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消防局が所管する公の施設(ひめじ防災プラザ)について

ドキュメント内 2017 包括外部監査の結果報告書 (ページ 68-75)

(1)概要

ひめじ防災プラザは、姫路市消防局が所管している公の施設である。

公の施設とは、地方公共団体が住民の福祉を増進する目的をもってその利用 に供するための施設をいう(地方自治法第

244

条第1項)。地方公共団体は、法 律又はこれに基づく政令に特別の定めがあるものを除くほか、公の施設の設置 及び管理に関する事項は、条例で定めなければならないとされている(地方自 治法第

244

条の2第1項)。

ア 施設の概要

施設名 ひめじ防災プラザ

設置根拠 ひめじ防災プラザ条例(平成

19

年条例第

11

号)

設置目的 防災体験学習を通じて、市民の防災意識の高揚並びに防災に関する 知識及び防災技術の普及啓発を図る。

所在地 姫路市三左衛門堀西の町3番地 姫路市防災センター1階 所管部局 消防局総務課

運営の方式 直営方式 運営の状況 ・受付・案内

外部委託(受付・案内担当者は2~3人が常勤)

・展示説明

消防局OBの再任用職員が担当(平成

29

年度は5人)

施設の内容 下記イ参照

施設の利用 開館時間 午前9時

30

分~午後5時

00

分まで

休館日

月曜日(祝・休日の場合を除く。)

祝・休日の翌日(土・日曜日の場合は除く。)

毎月第3火曜日

年末年始(12

28

日~1月4日)

利用料金(入館料) 無料 床面積

574

開設年月 平成

19

年4月 展示リニューアル 平成

26

年2月

公の施設の管理については、地方公共団体の直営によるほか、指定管理者 制度によることが認められている(地方自治法

244

条の2第3項)。ひめじ防 災プラザは、指定管理者制度を導入せず、直営方式で運営を行っているが、

消防局によれば、ひめじ防災プラザが指定管理者制度を導入していない理由 は次のとおりである。

ひめじ防災プラザでは、火災や自然災害への対応方法、さらには消防車両 や消防資器材等の説明を行っており、その対応を再任用職員が実施している。

この案内業務では消防、防災の知識や経験を有する消防職員の再任用職員 が必要となる。特にひめじ防災プラザと同時に車庫見学の希望が多いため、

消防局出身の再任用職員でないと車庫見学等の実施は困難であるとのこと である。

− 63 −

上記の理由により、民間事業者のみとした場合には緊急車両の車両見学及 び消防の仕事の説明等の対応が出来ず、施設の効果的かつ効率的な運営を図 ることが出来ないと考えられるため「姫路市指定管理者制度導入基本方針」

の「2 公の施設における管理形態」における「③ 民間事業者のノウハウ の導入により、市民サービスの向上や施設の効果的かつ効率的な運営が図ら れることが期待できる施設」には該当しないため、指定管理者制度を導入し ていない。

イ 施設(展示)の内容

ひめじ防災プラザは、「防災情報ゾーン」・「災害体感ゾーン」・「防災体験ゾ ーン」の3つのゾーンで構成されている。

とくに「災害体感ゾーン」は、日常では体感できない数々の災害現象を再 現し、「災害のメカニズムと怖さ」が体験できるのが特色であるとされている。

具体的な展示内容は、次のとおりである。

防災情報ゾーン 開放的なエントランススペースで、気軽に役立つ防災情報や関連グッ ズを紹介している。

災害体感ゾーン 地震、風水害、火災などを科学的にとらえ、災害のメカニズムを知る とともに、地震や気象など災害の要因となるさまざまな現象を迫力あ る3D映像、音響、ボディソニックなど特殊演出装置により体感でき る。

− 64 −

防災体験ゾーン 災害直後の 対応コーナー

地震により、崩壊した部屋(居間や台所)で地震 直後に何をしなければならないのか?が学べる コーナーである。

消火体験コーナー 火災発生時の初期消火の対応方法が学べる。

大声で知らせる、模擬消火器による消火活動など の体験を行う。

ちびっこ消防士 消火体験コーナー

こどもたちが防火衣を着て「ミニ消防車」を操作 し、大型スクリーンに映し出された炎上する建物 に放水・消火するという臨場感のある消火体験が できるコーナーである。

避難体験 コーナー

視界をさえぎる煙の中を避難する方法が学べる。

暗視カメラ装置で姿勢のチェックができる。

防災

ゲームコーナー

災害時の適切な対応をクイズ形式で学べ、また、

グループで防災学習ができるコーナーである。

救急・救命体験 心臓や呼吸が止まった人の命を救う心肺蘇生法 や自動体外式除細動器(AED)の講習を行う。

地震直後の街なみ

(多目的ひろば)

災害時の街並みを再現した臨場感ある空間の中 で、復習映像を見たり、危険箇所を発見したり、

ワークショップに参加したりできる「何かが隠れ ている、発見と学習の空間」である。

ウ 設置工事及びリニューアル工事について

(ア)設置工事(平成 17 年度~18 年度)

契約年月日 :平成

17

10

月5日

契約期間 :平成

17

10

月6日~19年2月

15

契約の相手方:株式会社 丹青社

契約金額 :233,100,000 平成

17

年度の支払額 34,965,000 平成

18

年度の支払額 198,135,000 契約の方法 :5者による指名競争入札

(イ)リニューアル工事(平成 25 年度)

契約年月日 :平成

25

年9月

12

契約期間 :平成

25

年9月

13

日~26年2月

28

契約の相手方:株式会社 丹青社

姫路市公告第

313

号(平成

25

年7月1日)によりひめじ防災プラザ 展示制作プロポーザルを公募方式で実施した。

プロポーザル参加3社から提案書の提出があり、評価点の最上位の業 者である上記の業者と契約した。

契約金額 :37,800,000

契約の方法 :ひめじ防災プラザ展示制作業者選定委員会の選定結果に基づく随意契約

(地方自治法施行令

167

条の2第1項第2号該当(契約の性質又は目的が 競争入札に適さない))

エ 来館状況

(ア)過去5年間の年度別来館者数

年 度 平成

25

年度 平成

26

年度 平成

27

年度 平成

28

年度 平成

29

年度 来館者数(人)

21,342 20,550 20,422 21,553 21,455

(出典:平成30年版消防年報)

− 65 −

(イ)平成 29 年度の来館者数

(単位:人)

年代 区分

10

未満

10

歳代 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代

60

以上 合計

団体 市内

3,434 1,760 900 673 589 589 595 8,540

市外

109 295 52 94 206 326 739 1,821

小計

3,543 2,055 952 767 795 915 1,334 10,361

個人 市内

1,182 326 1,116 2,101 2,298 1,885 1,859 10,767

市外

125 27 15 79 41 20 20 327

小計

1,307 353 1,131 2,180 2,339 1,905 1,879 11,094

合計 市内

4,616 2,086 2,016 2,774 2,887 2,474 2,454 19,307

市外

234 322 67 173 247 346 759 2,148

合計

4,850 2,408 2,083 2,947 3,134 2,820 3,213 21,455

(出典:平成30年版消防年報)

オ 平成 29 年度に実施した各種イベント等

行事名 実施日

ゴールデンウィーク企画「こども防災フェア」 5月3日~5月5日

トライやるウィーク受け入れ 5月

29

日~6月2日

6月5日~6月9日

11

月6日~11

10

夏休み企画「少年消防クラブチャレンジ教室」(ジュニア姫路検定) 7月

30

防災の日 企画展示 8月

27

日~9月5日

夏休み企画「防災プラザと消防団にズームイン!」 8月

27

火災予防運動ポスター展

10

11

日~10

31

消防音楽隊ふれあいコンサート

11

18

1.17

メモリアル防災展 1月

11

日~1月

21

ジュニア防災教室(ジュニア姫路検定) 1月

21

東日本大震災パネル展 3月6日~3月

11

(出典:平成30年版消防年報)

カ 防災プラザに関する経費

(ア)防災プラザ管理運営費の予算・決算比較及び推移(平成 27~29 年度)

(単位:円)

年度 当初予算額 予算現額

(最終)①

支出済額

(決算額)②

不用額

①-②

執行率

②/① 平成

27

年度

14,834,000 14,834,000 14,183,544 650,456 95.6%

平成

28

年度

15,118,000 15,118,000 15,070,388 47,612 99.7%

平成

29

年度

15,157,000 15,157,000 14,942,290 214,710 98.6%

(出典:平成30年版消防年報)

(イ)平成 29 年度の防災プラザ管理運営費

(単位:円)

節名 当初予算額 予算現額

(最終)①

支出済額

(決算額)②

不用額

①-②

執行率

②/①

報償費

23,000 23,000 22,680 320 98.6%

需用費

3,200,000 3,200,000 3,199,882 118 99.9%

− 66 −

節名 当初予算額 予算現額

(最終)①

支出済額

(決算額)②

不用額

①-②

執行率

②/① 委託料

11,838,000 11,838,000 11,664,648 173,352 98.5%

使用料及び賃借料

96,000 96,000 55,080 40,920 57.4%

合計

15,157,000 15,157,000 14,942,290 214,710 98.6%

(出典:消防局提供資料)

(ウ)防災プラザ整備事業費の予算・決算比較及び推移(平成

27~29 年度)

(単位:円)

年度 当初予算額 予算現額

(最終)①

支出済額

(決算額)②

不用額

①-②

執行率

②/① 平成

27

年度

4,700,000 4,700,000 4,698,000 2,000 99.9%

平成

28

年度

平成

29

年度

(出典:消防局提供資料)

(エ)平成 29 年度の防災プラザに関連する委託契約

委託件名 委託金額

(円) 委託先

契約 方法

(*1)

入札 見積 者数

随契 理由

(*2 契約

年月日 契約期間 委託内容 ひめじ防災プラザ受

付案内等業務委託 6,879,168 ㈱大健 指名 H29.4.1 H29.4.1~

H32.3.31

ひめじ防災プラザ の管理業務及び受 付案内業務 平成29年度ひめじ

防災プラザ展示装置 等保守点検業務委託

4,785,480 ㈱丹青社 随契 H29.4.1 H29.4.1~

H30.3.31

ひめじ防災プラザ の展示装置等の保 守点検

(出典:消防局提供資料)

(*1)指名:指名競争入札、随契:随意契約

(*2)②:契約の性質又は目的が競争入札に適さない場合(地方自治法施行令第167条の第1項第2号該当)。

(2)監査手続

実施した監査手続は、次のとおりである。

① ひめじ防災プラザの概要を把握するとともに、関連する法令、条例、規 則等を閲覧し、内容の検討を実施した。

② ひめじ防災プラザに関する工事・管理運営に係る詳細な資料を入手して 閲覧・検討を行い、必要に応じて担当者への質問を実施した。

③ ひめじ防災プラザの現地視察を実施した。

(3)監査結果及び意見 ア 監査結果

記載すべき事項はない。

イ 意見

(ア)受付案内等業務の指名競争入札について

平成

29

年度のひめじ防災プラザの受付案内等業務については、外部委 託しており、平成

29

年4月1日から平成

32

年3月

31

日までの3年間の 長期継続契約(地方自治法第

234

条の3)を締結している。契約の方法は、

− 67 −

指名競争入札によっている。

当該指名競争入札の状況は次のとおりであった。なお、落札者以外の応 札者の応札額は予定価格を上回っている。

業者名 入札価格(消費税抜)

月額(円) 年額(円) 摘要

㈱神戸医療事務センター 辞退

㈱新栄ビルサービス

650,000 7,800,000

予定価格オーバー

㈱大健

530,800 6,309,000

落札

㈱ベストスタッフ

862,000 10,344,000

予定価格オーバー

㈱ホープ 辞退

㈱マインズ

720,571 8,646,852

予定価格オーバー

㈱ワールドサービス

680,000 8,160,000

予定価格オーバー

また、平成

27

年度から

29

年度までの間の委託契約の状況は次のとおりで ある。

年度 契約の相手方 委託金額(円) 備 考 平成

27

年度

(株)大健 6,879,168

契約期間は

H26.4.1~H29.3.31

指名競争入札(入札参加者

6

者)による

平成

28

年度

(株)大健 6,879,168

平成

29

年度

(㈱)大健 6,879,168

契約期間は

H29.4.1~H32.3.31

(注)委託金額は消費税込の金額である。

当該入札の実施に関して、閲覧した文書により入札手続を検証したところ、

合規性に反するなど、手続に関する重要な不備や誤りは見られなかった。

ところで、当該業務については、入手した資料の範囲内では、2契約期間 連続して同一の業者が落札していることになる。

落札者以外の業者が落札できていないのは、落札者による当該業務に係る ノウハウの蓄積及び人材の確保並びに業務の特殊性等の要因による可能性 があるが、入札による競争性が確保されていない可能性もある。

当該業務についての指名基準(業者選定理由)は、審議済みの「業者等審 査委員会議案」によると、次のとおりである。

① 姫路市の登録業者で、業種(事務委託)の詳細業種(人材派遣)の登 録があること

② 所在地が姫路市内であること

このように、当該業務については、市内の業者であること(地域要件)が 必要とされている。

確かに、このような地域要件については、地域振興、中小企業の受注機会 拡大、委託業務遂行の効果性や安定性といった観点における一定のメリット や合理性はあると認められる。

しかし、これによって入札参加業者が固定化したり、十分な入札参加業者 数が確保されないなど、入札の競争性が失われる場合には、入札制度の趣旨 に反するのみならず、入札談合を誘発・助長するおそれが強い。したがって、

所在地が姫路市の周辺の市町である業者にまで拡大する等、可能な限り入札

− 68 −

ドキュメント内 2017 包括外部監査の結果報告書 (ページ 68-75)