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共同研究センター (Co-operative Research Centres:CRC)

ドキュメント内 JOGMEC…I†[…X…g…›…−…AŁ\‡P.pdf (ページ 53-57)

第 2 部 鉱業投資ガイド Investment Guide for Exploration and Mining

2 探鉱・採鉱の監督管理 Administration of Exploration and Mining

2.1 鉱業に関係する組織 Mining Bodies

2.1.2 共同研究センター (Co-operative Research Centres:CRC)

オーストラリア農業資源経済局

Australian Bureau of Agricultural and Resources Economics(ABARE) www.abare.gov.au

オーストラリア農業資源経済局(ABARE)は、連邦政府機関であると同時に、独立した中 立的な調査分析機関としての機能も有している。ABARE は、農業、資源、エネルギー分野の 大規模なデータベースを保有し、こうした産業分野における経済分析、経済予測を行ってい る。

連邦科学産業研究機構

Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation:(CSIRO)

www.csiro.gov.au

連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、教育科学訓練省(Department of Education, Science

& Training; DEST)に所属する世界最大級の総合的科学研究機関である。CSIRO の所管範囲 は、鉱物資源探査開発、加工、生産分野の他、生物、環境、エレクトロニクス等と広く、こ れらの分野で革新的な技術開発を行っている。この他、科学出版物の発行、委託調査の受注、

メディア発表に加えて、各産業界での作業部会、セミナー、専門家による出版物等を介して 情報やノウハウを提供している。CSIRO は、連邦共同研究センター(CRC)プログラム31に参 加している単一機関としては最大の機関である。

5.教育及び訓練

6.研究協力体制の構築及び連携 7.経営資源及び資金調達 8.プロジェクト管理及び体制 9.パフォーマンス評価

CRC プログラムは、大きくは 6 つの産業分野で実施されているが、鉱業エネルギー分野で は、現在 9 プロジェクトが実施されている32。これらの CRC プロジェクトは、探査、採掘、

加工、廃棄物処理、環境、化石燃料利用、地球温暖化等の広い産業分野をカバーしている。

鉱業エネルギー分野のプログラムは以下のとおりである。

湿式冶金技術 CRC(AJ Parker CRC for Hydrometallurgy:AJ Parker CRC)

温室効果ガス技術 CRC(CRC for Greenhouse Gas Technologies)

地形環境資源探査 CRC

(CRC for Landscape Environments and Mineral Exploration - CRC LEME)

予測的鉱物発見 CRC (Predictive Mineral Discovery:pmd*CRC) 褐炭クリーンパワーCRC (CRC for Clean Power from Lignite) 持続可能石炭 CRC (CRC for Coal in Sustainable Development) 持続可能資源加工 CRC (CRC for Sustainable Resource Processing) 採掘技術 CRC (CRC for Mining)

炭酸ガス CRC (CO2CRC)

32 https://www.crc.gov.au/Information/ShowInformation.aspx?Doc=about_CRCs&key=information-about-crcs&

Heading=Information%20about%20CRCs

出典:http://www.parkercentre.crc.org.au/about/mining_and_energy_CRCs.htm 図 6 鉱業エネルギー分野の CRC プロジェクト

湿式冶金技術 CRC(AJ Parker CRC for Hydrometallurgy)

www.parkercentre.crc.org.au

AJ Parker CRC は 2002 年よりパースで開始され、世界の先端を行く湿式冶金に関する研 究を行っている。鉱物から金属を抽出する方法には湿式冶金技術と乾式冶金技術があるが、

AJ Parker CRC では、アルミナ、金、亜鉛、ニッケル、銅、ニ酸化マンガン、ニ酸化チタニ ウム等含む金属及び化合物の湿式冶金技術による回収技術を研究する。オーストラリアの資 源開発産業において、湿式冶金技術の重要性は今後益々増加するとみられる。

湿式冶金プロセスは、一般的に資本集約的であるが、寿命が長い特徴を有する。AJ Parker CRC では産業界と協力して、新規プロセスを開発するのではなく既存プラントを利用し、処

理コストの低減、生産性向上、プロセスコストの低減に焦点をおいている。

地形環境資源探査 CRC

CRC for Landscape Environments and Mineral Exploration (CRC LEME)

www.crcleme.org.au

CRC LEME は、CSIRO、オーストラリア地球科学研究所(Geoscience Australia)、カーテ ン工科大学、オーストラリア鉱業協会(MCA)、NSW 州鉱物資源省(現一次産業省)、SA 州一 次産業資源省、オーストラリア国立大学(ANU)、アデレード大学等が参加する共同研究プロ グラムであり、当初 1995 年に第 1 フェーズが開始され、2001 年 7 月からは第 2 フェーズが 開始された。レゴリス(Regolith)の研究を通して、鉱物資源管理や探査に関連する技術課 題に取り組むものである。レゴリスは、自然の風化、削剥、運搬作用よって生じた岩石、堆 積物、土壌、生物遺骸等の表層風化残留物のことで、主要テーマとして、空中物理探査手法 による被覆層 (>100m)下の鉱物資源探査技術、レゴリスの環境的研究による乾燥地域での塩 害問題等がある。

予測的鉱物発見 CRC

CRC Predictive Mineral Discovery (pmd*CRC) pmdcrc.com.au

予測的鉱物発見 CRC(pmd*CRC)は、2001 年 7 月に設立された。鉱床生成プロセスの総合的 な理解と鉱床生成場所での地質変遷の 4 次元的な解析によって、実践的かつコスト効果の高 い革新的な探査手法の開発を目的としている。

オーストラリアでは探鉱段階が成熟段階に入っており、高品位、大規模鉱床を発見するこ とは非常に困難になってきている。過去 30 年間、世界的な新規鉱床の発見率は横ばいであ るが、探鉱投資は 3 倍に増えており、探鉱事業において新鉱床発見の投資効率は確実に下が っている。こうした現状をふまえて、pmd*CRC は探査手法の革新をめざして産業界と研究 機関が協力して実行している。

持続的資源加工技術 CRC

CRC for Sustainable Resource Processing(CSRP)

www.csrp.com.au

持続的資源加工技術 CRC(CSRP)は、鉱物資源の採掘、製造サイクルにおける廃棄物・排 出削減、エネルギー・用水消費の節約、ビジネスパフォーマンス・社会期待度向上を目的と して、2003 年に設立された。

CSRP の目的は以下のとおりである。

• 資源加工産業が直面する持続可能な開発に関する課題に向けて、効率的、創造的、世界

的な技術的方策を結集する。

• 生態系に与える影響が小さい持続可能な鉱物資源処理・金属生産技術の現実的な展望を

創生し、その目標へ向けた分析フレームワークを開発する。

• 既存の鉱物資源処理、金属製造産業における総合的エコ効率を推進する。

• 鉱物資源処理及び金属生産分野が重要な位置を占める鉱物資源産業集約地域及び複雑

なサプライチェーンのエコ効率を高める。

• 鉱物資源処理及び金属生産分野における廃棄物、排気ガスのゼロエミッションを達成で

きるようなブレークスルー技術を開発する。

• 持続可能性に対する理解と優良技術を持ち将来の管理者、

技術者として活躍できる優秀

な学卒者、産業専門家を育成する。

• 学際的な産学官を結び、共通目標に対し協力するネットワークを構築する。

採掘技術 CRC CRC for Mining www.cmte.org.au

採掘技術 CRC は、革新的な採掘システムを開発・導入して、オーストラリアがこの分野で の世界的リーダーになれるように研究・開発を推進する目的で 1991 年に設定された。技術 開発上の留意点は下記の 3 点である。

(ア) 経営リスク (イ) 安全性

(ウ) 採掘作業の経済的パフォーマンス

採掘技術 CRC の目標は、採掘作業に大きな改善をもたらす新技術、プロセスの開発、開発 規模, 特徴に即した現実的かつ最短期間での改善を実行することである。採掘技術 CRC には 下記のような 3 つの研究プログラムがある。

① Smart Mining Machines:岩石特性及び機器パラメーターに関するデータ収集用ハード ウエアを機械レベルで新規に開発する。

② Smart Mining Systems:アプリケーション用データから、重要な情報を取り出す機械 及びシステムレベルでのソフトツールを開発する。

③ Step-Change Mining Systems:採掘システムを画期的に改善することを念頭に、新し い技術の可能性を見直し、新しい装置を開発する。

ドキュメント内 JOGMEC…I†[…X…g…›…−…AŁ\‡P.pdf (ページ 53-57)