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最終的な枠組みの提案

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2) 多国間管理における核不拡散性の評価

7.2 最終的な枠組みの提案

最終的な提案の概要は下記の通りである。

1)近未来をターゲットとし、アジア(ウラン原産国を含む中央アジア、原子力先進国を含 む北東アジア、原子力新興国を含む東南アジア)を対象とする。ウラン濃縮、使用済燃料

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再処理を含む全核燃料サイクル要素を対象とする。補足説明 1,12

2) 協力(活動)の形態を、核燃料サイクルの要素ごとに定め、タイプ A(3S 協力のみの枠 組、サービスは享受), B(所有権移転なしの MNA), C(MNA が所有権を保有)として分類と する。また、各タイプの活動形態をとる国を、それぞれ、パートナー国、ホスト国、立地 国と呼ぶ。

3) MNA 枠組みを代表する組織として、MNA 運営機関(アジア多国間核燃料サイクル構想運 営機関;Asian Multilateral nuclear fuel cycle MAnagement Organization-AMMAO)を IAEA の協力の基に創設する。補足説明 2 参照

4) MNA 枠組み条約を加盟国間で署名、批准し発効させる。また条約の円滑な実施に必要な 協定を、AMMAO と、加盟国、IAEA、(必要に応じ技術保有者(国))との間で締結する。AMMAO はホスト国または立地国と施設管理・運転協定を締結する。国際コンソーシアム(共同産

業企業体)によるホスト国の施設または立地国にある MNA 施設の運転を実施する。

補足説明 2 参照

5) 加盟国に対して、核不拡散へのコミットメントを義務づける。一方、NPT 条約第 4 条に 従い、原子力平和利用の権利が妨害を受けないことを保証する。また、AMMAO は加盟国と輸 出管理協定を締結することにより、NSG ガイドライン 2011 年版(INFCIRC 254 rev11,part 1, 6-7)に記述されている客観的クライテリアの遵守を義務づける。補足説明 3,4 参照 6) 枠組み内で核不拡散レジームを保有する;i)地域保障措置協定を IAEA、加盟国間で締結 することにより MNA における地域保障措置システム(計量・管理、保障措置)を確立する、

ii)枠組み内、すなわち AMMAO と参加国間で、核不拡散に係る合意(協定)を結ぶ(例えば 米国との二国間協定と同等の強力な不拡散の要求)、AMMAO が枠組み外の国との間で包括的 原子力協定を締結(タイプ C)する。(これ等により、これまでの枠組み外の国との二国間協 定での縛りが緩和され(包括的に扱われる)、枠組み内のサービスが円滑に行われることが 期待される) 補足説明 5,6,7 参照、下記タイプ A,B,C 別説明参照

7) 安全・核セキュリティに係る協定を、AMMAO と加盟国間で締結する。これには、ガイド ライン/基準の設定と、ピアレビューシステム(レベルに応じ、アドバイザリーレビュー、

ピアレビュー、より実効性の高いピアレビュー(検証))を含む。(これにより、枠組み内の 施設(核燃料サイクル施設のみならず発電炉)を対象とした、国際レベルでの安全と核セ キュリティ-の適用を図る)補足説明 8,9.10,11 参照、下記タイプ A,B,C 別説明参照 8) AMMAO は技術保有者(国)と機微技術管理に関する協定を締結することにより、機微技 術を厳重に管理する。補足説明 3 参照

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9)核物質の所有はタイプに関係なく、依頼元(依頼国)に帰属する。すなわち、濃縮、再 処理などサービスを依頼する場合に核物質所有権の移動はない。

10) 使用済燃料については、リサイクル(再処理)サービス及び直接処分の両者を並行し て扱う。また一定期間(例えば 100 年)の国際貯蔵サービスについても合わせて実施する。

直接処分する場合、またはリサイクルにおいて生じる高レベル廃棄物は、自国で処分する ことを原則とする。さらに個々の国が放射性廃棄物の最終処分を容易にするため、AMMAO は 高レベル廃棄物の放射性毒性を低減化(中レベル化)する技術開発を行う補足説明 12 参照 11) 輸送を含め MNA 枠組みによる燃料供給・使用済燃料取り扱いサービスによって加盟国 が、一国で実施する場合に比べ、経済的に有利、または少なくとも不利にならない枠組み 形態とする。

12) 核物質の輸送は、往路、復路とも依頼者側の責任で実施することを基本とする。加盟 国は AMMAO と輸送協定(輸出許可等手続きの簡素化、輸送における各領海でのセキュリテ ィ相互支援)を締結することにより、加盟国が核燃料サイクル供給・サービスに伴う輸送 に係る協力に同意する。補足説明 2 参照

13) 原子力損害賠償はタイプ毎に定める。原則として、パートナー国、ホスト国、立地国 の法律及びその加盟する原子力損害賠償に係る国際条約にしたがう。タイプ A,B では、当 事国による賠償責任、タイプ C では、必要に応じ AMMAO は加盟国と原子力賠償協定を締結 することにより、 MNA 枠組み内での損害に対する賠償責任を確立する。補足説明 11 参照 下記タイプ B,C 別説明参照

14) 法的規制に関して、国際ルール、二国間協定(AMMAO-第 3 国)が国内法に対して優先 することを原則として、加盟国、特に立地国は国内法の整備を図る。

15)タイプ B におけるホスト国、タイプ C における立地国の選定に当たっては地政学的な問 題の有無について考慮する。輸送ルートに関しても地政学的配慮を考慮したルートを選ぶ。

補足説明 13 参照

16) AMMAO は国際機関と追加的供給保証に関する協定を締結することにより、加盟国に対し ウラン燃料供給に関する保証を行う。補足説明 2 参照

17) 各国のウラン燃料の需給バランスや正当な価格での取引を維持するために、枠組み外 からの調達を実施する。上記 16)の供給保証のほか、各国ベースでの調達も可能とする。補 足説明 7 参照

18) 加盟国が条約、協定を違反する場合、MNA 枠組みから脱退する場合には、ペナルティや 脱退の条件を義務付ける。

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提案する形態タイプ A,B,C それぞれのあり方の差異について

① タイプ A(3S 協力、サービスを提供しない活動)

・ 施設の所有者、法規制等管理は現状維持

・ 保障措置:地域保障措置- X 国(委託事業者)と NMA による計量管理をベースとする。

NMA と IAEA により査察の検認を実施する。

・ 原子力安全:X 国による安全に係る法規制がベース、国際ガイドラインの履行について の AMMAO によるピアレビュー(協定による可能な範囲での実施)、結果は強制力をも つものではない(勧告ンレベル)

・ 核セキュリティ:X 国による核セキュリティに係る法規制がベース、国際的な核セキュ リティガイドラインの履行についての AMMAO によるアドバイザリーレビュー(協定に よる可能な範囲での実施)、結果は強制力を持つものではない(勧告レベル)

(上記以外は、現状維持)

・ 二国間原子力協力協定および輸出入管理:枠組み(MNA)内に、タイプ B またはタイプ C の活動をする国がある場合は、それぞれ(下記②③に記す、二国間原子力協力協定、

輸出入管理の考え方をタイプ A のみの活動を行う国にも適用する)

・ タイプ A は、主に発電炉における枠組み参加となるが、その場合は、核燃料サイクル サービス(燃料供給、使用済燃料取扱い)を享受することを含む。

② タイプ B(所有権移転なしの MNA)

・ X 国の領土に設置されている X 国政府の管理下にある組織*(運転はコンソーシアムに 委託、出資者は、X 国のみならず他国の出資は可) *同国の法規制の適用を受ける組 織

・ 保障措置:地域保障措置- ホスト国(委託事業者)と NMA による計量管理をベースと する。NMA と IAEA により査察の検認を実施する。

・ 原子力安全:X 国による安全に係る法規制がベース、国際ガイドラインの履行について の AMMAO によるピアレビュー(協定による可能な範囲での実施)、結果は強制力をも つものではない(勧告レベル)

・ 核セキュリティ:X 国による核セキュリティに係る法規制がベース、国際的な核セキュ リティガイドラインの履行についての AMMAO によるアドバイザリーレビュー(協定に よる可能な範囲での実施)、結果は強制力を持つものではない(勧告レベル)

・ 原子力損害賠償:主たる賠償はホスト国の責任で行う。MNA による補完的な賠償(保険)

を措置する(サービス享受に比例した追加的損害賠償(保険)など)。

・ 二国間原子力協力協定:各国ベースでの二国間協定は、現状のとおり、但し、MNA 参加 国間(AMMAO との間)で、高い核不拡散要件(例えば米国との二国間協定で要求される

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要件)を合意するにより、上記の二国間協定の緩和を図る(MNA 枠組み内の核物質移動、

輸送等の活動を包括的に合意するような例外的扱いを得る)

・ 輸出入管理:輸出に係る国際管理の取り決め(NSG 等)を準拠する。可能な限り参加国 間で輸出入管理基準の統一化を図る。使用済み燃料は、国際貯蔵について、廃棄物と して扱わないことを MNA 内で合意する。再処理する場合は、最終廃棄物は発生国に返 還することを基本として扱う。

③ タイプ C(MNA が所有権を保有)

・ X 国の領土に設置されている MNA 所有の施設(運転はコンソーシアムに委託、多国によ る出資)

・ 保障措置:地域保障措置- NMA(委託事業者)による計量管理をベースとする。NMA

(AMMAO)と IAEA により査察の検認を実施する。

・ 原子力安全:国際的な安全基準を履行、AMMAO によるピアレビューでは、同基準の履行 を

り実効性の高いピアレビューで検証

・ 核セキュリティ:国際的な核セキュリティガイドラインを履行、AMMAO によるピアレビ ューでは、同ガイドラインの履行をより実効性の高いピアレビューで検証(NMA との二 国間原子力協力協定に基づく MNA の原子力施設に対する核物質防護ピアレビューの範 囲と同等以上のもの)

・ 原子力損害賠償:MNA 加盟国が、原子力賠償に係る国際条約(例えば CSC)へ加盟する。

必要に応じ AMMAO は加盟国と原子力賠償協定を締結することにより、 MNA 枠組み内で の損害に対する賠償責任を確立する。例えば、加盟国あるいはその事業者間で資金を 出し合いプールする仕組みなど(各電力会社からの支出とプール)。資金は MNA 施設 へのサービスに応じ決定する。

・ 二国間原子力協力協定:MNA を一国として扱い、MNA 外の国(例えば米国)と MNA(AMMAO)

間で、二国間原子力協力協定を締結し、二国間原子力協力協定上の包括的事前同意を 得る。MNA 参加国間(AMMAO との間)で、高い核不拡散要件(例えば米国との二国間協 定で要求される要件)を合意するにより、上記の二国間協定の緩和を図る(MNA 枠組み 内の核物質移動、輸送等の活動を包括的に合意するような例外的扱いを得る)

・ 輸出入管理:NSG 等の輸出管理の国際的な考え方については、MNA を一国として扱うこ とで対応。加盟国間で厳格な輸出入管理を合意することで、核物質移動を国際間移動 と見なさないとする。

複数のタイプが混在することについての考え方

補足資料 12 に示すように、現実的には核燃料サイクルに係るサービスについての多国間

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