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条の規定により、特許出願人は特許付与前にいつでも、出願の分割を することができる。

特許法第16条  出願の分割に関する命令を発する長官権限

(1) 本法に基づいて特許出願を行った者は、特許付与前にいつでも、その者が望む限り、又は完全明細書 のクレームが 2 以上の発明に係るものであるとの理由により長官が提起した異論を除くために、最初に 述べた出願について既に提出済みの仮明細書又は完全明細書に開示された発明について、さらに(further) 出願をすることができる。

このほか、規則 13 (明細書) (3) に 16 条の言及あるが、直接は関係ない。

<日米欧>

日本:分割出願できる期間は、原出願について補正のできる期間内である

25

。 (日本特許 法第 44 条 (1) )具体的には、 ( 第 17 条、第 17 条の 2)

①出願から最初の拒絶理由通知を受け取るまで

②拒絶理由通知を受け取ってから指定された期間

③拒絶査定に対する審判を請求してから 30 日以内

日本特許法第44条

(特許出願の分割)補正をすることができる期間内に限り・・・。

日本第17条の2

特許をすべき旨の査定の謄本の送達前においては、・・・補正することができる。(拒絶理由の通知)を 受けた後は、・・・(50条、48条7)により指定された期間内にできる。拒絶査定に対する不服審判請求 の後は、30日以内。

米国 : 分割出願できる期間は限定要求を受けた後、 原出願が係属している限り、 つまり、

25 我が国の特許出願の分割出願については「意匠法等の一部を改正する法律(平成18年6月7日法律第55 号)」により改正され平成19年4月1日より施行される予定である。

放棄又は特許発行まで可能である。 (「対説日米欧特許法」 p213 )

「限定要求」とは、 35 U.S.C 第 121 条に規定されているように、 “ 長官から出願 人に対する出願を 1 の発明に限定する要求 ” である。

欧州:分割出願は、原出願が受理された後はいつでも自発的に行うことができる( EPC

規則 25(1) ) 。しかし、審査部から特許にしようとする本文の通知が出された場合

は、その通知から審査部が定める 2 ヶ月以上 4 ヶ月以内の期間内( 1 回に限り最 長 2 ヶ月延長可)である( EPC 規則 51(4) )

       

(7) 情報提供制度

  日本では、出願公開があったとき、何人も公開された特許出願にかかる発明が所定の 特許要件等を満たしていないことを示す刊行物や特許出願の明細書などを特許庁に提出 できる情報提供制度がある(特許法施行規則第 13 条 (2) ) 。

インドの特許法上、情報提供の用語は使用されていないが、これに相当するものとし て、特許付与前異議申立制度(特許法第 25 条 (1) )があげられる。この制度では、特許 出願公開以後、新規性を有しない等を理由に、当該特許の付与に対する異議をインド特 許意匠商標総局長官に申し立てることとなる。具体的な申し立て理由は<表 1 .審査時 における調査、異議申立、特許取消に関する条文>参照のこと。

特許法第25条  特許に対する異議申立

(1) 特許出願が公開された後、特許が付与されるまでの間、何人も、次に掲げる何れかの理由によって特 許の付与に対する異議を長官に申し立てることができる。(以下省略)

<日米欧>

日本:あり(日本特許法施行規則第 13 条の 2 (情報の提供) :新規性、開示、その他に 関して。 )

米国:情報提供制度について規定した条文はみられない。

欧州:同上

(8) 新規性阻却事由

① 世界公知・公用の採用について

2005 年特許 ( 改正 ) 法によって、 「新たな発明」 が定義された ( 第 2 条 (1)(l)) 結果、 この条 文を読む限りでは、インドも新規性判断の理由として「世界公知・公用」が採用したと 解釈できる。

しかしながら、特許法に規定されている以下の新規性判断時において「世界公知・公 用」が採用されておらず、しかもそれぞれ異なっている。

(i) 特許審査時(特許法第 13 条)

(ii) 特許付与に対する異議申立時(特許法第 25 条 (1)(2) )

(iii) 特許取消し申し立て時(特許法第 64 条)

整理のため、新規性喪失の理由を以下のとおり4分類化する。

A. 先願による新規性喪失

B. 公開文書による新規性喪失 C. 公知公用による新規性喪失

D. その他

上記 A 〜 D の分類に従って、 (i) 〜 (iii) における新規性喪失の理由となる先行技術の違 いを簡略的に示す。<詳細は表 1 ( 77 頁)を参照のこと。>

<新規性喪失の理由となる先行技術> 

(i)特許審査時 (ii) 特許付与に対する異 議申立時

(iii)特許取消し申立時

A.先願による新規性喪 失

インドへの先願(新規性 判断)

同左 インドで特許付与され

た先願(優先権を主張す る出願国は問わない)

(新規性判断)

B.公開文書による新規 性喪失

インドを含む各国での 公開文書

(新規性判断)

インドを含む各国での 公開文書

(新規性判断、

進歩性判断)

同左

C.公知公用による新規 性喪失

なし インドにおける公知公

(新規性判断、

進歩性判断)

同左

D.その他 インドを含む各国の地

域社会の知識

(新規性判断)

(注:網がけは、A.B.C.D毎に、新規性喪失理由が同一のものを示す)

上図から明らかなように、 「 C. 公知公用による新規性阻却」 については、 インド国内に おける公知公用のみに新規性及び進歩性の判断をしており、 新規性喪失の理由として 「世 界公知・公用が採用」されたとは言えない。

< Vadehra 氏からの回答>

「インドにおける審査官は実体的サーチを行わず、 主として ISR 及び IPER に基づ き審査を行う。審査官通知においては、 ISR に含まれるあらゆるカテゴリーのあらゆ る引例が指摘される。インドには若い審査官も多いが、若い審査官の中には必要に応

じて EPO 、 USPTO 、 WIPO 等のサイトでキーワード検索を行う者たちもいる。 」

<日米欧>

日本:審査時:日本特許法第 29 条(特許の要件)新規性

拒絶査定不服審判時:日本特許法第 49 条(拒絶の査定) 、第 29 条(特許の要件)

新規性もその根拠となる

無効審判時:日本特許法第 123 条(特許の無効の審判) 、第 29 条(特許の要件)

新規性もその根拠となる

米国 : 審査時の新規性がないと認められる時、 拒絶通知される ( 35 U.S.C 第 132 条 (a) ) 。

新規性阻却事由は、 35 U.S.C 第 102 条に規定されている。基本的には、米国内

にて公然と知られ公然と実施されているものか、米国及びその他の国において特 許されているか刊行物に記載されている場合は、阻却事由になる。

欧州:発明が新規であるか否かの判断は、その発明が「技術の現状」の一部を構成するか どうかに基づいてなされる。「技術の現状」には、欧州特許出願前に書面もしくは 口頭の説明又はその他いずれかの方法で公衆に利用可能となった全てが含まれる。

EPC 第 52 条、第 54 条 (1)(2) 等、 「対説日米欧特許法」 p30 に詳しい。

② インターネットによる公開について

インターネットによる公開も新規性を失うことになる。

< Vadehra 氏からの回答>

特許法第2条 (1)(l) 「新規発明」の規定の public domain は、インターネットによる 公開も含んでいるとみなされている。

< Shanker 氏からの回答>

インターネットによる公開に関する明示的な規定は特許法に存在しないものの、イ ンターネットを通じてインド国内で情報を入手可能する行為はインド国内における公 表に相当する。そのように考えるならば、サーバーがインド国内に置かれているか国 外にあるかは重要でない。したがって、情報がインターネットを通じてインドにおい て公表された場合には新規性は失われる。

<日米欧> 

三極ともインターネットによる公開を新規性阻却事由としている。

(9) 異議・審判制度

インドにおいては、特許に対する異議・審判として、以下のような手続きがある。

① 特許付与の阻止及び特許取消のための手段 (i) 特許付与前の異議申立(特許法第 25 条 (1) )

(ii) 特許付与後の異議申立(特許法第 25 条 (2) )

(iii) 特許取消の申立て(特許法第 64 条)

(iv) 審判部への審判請求(特許法 117A 条 (2) の 25 条 (4) 関連)

( 注: 2007 年 2 月現在、 「審判部」は未設立である。 )

② 拒絶査定・特許取消を覆すための手段

(i) 再審査申請(特許法第 77 条 (f)(g) 、特許規則 130(1)(2) ) (ii) 審判部への審判請求(特許法 117A 条 (2) の 25 条 (4) 関連)

    ( 注: 2007 年 2 月現在、 「審判部」は未設立である。 )

具体的な内容を下記に示す。

① 特許付与を阻止するための手段<表1:参照>

(i) 特許付与前の異議申立(特許法第 25 条 (1) )

出願公開から特許付与前までの間、 何人も新規性・進歩性の面、 不正な取得によ るもの、技術開示上の問題、生物素材の出所・原産地開示 ( 注 1) 、対応する外国出 願の情報提供不履行などの事由により、 インド特許意匠商標総局長官に異議を申し 立てることができ、審査は異議部でなされる。

(ii) 特許付与後の異議申立(特許法第 25 条 (2) )

特許付与公告日から 1 年間は、 如何なる利害関係人も、 上記 (i) と同様の事由によ

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