43る場合には使用してはならない.
特殊病変の症状に対して投与 30 週までに効果(臨床症状と形態学的な評価のうちの一部で 効果が確認されれば可とする)が確認できた被験者で,その後に効果減弱を認め,医師によ
り増量が必要と判断された被験者.なお,神経型(慢性進行型) ,血管型の被験者において,
臨床症状と形態学的な評価で効果を判定できない場合は,髄液中 IL-6 濃度や炎症マーカーの
測定値も参照し判断するものとする.
1.8
添付文書(案)表 1.8.2.1 - 1 本治験の概要
試験番号 TA-650-23
対象患者 腸管型,神経型,血管型ベーチェット病患者 試験デザイン 非盲検非対照試験(オープンラベル試験)
用法・用量 5 mg/kgを0,2,6週に投与し,以降,8週間隔で46週まで投与.
30週以降効果減弱を認めた場合,10 mg/kgを8週間隔で46週まで投与.
併用禁止薬 生物学的製剤(抗TNFα剤,抗IL-6剤),シクロスポリン,タクロリムス,
アルキル化剤
併用制限薬 併用禁止薬以外のベーチェット病治療を目的とする薬剤.
30週までは用量一定.30週以降は症状改善に応じた休薬・減量は可能.
ステロイドは症状改善に応じた休薬・減量は可能.
有効性評価期間 54週
主要有効性評価項目 著効例の割合(30週)
その他の有効性評価項目
腸管型 ベーチェット病
臨床症状,画像所見(内視鏡検査),CRP
神経型 ベーチェット病
急性型 :臨床症状,画像所見(頭部MRI検査)
髄液検査(細胞数,IL-6濃度),発作発現頻度
慢性進行型:臨床症状,画像所見(頭部MRI検査),髄液検査(IL-6濃度)
血管型 ベーチェット病
臨床症状,画像所見(CT,PET/CT検査),CRP,ESR 静脈血栓の発現頻度
3病型共通 著効例の割合,患者による全般VAS評価,SF-36評価,ステロイド使用量,
ベーチェット病の主症状,ベーチェット病の全症状(医師評価,患者評価)
目標被験者数 1病型あたり3名以上
3病型合計 15名
有効性解析対象被験者数 腸管型11名,神経型3名,血管型4名 3病型合計 18名
1.8
添付文書(案)22
表 1.8.2.1 - 2 各病型の著効例の定義(評価時点ですべての項目を満たす被験者)
病型 著効例の定義
腸管型 ・腸管型ベーチェット病に伴う臨床症状が消失している.
・内視鏡検査において,投与前と比較して病変部位の潰瘍が治癒,又は瘢痕化している.
また,新たな活動性病変を認めない.
神経型 急性型 1. 登録時に,急性ないし亜急性に発症した頭痛,発熱,局所神経症状が認められる患者
・投与前の急性ないし亜急性に発症した頭痛,発熱,局所神経症状が消失し,評価時点 までそれらの症状が発現していない.
・頭部MRI画像において高信号域が消失し,評価時点まで新たな高信号域を認めない.
・髄液中の細胞数及びIL-6濃度のいずれにおいても,投与前と比較して数値が低下し,
評価時点までその状態が維持されている.
2. 登録前 1 年間に2回以上の急性ないし亜急性に発症した頭痛,発熱,局所神経症状が 認められた患者
・急性ないし亜急性に発症した頭痛,発熱,局所神経症状が,評価時点まで継続して 発現していない.
・頭部MRI画像において,評価時点まで継続して新たな高信号域を認めない.
・髄液中の細胞数及びIL-6濃度のいずれにおいても,
・投与前に異常値(基準値上限を超える値)を示す場合は,投与後に改善方向に低下 し,評価時点までその状態が維持されている.
・投与前に基準範囲内の値を示す場合は,評価時点まで継続して基準範囲外の値に 上昇していない.
慢 性 進 行型
・神経型(慢性進行型)ベーチェット病に伴う臨床症状が,投与前と比較して,評価時点 まで継続して悪化を認めない.
・頭部MRI画像において,投与前と比較して,評価時点まで継続して脳幹部の更なる萎縮 を認めない.
・髄液中のIL-6濃度において,投与前と比較して数値が低下し,その状態が維持されてい る.
血管型 ・血管型ベーチェット病に伴う臨床症状が,投与前と比較して,評価時点まで継続して 悪化を認めない.
・画像所見(PET/CTなど)において投与前と比較して,評価時点まで継続して悪化を 認めない.
・炎症マーカー(CRP及びESR)のいずれにおいても,投与前と比較して数値が低下し,
その状態が維持されている.