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アンケート調査データの分析 1 のまとめ

ドキュメント内 博 士 論 文 (ページ 89-92)

第 3 章 事例分析

3.5 アンケート調査データの分析

3.5.3 アンケート調査データの分析 1 のまとめ

クロス集計の分析結果、およびカイ2乗分析の結果をまとめ、以下表 3-16に示 す。調査項目(3.4.2)と大項目番号、大項目の質問項目との関係を表 3-15に再 掲する。(詳細は、表 3-7、表 3-8を参照のこと。)

表 3-15: 調査項目と大項目番号、質問項目の関係(再掲)

調査項目(3.4.2) 大項目

番号 質問項目(大項目)

プロジェクト管理項目に対 す る 考 え 方 の 違 い は あ る か?

i 日中間でプロジェクト管理項目(品質、時間、リス ク、ビジネス)に対する考え方の違いが感じられる か?あるとするならば、気づいた時期はいつか?

考え方の違いに対する明確 化方法は異なるか?

ii 違いを明確化したか?したとするならば、その時

期はいつか?その方法はどのような方法か?

知 識 の 共 有 方 法 は 異 な る か?

iii 違いに関する知識を共有したか?したとするなら

ば、その方法はどのような方法か?

インターナショナル・プロ ジェクトにおける共通理解 を持つことができたか?

iv 日中間で共通理解は得られたか?

表 3-16: 記述統計の分析結果、およびカイ2乗分析の結果のまとめ

大項

変数

番号 変数

d-1_国籍(デモグラフィック変数)

クロス集計*1 カイ2*1 i i-1 考 え 方

の違い

i-1_クロス:

日中ともに考え方の違いがある。

(特に品質とリスク)

基準のような暗黙的な考え方の 違いがある可能性がある。

i-1_カイ2乗:

差がない。

( 違 い を 感 じ る 傾 向 は ほ ぼ 同じ)

i-2 違 い の 気 づ き の時期

i-2_クロス:

気づきの時期には日中差がある。

日本は、開始時、中国は、開始時と 構築・テスト時に気づく割合 が多い。一方では、中国は最後 になって気づいたという人も

若干見受けられる。日中間の経験差の影響。

i-2_カイ2乗:

差がある 気 づ き の 時 期 は異なる。

ii ii-1 違 い の

明確さ

ii-1_クロス:

日本:違いがやや明確ではない(暗黙知)

中国:違いは明確(形式知)

PMBOK管理項目の基準値の認識」の

中でも、日本は暗黙知、つまり

「糊しろ」に関する部分に違いを、

中国は、形式知に近い部分に違いを感じている。

ii-1_カイ2乗:

差がある

ii-2 違 い の 明確化

ii-2_クロス:

日本:不明確な違い(何となく感じる 曖昧な違い)をそのまま許容し、

明確化しない場合もある。

中国:違いは不明確であったため、明確化した。

ii-2_カイ2乗:

差がない

ii-3 明 確 化 に よ る 考 え 方 の変化

ii-3_クロス:

日本:明確化しないので変わらない。

中国:明確化によって考え方が変わった。

ii-3_カイ2乗:

差がない

*1 分析で参照するための参照記号。 次ページへ続く

ii ii-4 明 確 化 の時期

ii-4_クロス:

日本:「開始時」(「構築・テスト時」)

中国:「構築・テスト時」(「開始時」)

日本の明確化対象は、暗黙知であり、

糊しろとしてのスコープや基準の可能性が高い i) の分析結果で出ており、そのため、初期段 階での明確化が必要であったと推測される。た

だ、ii-2 で暗黙知を明確化しない場合もあると

出ているため、この部分は MCA で別途分析を する。

中国は、そもそも、回答数が少ないが、

その中でも、「構築・テスト時」における 明確化が多くなっている。

これは、違いが、形式知に属するもの

であり、具体的な内容であることが推測される。

N/A

ii-5 明 確 化 の相手

ii-5_クロス:

日本:中国メンバー 中国:日本のPM

日本は、中国のメンバーを配下において、管理

行っているため、直接メンバーに問い合わせを しているが、中国は、中国内部で問い合わせて おらず、日本のPMに問い合わせをして いる。面子を重んじる文化影響。がある。

N/A

ii-6 明 確 化 の方法

ii-6_クロス:

日本は、リアル、

1対多の「集団的な明確化」、

中国は、バーチャル、

11の「個人的な明確化」

N/A

iii iii-1 共有化 iii-1_クロス:

中国の方が、共有化の割合が高い傾向。

日本は、暗黙知としての違いである

ため、共有がしにくく、一方、中国は形式知で あるため、共有が容易なのではないか。

iii-1_カイ2乗:

差がある

iii-2 共 有 化 の方法

iii-2_クロス:

日本:会議(個人化戦略)

中国:DB(コード化戦略)

日本は暗黙知の共有が含まれるため、

文書化しにくいことと、伝達する内容が 多いため、文書化するのに労力がかかる ためであると思われる。

中国は、集団・組織データベースでの 共有が多く、形式知の共有をしている。

日本も集団、組織データベースでの文書 による共有は行っている。

iii-2_カイ2乗:

差がある

iv iv-1 共 通 理

iv-1_クロス:

中国のほうが、共通理解を もてた。日中で認識の差がある。

iv-1_カイ2乗:

差がある

*1 分析で参照するための参照記号。

この後、多重コレスポンデンス分析(Multiple Correspondence Analysis, MCA)を 行い、国籍・経験のデモグラフィック変数と各変数間の関係および構造を視覚 的に示す。記述統計の分析結果、およびカイ2乗分析の結果より、MCAにおけ る、組み合わせのパターンを以下に示す(表 3-17)。

表 3-17: MCAにおける国籍・経験と変数の組み合わせ

大項

変数 番号

変数 d-1_「国籍」・d-2_「経験」*1 との組み合わせパターン*2

i i-1 考え方の違い N/A

i-2 違いの気づきの時期 MCA_1

ii ii-1 違いの明確さ MCA_1, MCA_2

ii-2 違いの明確化 MCA_2

ii-3 明確化による変化 MCA_2, MCA_3, MCA_4

ii-4 明確化の時期 MCA_4

ii-5 明確化の相手 MCA_3, MCA_4

ii-6 明確化の方法 MCA_3

ii-6-1 明確化の方法(リアル/バーチャル) MCA_3-1

ii-6-2 明確化の方法(個人的/集団的) MCA_3-2

iii iii-1 共有化 MCA_5

iii-2 共有化の方法 MCA_6

iii-2-1 共有化の方法(リアル/バーチャル) MCA_6-1

iii-2-2 共有化の方法(個人的/集団的/組織的) MCA_6-2

iv iv-1 共通理解 MCA_1, MCA_2, MCA_5

*1 d-2経験は、「A社における勤続年数」を変数とする。

*2同じパターン名の場合は、同じ組み合わせとする

ドキュメント内 博 士 論 文 (ページ 89-92)