合の存在も知 らなかった方が多いはずです。 

隣近所とのつきあいをしなくて もいいと思って、マンション住 まいを決めた人も少なくないと いうこともあるかもしれません。 

事例5 フラワーポットの 

無料貸し出し制度を利用して花壇づくり  事例4

必要な情報を発信し 

コミュニティを活性化 

ざまな取り組みをしています。 

 その取り組みをコミュニティづくりのヒントとして紹介しまし たが、事例1は、多くの管理組合が行っているものです。総 会の出席者を多くすることにもなり、また、総会の出席をきっ かけにコミュニケーションをさらに活発にすることもできます。 

 

 事例2は、理事会には取り上げてもらえなかったことにめ げなかったCさんの存在が大きかったと思います。あきらめ ないこと、できることからできる人が動くことが重要です。 

 また、クリスマスなど既に日本の祭事といってもいいような ものも含め、伝統的な祭事をうまく活用していろいろなしか けが考えられますので、コミュニケーションの場づくりとして、

アイディアを競ってみるのもいいですね。 

 また、こういったことは、仕掛けた人自身が楽しみながらや ると、必ず成功すると思います。ほんとうは大変なことですが、

それを大変だと思わず、楽しんでやる。そんな姿を見せるよ うになれれば、きっと手伝いたい、参加したいという人がで

てきます。 

 なお、こうした活動は、自治会や子供会に運営をまかせ、

管理組合はそれを資金面などで援助するというかたちを取 ったほうが望ましいと思われます。 

 

 事例3はほんとうにいい形でコミュニティができた例です。

仕掛けも何もなく、ただちょっとしたお年寄りの昔の経験が子 供たちの関心を呼び、さらにお母さんたちの興味までそそり、

それが次々と拡大していく。こうした人為的ではないことで はじまる関係が一番長く、しかも良好な形で続くように思います。 

 特に、世代間のコミュニケーションを図るのはとても難しい ことですから、例えば、遊びを含めお年寄りの知恵を伝える ような場をつくったり、マンションの敷地に余裕があれば、み んなで花壇づくりをしたりといったこともできるのではないで しょうか。 

 事例5は、理事長が市の制度を活用して花壇づくりをは じめた例ですが、特に花づくりは人の心もなごやかにしますし、

コミュニケーションを活発にするともいわれています。大人だ けでなく子供を交えながら、花植えなどをするといいかもしれ ませんね。 

 

 理事会がコミュニケーションの場を設けたり、ちょっとしたき っかけで、区分所有者の間に関係ができれば、関係を良く するためにさまざまなことに関心を持ちはじめます。関心を持 つと今度は動きはじめます。それが重要なことです。 

 ただ、この関心からの動きが苦情という形で理事会に向く こともあるかもしれません。そういった場合も、それにくじけな いことが重要です。苦情はしっかり受け止め、時間をかけて 対処していけば、それを通してさらにコミュニケーションが活 発になり、そこから良好なコミュニティが形成されることもあります。 

 苦情もひとつの関心と捉えると気が楽になります。いわゆ るプラス思考ですが、苦労の割に益の見えない理事の仕事 にとっては、とても大切なことです。 

 

    マンション内のコミュニケーションが活発になると、「総会の

出席者が非常に少ない」「理事のなり手がいない」といった 多くの管理組合が抱えている重大な悩みは解消していくと 考えられます。  

 例えば、花壇をつくりだすと、ここにも花を植えたらどうだろ うということが話題になったりします。自転車で踏まないよう におしゃれな柵をつくりたいから、予算を少しほしいなどとい ったことから、総会へ出席して予算を認めてもらおうというこ ともあるのではないでしょうか。 

 コミュニケーションが良くなると、例えば、管理会社からの月 次報告を会計処理がよくわからないから確認できないとい うことを理事のひとりが皆さんに漏らすと、もしかしたら、会計 なら自分の専門なので、時間があるときに見てあげるという 人が出てくるかもしれません。 

 また、事例3のように、お年寄りがマンション内の子供たち のことを自分の孫のように思うようになると、少しぐらいうるさ くても「元気でいい」と感じるようになり、騒音のトラブルも起 こりにくくなります。 

 駐車場も順番に使おうとか、あそこがしばらく空くようだか らうまく使わせてもらおうとか、コミュニケーションが活発であ れば、皆さんがいろいろなことを工夫するようになり、マンショ ン暮らしが豊かに、そして楽しくなるといえます。 

         

1.きっかけをつくる(総会や祭事を活用する) 

2.小さな動きをみつけ育てる(女性がキーマンになることが多い) 

3.自ら取り組む(誰かがやってくれると思っていると絶対で きない) 

4.あきらめない(一度否定されてもやり方を変えたり、仲間を つくる) 

5.プラス思考(苦情も関心が高い証拠と前向きに考えたり、

何とかなるさと考える) 

コミュニケーションの極意 聴くこと 

一 口 メ モ 

  話し上手な人が、コミュニケーションをうまく取れる人と 考えがちですが、コミュニケーションの達人とは、聴きじ ょうずな人。 

 人はいつでも、話したくて話したくてしょうがない。そ ういう人に話しても、いつ話しはじめようかそのきっか けを狙っているので、こちらの話をしっかり聴いてもらえ ない。 

 ところが、相手が話したいだけ話し終えた後に、話し はじめると、今度はしっかり聴いてもらえる。 

 ほんとうに納得してもらいたいことがあるとき、例えば、

トラブルで間に入って説得しなければいけない時は、

是非、相手の言い分をじっくり聴いてから話しましょう。 

良好なコミュニティづくりのポイント 

PO INT

追加資料96ページ参照 

ドキュメント内 untitled (ページ 67-70)