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火災予防業務について

ドキュメント内 2017 包括外部監査の結果報告書 (ページ 89-110)

(1)概要

ア 予防課及び各消防署の予防係における査察に関する業務概要

(ア)主な業務内容

(a)立入検査等の査察業務

立入検査は、消防対象物(消防法第2条第3項)の自主防火管理状況 を消防職員による定期的な立入検査によって確認し、火災危険やこれに 伴う人命危険を排除させることを目的として実施されている。

<消防法第4条第 1項>

消防長又は消防署長は、火災予防のために必要があるときは、関係者に対して資料の提出を命じ、

若しくは報告を求め、又は当該消防職員(消防本部を置かない市町村においては、当該市町村の消 防事務に従事する職員又は常勤の消防団員。第5条の3第2項を除き、以下同じ。)にあらゆる仕 事場、工場若しくは公衆の出入する場所その他の関係ある場所に立ち入って、消防対象物の位置、

構造、設備及び管理の状況を検査させ、若しくは関係のある者に質問させることができる。ただし、

個人の住居は、関係者の承諾を得た場合又は火災発生のおそれが著しく大であるため、特に緊急の 必要がある場合でなければ、立ち入らせてはならない。

消防法の規定に従い、姫路市消防局は、姫路市火災予防査察規程(平 成

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日姫路市消防局訓令甲第7号)を定め、立入検査等の 査察業務を執行している。

<姫路市火災予防査察規程の主要な規定>

立 入 検 査 事 項

(第

19

条)

査察対象物の火災危険の排除等を主眼として、立入検査の区分、種類及び査察対 象物の状況に応じ、次に掲げるものの位置、構造、設備、管理の状況等について行 う。

①建築物その他の工作物、②防火管理者、統括防火管理者、防災管理者及び統括 防災管理者の業務遂行状況、③消防計画、全体についての消防計画の状況、④避 難施設及び防火施設、⑤防炎物品、⑥火を使用する設備及び器具、⑦電気設備及 び器具、⑧消防用設備等、⑨少量危険物貯蔵取扱所、⑩指定可燃物貯蔵取扱所、

⑪高圧ガス関係施設等、⑫その他必要と認める事項 事前準備

(第

20

条)

次の事項について事前に確認検討を行い、立入検査の効率的な執行を図る。

①査察対象物の概要、②防火管理、防災管理等の状況、③消防用設備等の設置状 況、④違反処理経過、⑤過去における火災等発生状況及び原因、⑥その他立入検 査執行上必要な事項

立 入 検 査 の 原

(第

22

条)

①立入検査は、複数の査察員により執行する。

②関係者又はその代理人の立会いのもとに行うとともに、必要に応じて防火管理者 も併せて立ち会わせる。

③査察対象物に設置されている消防用設備等の操作については、関係者に行わせ る。

④共同住宅、下宿及び寄宿舎の立入検査については、共用部分を重点に実施する。

個人の住居部分については、特に緊急の必要がある場合以外は行わない。

⑤立入検査によって把握した災害発生時の円滑な対応に必要な情報については、各 係に当該情報を提供し、有効活用を図る。

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関 係 者 に 対 す る 立 入 検 査 結 果の通知

(第

25

条)

①立入検査の結果は立入検査結果通知書(この表において「通知書」という。)に より関係者に通知する。当該立入検査が特定検査であるときは、立入検査の実施 箇所を通知書に記載し、検査実施範囲を明確にする。

②査察員は、不適事項等が重要若しくは異例のもの又は法令解釈等に疑義があるも のであるときには、上司に報告し、指示を受けた後に通知書を交付する。

③査察対象物種別指定基準により区分された査察対象物以外のものについて立入 検査を行った場合は、違反が火災予防の観点から特に重要と認めるときに限り、

立入検査の結果を通知書により関係者に通知する。

改修(計画)報 告書

( 第

25

条 の 2)

①通知書で違反を指摘した場合において、改善に日時を必要とするものについて は、査察員は関係者に対し、改修(計画)報告書(この表において「改修報告書」

という。)の提出を求める。

②改修報告書が提出期限内に提出されない場合は、関係者にその提出について督促 する。

③局長等は、改修報告書の提出があったときは、その内容を検討し、必要があると 認めるときは、改修計画の変更その他必要な措置をとるよう指示する。

違 反 是 正 の 指 導等

(第

30

条)

①署長は、通知書により指摘した違反が是正されるまで、関係者に対して事情聴取、

指導その他必要な措置をとらなければならない。

②署長は、当該違反の是正のため必要があると認めるときは、所属の職員に確認検 査を行わせることにより、当該違反の推移を確認し、又は当該違反の是正を促進 しなければならない。

査察の対象となる消防対象物は、姫路市火災予防査察規程別表第2に より、特種査察対象物、第1種査察対象物、第2種査察対象物、第3種 査察対象物、第4種査察対象物及び第5種査察対象物に区分されている。

この内、下表の特種査察対象物、第1種査察対象物、第2種査察対象 物、第3種査察対象物及び第4種査察対象物について、立入検査を行う こととされている。また、第5種査察対象物(事務所や一定面積以下の 小規模なアパート・学校・作業場など)については、巡回調査(消防対 象物を巡回し、用途変更又は増改築が行われているか否かについて外観 から調査する行為)を行うこととされている(姫路市火災予防査察規程 第

14

条第2項)。

(平成

29

年度)

立入検査実施数

内 容 総計 姫路市 受託町

査察対象物

341 255 86 ①

カラオケボックス、旅館・ホテル等、病院(避難困難施設)、

有料老人ホーム関係、宿泊入居の伴う児童・社会福祉施設等

特 定 用 途 防 火 対 象 物 等 で 3 階 以 上 に 特 定 用 途 部 分 が あ り、なおかつ屋内階段が1系統しかないもの

査察対象物

531 467 64 ①

延面積

700

㎡以上のホテル・病院・百貨店等(特定防火対

象物)で、自動火災報知設備・屋内消火栓設備等(固定消防 用設備)の設置を必要とするもの

重要な文化財として指定・認定された建造物

防火対象物定期点検報告制度に該当する防火対象物

査察対象物

212 195 17

延面積

1,000

㎡以上の工場・倉庫・学校等(非特定防火対象

物)で固定消防用設備の設置を必要とするもの

査察対象物

874 756 118

特・第1・2種以外の特定・非特定防火対象物で、固定消防 用設備の設置を必要とするもの

査察対象物

1,041 923 118 ①

特・第1・2・3種以外で、消防用設備の設置を必要とす

るもの

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立入検査実施数

内 容 総計 姫路市 受託町

防火管理者の選任を要する対象物で、消防用設備の設置 を必要としない防火対象物

火 災 予 防 条 例 に 定 め る 少 量 危 険 物 又 は 指 定 可 燃 物 の 貯 蔵・取扱いの届出を必要とするもの

(消防局提供資料を加工)

また、「防火対象物立入検査マニュアル」が整備されており、そこにお いて、立入検査手順及び要領、立入検査Q&A、消防用設備等設置基準 設備別早見表、立入検査指摘例文集及び履行期限設定基準について、詳 細な説明が

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ページ程度にまとめられており、査察業務を担当する各 消防署予防係の査察員の業務に資するものとして活用されている。

(b)違反処理

消防法令違反に対しては、まずは、立入検査結果通知書等による行政 指導により、防火対象物の関係者に自発的な違反是正を促している。し かし、放置するわけにはいかない火災予防上の危険性を防止するために、

迅速かつ効果的な違反処理が必要となる場合がある。

違反処理とは、消防法違反の是正又は火災危険の排除を図るため消防 機関が行う行政指導、行政処分及び強制執行等の措置権並びに行政上の 諸手続である。違反処理の区分には、次のものがある。

内 容

警告 警告とは、違反事実又は火災危険等が認められる事実について、防火対象物の関係者 に対し、当該違反の是正又は火災危険等の排除を促し、これに従わない場合、命令、

告発等の法的措置をもって対処することの意思表示である。

警告は、命令の前段的措置として行うのが原則で、性質上行政指導にあたる。したが って、警告自体には法的な強制力はない。

命令 消防法上の命令は、行政庁としての市町村長、消防長又は消防署長などの命令権者 が、消防法上の命令規定に基づき、公権力の行使として、特定の者(主として関係者)

に対し、具体的な火災危険の排除や消防法令違反等の是正について、義務を課す意思 表示であり、通常、罰則の裏付けによって、間接的にその履行を強制している。

特例認定の 取消し

防火対象物定期点検報告の特例認定を受けた防火対象物は、一定の違反事実が認め られた場合、認定取り消しが(行政手続法(平成5年法律第

88

号)第2条第4号に 定める不利益処分として)行われる。

過料事件の 通知

過料事件を管轄地方裁判所に通知する。消防機関の通知により裁判所のその職権の 発動(過料の裁判の実施)を促すためのものであり、一般手続として非訟事件手続法

(平成

23

年法律第

51

号)の定めがある。

告発 告発は、告訴権者(犯罪による被害者等)及び違反者以外の第三者が、捜査機関(警 察又は検察)に対し、違反事実(消防法令違反)を申告して、処罰を求める意思表示 である。

代執行 代執行とは、法令又は行政処分に基づく作為義務(何かをしなければならない義務)

のうち、他人が代わって行うことのできる作為義務を義務者が履行しないあるいは 履行遅滞や見込みがないときに、不履行状態を放置することが著しく公益に反する と認められ、かつ他人が代わって履行すること以外にその履行を実現することが困 難である場合に、行政庁自ら又は第三者が義務者のなすべき行為を行い、これに要し た費用を義務者から徴収することをいう。

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ドキュメント内 2017 包括外部監査の結果報告書 (ページ 89-110)