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核燃料サイクルの枠組みの実現可能性(Feasibility)の評価

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2) 多国間管理における核不拡散性の評価

7.4 核燃料サイクルの枠組みの実現可能性(Feasibility)の評価

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供に基づくことから、従来の国単位保障措置に比べて、地域間の情報が増加し、透明性、

信頼性が向上する。

第 2 のメリットについては、地域保障措置活動と IAEA の査察活動の適切な役割分担によ り、人的資源の有効配分を図ることが出来る。機器については共同開発や共同利用により、

コスト削減を図ることが出来る。

輸出管理

タイプ A~C の MNA 施設は、各々パートナー国/ホスト国/立地国の管轄下にあるため、原 則として、各々の国の輸出管理に係る法規制に従う。また、タイプ A~C の MNA 施設の共通 項として、タイプ A~C の MNA 施設を有するパートナー国/ホスト国/立地国は、原子力資機 材の輸出に係る NSG ガイドラインを遵守する(ただし原子力供給国の主観的クライテリア を除く)。また、MNA 加盟国は、放射性廃棄物等安全条約を遵守、非核兵器地帯条約を遵守 し、原則として放射性廃棄物の処分は自国の責任で行うことを認識し、放射性廃棄物を他 国に移転(輸出)しない。上記を踏まえた上で、MNA 加盟国の輸出管理制度の統一を図る。

このことにより、NMA 内の核物質移動が円滑に行える。

上記に加え、上記に加え、タイプ C の MNA 施設に係る要件を備えたパートナー国/ホスト 国は、タイプ C の MNA 施設を有する立地国とあわせ、これらを 1 国同様に取り扱い、加盟 国内の核物質の移転を国際間移転と見なさない。

MNA 準拠法(原則) その他の要求事項

タイプ A パートナー国の法律  NSG ガイドラインの遵守(ただし供給国の主観的クライテリア

(NSG ガイドラインパート1パラグラフ 6(b)後半)を除く

 放射性廃棄物はそれを発生させた国が処分の責任を負うとの 原則を認識。使用済燃料や放射性廃棄物の取り扱いに係り、

放射性廃棄物等安全条約の遵守及び非核兵器地帯条約の尊重 タイプ B ホスト国の法律

地域保障措置システム(タイプA, B)

報告

CSA査察活動,AP活動

事業者による計量管理データ報告 国際原子力機関(IAEA)

国、MNA 計量管理データチェック

MNA

原子力施設

地域保障措置システム(タイプC)

報告

CSA査察活動、AP活動

MNAによる計量管理データ報告 国際原子力機関(IAEA)

原子力施設 MNA

計量管理データチェック

MNA

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 加盟国での原子力資機材等に関する輸出管理制度の統一化

*ただし、立地国の要件を満たすパートナー国/ホスト国に関し ては、それら全体を 1 国同様に取り扱い、加盟国内の核物質 の移転を国際間移転と見なさない

タイプ C 立地国の法律

 同上

*タイプ C の施設を有する立地国に加え、立地国の要件を満た すパートナー国/ホスト国に関しては、それら全体を 1 国同様 に取り扱い、加盟国内の核物質の移転を国際間移転と見なさ ない

インプロ手法による核不拡散評価

核燃料サイクル多国間構想の核不拡散性全体についての評価を、INPRO(革新的原子炉と 燃料サイクルに関する国際プロジェクト)核拡散抵抗性評価手法により定性的、定量的に 評価した。INPRO では、基本原則を基に、5 つの利用国要件(UR1 から UR5)が設定されて いる。それぞれの利用者要件について評価した結果、

UR1:国のコミットメントについては、多国間構想参加国は、NPT,保障措置協定、地 域非核化条約、輸出管理などへの参加が要件であることから、本利用国要件は満たさ れる。

UR2:核物質および原子力技術の魅力度は、MNA 有無に関係なく低くすることは出来な い。

UR3:転用の困難性および検知性については、地域保障措置は、先に提案したとおり、

国(事業者)による計量管理をMNAがチェックし、さらに国・IAEAによる保障措置を 行うという透明性の高い保障措置手法が適用されるため、従来法に比べ、より効果 的、効率的な保障措置(外在的措置)が達成できるので、基準UR3は満たされる。

UR4:多重バリアについては、多国間構想(AMMAO)の下では、IAEA保障措置、地域保 障措置、参加にさいしてのNSG要件の適用などの多重のバリア措置が適用される。

UR5:設計の最適化は、IAEA、AMMAO、当該国間で有効で、効果的な外在的措置のため に最適化が行われる。

前述の輸出管理、および二国間協定要求に匹敵する高い核不拡散要件を、MNA 枠組み内で 取り込むことなどを合わせて考慮すれば、総合的な評価としては、多国間構想(AMMAO)の 下で核不拡散性は大きく向上すると言える。以上の議論を基に、MNA 有無およびタイプによ る核不拡散性の効果について定性的に示せば下図のように表すことができると考える。

163 核セキュリティ

タイプ A 及びタイプ B の MNA 施設を有するパートナー国/ホスト国では、国際的な核セキ ュリティに係る勧告(例えば IAEA の核セキュリティ勧告)の国内法への取り入れと MNA 核 セキュリティ部門によるアドバイザリーレビューの実施(任意)の受け入れ、タイプ C の MNA 施設を有する立地国は、実効性の高いピアレビューの実施(検証)の受け入れがなされる。

MNA によるレビューの利点は、アジア地域において MNA の枠組みを構築すると仮定した場合、

アジアには原子力先進国と新興の原子炉導入国が存在し、MNA の枠組み内で前者が後者に対 しその経験や知見の教示により、核物質防護や核セキュリティ確保及びその手段の向上を 図ることが可能となることである。もちろん、核物質防護や核セキュリティは、原子力安 全とは異なり、全ての国に対し情報や知見の継承が可能なわけではないが、このような MNA 自らによるレビューは、前述した地域保障措置の枠組みを有効的に活用でき、またアジア においては原子力先進国と後進国が存在するからこそ可能な手段であって、両者間の信頼 醸成にも繋がることができる。

ただし、核セキュリティ対策の実施は原子力安全以上に各国の専権事項の範疇にあり、

アドバイザリーレビューやピアレビューの実施には MNA 加盟国間及び MNA の核セキュリテ ィ担当部門に対する高い信頼性が必要となる。

多国間構想における核不拡散の程度

(

目安

)

低い 機微技術などの保有の防止 高い

MNA(タイプA) 全ての国

MNA(タイプC) 全ての国

(非MNA) MNA(タイプA)

多数の国

MNA(タイプA) 小数の国

MNA(タイプC) 多数の国

MNA(タイプC) 小数の国 MNA(タイプB)

全ての国 MNA(タイプB)

多数の国

MNA(タイプB) 小数の国

機微施設数限定による効果

各国による機微施設保有

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準拠法(原則) 国際条約等(4)への加 盟/批准/遵守

国際核セキュリティ勧告等の活用と その履行状況の確認

提 案

MNA

タイプ A パートナー国 の法律

 CPPNM 及び核テロ防 止条約への加盟

 改正 CPPNM の批准

 UNSCR1540 義務の履 行

任 意

 国際的な核セキュリティ勧告

(例えば IAEA 勧告)の取り入 れ

 MNA 核セキュリティ部門によ るアドバイザリーレビューの タイプ B ホスト国の法 受入れ

律 同上

タイプ C 立地国の法律 同上

 国際的な核セキュリティ勧告

(例えば IAEA 勧告)の取り入 れ

 MNA 核セキュリティ部門によ るピアレビューの受け入れ

(CPPNM 記載の防護基準の維 持の検証も含む)

(輸送における核セキュリティ)

既存の東南アジア地域におけるアジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)をベースにし た発展的な協力として、MNA の枠組みで利用する核燃料輸送船による域内航行確保のため、

MNA 参加国の沿岸警備組織が、核燃料輸送船に対する共同した警備行動を採り、核セキュ リティの確保を行うことが考え得る。これに加えて、国際核燃料サイクル構想への参加 国が用いる核燃料輸送船に関する輸送情報を船位通報制度(JASREP)等のシステムを用 いて関係国が共有することにより、核燃料輸送船を直接的及び間接的に護衛することに より、域内航行を保障するということも想定し得る。これらの核燃料輸送におけるセキ ュリティ確保方策については、既に我が国を中心とした取り組みが既に開始されている ことから、既存の活動及び協力の範囲を拡大するという形での行動開始が可能である。

このような複数国間の協力による海上のセキュリティ確保に向けた共同行動は、見方 を変えれば、MNA 参加国間の信頼醸成措置の一助となるとともに、海賊やゲリラ等の非政 府組織に対する抑止行動となり、これらの発生を防ぐことにも寄与するものであると考 えられる。

(2) ラベル B, C, E 燃料サイクルサービス(ウラン燃料供給、SF 貯蔵、SF 処理、MOX 貯 蔵)、ホスト国(立地国)の選定、NMA 参加へのインセンテイブ、多国間管理への関与の程度 について

165 核燃料サイクルサービスの対象

本研究では、補足資料1に基づき中央~東アジアの地域における MNA 枠組みを考え た場合、補足資料 12 に示す核燃料サイクルの各要素(事業)が核燃料サイクルサービス の対象となるが、これらについて下記の国々が潜在的候補としてあげられる。なお、核 燃料サイクルサービスについて、本研究で考えるアジア地域における核燃料サイクルの フロントエンドに係る需給バランスについては、想定する MNA 地域のニーズを十分満た すことが期待できる。一方、バックエンドについては、近未来に、全ての使用済み燃料 を再処理するという緊急性はないため、本研究において、需給バランスについての議論 は行わない。

潜在的ホスト国・立地国および推定されるインセンテイブ

技術的能力、産業的キャパシティに加え、MNA 施設の立地(ホスト)国要件の一つとしての

「政治的安定性」が挙げられる。核セキュリティをどのように担保できるかについても重 要である。そのような観点も含め、ホスト国・立地国を検討した。

(3) フロントエンド加盟国候補:

① ウラン採鉱、精錬:カザフスタン、ロシア、中国 (将来期待される国:モ ンゴル)

② 転換:ロシア、中国

③ ウラン濃縮:ロシア(カザフスタン*)、日本、中国 (*施設はロシア国内)

④ 再転換、燃料製造:カザフスタン、ロシア、日本、韓国、中国 (4) バックエンド加盟国候補

① SF 貯蔵:ロシア、カザフスタン

② SF 再処理:ロシア、日本、中国(将来期待される国:韓国、カザフスタン)

③ MOX 貯蔵:ロシア、日本、中国 (将来期待される国:韓国、カザフスタン)

④ SF 処分:加盟国

(原子炉加盟国候補:原子力先進国、ベトナム、マレーシア、タイ、インドネシア)

ここでは、非核兵器国である、カザフスタンが、自国の領土外(ロシア)にある濃縮施 設を用い、ビジネス展開を図ろうとしている点が注目される。これは、ウラン濃縮に着手す れば、国際社会から非難されかねないという政治的な思惑と、すでに確立したウラン濃縮市 場が存在し、新たなウラン濃縮の開始は経済的に採算が合わない、という2つの理由に由来 する(2012 年 12 月 MNA ワークショップ(東大))。本構想において、SF 再処理および MOX 貯蔵(韓国、カザフスタンなど)に関しても同様のことが言えるが、国際社会からの非難と

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