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ドキュメント内 第6・7次調査 (ページ 40-46)

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写真6 SPO2(南から)

   a:完掘状況、b 土層断面

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かって粘性を強める。流入土と考えられる。後者は貯蔵穴使用に関わる土層である。5・6層 は類似した層であるが、堅果類が5層に少ない点で分層している。堅果類が、本貯蔵穴内で比 較的多いのは7層以下である。7層では樹皮が面的に広がった状態が重層的に認められるが規 則的ではない。8・9層には灰色シルトがブロック状に多く含まれる。9層の堅果類は底部に

くい込んだ状態で出土している。この貯蔵穴も使用後の廃棄と考えられる。

 種子は多量のアラカシの他に、イネ科・タデ科・カヤツリグサ科・クワ科が多く、特にカナ ムグラは多量に含まれている。キイチゴ属・タカサブロウ・エビヅルなど

も確認される(表1)。      声 .、 1、

遺物は合わせて蹴の土器酬土しているが嚇も細片で轍慧{一

時期は不詳であるが、±層関係から後期前半と思われる。      1        0      5cm

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法  量(cm)

形態・手法の特徴ほか 色 調 胎  土

番号 器種 口径 底径 器高

1 外面:磨消縄文(RL)、内面:ナデ 黒灰褐 細砂

       図9 SPO2出土遺物(縮尺1/3)

SPO3(図10、写真7、表1)

 c2区において、20層上面で確認した。検出レベルは標高1.5〜1.6m前後で、青みを帯びる 暗灰色粘質±のベースに黒灰色粘土が落ち込み、明瞭に検出された。しかし、全体の掘り下げ 時にこの周辺だけ掘りすぎたため、実際の掘り形上面は、10〜20cm上にあったと思われる。

SPO2から約0.7m南に位置する。この位置は河道底部に近いが、河道は緩やかな谷地形の状態 を成しており、底部から斜面下端にかけてのこの地点は平坦面に近い状態と言える。

 検出面での径は約115cmを測り、ほぼ円形を呈する。深さは15〜22cmを測る。掘り形は、皿状 を呈する。底部は径102〜108cmの円形で、標高1.35mに位置する。埋土は上下層に大きく二分 される。1〜3層が上層にあたり、黒〜暗灰色粘土で、2層には灰色粘±ブロック等が含まれ る。貯蔵穴上面を覆う層と類似し、流入土と判断される。層厚は15cm程度である。下層の4層 は有機物を多く包含する層で、上層とは明瞭に区別される。層厚は8cm程度である。上面には 樹皮が重層的に認められ一線を画す。底面には砂の混入がラミナ状に認められ、ドングリ類が 張り付くような状態で出土した。貯蔵に関連する土層であろう。また、イネ科・カヤツリグサ 科などの種子のほかにクワ科・ヒョウタン・ヤマゴボウなども目を引く(表1)。以上の状況 から、本貯蔵穴は使用後廃棄されて埋められたものと考えられる。

 遺物は、底面に接して磨石が検出された。半分に分かれた状態で出土し、破損面にも焼痕が あることから、焼け石として利用された可能性が考えられる。土器は小片が10数点出土してい る。いずれも細片のため、詳細な時期は不詳であるが、土層関係から後期前半と思われる。

4 2 1 3

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L7m

0       1m

1.黒灰色粘土    4.暗茶灰色粘質土 2.暗灰色粘土      (樹皮、炭、木質、

 (粘土ブロック)    堅果類多)

3.暗灰色粘土(混砂)

 図10SPO3(縮尺1/30)

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写真7 SPO3(南から)

    a:完掘状況、b

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土層断面

SPO4(図11、写真8、表1)

 c2区において、20層上面で確認した。検出レベルは標高1.45m前後で、青みを帯びる暗灰 色粘質±のベースに黒灰褐色粘質土が落ち込み、明瞭に検出された。SPO2の南東0.5m、 SP O3の北東約0.3mに位置する。これらと同様に斜面下端付近の緩斜面上である。

 検出面での径は110〜125cmを測り、不整円形を呈する。深さは32〜43cmを測る。掘り形は、

一部に袋状も認められるが僅かなものであり、基本的には逆台形である。底部は径68〜85cm で、標高1.Om付近にあるが、平坦ではない。

 埋土は上層(1〜5層)と下層(6〜11層)に大きく大別される。前者は灰色系の粘質⊥

で、下半(4・5層)には灰色粘土ブロックが含まれる。3層には有機物も含まれるが、全体 の様相としては流入土と考えられる。下層は木質あるいは堅果類の包含層である。これらはさ らに三群(6・7層、8層、9〜11層)に細分される。6・7層は暗茶灰色粘質土で類似する が、堅果類は6層下半から7層にかけてその量を増す。6層は青灰色ブロックを含み、7層と

5層との漸移層的面を持っている。8層は木片は含むが堅果類は認められない。この層の上面 には一一辺15cm程度の石が沈み込む形で検出されている。本来は本層の上面に置かれたものと考 えられるものである。9〜11層は比較的堅果類が多い層であり、特に9層には目立つようであ

る。また、9・11層は暗〜黒灰色と表記しているが、土層を削った直後は茶褐色を呈してお り、空気に触れた直後に酸化して黒変する「有機物層」である。10層は堅果類・炭化物が多 く、木質なども含まれるが、9・11層のような変色は認められないことから、成分を異にする 層であろう。他の貯蔵穴のあり方からして、9〜11層が貯蔵に関連した土層であることは確実 であり、8層はそれを覆う土層として最上面に置かれた状態が想定される。6・7層について も、貯蔵穴の使用に関わる±層であることは確かであるが、8層以下との関係は明確ではな い。数回にわたる使用の痕跡として捉えられるかもしれない。土器は、上層で小片が約50点、

下層で約30点出土しているが、いずれも細片のため、詳細な時期は不詳であるが、土層関係な どから後期前半と思われる。

 その他に、表1にあげたような種子が確認されている。イネ科・カヤツリグサ科のもの、あ るいはクワ科のものやエビヅル・ヤマゴボウなどが含まれる。

0

851.5m

1m

7.暗茶灰色粘質土   (木質、堅果類)

8.黒灰色粘質土(木片)

9.暗灰色粘質土〈変色層〉

  (樹皮、炭、堅果類多)

10.暗茶灰色粘質土   (木質、炭・堅果類多   粘土ブロック)

11.黒灰色粘質土〈変色層〉

  (木質少、堅果類)

1.黒灰褐色粘質土 2.暗灰色粘質土 3.暗黄灰色粘質土  (有機物)

4.黄灰色粘質土  (粘土ブロック)

5.黒灰色粘質土  (粘土ブロック)

6.暗茶灰色粘質土  (木質・堅果類少)

    図11 SPO4(縮尺1/30)

写真8 SPO4(南から)

   a 完掘状況、b 土層断面

SPO5(図12,写真9,表1)

 c2区において、20層上面で確認した。検出レベルは標高1.4〜1.45mで、青みを帯びる暗灰 色粘質土のベースに黒色粘土が落ち込み、明瞭に検出された。河道の北側斜面の下端から谷底 寄りで、若干傾斜を有す平坦面に位置している。SPO3の東約0.5mである。

 検出面での径は51〜55cmを測り、やや歪んだ円形を呈する。深さは32〜37cmを測る。掘り形 は、部分的に袋状を呈するが、基本的に逆台形である。底部は径55〜60cmで、標高1.05mに位 置し、凹凸が認められる。

 埋土は全体的に灰色粘土をブロック状に含む暗灰色系の粘土で、大きく二分される。上層

(1〜4層)は流入土的性格が強いと考えられる層群で、さらに、色調の差等から1〜3層と 4層とに二分される。下層(5〜8層)は木質あるいは堅果類を含む層である。5層は木質が 多く堅果i類を含まないが、6層以下は下方に向けて堅果類の包含量を増す傾向が認められる。

しかし、絶対量は少なく、使用後放棄された貯蔵穴と言えよう。

 種子は他の貯蔵穴に比べると少ない。イネ科・カヤツリグサ科・タデ科のほかにニワトコな ども見受けられる(表1)。遺物は合わせ

て10数点出土しているが、いずれも細片 で、詳細な時期は不詳であるが、土層関係 から後期前半と思われる。

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       1.5m       2684a4b−

   0       1m 1.黒色粘土      6.暗灰色粘土 2.灰色粘土        (木質少、堅果類少)

3.淡灰色粘土      7.暗茶灰色粘土 4a.暗灰色粘土(木質)    (木質多、堅果類)

4b.暗灰色粘土      8.暗茶灰色粘土 5.茶灰色粘土(木質多)   (木質多、堅果類多)

   図12 SPO5(縮尺1/30)

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写真9 SPO9(南から)

   a:完掘状況、b 土層断面

SPO6(図13、写真10、表1)

 c1・2区において、20層上面で確認した。 SPO5の東1.2mに位置する。断ち割り部分にあ たり、まず、断面で存在が確認されたが、東半分が底まで破壊されてしまった。平面的な検出 レベルは標高1.4〜1.5mで、青みを帯びる暗灰色粘質土のベースに暗灰色粘質土が落ち込み、

あまり明瞭ではなかった。河道の北側斜面の下端から谷底部にかかる付近に位置しており、平 坦な地形上にあたる。検出面での径は92cmを測り、やや歪んだ円形を呈すると推定される。深 さは約35cmを測る。掘り形は、僅かにすぼんだ後、標高1.2mの辺りで径75cm前後まで広がり、

浅い袋状を呈する。底部は径37〜47cmで、ややボール状に窪み、最下面で標高1.05mを測る。

 埋土は全体的に灰色系の粘質土であるが、包含物の差によって上下層に大きく二分される。

上層(1〜4層)は、流入土と判断される。下層(5・6層)は、木質と堅果i類の包含が特徴 的な層で、貯蔵に関係した土層と考えられるものである。5層は木葉、小枝、木片が多く含ま れるほか、下面にあたる6層との境には樹皮が面を成して検出された。6層は土層を削ると茶 褐色を呈し、空気に触れた直後に酸化して黒変する「有機物層」である。粘性は弱い。堅果類 の包含量は両層とも多くない。

 遺物は土器小片が4点出土しているが、詳細な時期は不詳である。土層関係から後期前半と 思われる。出土種子はイネ科・タデ科・カヤツリグサ科・クワ科が多いが、特にホタルイが多 量に含まれる。エビヅル・タラノキ・ニワトコのような利用可能な植物も目につく(表1)。

1.5m

0       1m

1 暗灰色粘質土 2 暗灰色粘質土(炭少)

3 黒灰色粘質土(木質多)

4 灰色粘質土

5 暗灰色粘質土(葉、小枝、堅果類)

6 黒灰色粘質土(堅果類少)〈変色層〉

 図13SPO6(縮尺1/30)

写真10SPO6(南から)

   a:完掘状況、b 土層断面

ドキュメント内 第6・7次調査 (ページ 40-46)