第 3 章 環境学習プログラム及び教具の開発
4.3 学習効果に関する評価手法の開発
4.3.1 エコチェックシステムの開発
個人の傾向 今回の成果
絵がポイント累積値により 前回の状態から変化
ログイン前 ログイン後
質問への回答
個人により質問が変化
期間: 11/26~11/28 今回減ったCO2: ○g 今までに減らしたCO2: ○○g 個人の環境配慮行動の分析
代替する環境配慮行動の提案
図
4-7
エコチェックの利用の流れエコチェックでは、まず児童が専用のフェリカカードでログインを行う。ログインを行 うと、「n回目のこんにちは」というエントリー画面が表示され、自分が何回実施している かがわかるようになっている。その後、前回のログイン時から今回のログイン時までの期 間の環境配慮行動に関する
8
つの質問がだされ、それぞれ3
択、5択で回答する。質問は、「毎日の生活の中での環境配慮行動」と「機会があった場合の環境配慮行動」に分かれて おり、内容も電気、ゴミ、水、買い物、移動に関する
52
の質問が用意されている。例えば、「手洗いで水を出しっ放しにしない」や「テレビを見ない時は主電源を消す」などは、児 童が日常的に行うことの多い環境配慮行動であることから「毎日の生活の中での環境配慮 行動」とした。また、「公共の交通手段を使う」や「マイバックを持ちレジ袋をもらわない」
などは、児童が日常的ではなく主に休日などで行うことの多い環境配慮行動であることか ら「機会があった場合の環境配慮行動」とした。
表
4-3
質問内容の例回答は、「毎日の生活の中での環境配慮行動」、「機会があった場合の環境配慮行動」とも 質問内容によって、「はい/いいえ/当てはまらない」の
3
択、「かんぺき/まあまあでき た/あまりできなかった/ぜんぜんできなかった/当てはまらない」の5
択になっている。初回チェック時は「はい/いいえ/当てはまらない」の
3
択が多く登場し、回が進むにつ れ、「かんぺき/まあまあできた/あまりできなかった/ぜんぜんできなかった/当てはま らない」の5
択になり活動のレベルを問うようになっている。質問内容は基礎情報に合わ せて毎回変化し、「当てはまらない」を選んだ場合には、次回以降選んだ質問が登場しない よう配慮してある。チェックは休み時間を中心に
1
週間に約2
回のペースで実施する。回答後は、各回の二 酸化炭素の削減量や回答にあわせたポイントが表示される。このポイントは、「毎日の生活 の中での環境配慮行動」の場合、はいが5
点、いいえが0
点、当てはまらないが0.5
点で あり、「機会があった場合の環境配慮行動」が、かんぺきが5
点、まあまあできたが3
点、あまりできなかったが
1
点、ぜんぜんできなかったが0
点、当てはまらないが0.5
点であ る 8)。なお、この各回の獲得ポイントにあわせてキャラクターの様子が変化するほか、個
8) 「当てはまらない」と「いいえ」の違いを明確にするために0.5点を加えた.
1
.
毎日の生活の中での環境配慮行動①テレビを見ない時は主電源を消した。
②手洗いで水を出しっ放しにしなかった。
③家で人が居ない部屋の照明を消した。
④お風呂で身体を洗う時、シャワーを出しっ放しにしなかった。
⑤学校の休み時間に必要が無ければ教室の照明を消した。
2
.
機会があった場合の環境配慮行動①テレビゲームの実施時間を1時間短縮した。
②ノートを最後まで使いきった。
③買い物時はマイバックを使い、レジ袋を使わなかった。
④水筒を持ち歩いてペットボトルの使用を減らした。
⑤車を使わずに済むのであれば徒歩や自転車を使った。
人の環境配慮行動の特徴や代替行動の提案も表示される。表示された代替行動を選択する ことで、次回以降の質問内容に反映される。
このエコチェックシステム
2007
を用いて、児童の学習効果の評価を行った。詳しくは 第5
章で述べる。0 5 10 15 20 25 30
1 2 3 4 5 6 7 8
回数
n=57人
点数
図4-8 エコチェック2007による学習効果の評価