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(態度) 実践力

自分の住むまちを災害に強くするためにはどのようなことが必要か考え、他の人の意見を聞きながら、より 適切な方策を提案する。(6:安全な社会をつくる)

(内容) 知識

災害に強いまちとは、公共性の高い建物が地形の特性を考えて配置されていて、減災設備が整っているまち である。(ハ:防災知識)

能力

①地図上のまちについて「どんな危険があるか」「何をどこに移せば安全か」等を、既習事項を基に考える。

(3:根拠をもって判断する)

②災害に強いまちにするための方法を各班で意見交換しながら創造する。(4:多様な他者と協働して創造 する)

③災害に強いまちをつくるための一方途として、まちの構造をつくりかえると巨視的な考えをもつ。

学習活動

地図上のまちの危険箇所を個々に考え、安全なまちに変えるためにどうすればよいか、班ごとに意見交換 し、より適切な方策を提案する。

条件 (既習・経験事項)

以下の基礎知識・災害知識・防災知識を知っている。

●減災のための設備(砂防ダム・堤防・緑の堤防・津波タワー・波消しブロック・よう壁 等)

●海沿いの地域では、地震の後に津波の被害に遭うことがある。

●山の谷筋は、土砂崩れが起きやすい。

●大きな工場などは、「広い敷地が必要」「材料が手に入りやすい」「水陸の交通が便利」などの理由で、海沿いにある 方が便利である。

目 安 時 間

45

73

授業の展開

指導の流れ 学習活動と指導のポイント

(課題・発問・教材) 予想される児童の反応

(◎:ゴール) 知識 能力

STEP1

【課題】地図上のまちはどんな地形で、ど んな建物があるか言う。

【発問】海山町はどんな地形で、どんな建 物がありますか。

【教材】ワークシート(海山町が描かれた 地図)

・山、海、丘、川

・学校、幼稚園、市役所、消防署、病院

・発電所、石油コンビナート、工場

・住宅

・公園、畑

STEP2

【課題】災害に強いまちにするにはどう すればよいか、建物に着目して班ごと に話し合う。

【発問】海山町を災害に強いまちにする ための方法を考えましょう。

〈指導のポイント〉

・話し合いのめあてをもたせる。(ルーブ リック)

・なぜその建物をそこに移動するのかを、

知識に基づいて発言させる

〈スタディノートでできること〉

・今ある建物を移動すること。

・欄外にある減災の設備を加えること

【教材】スタディノート(海山町が描かれ た地図)

◎学校・市役所・病院など、公共性の高い建物 を優先して安全な場所に移動する。ただし、住 民が行きやすい便利な場所にあることも大切で ある。

◎発電所・石油コンビナート・重要な工場など、

生活に関係のある工場を優先して安全な場所に 移動する。

◎移動することが無理なところは、減災設備を 加える。

キーワード

「公共性の高い建物(公共施設)」

「便利な場所・不便な場所」

〈発言例〉

・「市役所は海や川の近くにあるので、津波や洪 水などの被害に遭いやすい。みんなが使う市役 所だから、海や川から離れた便利なところに移 動する。」

○ ①

STEP3

【課題】話し合いの途中経過をタブレッ ト上で共有し、吟味する。

【発問】他の班がどのような視点で「強い まち」をつくっているか見てみよう。

〈指導のポイント〉

・他の班のものを見るときの観点を与え る。(自分の班と同じ視点か?違う視点 か?)

・詳しく話を聞いてみたいという声が多 い班のものを2~3全体発表させる。

【教材】スタディノート(各班の考え途中 の「強いまち」)

STEP4

【課題】班で話し合い、提案を改善する。

【発問】他の班の考えを参考にして、自分 たちのまちづくりを見直そう。

〈指導のポイント〉

・地図が完成したら、強いまちづくりのポ イントを記入させる。

【教材】スタディノート(海山町が描かれ た地図)

〈災害に強いまちづくりのポイント〉

ポイント1: 全てを移すことができないので、

公共性の高い建物を優先して移動する。

ポイント2:移すことが無理なところは、減災 設備を整える。

STEP5

【課題】災害に強いまちづくりのポイン トを言う。

【発問】どんなまちでも提案できるよう なまちづくりのポイントを言いましょ う。

【発問】今日の振り返りをしましょう。

◎友達の考えを聞いて、自分の考えを改善でき た。

◎建物を移動して、まち全体を作り変えてもい いことに驚いた。

授業の様子

児童の記述

児童の感想

●小学校・病院・市役所は、避難所の役目や放送したりするから、川・海・山からはできるだけ離すことが大事だ と思った。

●老人ホームや病院は、動けない人がいるので、海から離れた安全な場所に建てるとよい。

●単に災害だけのことを考えるのではなく、人々の使いやすさや環境のことなども考えて強いまちをつくっていく ことが大事。

●強いまちづくりのポイントは、減災設備を増やすことだけど、多すぎてもよくない。

●そのまちにとって重要な住宅地や小学校・市役所などは、山や海から離れて建てるべき。

授業の考察

初めから「減災設備」を提示すると、児童は今あるまちを補強しようと際限なく減災設備を設置し始める のではないかと予想した。そこで、まずは「危険な所」から「安全な所」に建物を移すことから考えさせるこ とにした。

多くの児童が、住宅を最優先に動かし始めた。すると、安全な所が少なくなり、市役所や病院等の公共施 設を移すことができなくなった。「優先に移すのは、住宅か?公共施設か?」意見が分かれたが、結論はでな かった。ただ「建物を移すには、優先順位を考えないといけない」ということに気付いた。

後半に、「どうしても建物を移すことができないときは、減災設備を加える」という提案をした。児童は、

堤防・津波タワー・砂防ダム・よう壁 等の設備を加えていった。その中で、「この設備1つ造るのにどのく らいの予算が必要なのか?」という疑問も生まれてきた。ただ加えるのではなく「まち」の視点で考えると きには、そういう点も考慮すべきであることにも気付くことができた。

今回は「まち」レベルであったが、首都圏人口集中・地方過疎化等と言われる現在、人口密度の高低と大 震災が予想されている都市等を考慮しながら、「くに」レベルで考える機会もつくりたいと考える。

海や川の水が住宅地などに来ないように!老人ホームや病院 は動けない人がいるので、海から遠いところに置くとよい!

そのまちにとって重要な住宅地や小学校・市役所などは、海 や山から離して建てるべき。