10 共有辞書を使う
10.1 共有辞書とは
共有辞書とは、利用者辞書をグループ内の複数の人で共有利用できるようにした辞書です。
共有辞書機能を利用すると、次のようなメリットがあります。
● 複数の人で同一の翻訳辞書を使用して翻訳作業が行えるため、翻訳品質の均一化が図れま
す。
● 共有辞書ごとに 1 名の管理者が設定できます。管理者のみが共有辞書の更新(単語登録/
翻訳メモリ登録など ) が行えるため、誤った登録などを防ぐことができます。
● 辞書は ATLAS の起動時 / 終了時に自動的にアップロード / ダウンロードされるため、辞書
の更新状態を意識することなく、常に最新の辞書で翻訳を行うことができます。
共有辞書機能を利用する上で必要な条件は、次のとおりです。
● ネットワーク上の利用者は、「ユーザ名」と「コンピュータ名」で一意に識別が可能である
こと
● 利用者全員が参照できる共有のフォルダを準備すること
利用者 管理者
ダウンロード ダウンロード
ダウンロード ダウンロード
アップロード
利用者
共有フォルダ 共有辞書 A 共有辞書 B
第 10 章 共有辞書を使う
基礎編 使ってみよう
■ 共有辞書の利用の流れ
ここでは、共有辞書を利用するための大まかな流れについて説明します。
共有辞書をお使いになる前に確認してください。
1
「共有フォルダ」の作成と設定共有辞書を保存するための共有フォ ルダを作成し、『ATLAS』に共有 フォルダの場所を設定します。共有 フォルダの場所の設定は、共有辞書 を使うすべてのパソコンで行ってく ださい。(⇒P.183)
2
共有辞書の作成とアップロード[管理者のみ]
共有辞書を作成し、アップロードを 行います。この操作は、共有辞書の 管理者が行います。(⇒P.184)、
(⇒P.187)
3
共有辞書のダウンロード[利用者のみ]
共有フォルダにアップロードされた 共有辞書を、ダウンロードします。
ダウンロードした共有辞書は、参照 のみ行えます。(⇒P.187)
管理者 ATLAS
利用者 ATLAS
利用者 ATLAS
共有フォルダ
管理者 ATLAS
利用者 ATLAS
利用者 ATLAS アップロード
共有辞書 A 共有辞書 A
利用者 ATLAS
利用者 ATLAS 管理者
ATLAS
共有辞書 A
共有辞書 A 共有辞書 A
ダウンロード
共有辞書 A
基礎編
⇒ グループで共有辞書を使用する場合、翻訳結果を同じにするためには、次のことを行ってく ださい。
■ 翻訳に使用する辞書を同じにしてください。
翻訳に使用する辞書が異なると、翻訳結果は同じになりません。[詳細設定]ダイアログの
[辞書の設定]タブの[利用 >>] /[<< 利用しない]ボタンで、使用する辞書を同じにして ください。
■ 翻訳に使用する辞書の優先度を同じにしてください。
使用する辞書が同じでも、辞書の優先度が異なると、翻訳結果は同じになりません。[詳細設 定]ダイアログの[辞書の設定]タブの[▲ ] /[▼]ボタンで、辞書の優先度を同じにして ください。辞書の優先度は、次のように辞書の種類で決まっています。
このため、ダウンロードした共有辞書( : ピンク色 ) と利用者辞書を翻訳に使用した場合、
利用者辞書の方が優先されます。管理者の共有辞書( : 緑色)と利用者辞書を翻訳に使用 した場合、同じ優先度なので、管理者の共有辞書( : 緑色)は利用者辞書より優先度を高 くできます。
■ 訳文スタイルなどの設定を同じにしてください。
訳文スタイルが異なると、翻訳結果は同じになりません。必要に応じて、[詳細設定]ダイア ログの[英日 ] /[日英 ] /[翻訳メモリ]タブの設定も同じにしてください。
⇒ 翻訳環境を同じにするには、環境名のインポート/エクスポートを利用すると便利です。
応用編「6.4 翻訳環境をインポート / エクスポートする」(⇒ P.294)をご覧ください。
共有フォルダは、1 つだけ設定できます。
共有フォルダ内の共有辞書の個数に制限はありません。ただし、共有フォルダに多くの共有 辞書が存在するとアップロード/ダウンロードに時間がかかります。
共有フォルダにアクセス制御を加えると、共有辞書の利用者をネットワーク上の一部の人の みに限定できます。そのためには、共有フォルダに対して「共有とセキュリティ」機能など を利用することを推奨します。
・ 例)フォルダの共有設定の属性は、次のように設定します。
共有辞書の管理者 :「フルコントロール」または「変更」
共有辞書の利用者 :「読み取り」
利用者辞書/共有辞書
( : 緑色)
> 共有辞書
( : ピンク色)
> 専門用語辞書
優先度 高 優先度 中 優先度 低
第 10 章 共有辞書を使う
基礎編 使ってみよう