第 3 章 距離基準単価に基づくゾーン配送単価の評価
3.2 研究のプロセスと諸条件
3.2.1 研究プロセスの概要
3.2.1.1
単価評価全体についてゾーン単価は単価研究の基本要素である為
,
単価研究全体の位置付けを明らかにする 必要がある。研究プロセスの関連概要を示すと図3.2
の通りである。第一にゾーン単価の推定と現行単価の評価である。単価マスター
1
ヶ月分で,
顧客約2
万 軒,
配達件数,
走行距離約3
万㎞からゾーン別物量の推定,
ゾーン別製品別金額の割り付 け,
同平均距離及び重心距離の算出,
推定を実施し,
最終的に現行ℓk
@基準にて現行単価 を評価する。第二は
,
最適立地選定シミュレーションで,
重力モデルを用いる。対象エリアを市町村 エリアに細分化し,
方式,
型式,
及び立地数から約47
モデルを計算機処理し,
推定する。推 定結果を評価し,
最適立地の選定と最少・最大(MiniMax)
最適立地を選定する。51
第三は
,
最適立地モデルの結果選定したMiniMax
最適立地をセンター毎に分析し,
当然 の事ながらセンターからの平均距離と重心距離を整理し,
現行単価,
ゾーン単価との比較,
検証を行う。第四は総合比較をする段階で
,
現行単価,
ゾーン単価,
最適立地の単価を総合し検討を 行い最終評価をする。新単価設定の問題と可能性についても最大限提案する。上記内容をより詳細に示したのが図
3.3
である。ゾーン別ℓ
別単価制度の検証として費用 配分,
配分単価の算出からℓ
別単価の算出,
次いでゾーン別ℓ
別単価の評価,
最適立地型ℓ
別 単価の検証,
及び現体制化の単価弾力性,
或は単価競争力,
また近未来に於ける経営革新 の方向性の検証としている。図
3.2
研究プロセス概要出典:陳玉燕
,
佐藤哲也,
唐澤豊,
豊谷純,
若林敬造,
最適立地モデル支援型配送単価設定に関す る基本的研究,
日本ロジスティクスシステム学会誌, Vol.15, No.1, p.44, 2016
年3
月図
3.3
単価評価の基本出典:陳玉燕
,
佐藤哲也,
唐澤豊,
豊谷純,
若林敬造,
最適立地モデル支援型配送単価設定 に関する基本的研究,
日本ロジスティクスシステム学会誌, Vol.15, No.1, p. 45, 2016
年3
月52
3.2.1.2
ゾーン単価検証についてゾーン単価検証の研究プロセスは図
3.4
の太枠部分の項目が該当する。具体的には,
ゾー ン単価の推定の為に顧客注文マスターデーターよりゾーン別注文マスターデータを作成 し,
ゾーン別注文マスターより現行配送システムの絶対配送距離(
配送センターと配送先 の距離)
と平均配送距離(
実際の配送に要した距離)
を推定する。一方,
現行ゾーン距離と10k
m区分のゾーンを前提にした,
平均距離と重心距離を推定する。次いで,
現在のℓk@
を 基準として距離単価を推定し,
最終的にこれを解析することによってゾーン単価の妥当 性を検証する。図
3.4
配送単価総合分析プロセスチャート出典:陳玉燕
,
佐藤哲也,
唐澤豊,
若林敬造,
豊谷純,
配送単価に関する基本研究,
日本ロ ジスティクスシステム学会 第19
回全国大会予稿集, p.137, 2016
年6
月3.2.1.3
ゾーン金額配分プロセスゾーン別
ℓ
別配分プロセスはゾーン別ℓ
別顧客割り付けを前提にデータを整理すること が基本であるが,
本項では,
物量割付を第一義的に行い,
次いで物量比率で該当ゾーン金 額を配分する。一方,
ゾーン内平均距離と重心距離を推定し,
現行ℓk@
を基準に該当単価 を算出し,
最終的には配送単価の検討,
評価を実施する(
図3.5,
図3.6)
。配送原価と
ℓk@
については,
総原価,
配送原価及び直接原価は,
それぞれ0.539
円, 0.476
円及び
0.426
円となっている(
図3.7)
。当該ℓk@
をベースに原価或は距離などの視点から単価を推定し
,
最終的に評価並びに検討を行う。53
ドキュメント内
並びにゾーン配送単価の評価に関する研究
(ページ 57-60)