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第3部 災 害 応 急 対 策 計 画
4 消防活動計画
この計画は、地震災害に係る災害応急対策のうち、消防に関するものを定めたものである。
4−1 震災警防体制
1 警防体制大規模地震が突発的に発生した場合、消防局長は、次の基準により非常警備を発令する。
(1) 本市域において震度4以上を観測したとき (2) その他、消防局長が必要と認めたとき
2 本部の設置
(1) 消防局長及び消防署長は、非常警備発令と同時に消防局に警防本部、消防署に所轄大隊 本部を設置する。
(2) 警防本部、所轄大隊本部の組織、事務分掌及び職員の任務は事前計画による。
3 職員の非常招集
非常警備が発令された場合において警防体制を確立するため、職員を増強する必要が生じ たとき、災害の規模により、次の区分に従って現に勤務していない非番職員等を非常招集す る。
(1) 本市域において震度5強以上(気象庁発表)を観測したとき 次表の1号非常招集
(2) 本市域において震度5弱(気象庁発表)を観測したとき 次表の2号非常招集
(3) 本市域において震度4(気象庁発表)を観測したとき ア 夜間・休日
次表の3号非常招集
イ 平日の昼間(毎日勤務者の勤務時間帯)
勤務中の毎日勤務者により活動体制を強化する。
なお、さらに職員を招集する必要がある場合、次表の1号非常招集、2号非常招集を 発令する。
(4) 上記以外の場合にあっても、被害状況に応じて招集する。
招 集 別 招 集 職 員 1号非常招集 全 職 員
2号非常招集 1 係長級以上の職員
2 1以外の職員の2分の1の職員。ただし、所属への参集の早い順とする
(隔日勤務者については、非番の部の職員の2分の1)
3号非常招集 概ね4分の1の職員とし次による 1 各消防署
(1) 係長級以上の職員3名(副署長、地域担当、係長以上1名)
(2) (1)以外の職員で、署長が震災消防活動上、必要と認めて指定する職員
(毎日勤務員及び非番の部の職員で原則参集時間の短い職員から13名 程度)
(3) 休日である当務の部の副署長(警防)
2 部に置かれる課、方面隊、航空隊、消防学校
課長(課長に相当する職にあるものを含む。)及び消防学校長が震災消防活 動上必要と認めて指定する職員
4 部隊の編成
非常警備発令と同時に、事前計画に基づく部隊編成を行い活動体制の強化を図る。
5 初動措置
消防局長及び消防署長は、地震発生と同時に事前計画に基づく初動措置を実施させ、消防 活動体制を整える。
4−2 震災消防活動
1 活動方針消防活動は、人命の安全確保を図るための消火活動を優先させることを原則とし、次に掲 げる活動を総合的に展開する。
(1) 火災の早期発見、早期鎮圧活動 (2) 火災の延焼動態の把握、延焼防止活動 (3) 出火防止活動
(4) 人命の救助、救急活動
(5) 安全避難を確保するための活動 (6) 情報の収集伝達活動
2 消防作戦の決定
発震直後には同時火災が予想されるため、初動消防活動支援システム、高所カメラ、ヘリ コプターテレビ伝送映像、大隊本部からの災害即報などの初期情報から判断し、要救助者が 閉じこめられている倒壊建物火災及び大規模火災に至ることが予測される火災に対する防御 活動を優先するなど、災害態様に応じた消防作戦を決定し、他の消防機関からの受援が必要 な場合は時機を失することなく要請する。
3 部隊運用要領
部隊運用は、警防本部長指揮による警防本部運用と、大隊本部長指揮による所轄大隊本部 運用に区分し運用要領にあっては警防本部運用を原則とし、次により行う。
(1) 警防本部運用
消防情報システムANSINによる到着順予測による編成とし、消防部隊の火災出場基準に従 い運用する。
部隊の運用については、原則、警防本部運用とするが、指令情報センターにおいて部隊 運用の集中統制できない場合は、又はできなくなると予測される場合は、所轄大隊本部運 用とする。
なお、所轄大隊本部運用時において、災害の規模等が、次のいずれかに該当する場合、
当該災害は警防本部運用とする。
ア 災害規模又は災害の拡大危険等から所轄大隊本部運用では対処できないと警防本部長 が判断したとき
イ 火災の延焼動態及び市民の避難動向等から重点防ぎょ体制に移行する必要があると警 防本部長が判断したとき
ウ 広域避難場所の安全確保のみを目的として行う拠点防ぎょ体制に移行する必要がある と警防本部長が判断したとき
エ 大隊本部長からの応援要請により、警防本部長が必要と判断したとき
(2) 所轄大隊本部運用
大隊本部長は、事前に定める部隊編成計画に基づき部隊の編成を行い、部隊運用を行う。
4 情報収集伝達
震災消防活動に必要な情報を各所轄大隊本部及び関係機関から迅速、的確に収集するとと もに衛星通信を利用した画像伝送システム等により、被災状況を災害対策本部のほか、総務 省消防庁や他の政令市等へ伝達する。
5 通信運用の基本
(1) 災害対策本部と警防本部との通信はホットライン及び防災行政用無線電話を原則とする。
災害対策本部 88‑5223 又は 88‑5224
消防局 33‑1006(指令情報センター) 又は 33‑1007〜1010(作戦室)
(2) 警防本部と所轄大隊本部との通信は有線通信を原則とする。ただし、有線途絶時は、無 線通信とする。
(3) 119 番回線による受信は、指令情報センターにおける集中受信体制を原則とする。
ただし、119番回線受信設備等の障害により受信不能になった場合、又は119番通報が輻
輳した場合には、119番通報分散受信体制に移行する。
6 火災防御活動
(1) 火災防御活動の原則
ア 同時に複数の火災が発生した場合は、延焼危険度の高い地域及び重要対象物を優先し て防御活動を行う。
イ 広域避難場所及び避難路の周辺で火災が発生した場合には、当該避難場所及び避難路 の安全確保を優先して防ぎょ活動を行う。
ウ 高層建築物又は地下街等の火災防御は、他の延焼拡大危険性大なる火災を鎮圧した後 に部隊を集中して行う。
エ 大工場又は大量危険物貯蔵取扱施設等から火災が発生した場合、あるいは既に延焼拡 大した火災は、住宅密集地域への延焼危険のある部分を防御した後、他の延焼火災の防 御活動を行う。
(2) 火災防御作戦の決定
ア 発震直後の火災防ぎょ活動は火災防御活動の原則を踏まえ、震度、地盤、建物状況、
燃焼状況等を勘案して実施する。
イ 火災の発生状況及び延焼動態等から、避難者に火災危険が及ぶおそれのある場合は消 防隊を集結し、火災防御活動を実施する。
7 消防水利の確保
消火栓が使用できないことに備えて、防火水槽、プール、河川・海等を利用する。また、
遠距離大量送水システムを運用することにより、これらの水利をより有効に活用する。
8 救助、救急活動
(1) 救助、救急活動の原則
ア 火災現場における人命救助活動を最優先する。
イ 救助、救急は、救命処置を必要とする負傷者及び弱者を優先し、その他の負傷者はで きる限り自主的な処置を行わせるとともに、他の関係機関及び自主防災組織等と連携の うえ実施する。
ウ 延焼火災及び救助救急事案が同時に多発している場合は、延焼火災現場での人命救助 活動を優先する。
エ 延焼火災が少なく、救助、救急事案が多発している場合の活動は、多数の要救助者が 発生している災害現場を優先する。
オ 救助、救命活動は救命効果の高い事案を優先する。
(2) 救助、救急活動体制
ア 救急隊は、救急要請があるまでの間、消防署所等に応急救護所を設置し、応急救護活 動を行うとともに、救急病院等の受入れ体制の把握に努める。
イ 延焼火災が少なく、救助、救急事案が多発している場合は、火災防御活動の余力部隊 を投入し、救助、救急活動隊(応急救護所の設置を含む)を確保する。また、ヘリコプ ターによる救急搬送等を実施する。
(3) 救助、救急活動方針の決定
前記救助、救急活動の原則を考慮のうえ次により活動方針の決定を行う。
ア 延焼火災が多発した場合は、全力をあげて火災防御活動を実施することとなるが、非 勤務職員の参集等による消防隊の増員等消防力の余力が生じた時点で、消火活動と併行 して火災現場及びその周辺における救助、救急活動を行うものとし、それまでの間は、
現場の警察官との連携を密にし付近住民等に協力を依頼し、自主救護体制の確保に努め る。
イ 延焼火災が発生しているが、当該火災現場周辺の状況等から全消防隊を投入しなくて も延焼阻止が十分可能であると判断できる場合は、余力消防部隊を救助・救急活動に転 用する。
ウ 火災は発生しているが延焼のおそれがなく、主力を救助・救急活動に従事させること ができる場合は、消火活動に移行できる体制で救助・救急活動に当たらせる。
9 避難誘導
関係機関と協力のもとにヘリコプター、広報車を活用し、住民を誘導する。
10 受援体制の確立
他の消防機関等からの応援を受ける場合は、事前計画に基づく受援体制を確立する。
11 自主防災組織、事業所の自衛消防隊等との連携
消火、救助、救急活動については、自主防災組織、事業所の自衛消防隊、大阪市消防局災 害活動支援隊等と連携を保ちながら、実施する。
12 惨事ストレス対策
消火、救助、救急活動にあたっては、職員等の惨事ストレス対策の実施に努める。