第 5 章 最適立地単価に基づくゾーン配送単価の総合評価
5.5 考察
5.5.3 総括
173
・
10ℓ
の換算単価は, 15
円, 13
円,
該当なし, 24
円,
及び155
円で現行の一律単価260
円と比較 すると大きな差がある。単価の分散が大きい原因は,
配送センターと顧客の距離バラン スから生じている。基準単価制に移行した場合には,
最小105
円から最大245
円の価格競 争力が期待できる。・
20ℓ
も同様で,
単価差からすると, P9
で492
円, P2
で486
円, P19
で487
円, P26
で485
円及びP32
で375
円の価格競争力が期待できる。・
50ℓ
の場合は,
単価差はP9
で565
円, P2
で523
円, P19
で553
円, P26
で550
円及びP32
で465
円の 価格競争力が期待できる。つまり,
当該数値はとりもなおさず競争力分岐点を意味して いる。・全体で見ると
,
単価差は161
円, 473
円, 539
円となり,
非効率順位は10ℓ, 50ℓ, 20ℓ
である事 はベストケースと同様である。表
5.20
最適単価The Worst Second
数値結果表出典:陳玉燕
,
佐藤哲也,
唐澤豊,
豊谷純,
若林敬造,
最適立地モデル支援型配送単価設定 に関する基本的研究,
日本ロジスティクスシステム学会誌, Vol.15, No.1, p. 74, 2016
年3
月174
・総原価は
40.04%(121,191,018
円÷12,515,717×100),
以下同様に,
配送原価は33.19%,
直接原価は
17.27%
の低減が可能であり,
単価競争力があることを意味している。・ゾーン別単価は距離と重量を基準とする事が妥当であるが
, C
ゾーン50ℓ, D
ゾーン20ℓ
並 びに50ℓ
は現行直接原価を上回っている為,
コスト面に限定すると取引継続の有無を経 営判断する必要がる。・直接コストに限定すれば
,
現行価格潜在競争力は十分あるものと断定できる。その第一 の理由は,
損益分岐点が13,492,600
円{(12,710,029)÷(1-0.058)}
であり,
且つ,
現行利益率 が約21%
あることに起因する。・現行重心距離の
A
ゾーンを基準とした場合の倍率はそれぞれ, B
ゾーン3.18, C
ゾーン5.22, D
ゾーン7.87
である。従って,
現行の50ℓ
単価のℓ
単価12.7
円を基準にするとA
ゾーンで50ℓ
は635
円, 20ℓ
は254
円, 10ℓ
は127
円, B
ゾーンでは,
それぞれ2,019
円, 808
円, 404
円となり重 心距離基準は理論的には妥当であるが現実的ではない。コスト+α
型の単価設定は経営 判断を前提として重心距離で調整する方法が妥当であるとの結論に達した。・一方
,
経営革新或は経営戦略の観点からは,
配送単価問題は,
単に配送単価水準を基準 として意思決定すべきではなく,
最適立地問題をベースにして経営判断を下すべきで ある事が明らかとなった(
表5.24)
。・最適単価のベストケースは
,
理想型3
ヶ所の計4
ケースで,
その中でThe Best of The Best
Model
は全体でコストミニマムの立地である38Map
直線近似方式理想型モデルである。従って
,
本項では38
マップ直線近似方式理想型モデルを代表として検討した。ミニマムコストは
12,515,717
円であり,
ベースである21,191,018
円に対して約59.1%
となっている。一方
,
ワーストセカンドの最悪のケースは38Map
実距離方式+α
引当可能型モデルで配送セ ンター費用は16,091,641
円であり,
現行費用の75.9%
となっている。更に最悪の中の最悪 のケースでは,19,133,097
円で90.3%,
二番目に最悪のケースでは16,091,649
円で75.9%
と なっている。表
5.21
最適単価ワーストケース数値結果表出典:陳玉燕
,
佐藤哲也,
唐澤豊,
豊谷純,
若林敬造,
最適立地モデル支援型配送単価設定 に関する基本的研究,
日本ロジスティクスシステム学会誌, Vol.15, No.1, p. 74, 2016
年3
月175
表
5.21
最適立地基準換算単価分析表表 5.22
初期値Ⅰ
表
5.23
初期値Ⅱ
表
5.24
最適金額数値概要出典:陳玉燕
,
佐藤哲也,
唐澤豊,
豊谷純,
若林敬造,
最適立地モデル支援型配送単価設定 に関する基本的研究,
日本ロジスティクスシステム学会誌, Vol.15, No.1, p. 75, 2016
年3
月・最適単価のベストケースは
,
理想型3
ヶ所の計4
ケースで,
その中でThe Best of The Best
Model
は全体でコストミニマムの立地である38Map
直線近似方式理想型モデルである。従って
,
本項では38
マップ直線近似方式理想型モデルを代表として検討した。ミニマムコストは
12,515,717
円であり,
ベースである21,191,018
円に対して約59.1%
となっている。一方
,
ワーストセカンドの最悪のケースは38Map
実距離方式+α
引当可能型モデルで配 送センター費用は16,091,641
円であり,
現行費用の75.9%
となっている。更に最悪の中の 最悪のケースでは,19,133,097
円で90.3%,
二番目に最悪のケースでは16,091,649
円で75.9%
となっている。・結論的には
,
最善のケースでは,
現行原価に対して約40.9%
の単価競争力上の潜在余力が あることを示している。176
・さらに
,
現行単価は,
再三指摘している様に直接原価基準で16,747,180
円ベースである爲,
最悪のケースとの単価比較時には現行価格の1.14
倍或は最悪単価の14%
減で比較せね ばならない。ここにも現行価格の競争力の強さを垣間見る事が出来る。
ドキュメント内
並びにゾーン配送単価の評価に関する研究
(ページ 180-183)