0
S25
S26
10cm
層
S24
S27
S28
番号 出土層 器 種 石 材 長さ(mm) 幅(㎜) 厚さ(㎜) 重さ(9) 備 考 S23 15〜18層 打製石鍬 結晶片岩 73 51 9 36.7 端部はぼち形に開く、風化が進む S24 15〜18層 石錘 花嵩岩 103 81 26 298.2 両端打ち欠き
S25 15〜17層 模形石器 安山岩 53 59 15 58.5 トーン部分は模形石器として使用以前の剥離面 S26 14層 模形石器 安山岩 37 12 8 5.3
S27 17〜18層 模形石器 安山岩 35 29 10 10.2 S28 17〜18層 模形石器 安山岩 35 32 7 9.6
図39 河道内出土遺物7(縮尺2/3、S23・24は1/2)
(2)弥生時代中期〜古墳時代前半期
中期にはいると、引き続いて谷部の埋没が進むが、この段階では17層の再堆積土と考えられ る14層の存在に見られるように、人為的様相を看取することができる。造成による水田域の拡 大が進んだ時期といえる。しかし、あくまでも旧地形の制約内での改変である点で、次段階と は大きく異なる。本時期の遺構としては、水田畦畔と溝5条がある。
a.溝
調査区北西部、a2〜b6区に5条の溝が重複して検出された。いずれも微高地肩部をその 方向に沿って走り、ほぼ平行する。検出面は2面、細かくみると3面が認められる。SDO3〜
05は12層上面である。SDO6は11b層上面、 SDO7は11層上面である。11層上面では水田畦畔を 伴う。これらは、出土遺物からは弥生時代後期後半〜古墳時代前半の時期が得られており、長 期間継続的に利用された溝群である。また、12層は時期の下限が弥生時代中期後半〜後期前半
(図40)に求められ、上面検出溝と時期差が生じている。12層上面は古墳時代初頭〜前半に造 成によって、削平された面と判断される。
SDO3(図41〜43、写真19)
調査区の北西部、a2区〜b6区において、北東から南西に向かう微高地の肩部に沿って検 出された。検出面は12層上面で、標高2.8〜2.9m前後に位置する。上面はかなり削平を受けて いると思われる。本溝の上部にはSDO5が重複するため、大半をSDO5によって破壊されており、
幅など不明な点が多い。
深さは約20〜45cmが残存して おり、底面高は標高2.35〜2.6 mを測り、高低差が大きい。
特に中央より東では深くな り、SDO5の下に潜り込むよう な状態を呈する。掘り形はSDO5
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2
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3
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1
4
一了ヲ
6
三二主
0 7 10cm
番号 法 量(cm)
器種 口径 底径 器高 形態・手法の特徴ほか 色調 胎 土
1 甕 30.3 一 } 口縁:凹線4条、頸部:突帯文上の刻みは上下に交互、1/6残 淡黄白 細砂
2 〃 一 一 一 〃 4条、内外面:横ナデ 〃 〃
3 〃
一 一 一 口縁部:ナデによる僅かな凹み2条、内外面:横ナデ 黄燈 微砂
4 壼 一 一 一 2条の沈線間に連続刺突文2列(楕円形)、内外面:ナデ (内)暗灰褐色(外)黄褐
5 高杯 一 一 } 横ナテ 黄褐 微砂
6 〃 一 一 一 口縁部:横ナデ・凹線5条、杯部:箆ミガキ 〃 〃
7 〃 一 一 10.4 内面:箆ケズリ(左へ)、外面:ナデ、脚端面:凹線2条、1/4残 黄燈 微〜細砂
図40 12・13層出土遺物(縮尺1/4)
と同様な形状を示すと思われる。埋±は上層(1層)が暗茶褐色砂質±で、SDO5の上層との境 は明瞭ではない。下層は黒灰色微砂(2b層)が中心で、下の基盤砂礫層を掘り抜いているた め、小礫が混じっている。
出土遺物には弥生中期後半・後期前半の破片も混入するが、大半は後期後半の土器で占めら れる。溝の重複関係からも、所属時期は弥生時代後期後半と思われる。
N 6 5 4 3 2 1
1 1 1 1 1 1 〜
−b
一C
l l
O 10m 図41 SDO3〜05(縮尺1/300)
A
〈SDO5> 〈SDO3>
A
3m
3m B − − B 〈SDO4>
〈SDO5>
2
2b← 〈SDO3>
0 1m
〈SDO3> 〈SDO4> 〈SDO5>
1.暗茶褐色砂質土 1.灰褐色砂質土 1.暗灰褐色砂質土
2a.淡黒褐色砂質土(炭少) (黒褐色粘質土ブロック、 2.灰白色微砂と暗灰色砂質土の互層 2b.黒灰色微砂(小礫多) 底に細砂多、土器片多) (土器片多)
図42 SDO3〜05断面図(縮尺1/30)
0
1
10cm
2
3
_{
@卍
一 ニー ≠一一 ∵L二二4
写真19 SDO3・05(東から)
a:土層断面 b:遺物出土状況
法 量(㎝)
形態・手法の特徴ほか 色調 胎 土
番号 器種 口径 底径 器高
1 台杯鉢 11.8 7.7 14.5 脚台部:横ナデ、内面下半二押圧、外面下半:ミガキ、上半:摩滅・黒斑 (内)明赤褐(外)黄橿 微砂、精良 2 甕i 14.0 一 一 内:箆ケズリ(方向不明)、口縁部:2条沈線、外:煤付着、1/5残存 (内)淡黄褐(外)黄灰白 微砂、均質 3 ノ 14.8 一 一 口縁部二横ナデ・沈線3条、内面:箆ケズリ(右へ)、外面:煤、1/4残存 明茶褐 〃 〃 、 4 ノ 16.5 一 一 口縁部:強い横ナデ、胴部内面1箆ケズリ(左へ)、外面:縦ハケ、1/4残存 淡黄白〜明黄褐 細砂
図43 SDO3出土遺物(縮尺1/4)
SDO4(図41・42)
調査区の北西部、a2区〜b6区に位置する。12層上面で検出された。検出レベルは標高 2.8m前後であるが、上面はかなり削平を受けていると思われる。北東から南西方向に向かう 微高地の、上面から斜面に移行する肩部に沿って走る。
上部にSDO5が重複しており、北側の肩を消失しているため、規模は不明確な部分もあるが、
幅は約90cmが推定される。底面の高さは標高2.66〜2.77mを測る。深さは約15cm前後が残存す る。掘り形はやや浅い台形を呈す。
埋土は全体的には灰褐色砂質土で黒褐色粘質土(18層?)を含む。また、底部には細砂が溜 まる。本溝の時期は出土土器片から弥生時代後期末〜古墳時代初頭と考えられる。
SDO5(図41・42・44・45、写真19)
調査区の北西部、a2区〜b6区、 SDO3・04の間に重複する位置にある。12層上面、標高 2.8〜2.9mの高さで検出された。上面は削平を受けていると考えられる。
幅は約2.4〜3.2rnを測り、かなり変化が認められる。底面の高さは標高2.47〜2.56mを測 り、残存する深さは約40cmとなる。掘り形は、幅広のやや浅い丸底を呈す。
埋土は、上層(1層)は暗灰褐色砂質土であるが、直上に存在する11b層の一部と近似した 性状を示し、層の境は不明瞭である。下層(2層)は灰白色微砂と暗灰色砂質土が互層を成し て堆積しており、かなりの水流の存在と水量の増
減があったことを窺わせる。底部付近には±器片 が多く含まれ、模形石器(S29)も認められる。
期末〜古墳時代初頭と考えられる。
番号 S29
器 種
模形石器
石 材 安山岩
長さ(皿m)
(25)
幅(mm)
(35)
厚さ(m皿)
9
重さ(9)
71
備 考
下部欠損、勇断面あり
図44 SDO5出土遺物1(縮尺2/3)
1
、 一
f ● ● 一
2
;蒲ア
3
P修
6
7
4 5 0
8 10cm
法 量(cm)
色調 胎 土
番号 器種 口径 底径 器高 形態・手法の特徴ほか
1 甕 15.0 一 一 内:ケズリ(上半は右へ)、外:ハケ(細)、1/3残 淡黄白 微〜細砂多
2 〃 14.5 一 一 摩滅、口縁部:沈線(条数不明)、内面:ケズリ(右へ)、1/6残 赤燈 細砂、赤粒、角閃石 3 高杯 13.7 一 … 外:赤色顔料・受部ケズリ後ミガキ、立上部:ミガキ不明瞭、1/6残 (内)黄褐(外)赤褐 微砂、角閃石、精良 4 〃 10.9 一 … 全体摩滅、口縁部:沈線1条、1/4残存 (内)暗黄灰(外)茶褐 微砂
5 〃
一 } 一 〃 、透かし孔は円形で焼成前の穿孔 黄燈 微砂少、精良
6 鉢 15.7 4.5 6.3 外面:摩滅、内面:幅広ミガキ、口縁部:沈線4条、1/2〜1/6残 明燈 微砂、精良 7 〃 7.9 } 一 赤色顔料:外面〜口縁内面顕著・内面は薄目、口縁:沈線2条、1/4残 淡黄白(外:赤、内:劃登) 微砂、非常に精良 8 〃 8.6 一 一 外面下半:縦箆ミガキで他はナデ・押圧、頸部:絞り、1/3残存 淡黄灰白 微砂、均質
図45 SDO5出土遺物2(縮尺1/4)
SDO6(図46〜49)
11b層上面において、 a 2区からb5区にかけて検出された。一部がSDO7によって破壊され ている。検出面は標高3m前後である。上面は、11a層の耕作によって、やや削平を受けてい ると思われる。位置的には、北東から南西に向かう微高地の肩部に沿って走る。
幅は約1.8〜2.Omを測り、底面は標高2.77〜2.83mに位置する。深さは約20cm前後が確認さ れており、掘り形は幅広でやや浅い丸底を示す。
埋土は、微砂あるいは細砂を含む黒褐色粘質土である。炭と土器片が非常に多く含まれる特
⊥N 61 51 41 3[ 21
一b
一C
[畑畦畔
※等高線は標高値(m) 0 10m
図46 SDO6・07および水田畦畔(縮尺1/300)
A A
3.1m
0 1m 1.黒褐色粘質土(微〜細砂、炭・土器片多)
図47 SDO6断面図(縮尺1/30)
S30