第 6 章 本体装置の運用
6.4 パーティションの追加/変更
本システムでは、本体装置を複数のシステムボードの組み合わせにより、パーティション構成とし、それぞれ独立に システムを動作させることができます。パーティションは、最大 15 個構成することが可能です。
本体装置を複数のパーティション構成とするためには、以下の手順が必要です。
1. コンソール接続装置の設定 2. ホスト ID の登録
3. パーティションの設定 4. 管理 LAN の設定
5. 各パーティションの Solaris OS のインストール
なお、1 パーティション構成で運用する場合は、上記の 2〜3 は必要ありません。
● Dynamic Reconfiguration 機能により、パーティションの変更を行う場合は、以下のマニュアルを参照してく ださい。
○ 『パーティション運用ガイド』
○ 『Dynamic Reconfiguration ユーザーズガイド』
● パーティションの追加/変更を行った場合は、パーティションのリブートまたはブート後、以下のコマンドを 実行し、システムコンソール上の環境設定を反映してください。
# /etc/init.d/FJSVscsl restart <Return>
RC2000 のホスト一覧に、本体装置の構成変更を反映させます。手順については、「7.2.4 本体装置の構成変更 の反映」を参照してください。
6.4.1 コンソール接続装置の設定
本体装置を複数のパーティション構成とする場合は、各パーティションのシステムボード番号が一番小さいシステム ボードと、コンソール接続装置の RS‑232C ポートを物理的に接続し、設定する必要があります。
例えば、16 枚のシステムボードが装着された本体装置を以下のような二つのパーティション構成とする手順を説明し ます。
1. パーティション 0 上のシステムボード SB0 と、コンソール接続装置#0 の P1 のポートとを RS‑232C で接続しま す。
2. システムボードが縮退した場合を考慮し、パーティション 0 上のシステムボード SB1 と、コンソール接続装置
#0 の P2 のポートとを RS‑232C で接続します。
システム立ち上げ時に、システムボードが縮退した場合、自動的に切り替わります。
3. パーティション 1 上のシステムボード SB14 と、コンソール接続装置#0 の P3 ポートとを RS‑232C で接続します。
4. システムボードが縮退した場合を考慮し、パーティション 1 上のシステムボード SB15 と、コンソール接続装 置#0 の P4 のポートとを RS‑232C で接続します。
システム立ち上げ時に、システムボードが縮退した場合、自動的に切り替わります。
5. マシン管理メニューを使用し、コンソール接続装置の設定を行ないます。詳細については、「4.1.1 コンソー ル接続装置の設定」を参照してください。
6.4.2 ホスト ID の登録
パーティションは、登録されているホスト ID 数分の構成にすることができます。
本体装置購入時に、複数パーティション構成を予定していなかった場合は、設定可能なパーティション ID(PID)は、"0"
だけです。よって、複数パーティションで運用したい場合や、予定していたパーティション数より多い構成で運用し たい場合は、ホスト ID を追加する必要があります。
ホスト ID を登録するために、以下の手順でメニューを選択してください。
1. マシン管理メニューのメインメニューから、「本体装置選択」を選択します。
2. 本体装置選択メニューで、表示する本体装置を選択します。
3. 選択した本体装置のメニューが表示されます。
4. メニューから、「パーティション操作/Host‑ID 登録」を選択します。
5. パーティション操作/Host‑ID 登録メニューで、「Host‑ID の登録」を選択します。
「Host‑ID の登録」を選択すると、登録されているホスト ID とパーティション ID(PID)の一覧を表示します。ここで、
追加するホスト ID 登録用コードを入力してください。ホスト ID 登録用コードは、ホスト ID の追加を当社に依頼した 時に通知された登録用のコードです。
登録が完了すると、追加されたホスト ID を含めた登録されているホスト ID とパーティション ID(PID)の一覧を表示し ます。
6.4.3 パーティション設定
システム導入時は、1 パーティション構成となっています。
パーティションは、システムボードの組合せにより構成できます。本体装置で最大 15 パーティション構成にすること が可能です。
本体装置を複数のパーティション構成とするためのパーティション設定方法は、以下の手順で行います。
1. 本体装置の電源を切断します。
「6.2 本体装置の電源操作」を参照してください。
すでに、複数パーティションで運用している場合は、変更するシステムボードが登録されているパーティショ ンを停止してください。
2. マシン管理メニューのメインメニューから、「本体装置選択」を選択します。
3. 本体装置選択メニューで、表示する本体装置を選択します。
4. 選択した本体装置のメニューが表示されます。
5. メニューから、「パーティション操作/Host‑ID 登録」を選択します。
パーティション操作/ホスト ID 登録では、以下のメニューがあります。
○ パーティションの表示
○ システムボードのパーティション登録
○ パーティションからのシステムボード削除
○ Host‑ID の登録
6. メニューから、「パーティションからのシステムボード削除」を選択します。
パーティションを移動するシステムボードを、パーティションから削除します。
7. メニューから、「システムボードのパーティションの登録」を選択します。
システムボードを追加パーティションで登録します。
8. 本体装置の電源を投入します。
「6.2 本体装置の電源操作」を参照してください。
すでに、複数パーティションで運用している場合は、1 の手順で停止したパーティションを起動します。また、
パーティションを変更したシステムボードは、新たに登録したパーティションをリブートまたはブートするこ
とにより、反映されます。
9. システムが立ち上がると、複数パーティション構成で運用が可能となります。
[(例 1)パーティション未定義時]
例えば、16 枚のシステムボードが装着された本体装置を以下のような二つのパーティション構成とする手順を説明し ます。
1. 本体装置の電源を切断します。
2. 「パーティションからのシステムボード削除」メニューで、システムボード(SB)14〜17 を削除します。
3. 「システムボードのパーティションの登録」メニューで、システムボード(SB)14〜17 に対して、パーティショ ン ID(PID)を 1 で登録します。
">"が表示されているシステムボードに対して、"1"を入力してください。
4. PID が登録可能な全てのシステムボードに対しての入力が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
システムボードを上記 NextPID のパーティションに登録してよろしいですか。
5. 入力に問題ないかを確認し、"y"(Yes)を入力してください。
6. システムボード毎に、登録完了メッセージが表示されます。
7. 本体装置の電源を投入します。上記で設定したシステムボードが、パーティションに追加されます。
[ (例 2)既に複数パーティションで運用時において、本体電源を切断し変更する場合]
例 1 の構成から、SB0〜SB7, SB10〜SB17 の 2 パーティション構成にする場合の手順を説明します。
1. 本体装置の電源を切断します。
2. 「パーティションからのシステムボード削除」メニューで、システムボード(SB)10〜13 を削除します。
3. 「システムボードのパーティションの登録」メニューで、システムボード(SB)10〜13 に対して、パーティショ ン ID(PID)を 1 で登録します。
">"が表示されているシステムボードに対して、"1"を入力してください。
4. PID が登録可能な全てのシステムボードに対しての入力が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
システムボードを上記 NextPID のパーティションに登録してよろしいですか。
5. 入力に問題ないかを確認し、"y"(Yes)を入力してください。
6. システムボード毎に、登録完了メッセージが表示されます。
7. 本体装置の電源を投入します。上記で設定したシステムボードが、パーティションに追加されます。
[ (例 3)既に複数パーティションで運用時において、本体電源を切断しないで変更する 場合]
例 1 の構成から、SB0〜SB7, SB10〜SB17 の 2 パーティション構成にする場合の手順を説明します。
1. パーティション ID が 0 のパーティションを停止します。
2. 「パーティションからのシステムボード削除」メニューで、システムボード(SB)10〜17 を削除します。
3. 「システムボードのパーティションの登録」メニューで、システムボード(SB)10〜17 に対して、パーティショ ン ID(PID)を 1 で登録します。
">"が表示されているシステムボードに対して、"1"を入力してください。
4. PID が登録可能な全てのシステムボードに対しての入力が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
システムボードを上記 NextPID のパーティションに登録してよろしいですか。
5. 入力に問題ないかを確認し、"y"(Yes)を入力してください。
6. システムボード毎に、登録完了メッセージが表示されます。
7. パーティション ID=0 のパーティションを起動します。SB0〜SB7 のパーティション構成で運用が開始します。
8. パーティション ID=1 は、リブートをした時点で、SB10〜SB17 のパーティション構成で運用を開始します。
システムボードを、あるパーティションから別のパーティションに属性を変更する場合は、「パーティションからの システムボード削除」で、システムボードをどのパーティションにも属さない状態にしてから、「システムボードの パーティション登録」により、システムボードの登録を行ってください。
6.4.3.1 システムボードのパーティションの登録
「システムボードのパーティションの登録」を選択すると、パーティション一覧が表示されます。次回起動時のパー ティション ID(NextPID)が"‑"となっているシステムボードのみ登録が可能です。
登録したシステムボードは、パーティションをリブートまたはブートすることにより、パーティションに組み込まれ ます。
● 本体装置購入時に、複数パーティション構成を予定していなかった場合は、設定可能なパーティション ID(PID) は、"0"だけです。複数パーティションで運用したい場合や、予定していたパーティション数より多い構成で 運用したい場合は、ホスト ID を追加する必要があります。ホスト ID は、「6.4.2 ホスト ID の登録」を参照 し、設定してください。
6.4.3.2 パーティションからのシステムボード削除
複数のパーティション構成である本体装置のパーティション数を減らす場合は、削除するシステムボードが登録され ているパーティションを停止後、「パーティションからのシステムボード削除」で行います。
「パーティションからのシステムボード削除」を選択すると、パーティション一覧が表示されます。次回起動時のパ ーティション ID(NextPID)が設定されているシステムボードのみ削除が可能です。
パーティションから削除するシステムボード番号を入力することにより、入力したシステムボードは、パーティショ ンから削除されます。
6.4.3.3 パーティションの表示
本体装置のパーティション構成は、「パーティションの表示」で表示できます。
詳細は、「6.1.4 パーティションの表示」を参照してください。
6.4.4 IP アドレス/ホスト名の設定
本体装置の管理者は、新しくパーティションを作成した場合に、そのパーティションの管理 LAN 上の IP アドレスとホ スト名をシステムコンソール上に設定します。
パーティション側で管理 LAN として使用するインタフェースは、パーティションを構成するシステムボードに搭載さ れているオンボード LAN の 1 つを使用します。
[管理 LAN インタフェースのホスト名]
本体装置の管理者は、新しく作成したパーティションを管理 LAN に接続する際のホスト名を、パーティション管理者 との間で取り決めます。管理 LAN 上のホスト名は必ずしも OS のノード名(uname ‑n で表示されるホスト名)とする必要 はありません。すなわち、そのパーティションに管理 LAN 以外にユーザ LAN を接続する場合、ユーザ LAN のインタフ ェースに対するホスト名をノード名とすることもできます。
[MAC アドレスの設定]
オンボード LAN の MAC アドレスは、パーティションをシステムコンソールからネットワークブートする際に必要です。
パーティションを新しく定義すると、システムコンソール上の/etc/ethers には、そのパーティションの MAC アドレス が以下のように自動生成されています。
0:0:11:22:33:44:55 XXXXX‑pY
(XXXXX と Y はそれぞれ本体装置番号とパーティション番号です。)