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帰宅困難者対策

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6  帰宅困難者対策

■基本方針

大阪市には、事業所や学校、集客施設等が集中し、約124万人(平成17年度国勢調査)に のぼる昼間流入人口(昼間市民)を擁しており、加えて買い物客等が流入、滞在しているが、

大地震により交通機能等が停止した場合、速やかに帰宅できない帰宅困難者が多数発生する ことが予想される。 

大阪市域において、大規模災害が発生し、一斉帰宅が開始された場合には、混雑による集 団転倒や沿道建物からの落下物等により、死傷者が発生するおそれがある。また、道路上へ 人があふれることにより、交通事故の発生、人命救助や緊急輸送等の応急対策活動ができな くなるおそれがある。

実際、東日本大震災では、首都圏において、多くの帰宅困難者がターミナルに集中し、大 きな混乱が発生するとともに、歩道では徒歩帰宅者による混雑が発生し、また、車道ではタ クシーやマイカーによる帰宅者で渋滞し、緊急車両の通行が困難な状況であった。

このことから、一斉帰宅の抑制とターミナルにおける混乱防止が、帰宅困難者対策のな かでもたいへん重要であり、行政機関のみならず市民・企業等が主体的に帰宅困難者対策 に重点的に取り組む。 

 (1)  計画の目的 

市民の安全を確保するため、大地震等により交通機能等が停止した際のターミナルへの 人の集中による混乱や、帰宅困難者が一斉に徒歩帰宅を開始した場合における混雑による 集団転倒や火災、沿道建物からの落下物等による死傷者の発生の防止を図る。また、道路 上へ人があふれることによる事故の防止や応急対策活動の阻害の防止を図る。 

(2)  計画の内容 

以下の内容について、関西広域連合・府と連携し、広域・基礎自治体の役割を分担して取 り組む。 

ア  企業・事業所などにおける対策の推進

      一斉帰宅を抑制するために、企業・事業所などが従業員の保護・情報の収集・宿泊所の 確保・食料の備蓄など、組織での対応に努めるよう、市は府や広域連合と連携して、企業・

事業所などに対して啓発を行う。

      イ  ターミナル周辺の滞留者対策

        東日本大震災の際、首都圏において、帰宅困難者(滞留者)を支援した施設については、

災害救助法が適用された主旨から、ターミナル周辺の企業・事業所等の施設管理者に対し、

滞留スペースの提供や滞留者への支援について協力を求め、行政・企業等が帰宅困難者を 支援できる環境づくりに努める。

        特に、ターミナル周辺の帰宅困難者が一時的に滞留することを想定し、マップ、標識等 の整備に努める。

        なお、これら滞留スペースが様々な都市型災害での避難確保に対応できるよう検討を進 める。

      ウ  交通情報入手・伝達方法の確立

府や関西広域連合と連携して、被害状況や道路・鉄道の交通状況等の情報の入手・伝達 方法を確立し、市民や企業・事業所等に対し普及啓発を図る。また、市民等に対し、家族 の安否確認の方法について普及啓発を図る。 

 

エ  徒歩帰宅者への支援

職場等にとどまった帰宅困難者等は、被害状況等の情報をもとに、安全に帰宅できると 判断された段階で、帰宅を開始することが想定される。交通機能が停止している場合、多 くの人が徒歩で帰宅することになることが予想されることから、安全な徒歩帰宅の支援を 充実させる必要がある。

・  コンビニエンスストア、ファミリーレストラン等における支援

      徒歩帰宅者に対し、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン等(「帰宅支援ス テーション」と呼称)にて、水道水、トイレ、ラジオ等知り得た道路情報等を提供す る協定(「災害時における帰宅困難者支援に関する協定書」)を、関西広域連合等とと もに各事業者と締結している。帰宅支援ステーションには、周知のためのステッカー を掲出する。帰宅支援ステーションについては、関西広域連合と連携し、適宜啓発ポ スター等による周知に努める。

・  給油取扱所における支援

徒歩帰宅者に対し、給油取扱所(「防災・救急ステーション」と呼称)において、水 道水、トイレ、ラジオ等知り得た道路情報等を提供する協定(「地震災害時における帰 宅困難者に対する支援に関する協定」)を、大阪府とともに大阪府石油商業組合と締結 している。防災・救急ステーションには、周知のためのポスターを掲出する。

         

○  帰宅困難者数の推計

    市内滞留者のうち、遠くなるにつれ徒歩帰宅が困難になるという考え方により、次のとお り帰宅困難者数を推計する。

①  帰宅可能率の設定

        帰宅困難者の帰宅可能率は、次のとおり設定している。

ア  自宅までの帰宅距離が10km以内の人は、全員が徒歩帰宅が可能

イ  自宅までの帰宅距離が10km〜20kmの人は、帰宅距離が1km増えるごとに 10%ずつ帰宅可能者を逓減

ウ  自宅までの帰宅距離が20km以上の人は、徒歩帰宅は全員が困難

②  帰宅困難者数の推計

      帰宅困難者の発生地域別内訳      (単位:万人)

行政区 北区 都島区 福島区 此花区 中央区 西区

帰宅困難者数 23.25 1.62 2.41 1.20 24.63 6.23 行政区 港区 大正区 天王寺区 浪速区 西淀川区 淀川区

帰宅困難者数 1.27 0.78 3.93 2.54 1.64 5.34 行政区 東淀川区 東成区 生野区 旭区 城東区 鶴見区

帰宅困難者数 1.83 1.05 0.87 0.87 1.36 0.56 行政区 阿倍野区 住之江区 住吉区 東住吉区 平野区 西成区

帰宅困難者数 2.82 1.99 1.48 0.79 1.20 0.76 帰宅困難者合計  90.42万人      

帰宅困難者の居住地別内訳      (単位:万人)

区分 大阪府 京都府 兵庫県 奈良県 滋賀県 和歌山県 合計

帰宅困難者数 38.33 6.70 28.89 13.65 1.61 1.24 90.42 割合(%) 42.4 7.4 32.0 15.1 1.8 1.3 100  

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