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消防団員の教養訓練について

ドキュメント内 2017 包括外部監査の結果報告書 (ページ 182-187)

(1)概要

消防団は、日頃から消防局各消防署と合同で実施する訓練、消防団独自で実 施する訓練を行い、防災活動に組織的に取り組んでいる。

また、「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」においても、

消防団員の教育訓練の改善及び標準化等についての規定(第

16

条)が設けられ ている。

ア 教養訓練の実施状況

平成

27

年度から平成

29

年度の実施状況は以下のとおりである。なお、数 値は参加者数である。 (単位:人)

平成27年度 平成28年度 平成29年度

新入団員教養 193 177 162

幹部教養 71 72 72

県消防学校(指揮幹部科) 16 16 16

局(署)合同訓練 3,320 2,467 2,693

(出典:平成30年版姫路市消防年報)

イ 各消防署等と消防団の合同訓練等

各消防署と消防団との合同訓練等は、実際の災害時の連携強化を目的とし て実施しており、地域防災力の向上に資するために実施している。

ウ 消防団独自の訓練

消防団独自の訓練は、資器材取り扱い訓練等、消火水防の基本技術を習得 すること及び消防団内部の連携強化のために実施している。

エ 消防署及び消防団に対するアンケート

消防団に期待される任務を鑑みると、上記の訓練には、災害発生時に的確 な消火活動・災害対応を行う備えとして、十分な訓練内容、訓練回数等が必 要と考えられる。また、十分な訓練を実施していたとしても、訓練に参加す る消防団員の人数が少なければ 消火活動・災害対応に関する技術、知識等 を習得した団員数を十分に育成できず、災害発生時の被害を最小限に抑える ことが難しくなる。そこで、各消防署及び各消防分団に対して、消防署と消 防団の合同で実施する訓練(以下「合同訓練」という。)及び消防団独自で 実施する訓練(以下「独自訓練」という。)について、訓練内容等は災害発 生時を想定して十分と考えているか等についてアンケートを実施した。

(ア)消防署に対するアンケート結果

各消防署に対するアンケートを、次の内容で実施した。

消防団と合同で行う訓練について、

事前に訓練の計画を策定しているか

訓練実施後に課題を把握し整理しているか

その課題を次回訓練へ反映させているか

訓練に参加できなかった団員へ、何かフィードバックを実施しているか

各分団から訓練に対する意見や要望等があった場合、その内容を整理し、管理 しているか

− 177 −

各消防署の協力により、アンケートは

100%回答を得ることができた。

その結果は次のとおりである。

①については、5消防署すべてが「実施している」との回答である。

②については、1消防署が「把握・整理していない」との回答である。

「整理・把握している」との回答のあった4消防署では、訓練後の課題に ついては、次のような意見があった。

実施日を団員が参加しやすい日曜日にしてほしい。

ポンプ操法の放水訓練する場所がない。

各種変更点が周知されていない。

水防訓練に書記担当を配置していなかったので、活動状況の把握、記録が不十 分。

なお、回答のあった4消防署は、③についても、すべて「次回に反映して いる」との回答である。

④については、3消防署でフィードバックされているという回答があり、

その方法としては、次のような記載があった。

新入団員教育訓練等の重要な訓練については、数年をめどに必ず実施しても らう。

4

回以上の分団長会議等で各分団長へ声掛け及び一斉メールによる伝達。

⑤については、2消防署で「意見や要望がない」という回答があった。

(イ)消防団に対するアンケート結果

消防団

72

分団へアンケートを実施した結果、70分団、全体の

97%の分

団から回答があったが、各分団で回答が分かれる結果となった。残念なが ら2分団からは回答がなかったが、アンケート結果を覆すほどの影響はな いものと考える。

また、アンケートに不慣れなためか、回答があった

70

分団全てが、全て の項目に回答したわけではないため、項目によっては、57、58 分団のみの 回答となっているものもある。

アンケート結果は以下のとおりであり、(a)訓練計画、(b)訓練内容、

(c)訓練不参加者に対するフィードバックの3項目に区分して記載して いる。

(a)訓練計画

「独自訓練について、分団ごとに訓練回数、参加予定人数、訓練内容・

種類等を定めた年間計画を策定していますか」という問いに対し、年間 計画を策定している分団は回答のあった

69

分団中

67

分団あり、97%の 分団で訓練計画が策定されている。策定されている計画については、

67

分団中

65

分団と

97%を超える分団で計画どおりに実施されている。

− 178 −

(b)訓練内容

「合同訓練において、消防団員の参加人数、参加率は消防団員の知識 及び能力の向上の観点から十分であると思いますか」という問いに対し、

「思う」という回答は

67

分団中

58

分団あり、86%の分団で合同訓練の 参加人数、参加率は十分であると考えられている。

しかし、「思わない」が9分団あり、13%の分団で参加人数、参加率が 不十分と考えられている。

参加人数、参加率に関しては、次のような意見があった。

少人数のため、階級を問わず、できるだけ参加を要請している。

幹部の数人が年に一回基本訓練を受ける程度である。

消防署から参加人数を設定されているが、もう少し参加できるのではないか?

6割程度は参加していただきたい。

日曜日だとそれなりの人数を確保できるが、土曜日だと人が集まらない。出席 率2~3割程度である。

平日だと参加者が減るので、半数以上参加させるために、土日にしてほしい。

また、「合同訓練において、訓練の内容、種類及び回数は火災、自然災 害等が発生した場合の準備として十分であると思いますか」という問い に対し、「思う」という回答は

58

分団中

50

分団あり、

86%の分団で合同

訓練の内容等は十分であると考えている。しかし、「思わない」が8分団 あり、同じく

13%の分団で、訓練内容等が不十分と考えられている。

訓練内容等に関しては、次のような意見があった。

十分な内容、種類、回数をこなしているが、全員が把握できているか疑問

火災等の訓練はほぼない。実際の火災が想定されていない。

年に

1

回しか行わないにも関わらず、時間が1~2時間と短すぎる。

・ 2年に

1

回は消防署との連携訓練をしておきたい。

足りない道具を確認し、備えておきたい。

訓練内容がマンネリ化で具体性がない。

火災を想定しての訓練も必要だが、もっと自然災害を想定した訓練が必要で ある。

次に、「独自訓練において、消防団員の参加人数、参加率は消防団員の 知識及び能力の向上の観点から十分であると思いますか」という問いに 対し、「思う」という 回答は

57

分団中

49

分団あり、

85%となっている。

しかし、「思わない」が8分団あり、14%の分団で参加人数、参加率が不 十分と考えられている。

参加人数、参加率に関しては、次のような意見があった。

訓練計画の策定時に、参加人数の多くなる日程を組むため、参加率は

50%か

70%である。

その結果、年1~2回程度しか実施できていない。

仕事や用事もあるので全員参加は不可能であるが、8割程度の参加を目指し ている。

月当番の班ごとの訓練は参加率が高いが、分団全体となると

50%前後となっ

てしまう。

− 179 −

出席率2~3割程度である。

また、「独自訓練において、訓練の内容、種類及び回数は火災、自然災害 等が発生した場合の準備として十分であると思いますか」という問いに 対し、「思う」という回答は

69

分団中

55

分団あり、全体の

79%となっ

ている。しかし、「思わない」が

14

分団あり、20%の分団で、訓練内容 等が不十分と考えられている。

訓練内容等に関しては、次のような意見があった。

大勢の団員の能力を維持向上させるには、それなりのコストをかけて回数を 増やすべきである。

操法大会を実施しているため、他よりは多いと思う。

各自主防災会と連携して防災訓練を実施している。

ボートを所有していないので、大規模水害の訓練ができない。

火災についての訓練を消防署に協力していただきたい。

水防訓練、水難訓練、救命処置訓練が多く、火災への備えが不足している。

火災、自然災害は発生の規模、形態がさまざまであり、訓練は大切であるが、

慢心してはいけない。

2か月に1回程度、各自主防災会との合同訓練を実施している。

年に二回、川を利用した水上げ、可搬式ポンプ取扱、放水訓練を実施している が、全員の参加を希望する。

消防分団独自で実施しても効果が少なく、消防署、地域住民が合同で行う訓練 を実施すべきである(情報伝達訓練、誘導等訓練)。

放水訓練のみなので、その他の災害が発生した際に消防団としてどのように 対応するかの訓練が必要である。

訓練はできているが、想定外の災害に対しては、どのような対応ができるか不 安である。

(c)訓練不参加者に対するフィードバック

「訓練に参加できなかった団員へ再訓練を行う等訓練内容のフ ィー ドバックをしているかどうか」については、フィードバックを「してい る」という回答は、70 分団中

31

分団(44%)となっている。しかし、

「していない」が

39

分団あり、55%と過半数を超える結果となってい る。

フィードバックの方法としては、次のようなものが挙げられている。

分団会議、班長会議で訓練内容を説明する。

別の日に訓練の内容、目的を説明している。

役員会、月例点検訓練時に、参加した団員が説明指導する。

次回の会合や訓練の際に口頭または実地訓練を行う。

毎回、実施したことについての話し合いを行い、情報を共有している。

分団作成の実施要項のプリントの配布や、LINEでの内容説明など

月二回実施している定期演習や出動待機時にOJTしている。

(2)監査手続

実施した監査手続は、次のとおりである。

① 実施事業の概要を把握するとともに、関連する法令、条例、規則等を閲

− 180 −

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