5.2 矩形タンクのスロッシング解析
5.2.3 十勝沖地震条件のスロッシング解析
図-5.7 タンク中央位置の波高時刻歴のフーリエスペクトル
表-5.2 固有周期の理論解と SPH 解析結果の比較
図-5.8 入力加速度の時刻歴
表-5.3 十勝沖地震波入力時のスロッシング解析条件
スロッシング解析結果より,側壁から 0.05m 位置の波高の時刻歴を実験と比較し図-5.9 に示す.波高は固有周期の確認解析と同じ方法で算出した.実験と解析は良い一致を示し ており,本研究で開発したSPH法コードの計算精度が確認できる.
図-5.9 側壁から0.05m位置の波高時刻歴
平均液位の経時変化と実験終了時の液位の比較を図-5.10 に示す.実験結果からは平均 液位の時刻歴は分からないが,水が外側のタンクに溢れ出ることによって,実験終了時に 初期液位から 81mm 低下したことが示されている.解析では,28 秒程度より,やはり越流に より平均水位が低下し始め 42秒程度まで低下が続き,最終的には 81mm 低下した.実験結 果とSPH法による解析結果は非常に良い一致を示している.
-1.0 -0.8 -0.6 -0.4 -0.2 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50
入力加速度入力加速度入力加速度入力加速度[m/s2]
時刻 時刻時刻 時刻[s]
初期粒子間距離 0 . 0 0 5 [m ] 初期時間増分 1 . 0 e - 3 [s]
流体密度 1 0 0 0 . 0 [kg/ m
3
] 流体粘度 0 .0 0 1 [Pa・ s]
重力加速度
9 . 8 0 6 6 5 [m / s
2
]
影響半径 0 . 0 1 5 [m ]
-300 -200 -100 0 100 200
10 15 20 25 30 35 40 45 50
波高波高波高波高[mm]
時刻時刻 時刻時刻[s]
Experiment Numerical
図-5.10 平均液位の経時変化と実験終了時の液位比較
20秒経過時から50秒経過時までの圧力と速度の分布の履歴を図-5.11から図-5.17に 示す.圧力は7000Paを 20 分割,速度は0.5m/sを 20 分割して青から赤までの色変化で分布 を示した.溢流は30秒から45 秒経過時までに生じており,波面は3次以上の高次モード を含んでいることが図から確認できる.
このように,第 4章で示したように本研究で開発した SPH コードによれば,スロッシン グを受けるタンク内の液体の挙動を非常に高い精度で,再現できることが明らかとなった.
図-5.11 スロッシング解析結果より圧力(左)と速度(右)の分布(20秒経過時)
図-5.12 スロッシング解析結果より圧力(左)と速度(右)の分布(25秒経過時)
0.55 0.56 0.57 0.58 0.59 0.60 0.61 0.62 0.63 0.64 0.65 0.66 0.67 0.68 0.69 0.70 0.71 0.72 0.73 0.74 0.75
0 10 20 30 40 50
平均液位平均液位平均液位平均液位[m]
時刻 時刻 時刻 時刻[s]
実験-最終液位[m]
解析-平均液位[m]
図-5.13 スロッシング解析結果より圧力(左)と速度(右)の分布(30秒経過時)
図-5.14 スロッシング解析結果より圧力(左)と速度(右)の分布(35秒経過時)
図-5.15 スロッシング解析結果より圧力(左)と速度(右)の分布(40秒経過時)
図-5.16 スロッシング解析結果より圧力(左)と速度(右)の分布(45秒経過時)
図-5.17 スロッシング解析結果より圧力(左)と速度(右)の分布(50秒経過時)