ロール
6.5. ホストとネットワーク
6.5.5. ボンディング
6.5.5.1. Red Hat Virtualization
におけるボンディングロジックにおけるボンディングロジックRed Hat Virtualization Manager 管理ポータルでは、グラフィカルインターフェースを使用してボン ディングデバイスを作成することができます。ボンディング作成には複数の異なるシナリオがあり、そ れぞれに独自のロジックが適用されます。
ボンディングロジックに影響を及ぼす 2 つの要因:
いずれかのデバイスが論理ネットワークをすでに伝送しているかどうか。
デバイスは、互換性のある論理ネットワークを伝送しているかどうか。
表6.7 ボンディングシナリオとその結果表 ボンディングシナリオとその結果 ボンディングシナリオ
ボンディングシナリオ 結果結果
NIC + NIC 新規ボンディングの作成新規ボンディングの作成ウィンドウが表示され、
新規ボンディングデバイスを設定することができま す。
ネットワークインターフェースが互換性のない論理 ネットワークを伝送している場合には、新規ボン ディングを形成するデバイスから互換性のない論理 ネットワークをデタッチするまで、ボンディング操 作は失敗します。
NIC + Bond NIC がボンディングデバイスに追加されます。NIC
とボンディングデバイスが伝送する各論理ネット ワークに互換性がある場合には、それらの論理ネッ トワークはすべて、この操作で作成されるボンディ ングデバイスに追加されます。
ボンディングデバイスが互換性のない論理ネット ワークを伝送している場合には、新規ボンディング を形成するデバイスから互換性のない論理ネット ワークをデタッチするまで、ボンディング操作は失 敗します。
Bond + Bond ボンディングデバイスが論理ネットワークにアタッ
チされていない場合、または互換性のある論理ネッ トワークにアタッチされている場合には、新規ボン ディングデバイスが作成されます。これには、すべ てのネットワークインターフェースが含まれ、ボン ディングを構成するデバイスの全論理ネットワーク を伝送します。新規ボンディングの作成新規ボンディングの作成ウィンド ウが表示され、新規ボンディングの設定を行うこと ができます。
ボンディングデバイスが互換性のない論理ネット ワークを伝送している場合には、新規ボンディング を形成するデバイスから互換性のない論理ネット ワークをデタッチするまで、ボンディング操作は失 敗します。
6.5.5.2.
ボンディングボンディングボンディング とは、複数のネットワークインターフェースを ソフトウェアで定義したデバイス 1 つに 集約することです。ボンディングされたネットワークインターフェースは、ボンディングで含まれてい るネットワークインターフェースカード (NIC) の伝送機能を統合して、1 つのネットワークインター フェースとして機能するため、単一の NIC よりも伝送速度が早くなります。また、ボンディング内の NIC すべてに障害が発生しない限り、ボンディング自体には障害が発生しないため、ボンディングする ことでフォールトトレランスが向上します。ただし、一点制約があり、ボンディング内のすべてのネッ トワークインターフェースカードが同じオプションやモードをサポートするように、ネットワークイン ターフェースをボンディングする NIC は、必ず同じメーカーおよびモデルでなければなりません。
ボンディングのパケット分散アルゴリズムは、使用するボンディングモードによって決定されます。
第
第6章章論理ネットワーク論理ネットワーク
重要 重要
モード 1、2、3、4 は、仮想マシン (ブリッジ) および物理マシン (ブリッジなし) の ネットワークタイプをサポートします。モード 0、5、6 は、物理マシン (ブリッジなし) のネットワークのみをサポートします。
ボンディングモード ボンディングモード
Red Hat Virtualization は、デフォルトでモード 4 を使用しますが、以下にあげる一般的なボンディ ングモードに対応しています。
モード
モード 0 (round-robin ポリシーポリシー)
このモードは、ネットワークインターフェースカードを順番に使用してパケットを送信します。パ ケットの送信は、ボンディングで最初に利用可能なネットワークインターフェースカードから、最 後に利用可能なネットワークインターフェースカードまでループで使用をくり返します。それ以降 のループでもすべて、最初に利用可能なネットワークインターフェースカードから使用されます。
モード 0 では、ネットワークに対して耐障害性や負荷分散が提供されていますが、ブリッジと併用 できないため、仮想マシンの論理ネットワークとの互換性はありません。
モード
モード 1 (active-backup ポリシーポリシー)
このモードは、すべてのネットワークインターフェースカードをバックアップ状態に設定して、1 つだけアクティブなカードを残します。アクティブなネットワークインターフェースカードで障害 が発生すると、バックアップに設定されていたネットワークインターフェースカードの 1 つが、障 害の発生したインターフェースに代わって、ボンディング内で唯一のアクティブインターフェース になります。1 つ以上のポートでアドレスが表示されていると、有効なネットワークインター フェースカードの MAC アドレスを反映するためにボンディングの MAC アドレスが変更された場合 に混乱が生じる可能性があり、このような混乱を避ける目的で、モード 1 のボンディングの MAC アドレスは、1 つのポートだけで表示されます。モード 1 は耐障害性を提供し、Red Hat
Virtualization でサポートされています。
モード
モード 2 (XOR ポリシーポリシー)
このモードは、送信元と送信先の MAC アドレスの XOR (排他的理論和) をネットワークインター フェースカードのスレーブ数で除算した剰余に基づいて、パケット送信に用いるネットワークイン ターフェースカードを選択します。この計算により、各送信先の MAC アドレスに必ず同じネット ワークインターフェースカードが選択されるようにします。モード 2 は耐障害性と負荷分散を提供 し、Red Hat Virtualization でサポートされています。
モード
モード 3 (broadcast ポリシーポリシー)
このモードは、全パケットをすべてのネットワークインターフェースカードに送信します。モード 3 は耐障害性を提供し、Red Hat Virtualization でサポートされています。
モード
モード 4 (IEEE 802.3ad ポリシーポリシー)
このモードは、任意の集約グループを作成し、このグループ内のインターフェースが速度および デュプレックスの設定を共有します。モード 4 は、IEEE 802.3ad 仕様に従ってアクティブな集約 グループ内のネットワークインターフェースカードをすべて使用します。このモードも、Red Hat Virtualization でサポートされています。
モード
モード 5 (adaptive transmit load balancing ポリシーポリシー)
このモードは、ボンディング内の各ネットワークインターフェースカードの負荷に応じて発信トラ フィックが分散され、現在のネットワークインターフェースカードが全着信トラフィックを受信す るようにします。トラフィックの受信に割り当てられているネットワークインターフェースカード
に障害が発生した場合には、着信トラフィックの受信ロールは別のネットワークインターフェース カードに割り当てられます。モード 5 はブリッジと併用できないため、仮想マシンの論理ネット ワークとの互換性はありません。
モード
モード 6 (adaptive load balancing ポリシーポリシー)
このモードは、モード 5 (adaptive transmit load balancing ポリシー) に IPv4 トラフィックの受 信負荷分散を組み合わせたポリシーで、特別なスイッチ要件はありません。ARP ネゴシエーション を使用して受信負荷の分散を行います。モード 6 はブリッジと併用できないため、仮想マシンの論 理ネットワークとの互換性はありません。
6.5.5.3.
管理ポータルを使用したボンディングデバイスの作成管理ポータルを使用したボンディングデバイスの作成互換性のある複数のネットワークデバイスをボンディングしてまとめることができます。このタイプの 設定を使用することで帯域幅と信頼度が高まります。ボンディングは、複数のネットワークインター フェース、既存のボンディングデバイス、この 2 つを組み合わせたものに対して適用することができま す。ボンディングは VLAN タグ付きのトラフィックと、VLAN タグなしのトラフィックの両方を伝送す ることができます。
手順6.23 管理ポータルを使用したボンディングデバイスの作成手順 管理ポータルを使用したボンディングデバイスの作成
1. ホストホスト リソースタブをクリックして、結果一覧でホストを選択します。
2. 詳細ペインにある ネットワークインターフェースネットワークインターフェース タブをクリックし、ホストにアタッチされた 物理ネットワークインターフェースを一覧表示します。
3. ホストネットワークを設定ホストネットワークを設定 をクリックすると ホストネットワークの設定ホストネットワークの設定 ウィンドウが開きま す。
4. 一方のデバイスを選択して、他方のデバイスの上にドラグアンドドロップすると、新規ボン新規ボン ディングの作成
ディングの作成 ウィンドウが開きます。または、一方のデバイスを右クリックして、他方のデ バイスをドロップダウンメニューから選択します。
デバイスに互換性がない場合には、ボンディングの操作は失敗して、互換性問題の解決方法を 示したメッセージが表示されます。
5. ドロップダウンメニューから ボンディング名ボンディング名 および ボンディングモードボンディングモード を選択します。
ボンディングモード 1、2、4、5 を選択することができます。その他のモードを設定するに は、カスタムカスタム オプションを使用します。
6. OK をクリックしてボンディングを作成し、新規ボンディングの作成新規ボンディングの作成 ウィンドウを閉じます。
7. 新規作成したボンディングデバイスに論理ネットワークを割り当てます。
8. オプションとして、ホストとホストと Engine 間の接続を検証間の接続を検証 および ネットワーク設定を保存ネットワーク設定を保存 を選択 することができます。
9. OK をクリックして変更を受け入れ、ホストネットワークの設定ホストネットワークの設定 ウィンドウを閉じます。
複数のネットワークデバイスが 1 つのボンディングデバイスにリンクされ、単一のインターフェースと して編集できるようになりました。このボンディングデバイスは、選択したホストの詳細ペインにある ネットワークインターフェース
ネットワークインターフェース タブに表示されます。
第
第6章章論理ネットワーク論理ネットワーク