第7章 提言
第2節 日本における今後のコンピュータ教育
コンピュータであるマッキントッシュを作ったことがコンピュータ経営につい ての参考になる部分がある。
夢がある
教育すべてにいえることであるが、取り組みに夢があり、発展性に期待が持 てるとき、関係する人々の努力が結集する。
コンピュータのメリットが多くあげられる一方で、操作できる先生が1/3 であり、デメリットや不安もあげられているので理解を深めて夢のある取り組 みを作成する必要がある。
マルチメディアにせよインターネットにせよ、ワープロ、表計算、グラ
フィックソフト、作曲ソフトにいたるまで、コンピュータを使うことは自動車 を運転するのと同じように人の心を高ぶらせる。目的を設定してコンピュータを使用した方が、中途半端になりにくい、確か にそうであるが、自動車でどこかに遊びに行きたい時、そのどこかにいくのが 目的ではなく、自動車を運転し、移動することが目的となっている。目的地は 決まっていればなお良いといった扱いとなる。
本調査でもあげられているが、コンピュータが生徒にもたらす効果にはこの ようなものがある。
学習効果については検討の余地がある場合もあるが、生徒は喜んで取り組み、
ともかくやってみたいという好奇心が多くの生徒に見られる。
他の授業では生徒が積極的に好奇心を示す状況はなかなか見られないことで ある。
英語で海外の生徒とパソコン通信をするとか、年賀状をコンピュータで作っ たり、コンピュータに自動計測をさせたりのように、コンピュータで何かをす ることは生徒にとっては夢の多い取り組みである。
みんなが参加できる
コーラの大量販売の技術を参考にしなければならないほど、今日の工業製品 の大量販売、低価格化は進んでおり、テレビ、電話、ラジオ、テープレコー ダー、エアコン、自動炊飯器、冷蔵庫などつい先日までは大変高価であった機 械も、一般家庭に普及するまでになるとそれほど高価でなくなってくる。
かっては一部の家庭にしがなかったものがどんどん普及するようになって今 では珍しいものでなくなってくる。
コンピュータも形を変え、いろいろな機器に組み込まれ、日常の生活の中で、
余り意識せずに使っている。
デザインや色が違うなど多様化するであろうが、多くの人が使えるという点 を忘れてはいけない。
担当教師が準備したコンピュータ教室のコンピュータを授業で使うのも大事 であるが、教室の片隅に置かれたコンピュータを、休み時間に生徒が触って遊
んでいるといった利用の方がリテラシーには高い効果があるだろう。このコン ビュータで授業中に教師がちょっと演示してみるという利用をすればどんなに すばらしいだろう。そのため、教師も日頃慣れ親しんでおく必要がある。
わかりやすい
画面で見えるものが印刷できる、といったコピーに関連する技術のように、
大勢の人に受け入れられる技術は、誰にでも理解しやすいものである必要があ る。コピーは紙から紙であるが、画面から紙へのコピーは、今では生徒にもす ぐ理解できる。
コンピュータを使った授業は参観をしていても、何をしているのか焦点がぼ けやすく、生徒も作業途中で今、何をすればよいのかわからなくなり、回りの 生徒を見たり、途方に暮れていたり、先生が来るのを待っているといったこと がよく見られた。
資料作りや情報の発信により、授業を受けている生徒や、校内の教師、保護 者等にわかりやすい授業を目指さないと、結局コンピュータ嫌いを作ることに なってしまう。
インターネットで行われている教育関係の取り組みであげたが、コンビュー タによる通信の特徴的なことは、テキストデータに限っても、不特定多数、或 いは特定の相手に文書という形で、しっかりした情報が伝わることであり、受 信した方は検索など、受けたデータを情報処理手段により、加工することがで きる。
特に本年1月17日午前5時46分頃に起きた兵庫県南部地震に於いては、
筆者は西宮の病院のビルの11階で震度7の激震を体験し、燃え盛る大火、そ の後の救援活動を見るにつけ、現在では多様な個別のニーズに応えるため、詳 細且つ迅速な情報伝達手段、情報処理手段としてのコンピュータの活躍が望ま れることを痛感した。特に、情報の発信手段として今後伸びていくのではない だろうか。
避難所で必要なものをリストアップしておけば円滑な物資の配分ができるで あろうし、肉親や友人の安否は、当初死亡者リストをダウンロードする程度の ことしかできなかった。
リストは不完全で重複があり、膨大な量であったが検索すると簡単に肉親や 友人の名が無いことが理解できた。
被災者の窮状や、県や市の職員のおかれた状況からして、もはや人間業によ る情報処理の範囲をはるかに越えていることは明らかである。
コンピュータは大量処理機能を活用して、マクロな視点から見た誰にでも理 解できるようなわかりやすい、無理のない対応策を発見したり、個別のニーズ に応えて情報処理をし、理解しにくいものを分からせたりできる道具である。
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