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従来の療法[経口コルチコステロイド,アミノサリチル酸塩および(または)免疫調節薬( 6-MP , AZA ) ]による効果が不十分な,中等度~重度に活動性の潰瘍性大腸炎( Mayo スコアが 6 ~ 12 , 内視鏡サブスコアが 2 以上)を有する成人患者を対象とした 2 つの無作為化,二重盲検,プラ セボ対照臨床試験( ACT 1 および ACT 2 )において,レミケードの安全性および有効性が評価 された.

一定用量の経口アミノサリチル酸塩,コルチコステロイドおよび(または)免疫調節薬の併用 は認められた.両試験において,患者は, 0 , 2 , 6 , 14 および 22 週で,また, ACT 1 ではさら に 30 , 38 および 46 週で,プラセボ, 5 mg/kg レミケードまたは 10 mg/kg レミケードの投与を 受けるよう無作為割り付けされた. 8 週以後のコルチコステロイドの漸減は認められた.

表 8 Effects on clinical response, clinical remission and mucosal healing at Weeks 8 and 30.

ACT 1 試験において 54 週までのレミケードの有効性が評価された.

54 週で,臨床効果がみられた患者の割合は,プラセボ投与群の 19.8% に対し,統合インフリキ

シマブ投与群では 44.9% であった( p<0.001 ) . 54 週で臨床的寛解および粘膜治癒がみられた患

者の割合は,プラセボ投与群よりも統合インフリキシマブ投与群のほうが大きかった[それぞ

れ, 34.6% 対 16.5% ( p<0.001 )および 46.1% 対 18.2% ( p<0.001 ) ] . 54 週で持続的効果および持

続的寛解がみられた患者の割合は,プラセボ投与群よりも統合インフリキシマブ投与群のほう

が大きかった[それぞれ, 37.9% 対 14.0% ( p<0.001 )および 20.2% 対 6.6% ( p<0.001 ) ] . 臨床的寛解が続いている間にコルチコステロイドを中止できた患者の割合は, 30 週[ 22.3% 対 7.2% ( p<0.001 ) , ACT 1 および ACT 2 の統合データ]および 54 週[ 21.0% 対 8.9% ( p = 0.022 ) ,

ACT 1 のデータ]の両時点で,プラセボ投与群よりも統合インフリキシマブ投与群のほうが大

きかった.

ベースラインから 54 週までを解析した, ACT 1 および ACT 2 試験ならびにそれらの継続投与 試験の統合データの解析で,インフリキシマブ治療によって潰瘍性大腸炎関連の入院および外 科的処置が減少することが明らかにされた.潰瘍性大腸炎関連の入院数は,プラセボ群よりも インフリキシマブ 5 mg/kg および 10 mg/kg 治療群のほうが少なかった[ 100 患者年あたりの平 均入院数:プラセボ群の 40 回に対し 5 mg/kg および 10 mg/kg 治療群で,それぞれ 21 回( p = 0.019 )および 19 回( p = 0.007 ) ] .潰瘍性大腸炎関連の外科的処置数も,プラセボ群よりもイ ンフリキシマブ 5 mg/kg および 10 mg/kg 治療群のほうが少なかった[ 100 患者年あたりの平均 外科的処置数:プラセボ群の 34 回に対し 5 mg/kg および 10 mg/kg 治療群で,それぞれ 22 回( p

= 0.145 )および 19 回( p = 0.022 ) ] .

ACT 1 および ACT 2 試験ならびにそれらの継続投与試験から,治験薬初回投与後 54 週の間に

結腸切除術を受けた被験者の割合を収集し,統合した.結腸切除術を受けた被験者は,プラセ ボ群( 244 例中 36 例, 14.8% )よりもインフリキシマブ 5 mg/kg 群[ 242 例中 28 例, 11.6% (有 意差なし) ]および 10 mg/kg 群[ 242 例中 18 例, 7.4% ( p = 0.011 ) ]のほうが少なかった.

静注コルチコステロイドで効果が得られず,そのため結腸切除術を受ける可能性が高い,中等 度~重度に活動性の潰瘍性大腸炎を有する入院患者( n = 45 )を対象とした,別の無作為化,

二重盲検試験( C0168Y06 )において,結腸切除術の発生率の低下が検討された.治験薬投与 後 3 ヵ月以内に発生した結腸切除術の数は,プラセボ群( 66.7% )よりもインフリキシマブ 5 mg/kg 単回投与群( 29.2% )のほうが少なかった( p = 0.017 ) .

ACT 1 および ACT 2 試験において,疾患特異的である炎症性腸疾患質問票( IBDQ )における

統計的に有意な改善ならびに包括的な 36 項目の簡略式調査である SF-36 における改善によっ て確認されたように,インフリキシマブは QOL を改善した.

成人強直性脊椎炎

活動性強直性脊椎炎[ BASDAI スコアが 4 以上および 1 ~ 10 のスケール上で 4 以上の脊椎痛]

を有する患者を対象とした 2 つの多施設共同,二重盲検,プラセボ対照試験において,インフ リキシマブの有効性および安全性が評価された.

二重盲検期が 3 ヵ月間であった最初の試験( P01522 )では, 70 例の患者は 0 , 2 , 6 週でインフ

リキシマブ 5 mg/kg あるいはプラセボの投与を受けた(各群 35 例).プラセボ群の患者は, 12

週以降 54 週まで, 6 週間の間隔でインフリキシマブ 5 mg/kg の投与を受けた.試験最初の 1 年

35

が過ぎた後, 53 例の患者は 102 週まで非盲検継続試験を継続した.

2 番目の臨床試験( ASSERT )では, 279 例の患者は, 0 , 2 および 6 週その後は 6 週間間隔で 24 週まで,プラセボ(第 1 群, n = 78 )あるいはインフリキシマブ 5 mg/kg (第 2 群, n = 201 ) 投与を受けるよう無作為に割り付けられた. 24 週以後 96 週まで,すべての患者はインフリキ シマブの投与を継続した.第 1 群の患者はインフリキシマブ 5 mg/kg の投与を受けた.第 2 群 では, 36 週以降の連続する 2 回の来院日で BASDAI が 3 以上であった患者は,その後 96 週ま で 6 週間の間隔でインフリキシマブ 7.5 mg/kg の投与を受けた.

ASSERT では,徴候および症状の改善は早くも 2 週で認められた. 24 週で, ASAS 20 レスポン

ダーの数は,プラセボ群およびインフリキシマブ 5 mg/kg 群で,それぞれ 78 例中 15 例( 19% ) および 201 例中 123 例( 61% )であった( p<0.001 ) .第 2 群の 95 例の被験者は 6 週間間隔でイ ンフリキシマブ 5 mg/kg の投与を継続した. 102 週で, 80 例の被験者はインフリキシマブ治療 を継続しており,また,これらの患者のうち 71 例( 89% )は ASAS 20 レスポンダーであった.

P01522 においても,徴候および症状の改善は早くも 2 週で認められた. 12 週で, BASDAI 50

レスポンダーの数は,プラセボ群およびインフリキシマブ 5 mg/kg 群で,それぞれ 35 例中 3 例( 9% )および 35 例中 20 例( 57% )であった( p<0.01 ) . 53 例の被験者は 6 週間間隔でイン フリキシマブ 5 mg/kg の投与を継続した. 102 週で, 49 例の被験者はインフリキシマブによる 治療を継続しており,このうち 30 例( 61% )は BASDAI 50 レスポンダーであった.

両試験において, BASFI および SF-36 の身体的コンポーネントにより判断された身体機能およ び QOL も有意に改善された.

成人乾癬性関節炎

活動性乾癬性関節炎を有する患者を対象とした 2 つの多施設共同,二重盲検,プラセボ対照試 験において,インフリキシマブの有効性および安全性が評価された.

最初の臨床試験( IMPACT )では,活動性乾癬性関節炎を有する 104 例の患者においてインフ リキシマブの有効性および安全性が検討された. 16 週の二重盲検期間中,患者は 0 , 2 , 6 およ び 14 週でインフリキシマブ 5 mg/kg あるいはプラセボの投与を受けた(各群 52 例) . 16 週で プラセボ群の患者はインフリキシマブに切り替えられ,その後すべての患者は 46 週まで 8 週 間間隔でインフリキシマブ 5 mg/kg の投与を受けた.試験最初の 1 年が過ぎた後, 78 例の患者 は 98 週まで非盲検継続試験を継続した.

2 番目の臨床試験( IMPACT 2 )では,活動性乾癬性関節炎(腫脹関節および圧痛関節数がいず

れも 5 つ以上)を有する 200 例の患者においてインフリキシマブの有効性および安全性が検討

された. 46% の患者は一定用量のメトトレキセート( 25 mg/ 週以下)による治療を継続してい

た. 24 週の二重盲検期間中,患者は 0 , 2 , 6 , 14 および 22 週でインフリキシマブ 5 mg/kg あ

るいはプラセボの投与を受けた(各群 100 例) . 16 週で,腫脹関節および圧痛関節数のベース

ラインからの改善が 10% 未満であった 47 例のプラセボ群の患者は,インフリキシマブによる 導入療法に切り替えられた(早期離脱) . 24 週で,すべてのプラセボ治療患者はインフリキシ マブによる導入療法に切り替えられた.すべての患者では 46 週まで投与が継続された.

IMPACT および IMPACT 2 試験で得られた主な有効性の結果を以下の表 9 に示す.

表 9 Effects on ACR and PASI in IMPACT and IMPACT 2

IMPACT および IMPACT 2 において,臨床効果は,早ければ 2 週には認められ,それぞれ 98

週および 54 週まで持続した.メトトレキセートの併用の有無にかかわらず有効性が示されて いる.インフリキシマブ治療群の患者において,乾癬性関節炎の末梢活動性特性パラメータ(腫 脹関節数,有痛 / 圧痛関節数,指炎および腱付着部症など)の減少が認められた.

IMPACT 2 ではレントゲン写真の変化が評価された.ベースライン時, 24 および 54 週に,手

および足のレントゲン写真が撮られた.インフリキシマブ治療は,プラセボ治療と比較し, 24

週で総 modified vdH-S スコアベースラインからの変化(平均 ±SD スコアはインフリキシマブ群

の- 0.70±2.53 に対しプラセボ群では 0.82±2.62 であった, p<0.001 )によって測定された主要評 価項目である末梢関節損傷の進行速度を低下させた.インフリキシマブ群では, 54 週の時点で も総 modified vdH-S スコアの平均変化は 0 未満のままであった.

インフリキシマブ治療患者では, HAQ により評価された身体機能が有意に改善した. IMPACT

2 において SF-36 の身体的および精神的コンポーネント要約スコアによって測定されたように,

QOL の有意な改善も明らかにされた.

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