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第 5 章 基金会の歴史と現状

第 2 節 基金会の現状と法的位置づけ

2-1. 基金会の現状

基金会は2012年末現在、全国に3029団体(表12)あり、毎年増加の傾向にある。

さらに詳細をみると、非公募基金会は13年末現在2194団体あり、基金会全体の60.7%

を占める(基金会中心網, 2014:2)。非公募基金会は、09年に公募基金会の数を上回り(基 金会中心網, 2014:2)、今日では基金会を代表するカテゴリーとなっている。以下、主な基 金会管理条例の規定から基金会の特徴について考察をすすめる。

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(表12)社会組織数の推移(単位:団体)

社会団体 基金会 民弁非企業 単位

2000 130668 22654

2001 128805 82134

2002 133297 111212

2003 141167 954 124491

2004 153359 892 135181

2005 171150 975 147637

2006 191946 1144 161303

2007 211661 1340 173915

2008 229681 1597 182382

2009 238747 1843 190479

2010 245256 2200 198175

2011 254969 2614 204388

2012 271131 3029 225108

(出典:中華人民共和国編『中国統計年鑑 2013』 中華人民共和国国家統計局、2013年、783頁)

2-2.基金会の法的位置づけ

(1)基金会の種類

基金会は先述のとおり、市民に対する寄付の募集活動が可能かどうかで、公募基金会と 非公募基金会に分けられ、さらに、公募基金会は寄付を募る地域の範囲によって、「全国 性公募基金会」と「地方性公募基金会」に分けられる。ちなみに非公募基金会は、特定の 地方で設立しても地域を越えて全国規模で活動が展開できる。このようなことも、近年非 公募基金会が増加している要因の 1 つであろう。その他、基金会は、国内における基金会 および基金会の支部組織、境外基金会(国外および香港、マカオ、台湾の基金会)の中国 代表処に分けられる。

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(2)基金会の設立

基金会は、登記管理機関(各行政レベルの民政部門)と業務主管単位(国務院の関係部 門あるいは国務院が権限を与えた組織)によって二重に管理されるため、設立にあたって は登記管理機関と業務主管単位、双方の認可を得なければならない。具体的には、登記管 理機関へ設立申請する場合、「業務主管単位の設立同意文書」を提出する必要があるため、

まず業務主管単位を引き受けてもらえる組織を見つけなければならない。また、申請にあ たっては、全国性公募基金会の場合は最低800万元以上、地方性公募基金会は最低400万 元以上、非公募基金会は最低200万元以上の基本財産が必要である。

(3)基金会の組織管理

基金会は、政策決定機関である理事会を設置しなければならない。理事会の理事の任期 は5年で、5人から25人までの間で理事の中から選出される。理事会では、法定代表人た る理事長および副理事長、秘書長を選出し、理事会を年 2 回以上は開催しなければならな い。なお、現職の公務員は理事長、副理事長、秘書長を兼務することはできない。また、

親族関係にあるものが、基金会で理事を務めている場合、同じ基金会で理事を務めること はできない(非公募基金会を除く)。その他、基金会では、理事が法律と定款を遵守して いるかを監督するための監事がおかれる。

個人の財産によって設立される非公募基金会は、親族関係にある理事は、理事総数の 3 分の 1 を超えてはらない。その他、組織管理について、境外基金会の責任者は、中国国内 に年間 3 ヶ月は居留しなければならないことや、基金会の職員給与・福利および事務経費 は、その年の年間支出の10%を超えてはならないなどの規定が、条例に新たに追加された。

また、公益事業への支出は、公募基金会は前年の総収入の70%を下回ってはならず、非公 募基金会は前年の基金残額の8%を下回ってはならないと規定されている。

以上のように2004年の「基金会管理条例」の施行によって、「弁法」では詳細に規定さ れていなかった分野においても、ある程度詳細な規定が示され、全体的にはその内容は条 例施行前より厳しくなったといえよう。しかし、一方では「弁法」では必要であった中国 人民銀行の審査・批准が不要になり、また、支部機構の設置や海外(但し、香港やマカオ、

台湾を含む)にある基金会の中国代表所の設置を認めるなど、新たな進展も見られる。ま た、特筆すべきは、先述のとおり個人の資金による非公募基金会の設立が認められたこと である。これは、市場の資本を合法的により大量に社会に配分するシステムが構築された

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ことを意味する。事実、05 年に初めて設立された「香江社会救助基金会」が設立されて以 来、09年末までのわずかな期間で、非公募基金会は800団体設立され、基金会全体の43.7% を占めるに至っている。さらに、条例第 26 条では「基金会およびその寄付者、受益者は、

法律、行政法規の規定に基づいて、税収の優遇を受ける」と規定されており、基金会に対 する税の優遇策についても示されており、今後さらに基金会、特に非公募基金会は増加し ていくものと思われる。