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実践授業の 目的 と方法

一●

第 1節   実践授業の 目的 と方法

1.実

践授 業の趣 旨

前章 において,「説 明の手段」 として,「⑦具体物 (おは じきや数 図ブ ロックな ど

)を

使 った説明」,「④ 図 (絵や 図な ど

)を

使 つた説 明」,「○言葉や記号 (表や グラフな ど

)を

使 った説明」があること

,ま

,「分か りやすい説 明の条件」 として,「根拠」,「論理」,「視 覚に訴 える資料」 の三つ が必要 で ある こと

,を

述べ た。

以上の観 点 を も とに,「説 明す る力」を育成す るための教材 作成 において

,次

の二つ に配

慮 した。

① 「説明の手段 」 を複数用 い ることができる題材 にす る。

② 「分か りやす い説 明 の条件 」 の中か ら 「根拠 」,「視覚 に訴 える資料 」 の二つ に焦点 を あて

,こ

れ らが必要 とな る学習課題 を設 定す る。

2章

で示 した 「説 明す る力」の構成要素の内

,(1),(2)の

内容 を習得 させ る実践 は

,算

数教育 にお いて学習 の内容や 目的 となつてお り

,従

来型 の授 業 の 中で も行 われ て き てい ることで ある。 しか し

,(3),(4)の

二つ の内容 に関 しては

,そ

れ 自体 が学習 の内容 や 目的 にな ることは少 ない。 そ こで

,本

実践授業では,「説 明す る力」 の構成 要素の うち, 特 に 「

(3)他

者へ 自分 の解法や考 えの根拠 を説 明す るこ とがで きる (発)」 能力 を培 う ために

,学

習過程 の中に 「説 明 コンテ ス ト」 とい う活動 を行 うこ ととした。

「説明コンテス ト」とは,「児童 が

,課

題 に対 して考 えた こ とを

,全

体 の前 で説 明 し

,そ

の分か りやす さな どを採 点す る活動」である。「説明 コンテス ト」では

,課

題 に対 して

,班

で考 えをま とめさせ

,班

ご とに考 えを発表 させ る。また

,採

点 においては

,教

師が採 点す

る場合 と児童 が採 点す る場合 があ る。

える。

①説明の最優秀班 を決 めるコンテス トを行 うことで

,説

明す る活動へ児童 を動機づける ことができる。

② コンテス トとい うかたちで説明そのものへの評価 を

,児

童や教師が行 うことで

,分

りやす く説明す ることへの工夫に

,児

童の意識 を向けることができる。

2.実

践授業の 目的

この実践授業の 目的は

,以

下の二つである。

① 「説明す る力」を育成す るための授業モデルを開発す る。

② 「説明コンテス ト」における児童の 「説明する力」の実態 を明 らかにす る。

3.実

践授業の方法

(1)実

践授業における課題 と学習プリン ト

実践授業において児童が説明す る内容 として

,次

の二つのタイプを計画 した。

⑦授業

I:児

童がすでに学習 していることを

,他

者へ説明す ること。

④授業 Ⅱ :児 童が新 しく見いだ したことを

,他

者へ説明す ること。

②授業Iの課題 と学習プ リン ト

授業 Iの 課題は,「どんな五角形でも

,五

つの角の大きさの和は540° になるか どうか理 由を説明 しよう」である。児童の個別活動では 「学習プ リン ト①」を

,班

活動では 「学習

プ リン ト②」を用いた。

算数学習プリント①    6年 (  )組 (  )番 名前

(

□ そうなるかどうか理由をつけて調べよう

○図や言葉,式 などを使つて自分の考えをかいてみよう。

(下書きスペース)※ 新 しい考えを書くとき,もとの考えは残 し

,空

いている所にかきましょう。

理 由

(言

葉や式

)

算数学習プリント②     6年 (  )組

(

O班 の中ででたアイディアを記録しよう。

)番

名前

( )

)班

(Eコ ) (言

葉や式

)

考 え 方

考 え 方

考 え 方 ③

3.2 

班活動における 「学習プ リン ト②」

④授業 Ⅱの課題 と学習 プリン ト

授業 Ⅱの課題は,「カ レンダーの数について成 り立つきま りとそ うなる理由を説明 しよう」

である。

授 業 Ⅱでは

,班

ごとの説 明内容がなるべ く同 じにな らない よ うにす るため

,図

3.4に 示

す三つの枠 を各班 に割 り当てた。 各班 は, 自分 たちの枠 をカ レンダー に置 いた とき

,そ

枠 内の数 の間で成 り立つ きま りを見つ けることにな る。

6:7: 8

13 : 14 : 15

20 : 21 :  22

3.4 

見 つ け る き ま りの か た ち

班活動において

,各

班が見つけたきま りと

,そ

うなる理由を考えさせ

,そ

れを 「学習プ リン ト①」に記入 させた。

2 3

4 5 6 7 8 9 10

12 13 14 15 16 17

18 19 20 21 22 23 24

25 26 27 28 29 30 31

3.3 

提示 したカレンダー

月 火 水 本 金

1 2 3

4 6 6 7 8 9 10 12 13 14 15 16 17 18 19 20 24 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

算数学習プリント① 6年

( )糸且( )番

名前

(

□ カレンダーの秘密をみつけよう

L コ の 秘 密

: :

:

○どんなきまりを見つけたか

,ま

,そ

うなる理 由をか きましょう。

きまり

そうなる理 由

水 木 金

1 2 3

4 5 6 7 8 9 10 12 13 14 16 16 17 18 19 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

月 火 水 末 金

2 3 4 5 6 7 3 9 10

12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

潟 火 水 末 金

1 2 3

4 6 6 7 8 9 10 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 23 29 30 31

3.5 

班活動における 「学習プリン ト①」