第12項どこまで指導するか
「中学生へのコンピュータの指導をどれぐらいまでできればよいと考えてい るか」という質問に対する自由記述をまとめると表29どこまで指導するか のようになる。
有効回答128校のうちの何校が記述しているかによってまとめているが、
10%以下を除いたものとなっている。
これによれば多くの担当者がワープロをはじめとするアプリケーションソフ トを使えれば良いと考えていると考えられる。
表計算、プログラミング、図形処理、データーベースの利用までを考えてい る担当者はそれよりは少ない。
表29どこまで指導するか
アプリ
Pーシヨ
第13項 理科教育
理科教育における利用についてまとめる。
理科における学習ソフト
アンケート調査の回答による有効回答数90校の理科における利用事例を分
析すると表30 理科における単元別事例数のようになり、1年75例 (46.3%)、2年47例(29.0%)、3年40例(24.7%)で合計162例で
あった。分野別では1分野56例(34.6%)、2分野83例(51.2%)、全単元 と記載されていたり単元が記載されていないものが23例(14.2%)である。ソフトの自作,市販,その他の項目でグラフを作ると図26使用ソフトの 分類のようになるが、その他の中にはフリーウェアも含まれている。また、同 一単元で自作ソフトと市販ソフトの両方を使っている場合や記載のないものが 少数あり、事例数と使用ソフトの集計数は一致しない。
使用ソフトの自作の比率は各学年とも3割ていどである。1年で市販ソフト の比率が高いのは地球と太陽の分野で市販のシミュレーションソフトを多く 使っているからであり、市販のソフトには超高速天文シミュレーション(6)、
ハイパープラネット(2)、その他(6)、記載無し(10)があった。
市販ソフト以外では筑波大学を通して入手したもの、パソコン通信によるブ リーウェア、雑誌の付録などがある。
ソフトを自作するのは、市販品、フリーソフトなどで適当なものが得られな いのでやむを得ず自作したが、もっと簡単に入手したいという意見が多くあっ
た。
ワープロソフトの自作は近年あまり聞かれないが、大きな需要があり、産業 として安定してくれば市販のもので間に合うようになり、教育ソフトも充実し てくれば、フリーウェアや市販でまかない、自作の割合は少なくなると考えら れる。
表30理科における単元別事例数より学年が上がるほど使用頻度が少なく なっていること、第1分野よりも第2分野における事例が多いことがわかる。
表30理科における単元別事例数
事例数の多いものには網掛けをした。表右下の数字をグラフとした。
学年 分野 単元 単元名 事例数 自作 市販 その他 小計
1 1 1
物質の変化 14 7 7 141 1
2 光・音・熱・力11 5 6 11
1 2 1
植物の生活と種類11 5 6 3
141
禽 2 地球と太陽系 3£ 5 2荏 3 321
特定できない 72
4 62 1
3 化学変化と原子11
46
102 1
4 電流とその性質 102 5 3
102 2 3
動物の生活と種類6
43 2 9
2 £ 4 衷気とその変化 1盆
4
6 4 142 特定できない 8 2 3 4
9
3 1
5 物質とイオン2 1 1 2
3 1 6
運動とエネルギー 8 4 4 83 2 5 生物のつながり 10 5 尋
1
103 盆 6 大地の変化 1◎ 4
1
5 1の3
2
7 地球と人間2
2 23
特定できない 81 5 3 9
1年計 75 24 47
6
772年計 47 16 23 13 52
3年計 40 14 17 10 4ま
合計 162 54 87 29 170
理科におけるコンピェータの利用
嶽
嫉
鍛
図25理科における単元別事例数
その他
12e!,
欝
鷲
図26使用ソフトの分類
第14項 調査結果のまとめ
コンピュータの利用状況をまとめますと、現在のコンピュータ教育の
担当者は表29どこまで指導するかで示されるように、ワープロや表計
算をはじめとするアプリケーションソフトの使用ができる程度にまで生徒を指導しようと考えています。しかし、現実には図23生徒の現状の
ように、生徒はワープロを十分に使えない状態で、教科での利用は困難な状況にありますが、この原因は図3コンピュータの年間総使用時数に 示されるように授業時数の不足にあり、また、図8 1台当たりの生徒数
に示されるような、コンピュータの台数の不足も原因となっています。図5①ランダムに選んだ学校での教科別コンピュータの利用状況で示さ れるように理科をはじめ、現在の中学校ではコンピュータ教育は、あま り盛んに行われているとはいえません。
また、表5職員の研修状況で示されるように、教師もコンピュータを 操作できる人は少なく、第6項メーカー別で示したように、職員が個人 で所有しているコンピュータの数は1台につき3.4人という調査結果
であった。この数字はコンピュータを操作できる先生の数字とほぼ一致する。
これは、個人で持っているいる人は操作ができるが、持ってない人は
操作できないという状態であると考えられる。これを、図にまとめると、図27のようになる。
教科別利用状況
理科をはじめ教科で使えていない
生徒の現状
あまり使えない
教師の現状
操作できるのは少数
生徒が使えない原因
授業時数の不足
コンピュータの台数不足
操作できない教師が多い原因
研修の不足
コンピュータを所有していない
図27 調査結果のまとめ