(1)概要
ア 常備消防に係る施設の整備について
(ア)施設の現況
消防局の常備消防に係る施設(無線基地局を除く)については、防災セ ンター、消防署、分署、及び出張所があわせて
19
か所ある(下記参照)。これらの施設は、災害発生時に消防力を維持し、迅速な現場活動や情報 収集・伝達活動ができるよう災害時の緊急対応力を確保するため、消防防 災拠点として設置されている。
また、これらの施設に係る経過年数(設置・大規模改修からの期間)は 次のとおりである。
<常備消防施設の経過年数>
経過年数 施 設 名(*1)
10年以下
姫路東消防署豊富出張所、同飾東出張所、同増位出張所、姫路西消防署飾西出張所、飾磨消防署白浜分署、同大的出張所、同家島出張所(*2)、
11年~20年
姫路市防災センター、姫路西消防署林田出張所、中播消防署香寺出張所21年以上
姫路東消防署、同御国野出張所、姫路西消防署、飾磨消防署、同広畑分署、同坊勢出張所(*2)、網干消防署、同勝原出張所、中播消防署夢前出張所
(消防局提供資料等により作成)
(*1)中播消防署及び同北部出張所庁舎は姫路市所有ではないため含めていない。
(*2)家島出張所及び坊勢出張所は、それぞれ家島事務所、家島群島開発総合センター庁舎に併設 されている。
(イ)改修・更新の考え方と今後の方向性について
消防局は、施設の機能の充実、長寿命化対策を図り、施設の維持に努め たうえで、必要な改修を実施するとしている。また、施設の保有量は現状 の水準を維持するが、救急業務と資器材の増加、消防車両の大型化により スペースの確保が困難な状況になることも予測されることから、改修時に あわせて対応策の検討を行うとしている。
今後の方向性としては、常備消防に係る施設は、災害発生時に消防力を 維持し、迅速な現場活動や情報収集・伝達活動ができるよう、災害時の緊 急対応力を確保するための消防防災拠点として必要であることから、現状 を維持するとともに、地域の実情に即した適切な消防施設の機能の充実強 化を図るとしている。
消防局では、具体的には、今後
10
年程度の間において、経過年数が21
年以上の古い施設(他の部局が所管している施設に併設されているものを 除く)から、順次大規模改修工事や建替工事の設計・施工の実施や、既存 の施設の空調設備を更新する等の計画を策定している。(ウ)耐震化について
姫路市は、市有建築物の耐震化について、平成
28
年3月に策定した姫路− 49 −
市耐震改修促進計画(改定版)において、早期に全ての建築物の耐震性が 確保されるよう、所管課を中心として耐震診断や耐震改修の実施時期を定 め、総合的かつ計画的に耐震化に取り組むとしている。
消防局においても、姫路市耐震改修促進計画(改定版)を踏まえ、新耐 震基準に適合していない建築物の地震に対する安全性の向上を図るため、
これまで増築・改築、修繕・模様替え、および敷地の整備(擁壁の補強等)
を行ってきた。なお、新耐震基準とは、建築基準法(昭和
25
年法律第201
号)の昭和56
年(1981 年)の改正による現在の耐震基準のことをいい、中 規模地震(震度5強程度)に対してほとんど損傷を受けず、大規模地震(震 度6強~震度7程度)に対して人命に危害を及ぼす倒壊等の被害を生じな いことを目標として定められた基準である。平成
29
年度末において、消防局が所管している主要な常備消防に係る 施設に係る耐震化の対応状況は次のとおりである。施設の名称 耐震化の対応状況
防災センター(消防局) 庁舎 平成
18
年度の建築時に対応済 姫路東消防署(本署) 庁舎 平成11
年度に耐震補強工事を実施 姫路東消防署御国野出張所 庁舎 昭和56
年度の建築時に対応済姫路東消防署豊富出張所 庁舎 耐震診断の実施により問題なしと判断
(一部は平成
2
年度の建築時に対応済)姫路東消防署飾東出張所 庁舎 耐震診断の実施により問題なしと判断 姫路東消防署増位出張所 庁舎 耐震診断の実施により問題なしと判断 姫路西消防署(本署) 庁舎 平成
12
年度に耐震補強工事を実施増築棟 平成
28
年度の建築時に対応済 姫路西消防署飾西出張所 庁舎 平成29
年度の建築時に対応済 姫路西消防署林田出張所 庁舎 平成19
年度の建築時に対応済 飾磨消防署(本署) 庁舎 平成12
年度に耐震補強工事を実施増築棟 平成
29
年度の建築時に対応済 飾磨消防署白浜分署 庁舎 平成22
年度の建築時に対応済 飾磨消防署広畑分署 庁舎 昭和58
年度の建築時に対応済 庁舎 昭和56
年度の建築時に対応済 飾磨消防署大的出張所 庁舎 平成24
年度の建築時に対応済 網干消防署(本署) 庁舎 平成12
年度に耐震補強工事を実施 網干消防署勝原出張所 庁舎 昭和56
年度の建築時に対応済 中播消防署夢前出張所 庁舎 平成12
年度に耐震補強工事を実施 中播消防署香寺出張所 庁舎 平成18
年度の建築時に対応済(消防局提供資料により作成)
(エ)庁舎整備事業費について
(a)予算・決算比較及び推移(平成 27~29 年度)
(単位:円)
年度 当初予算額 前年度より 繰越
予算現額
(最終)①
支出済額
(決算額)②
次年度へ 繰越③
不用額
①-②-③
執行率
②/(①-③) 平成27 170,900,000 - 170,098,000 149,428,664 - 20,669,336 87.8%
平成28 236,500,000 - 248,272,000 202,688,869 42,367,000 3,216,131 98.9%
平成29 217,000,000 42,367,000 259,367,000 245,407,695 - 13,959,305 94.6%
(出典:消防局提供資料)
− 50 −
平成
28
年度から平成29
年度への繰越額については、下記(d)に記
載している。(b)節別にみた平成 29 年度の庁舎事業整備費
(単位:円)
節名 当初予算額 前年度より
繰越 予算現額① 支出済額
(決算額②)
不用額
①-②
執行率
②/①
需用費 500,000 - 500,000 495,294 4,706 99.1%
役務費 1,500,000 - 1,079,000 1,078,164 836 99.9%
委託料 2,000,000 - 1,430,000 1,235,876 194,124 86.4%
工事請負費 208,000,000 42,367,000 251,532,000 237,993,429 13,538,571 94.6%
備品購入費 5,000,000 4,826,000 4,604,932 221,068 95.4%
合 計 217,000,000 42,367,000 259,367,000 245,407,695 13,959,305 94.6%
(出典:消防局提供資料)
(c)庁舎整備事業費のうち工事請負費の推移(平成 27~29 年度)
(単位:円)
年度 当初予算額 前年度より 繰越
予算現額
(最終)①
支出済額
(決算額)②
次年度へ 繰越③
不用額
①-②-③
執行率
②/(①-③) 平成27 127,800,000 - 122,222,000 112,100,602 - 10,121,398 91.7%
平成28 187,000,000 - 211,343,000 166,848,395 42,367,000 2,127,605 98.7%
平成29 208,000,000 42,367,000 251,532,000 237,993,429 - 13,538,571 86.4%
(出典:消防局提供資料)
(d)平成 29 年度に実施された工事
平成
29
年度に実施された工事のうち、契約金額が100
万円以上の ものは次のとおりである。これらについて、執行伺書、入札関係書類、工事契約書、工事完了 検査関連書類、支出決定書等を閲覧・検証したところ、手続及び内容 に特に問題は見受けられなかった。
工事名 契約金額
(円)(*1) 契約の相手方 契約 方法
(*2)
入札 見積 者数
契約 年月日
変更契約日 変更の理由
契約期間
(*3)
完了 年月日
①姫路西消防署飾西 出張所新築工事
(建築)
127,182,557 原田工務店 一般 16 H29.8.8 H30.3.6 設計内容の変 更(増額)
H29.8.9~
H30.3.12
H30.3.12
②姫路西消防署飾西 出張所新築工事
(電気)
19,336,018 大拓電気㈱ 一般 7 H29.9.1 H30.3.5 設計内容の変 更(増額)
H29.9.2~
H30.3.12
H30.3.12
③姫路西消防署飾西 出張所新築工事
(機械)
16,034,062 ㈱水明堂 一般 7 H29.9.1 H30.2.28 設計内容の変 更(増額)
H29.9.2~
H30.3.12
H30.3.12
④飾磨消防署一部改 修工事
16,524,000 ㈱コンシェル ジュ
一般 15 H29.9.1 H29.9.2~
H29.11.30
H29.11.30
⑤姫路西消防署浴室 等補修工事
8,877,600 ㈱伸央 指名 10 H29.8.30 H29.8.31~
H29.11.28
H29.11.28
⑥姫路東消防署高圧 受電設備改修工事
2,482,592 ㈱サンエス電 気設備
指名 5 H29.10.30 H30.1.29 設計内容・契 約期間の変更
H29.10.31~
H30.1.31
(H30.2.28)
H30.2.28
⑦飾磨消防署白浜分 署電話設備更新工 事
1,096,200 西日本電信電 話㈱
随契
(*)
1 H29.8.3 H29.8.10~
H29.10.31
H29.10.31
− 51 −
工事名 契約金額
(円)(*1) 契約の相手方 契約 方法
(*2)
入札 見積 者数
契約 年月日
変更契約日 変更の理由
契約期間
(*3)
完了 年月日
⑧中播消防署香寺出 張所外壁塗装工事
2,484,000 ㈱ゼネラル 指名 5 H29.9.4 H29.9.5~
H29.11.20
H29.11.16
⑨飾磨消防署増築工 事
70,610,400 中一建設㈱ 一般 5 H29.1.13 H29.3.28 契約期間の変 更
H29.1.14~
H29.3.30
(H29.6.30)
(H29.7.14)
H29.7.14
H29.6.15 設計内容・契 約期間の変更
(出典:消防局提供資料)
(*1)契約金額は消費税込の金額である。
(*2)一般:一般競争入札、指名:指名競争入札、随契:随意契約
(*3)カッコ内の日付は契約期間の変更後の契約期間終期である。
(*4)随意契約とする理由:契約の性質又は目的が競争入札に適さない(地方自治法施行令第167条の2第1項第2号該当)
上記⑨の飾磨消防署増築工事は、工事が平成
28
年度と平成29
年度 にわたって行われているいわゆる繰越工事である。全体の工事請負費は
70,610,400
円であり、平成28
年度に支出された工事請負費(前金払 ) は
28,200,000
円 、 平 成29
年 度 に 支 出 さ れ た 工 事 請 負 費 は42,410,000
円であった。平成29
年度に支出された42,410,000
円は繰 越明許費である。(e)平成 29 年度における委託契約(委託金額 10 万円以上)
委託件名 委託金額
(円) 委託先
契約 方法
(*1)
入札 見積 者数
随契 理由
(*2)
契約
年月日 契約期間 委託内容 姫 路 西 消 防 署 浴 室 改
修工事設計委託
1,036,800 渡邊建築設計 事務所
指名 4 - H29.4.25 H29.4.26~
H29.6.26
姫 路 西 消 防 署 浴 室 用 改 修工事設計
飾 西 出 張 所 竣 工 式 会 場設営業務委託
199,076 竹田テント装 備㈱
随契 2 ① H30.3.1 H30.3.1~
H30.3.30
飾 西 出 張 所 竣 工 式 に 係 る式典会場設営、音響機 材設営、会場案内看板作 成等
(出典:消防局作成資料)
(*1)指名:指名競争入札 随契:随意契約
(*2)①:予定価格が姫路市契約規則で定める額(50万円)を超えない場合(地方自治法施行令第167条の2第1項第1号該 当)
イ 常備消防施設の維持・管理について
消防局では、これまで常備消防に係る施設の予防保全に努めてきたが、今 後も引き続き予防保全に努めるとともに、施設の長寿命化等に取り組む方針 である。また、LED化等省エネ設備への改修により、電気使用料及びメン テナンス費用等の節減を図るとしている。
(ア)庁舎維持管理経費の予算・決算比較及び推移(平成 27~29 年度)
(単位:円)
年度 当初予算額 予算現額
(最終)①
支出済額
(決算額)②
不用額
①-②
執行率
②/① 平成27年度
160,904,000 156,454,000 146,718,610 9,735,390 93.8%
平成28年度
155,612,000 151,125,000 139,490,774 11,634,226 92.3%
平成29年度
152,794,000 146,471,000 140,467,680 6,003,320 95.9%
(出典:消防局提供資料)
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