第 6 章 結論および今後の展望
6.2 今後の展望
6.2.2 産学連携による環境学習の展開
NPO
の活動を踏まえて、環境学習の普及の展望について、学校との連携、企業との連携 の観点から述べる。学校との連携を推進していくためには課題も多い。例えば、「本
NPO
の認知不足」、「教 員の環境問題等の理解不足」などが挙げられる。これまで、NPO
が中心となり、多くの学 校で授業を行ってきたが、まだ環境学習の実施を希望する多くの学校に本NPO
が認知さ れているとは言い難い。また、環境学習を実施する教員側も、充分な知識を持っていると は言い難い。そこで今後は、これまでの大学・
NPO
と学校という連携から、大学・NPO
と教育委員 会と学校という教育委員会を交えた形での連携を図る。教育委員会と連携を図ることで、各学校への
NPO
の取り組みの周知はもちろん、NPOが環境問題、環境学習について教え る「教員研修」を開催することができる。図6-2
に教育委員会との連携モデルを示す。実際に、現在、埼玉県本庄市、東京都三鷹市、神奈川県横浜市の教育委員会と連携を進 めており、市内の多くの学校から授業の依頼を受けている。また、教員向けの研修も計画 されており、普及に向けた取り組みが進められている。
他方、企業との連携による環境学習の普及については、日本
IBM
株式会社及びタカラト ミー株式会社との連携を図っている。日本IBM
では、自社技術により開発されたPOWER-UP
を活用した環境学習プログラムの開発・実践をCSR
活動として行うことを模索していたことから、連携を図った。また、タカラトミーとは、
ELG
の発想をもとにした コンシューマー向け玩具の製作で連携を図っている。タカラトミーとの連携について図6-5
に示す。図6-2 普及に向けた教育委員会との連携モデル
また、株式会社早稲田環境研究所(
WEI
)とは、エネルギーの「見える化」「見せる化」プロジェクトの共同実施において連携を図っている。このプロジェクトでは、子どもたち が小学校内での省エネルギー化を探索し、実施する。実施結果は、モニタリングシステム のデータにより閲覧(見せる化)し、確認・検証・家庭での省エネを同様に調査し、改善 策を考える。本プロジェクトでは、横浜市教育委員会の協力を経て進めている。図
6-4
に プロジェクトの全体図を示す。図6-3 タカラトミーとの連携による環境学習の普及
ドキュメント内
早稲田大学大学院環境・エネルギー研究科 環境配慮デザイン研究
(ページ 133-136)