2.3 カーネル・パラメータとシェル制限の確認 カーネル・パラメータとシェル制限の確認 カーネル・パラメータとシェル制限の確認 カーネル・パラメータとシェル制限の確認
2.3.1 Linux でのカーネル・パラメータの構成 でのカーネル・パラメータの構成 でのカーネル・パラメータの構成 でのカーネル・パラメータの構成
カーネル・パラメータとシェル制限の確認
http://metalink.oracle.com
これらのポートが使用できない場合は、インストールの際、そのポートに関連付けられる
Configuration Assistantが起動に失敗します。
10. Network Information Service(NIS)を使用する場合は、次の手順を実行します。
a. /etc/yp.confファイルに次の行が記述されていることを確認します。
hostname.domainname broadcast
b. /etc/nsswitch.confファイルに次の行が記述されていることを確認します。
hosts: files nis dns
11. /etc/hostsファイルのlocalhostエントリがIPv4エントリであることを確認します。
localhostのIPエントリがIPv6形式である場合、インストールは失敗します。次の例は IPv6エントリです。
# special IPv6 addresses
::1 localhost ipv6-localhost ipv6-loopback ::1 ipv6-localhost ipv6-loopback
この例の/etc/hostsファイルを修正するには、localhostエントリを次のようにコメ ント・アウトします。
# special IPv6 addresses
# ::1 localhost ipv6-localhost ipv6-loopback ::1 ipv6-localhost ipv6-loopback
エントリのコメント・アウトには、CD-ROM Disk 1のutils/4015045/ディレクトリま たはDVDのapplication_server/utils/4015045/ディレクトリにあるPerlスクリ プトを使用できます。このスクリプトはrootユーザーとして実行します。このスクリプト
はパッチ4015045としても入手できます。このパッチは次のURLから入手できます。
http://metalink.oracle.com
カーネル・パラメータとシェル制限の確認
■ 2.3.1.1項「OracleAS Web Cache用のカーネル・パラメータ設定」
■ 2.3.1.2項「OracleAS Metadata Repository用のカーネル・パラメータ設定」
2.3.1.1 OracleAS Web Cache 用のカーネル・パラメータ設定 用のカーネル・パラメータ設定 用のカーネル・パラメータ設定 用のカーネル・パラメータ設定
この項は、OracleAS Web Cacheをインストールする場合にのみ参照してください。
OracleAS Web Cache用のカーネル・パラメータを確認または再設定するには、次の手順を実行
します。
1. 次のコマンドを実行し、nofileカーネル・パラメータが65536以上の値に設定されてい るかどうかを確認します。
prompt> ulimit -Hn
2. 65536未満の値が戻された場合は、テキスト・エディタで
/etc/security/limits.confファイルを開き、次の行を追加します。
* hard nofile 65536
/etc/security/limits.confファイルは、rootユーザーでなければ編集できません。
3. コンピュータを再起動して、新しい値を有効にします。
2.3.1.2 OracleAS Metadata Repository 用のカーネル・パラメータ設定 用のカーネル・パラメータ設定 用のカーネル・パラメータ設定 用のカーネル・パラメータ設定
次の表に示したカーネル・パラメータが、表中の推奨値以上の値に設定されているかどうかを 確認します。その後の手順で、値を確認および設定する方法を示します。
注意 注意 注意 注意:
■ J2EE and Web Services中間層をインストールする場合、OracleAS Web
Cacheコンポーネントはオプションです。
■ Portal and Wireless中間層をインストールする場合、OracleAS Web
Cacheコンポーネントは必ずインストールされます。
注意 注意 注意
注意: Linuxのスレッド・モデルでは、スレッドごとにプロセスが1つ
作成されます。Oracle Application Serverは、高度にマルチスレッド化す ることでパフォーマンスを向上させています。このため、Linuxカーネル で数百個のプロセスを処理できることが必要となります。
パラメータ パラメータ パラメータ
パラメータ 値値値値 ファイルファイルファイルファイル semmsl
semmns semopm semmni
256 32000 100 142
/proc/sys/kernel/sem
shmall 2097152 /proc/sys/kernel/shmall
shmmax 2147483648 /proc/sys/kernel/shmmax
shmmni 4096 /proc/sys/kernel/shmmni
msgmax 8192 /proc/sys/kernel/msgmax
msgmnb 65535 /proc/sys/kernel/msgmnb
msgmni 2878 /proc/sys/kernel/msgmni
カーネル・パラメータとシェル制限の確認
これらのカーネル・パラメータに現在指定されている値を確認し、必要に応じて変更するには、
次の手順を実行します。
1. 次のようなコマンドを実行して、カーネル・パラメータの現在の値を表示します。
2. カーネル・パラメータの値が推奨値と異なっている場合は、次の手順を実行します。
a. テキスト・エディタで/etc/sysctl.confファイルを作成するか既存のものを開き、
次のような行を追加または編集します。
kernel.shmall = 2097152 kernel.shmmax = 2147483648 kernel.shmmni = 4096
# semaphores: semmsl, semmns, semopm, semmni kernel.sem = 256 32000 100 142
fs.file-max = 131072
net.ipv4.ip_local_port_range = 10000 65000 kernel.msgmni = 2878
kernel.msgmax = 8192
file-max 131072 /proc/sys/fs/file-max
ip_local_port_
range
10000 65000 /proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range
注意 注意 注意 注意:
■ semmnsパラメータには、各OracleデータベースのPROCESSES初期 化パラメータの合計値に、最大の値をもう1度加算し、さらにデータ ベース1つにつき10を加算した値を設定する必要があります。
■ パラメータの現在の値が、この表に示した値よりも大きい場合、その パラメータの値を変更する必要はありません。
注意 注意 注意
注意: 現在の値を書き留めて、変更する必要のある値を確認するように してください。
パラメータ パラメータ パラメータ
パラメータ コマンドコマンドコマンドコマンド semmsl、semmns、semopm、
semmni
# /sbin/sysctl -a | grep sem
セマフォ・パラメータの値がこの順序で表示されます。
shmall、shmmax、semmni # /sbin/sysctl -a | grep shm msgmax、msgmnb、msgmni # /sbin/sysctl -a | grep msg
file-max # /sbin/sysctl -a | grep file-max
ip_local_port_range # /sbin/sysctl -a | grep ip_local_port_range ポート番号の範囲が表示されます。
注意注意
注意注意: 変更する必要のあるカーネル・パラメータの行のみを含めるよう にしてください。セマフォ・パラメータ(kernel.sem)については、4 つの値すべてを指定する必要があります。そのうち、現在の値が推奨値よ りも大きいものについては、現在の値を指定してください。
パラメータ パラメータ パラメータ
パラメータ 値値値値 ファイルファイルファイルファイル
カーネル・パラメータとシェル制限の確認
kernel.msgmnb = 65535
/etc/sysctl.confファイルで値を指定すると、コンピュータを再起動したときに それらの行が永続化されます。
b. 次のコマンドを実行して、カーネル・パラメータの現在の値を変更します。
# /sbin/sysctl -p
コマンドの出力に目を通し、値が正しいことを確認します。値が正しくない場合は、
/etc/sysctl.confファイルを編集してから再度このコマンドを実行します。
c. (SUSE Linux Enterprise Serverのみ)次のコマンドを実行して、再起動時に
/etc/sysctl.confファイルが読み込まれるようにします。
# chkconfig boot.sysctl on