第 4 章 重力モデルに基づく配送センターの最適立地の選定
4.2 市町村区分の理論と決定
4.2.1 市町村区分の理論
最適立地シミュレーションの実施プロセスで最初に手掛ける事は最適立地の対象とな るエリア区分の決定(図4.2)である。本研究が取り上げたケースでは, 愛知県東部と静岡 県の西部の一部であるため, 当該地域の最適立地対象エリアを区分しなければならない。
一般的な例としては, 日本全体であれば, 都道府県ベースに区分し, 県庁所在地を最 適立地の候補地とすればよい事になるが, 今回は, 郵便番号をグルーピングの要素とし, 試行錯誤した結果エリアの区分を求めた。
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図4.2 最適立地範囲の決定方法
出典:陳玉燕, 佐藤哲也, 唐澤豊, 豊谷純, 若林敬造, 最適立地モデル支援型配送単価設 定に関する基本的研究, 日本ロジスティクスシステム学会誌, Vol.15, No.1, p.51, 2016 年
3
月4.2.1.1 38
エリア設定の基本市町村間の距離マトリックスを作成するための手法として, 地図上で直線近似する方 式と実際の距離を地図上で求める実距離方式を採用した(図4.2)。最終的には対象地域の 市町村を38ヶ所に纏めて市町村別に, 顧客, 輸送量等の基本情報を整理した(表4.2と表
4.3)。
表
4.2 市町村センター管轄エリア分析表
97
表
4.3
市町村センター別エリア顧客数及び輸送量分析表No.
エリア名 市名 町村数 顧客数 輸送量(ℓ)1 P1
豊川市①142 142 11,050
2 P2
豊川市②667 667 54,370
3 P3
豊川市③471 471 36,190
4 P4
豊川市④346 346 30,390
5 P5
豊川市⑤217 217 20,490
6 P6
豊川市⑥129 129 9,150
7 P7
豊川市⑦519 519 44,140
8 P8
豊川市⑧764 764 55,850
9 P9
豊川市⑨316 316 25,050
10 P10
豊川市⑩313 313 29,170
11 P11
豊川市⑪290 290 27,280
12 P12
豊川市⑫165 165 24,050
13 P13
豊川市⑬183 183 14,850
14 P14
豊川市⑭198 198 27,580
15 P15
豊川市⑮415 415 38,070
16 P16
豊川市⑯420 420 36,780
17 P17
豊川市⑰212 212 18,540
18 P18
豊川市⑱624 624 52,570
19 P19
豊川市⑲259 259 19,450
20 P20
豊川市⑳278 278 29,730
21 P21
豊川市21209 209 20,250 22 P22
豊川市22661 661 51,010 23 P23
豊川市23267 267 23,850
P1~P238,065 8,065 699,860
24 P24
豊橋市①299 299 23,900
25 P25
豊橋市②359 359 33,940
26 P26
豊橋市③276 276 32,600
27 P27
豊橋市④608 608 49,380
28 P28
豊橋市⑤398 398 39,060
29 P29
豊橋市⑥303 303 17,800
30 P30
豊橋市⑦522 522 63,980
P24~P30
2,765 2,765 260,660
31 P31
新城市①461 461 54,900
32 P32
新城市②360 360 36,950
33 P33
新城市③441 441 32,690
34 P34
新城市④142 142 5,660
P31~P34
1,404 1,404 130,200
35 P35
北設楽郡357 357 15,070
P35 357 357 15,070
36 P36
岡崎市①233 233 23,830
37 P37
岡崎市②126 126 9,490
38 P38
岡崎市③62 62 7,650
P36~P38
421 421 40,970
P1~P3813,012 13,012 1,146,760
合計計
計
計 計
計
98 4.2.1.2 38エリア区分作成の配慮点と物量
まず, グルーピング方法を用いながら, 顧客数が
500
前後を目安としつつ, 地図上の 隣接地を確認し, 道路が分断されているところは1
グループとしないよう考慮し飛び地 がなく, 且つ, エリアの面積が広くなりすぎないよう調整した, しかしながら, 市町村JIS
コードは地図上との対応が不明瞭で, さらに郵便番号コードから該当する住所地域を 特定できない地区もあるため, 再区分し, 38エリアの顧客グルーピング作成した(図4.3)
。また, 部門コードと需要家コードを基に仕分けると顧客軒数は
13,012
である。図
4.3 38
エリアマップ実距離方式の顧客グルーピング分布図出典:陳玉燕, 佐藤哲也, 唐澤豊, 豊谷純, 若林敬造, 最適立地モデル支援型配送単価設定に関 する基本的研究, 日本ロジスティクスシステム学会誌, Vol.15, No.1, p.54, 2016年
3
月4.2.1.3 市別センター別顧客数と物量分析概括
市別センター顧客数として, 豊川市は
P1~P23
と区切り, P24~P30は豊橋市, P31~P34 は新城市, 北設楽郡はP35, P36~P38
は岡崎市である。また, 市所属顧客数は13,012
軒(表
4.4)で, ガスボンベの総輸送容量は 1,146,760
リッターであり, その内訳としては, 10 リッター容器は30
本で, 20リッターは8,193
本と50
リッターは19,652
本である。38
エリアに区分された各々のセンターは, 顧客数と物量分析としては表4.3
の通りで ある。豊川エリアには, P1センターからP23
センターで, 顧客数は8,065
軒である(表4.5
と表4.6)。豊橋エリアの場合は, P24
センターからP30
センターで, 顧客数は2,765
軒で ある。新城エリアは, P31センターからP34
センターである。表4.8
では, 北設楽郡エリ アはP35
センターと岡崎市エリアはP36
センターからP38
センターである。しかしながら, P34・P35
とP38
は飛び地となり, 黄色で示している。99
表
4.4 市別センター別顧客数と物量分析概括
表
4.5
豊川エリアP1
センタ~P11センタ
ドキュメント内
並びにゾーン配送単価の評価に関する研究
(ページ 102-106)