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学習プログラムデータベースのフォーマットの検討

第 2 章 環境学習データベースの構築とその活用

2.2 学習プログラムデータベースの構築

2.2.1 学習プログラムデータベースのフォーマットの検討

環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム を 体 系 的 に 整 理 す る に あ た り 、環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム の 実 施 形 式 を 大 き く

3

つ に 分 け た 。 概 要 を 表

2-1

に 示 す 。

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イ ベ ン ト 型 ・ ブ ー ス 型 ・ ス ク ー ル 型 の 定 義

形 式 イ ベ ン ト 型 ブ ー ス 型 ス ク ー ル 型

参 加 形 態 予 め 応 募 者 を つ の り 、 一 定 時 間 を 区 切 り 実 施 す る も の 。

自 由 に 往 来 す る 人 が 興 味 を 持 っ た ら 参 加 す る も の 。

小 学 校 等 へ 出 前 授 業 を 行 う も の 。

適 用 時 間 1~3時 間 5~30 45分・50分 ×5~10

参 加 人 数 数 名 ~20 不 確 定 30名 ~40

具 体 例 理 工 ・ 本 庄 ユ ニ ラ ブ か つ し か 環 境・緑 化 フ ェ ア 総 合 的 な 学 習 の 時 間

予 め 応 募 者 を 募 り 、一 定 時 間 を 区 切 り 実 施 す る イ ベ ン ト 型 、自 由 に 往 来 す る 人 が 興 味 を 持 っ た ら 参 加 す る ブ ー ス 型 及 び 小 学 校 等 の 団 体 に 出 前 教 室 を 行 う ス ク ー ル 型 で あ る 。こ の

3

つ の 形 式 そ れ ぞ れ に つ い て 、学 習 プ ロ グ ラ ム の 開 発 を 行 う こ と と す る 。そ れ ぞ れ 参 加 者 の 概 略 の 拘 束 時 間 、参 加 人 数 の 設 定 、 一 度 に 対 応 可 能 な 人 数 等 の 概 要 を 表

2-1

に 示 し て お く 。

構 築 し た デ ー タ ベ ー ス の 基 本 的 な フ ォ ー マ ッ ト を 図

2-1

に 示 す 。環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム を「 プ ロ グ ラ ム の 概 要 」、「 プ ロ グ ラ ム の 内 容 」、「 プ ロ グ ラ ム の 評 価 」 3 つ の 領 域 に 分 け 、 整 理 を 行 っ た 。 以 下 に 概 要 を 示 す 。

「 プ ロ グ ラ ム の 概 要 」で は 、当 該 環 境 プ ロ グ ラ ム の 基 本 的 情 報 と し て 7 項 目 を 設 定 し て い る 。各 項 目 内 の 事 項 に つ い て は 、口 述 す る が 、こ れ に よ っ て 、 ど の 団 体 が 何 の 目 標 を 持 ち 、何 人 で 、ど の く ら い の コ ス ト で 、ど の く ら い の 期 間 を 掛 け 作 成 し 、 ど の 方 法 で 参 加 者 を 集 め た か が 解 る よ う に し た 。 ま た 、 主 な 学 習 目 標 対 に 加 え 、付 随 的 な 効 果 を 狙 っ て い る 場 合 に は 、そ れ も 表 示 し た 。

「 プ ロ グ ラ ム の 内 容 」で は 、プ ロ グ ラ ム 実 施 時 の 内 容 情 報 と し て 7 項 目 を 取 り 上 げ た 。 こ れ に よ っ て 、 ど の よ う な 目 的 で 、 誰 を 対 象 に 、 ど の 形 式 で 、

ど の く ら い の 実 施 期 間 で 、 ど の 手 法 を 用 い 、 ど こ で 実 施 し た か が 解 る 。 「 プ ロ グ ラ ム の 評 価 」で は プ ロ グ ラ ム の 企 画 等 に 関 す る 評 価 を 得 る た め の 3 項 目 を 設 定 し て い る 。こ れ に よ っ て 誰 が 、ど の 時 期 に 、ど の 方 法 で 評 価 を 行 っ た か が 解 る よ う に し た 。

全 体 の 環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム デ ー タ ベ ー ス の フ ォ ー マ ッ ト は 、図 の

2-1

の よ う に 表 さ れ る 。

2-1

環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム デ ー タ ベ ー ス の フ ォ ー マ ッ ト

ま ず 、プ ロ グ ラ ム の 概 要 は 、主 に 制 作 時 の 基 本 情 報 を 項 目 と し て 設 定 し て い る 。誰 に よ っ て プ ロ グ ラ ム が 実 施 さ れ た か を「 実 施 者 」と す る 。次 に 作 成 す る プ ロ グ ラ ム が 主 に 何 の 目 的 で 実 施 さ れ た の か 、主 な 目 的 の ほ か に 付 随 す る 目 的 を そ れ ぞ れ「 主 目 標 」「 副 目 標 」と す る 。制 作 時 の 情 報 と し て 、「 制 作 者 の 人 数 」、「 コ ス ト 」、「 作 成 期 間 」を 設 け 、実 施 し た 際 に ど の よ う に し て 対 象 者 を 集 め た か を「 募 集 方 法 」と し 、以 上

7

項 目 を 設 定 し た 。各 項 目 内 の 事 項 の 一 覧 を 表

2-2

に 示 す 。

事項数事項数

プログラムの概要 プログラムの内容 プログラムの評価 実施者

主目標

副目標

場所 コスト

作成期間 募集方法

「NPO法人」「企業」等 8事項8事項 4事項4事項

6事項6事項

7事項7事項 7事項7事項 4事項4事項

「具体的な行動の誘発」

「意識の醸成」等

「インターネット」「紙面」等

目的

事項数事項数 99事項事項

1717事項事項 33事項事項 1177事項事項

1010事項事項

12事項12事項 対象

実施形式 実施期間

手法

重点項目

「エネルギー枯渇」

「地球温暖化」等

「イベント型」「ブース型」等

「体験」「観察」等

評価者

事項数事項数 2事項2事項 3事項3事項

66事項事項 タイミング

方法

「実施者」「参加者」

「実施前」「実施中」「実施後」

「アンケート」

「チェックリスト」等

「教室」「森」等 1144事項事項 作成者の人数 7事項7事項

「知名度向上

「研究成果の取得」等 「10~30分」「1日」「1学期」等

2-2

プ ロ グ ラ ム の 概 要 に お け る 項 目 と 事 項 の 一 覧

次 に 、プ ロ グ ラ ム の 内 容 は 、環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム を 実 施 す る こ と で ど の 環 境 問 題 の 解 決 を 目 指 す の か を 決 め る 。こ れ を「 目 的 」と す る 。次 に 実 施 す る

「 対 象 」を 設 定 す る 。こ こ で 、児 童 向 け 環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム を 開 発 、実 施 す る た め に 小 、中 学 生 の 設 定 を 細 か く し た 。プ ラ ム の 流 れ を「 実 施 形 式 」と「 実 施 期 間 」 と し 、 具 体 的 な 内 容 と し て プ ロ グ ラ ム に 用 い た 「 手 法 」 と 「 場 所 」 を 設 け た 。昨 年 度 の 成 果 よ り 環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム の 制 作 、実 施 に お い て 配 慮 す べ き 「 重 点 項 目 」 を

12

事 項 設 け 、 以 上

7

項 目 を 設 定 し た 。

デ ー タ ベ ー ス 拡 充 の た め に 事 例 を 収 集 し た と こ ろ 、ス ク ー ル 型 の プ ロ グ ラ ム に お い て 在 学 中 を 通 し た プ ロ グ ラ ム が 見 受 け ら れ た 。よ っ て 実 施 機 関 の 事 項 に 新 た に 「

1

3

年 」 と 「

3

6

年 」 を 加 え た 。 場 所 の 事 項 に お い て も 収 集 し た 事 例 に 多 か っ た「 学 校 周 辺 」を 新 た に 加 え た 。各 項 目 の 詳 し い 事 項 の 一 覧 を 表

2-3

に 示 す 。

ステップ

項目 実施者 主目標 副目標 製作者の人数 コスト 作成期間 募集方法

NPO 知名度向上 1人 0 1日 インターネット

学校 美化活動 2~5人 0~1万円 2~7日

自治体 意識の醸成 業界紹介 5~10人 1万円~5万円 1ヶ月 企業 地域振興 10~20人 5万円~10万円 1学期 NGO 福祉貢献 20~50人 10万円~50万円 半年 研究機関 50~100人 50万円~100万円 1年

その他 それ以上 それ以上 それ以上

口頭 紙面 プログラムの概要

事項

正しい知識の 取得 具体的な 行動の誘発 教育者の育成

研究成果の

取得 その他

最 後 に 、プ ロ グ ラ ム の 評 価 で は 実 施 し た プ ロ グ ラ ム を 評 価 し 、 フ ィ ー ド バ ッ ク す る こ と で プ ロ グ ラ ム の 質 の 湖 上 を 狙 う 。ま ず 誰 が 主 体 と な っ て 評 価 を す る か と し て 「 評 価 者 」、 次 に プ ロ グ ラ ム の ど の 「 タ イ ミ ン グ 」 で 行 う か 、 そ し て そ の 「 方 法 」。 以 上 の 3 項 目 を 設 定 し た 。 構 築 し た 環 境 学 習 デ ー タ ベ ー ス を 図

2-2

に 示 す 。

2-2

環 境 学 習 デ ー タ ベ ー ス の 一 部

ステップ

項目 目的 対象 実施形式 実施機関 手法 場所 重点項目

エネルギー枯渇 小学生未満 5分以内 体験 教室 ゲーム

小学校1年生 5~10分 観察 施設

小学校2年生 10~30分 講義 公園

小学校3年生 農場

小学校4年生 1~2時間 動物園

小学校5年生 2~4時間

小学校6年生 4~6時間

小学校1~2年生 半日 実演

小学校3~4年生 1日 身近

小学校5~6年生 2~7日 焦点

小学生 1ヶ月 調査

小・中学生 1学期 応用

中学生 半年 時間

高校生 1年

大学生 1~3年

それ以上 3~6年

全年齢層 それ以上 その他 配布物

リハ 討論

調査 制作

学校周辺 工場

創作 反省 評価 見学 地球温暖化

イベント型

ブース型

スクール型

視覚 手作業

事項

生態系への影響 廃棄物処理問題 海洋・水質調査

大気汚染 資源の消費

酸性雨 オゾン層破壊

プログラムの内容

両立

2-3 プ ロ グ ラ ム の 内 容 に お け る 項 目 と 事 項 の 一 覧

こ れ ら の フ ォ ー マ ッ ト に 従 い 、環 境 学 習 デ ー タ ベ ー ス で は 、早 稲 田 大 学 永 田 研 究 室 が 所 有 す る 事 例 に 加 え イ ン タ ー ネ ッ ト 上 か ら 事 例 収 集 を 行 い 、

238

の 事 例 を 掲 載 し た 。

2.2.2

構 築 し た

DB

の 解 析

実 施 形 態 の 割 合 を 図

2-3

に 示 す 。

実 施 の 形 態 に つ い て は 、学 校 教 育 な ど で 行 わ れ て い る ス ク ー ル 型 が

60% 、

環 境 施 設 や 団 体 が 子 ど も た ち を 招 い て 行 な わ れ て い る イ ベ ン ト 型 が

37

% 、 環 境 イ ベ ン ト 等 で 行 わ れ て い る ブ ー ス 型 が

3

% で あ っ た 。こ う し た こ と か ら 、 環 境 学 習 が 、学 校 教 育 だ け で な く 、社 会 教 育 全 般 で 実 施 さ れ て い る と い う こ と が 伺 え る 。ま た 、ス ク ー ル 型 に お い て も 、単 に 教 員 が 中 心 と な り 環 境 学 習 を 行 う だ け で な く 、企 業 や 環 境 団 体 が 中 心 と な り 実 施 し て い る ケ ー ス も 多 く み ら れ た 。こ れ ら を 踏 ま え る と 、学 校 教 育 に お け る 環 境 学 習 の プ ロ グ ラ ム 開 発 は も ち ろ ん 、社 会 教 育 に お い て も プ ロ グ ラ ム の 開 発 を 進 め る 必 要 が あ る と 言 え る 。さ ら に プ ロ グ ラ ム の 開 発 だ け で な く 、教 員 や 企 業 、環 境 団 体 な ど が 環 境 学 習 の 実 施 を 行 う 際 の 支 援 に つ い て も 検 討 を 行 う 必 要 が あ る と 言 え る 。

次 に 、 分 野 別 環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム の 実 践 割 合 を 図

2-4

に 示 す 。

スクール型 60 % イベント型

37%

ブース型 3%

2-3

実 施 形 態 の 割 合

2-4

分 野 別 環 境 学 習 プ ロ グ ラ ム の 実 践 割 合

分 野 別 で 環 境 学 習 の 実 施 割 合 を 比 較 す る と 、 生 態 系 へ の 影 響 が

49

% 、 海 洋・水 質 汚 染 が

13% 、廃 棄 物 処 理 問 題 が 13% 、地 球 温 暖 化 、大 気 汚 染 が 6% 、

エ ネ ル ギ ー 枯 渇 が

5

% 、 資 源 の 消 費 が

4

% と な っ て い る 。 生 態 系 へ の 影 響 と は 、主 に 自 然 体 験 を 中 心 と し た 学 習 プ ロ グ ラ ム で あ り 、全 体 の 半 分 を 占 め る 。

一 方 、例 え ば 省 エ ネ な ど 日 常 の 環 境 配 慮 行 動 に つ な が る 学 習 プ ロ グ ラ ム に つ い て は 、 地 球 温 暖 化 が

6% 、 エ ネ ル ギ ー 枯 渇 が 5% と 、 地 球 温 暖 化 と エ ネ

ル ギ ー 枯 渇 を 合 わ せ て も 全 体 の 1 割 程 度 で あ る 。こ う し た こ と か ら 、自 然 体 験 だ け で 終 わ ら な い 環 境 学 習 の 開 発 環 境 に 配 慮 し た 行 動 を 促 進 さ せ る こ と を 目 指 し た 環 境 学 習 の プ ロ グ ラ ム の 開 発 ・ 実 践 の 必 要 性 が 伺 え る 。

生態系への影 響 50%

海洋・水質汚染 13%

廃棄物処理問題 13%

地球温暖化 6%

エネルギー枯渇 5%

資源の消費 3%

大 気汚染 6%

オゾン層破壊

1% 酸性雨

3%